1.293 SGA_TARGET
SGA_TARGETには、すべてのSGAコンポーネントの合計サイズを指定します。
| 特性 | 説明 |
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パラメータ・タイプ |
大整数 |
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構文 |
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デフォルト値 |
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変更可能 |
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PDBで変更可能 |
はい |
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値の範囲 |
64MB以上。上限は、オペレーティング・システム依存。 |
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基本 |
はい |
SGA_TARGETが指定されている場合、次のメモリー・プールのサイズが自動的に設定されます。
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バッファ・キャッシュ(
DB_CACHE_SIZE) -
共有プール(
SHARED_POOL_SIZE) -
ラージ・プール(
LARGE_POOL_SIZE) -
Javaプール(
JAVA_POOL_SIZE) -
Streamsプール(
STREAMS_POOL_SIZE) -
データ転送キャッシュ(
DATA_TRANSFER_CACHE_SIZE)
これらの自動チューニングされたメモリー・プールがゼロ以外の値に設定されている場合、その値は自動共有メモリー管理で最小レベルとして使用されます。アプリケーション・コンポーネントが最小限のメモリーで正常に機能できる場合は、最小値に設定します。
次のプールは手動でサイズ設定されるコンポーネントで、自動共有メモリー管理の影響は受けません。
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ログ・バッファ
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KEEP、RECYCLEなどの他のバッファ・キャッシュ、および他のブロック・サイズ -
固定SGAおよびその他の内部割当て
これらのプールに割り当てられたメモリーは、自動共有メモリー管理で、自動的にチューニングするメモリー・プールの値を計算する際に、SGA_TARGETに使用可能な総量から差し引かれます。
デフォルト値のフィールドでは、ORA-04031エラーを避けるためにIMMEDIATEモードの自動チューニング要求が必要です。DEFERREDモードおよびIMMEDIATEモードは、V$MEMORY_RESIZE_OPSビューのOPER_MODE列に反映されます。
自動メモリー管理が有効で(MEMORY_TARGETが正の値に設定され)、SGA_TARGETも正の値に設定されている場合、SGA_TARGETの値がSGAのサイズの最小値として動作します。
ノート:
このパラメータは、プラガブル・データベース(PDB)ではオプションです。PDBでこのパラメータを設定した場合、それは任意のときにPDBが最大SGAを使用できることを指定します。PDBレベルでこのパラメータを設定しない場合は、PDBで使用できるSGA容量の上限はなく、そうでない場合は、CDBのSGAサイズです。
各PDBが使用可能なメモリーの量を制御するために、CDBでリソース・マネージャを使用できるようにするには:
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CDBレベルで(CDBのルートで)
NONCDB_COMPATIBLE初期化パラメータをFALSEに設定する必要があります。 -
MEMORY_TARGET初期化パラメータをCDBレベルで設定しないでください。 -
SGA_TARGET初期化パラメータをCDBレベルで設定する必要があります。 -
SGA_TARGETをPDBで設定する必要があります。PDBの
SGA_TARGET値を設定して、SGA_TARGETがCDBレベルで設定されていない場合、エラー・メッセージは発生しませんが、PDBのSGA_TARGET値は強制されません。 -
PDBで
SGA_TARGETを設定する場合、次の要件を満たす必要があります。-
PDB内の
SGA_TARGETの値は、CDBレベルのSGA_TARGET値以下にする必要があります。 -
PDB内の
SGA_TARGETの値は、CDBレベルのSGA_MAX_SIZE値以下にする必要があります。 -
PDB内の
SGA_TARGETの値は、PDBのDB_CACHE_SIZE値が設定されている場合、PDBのDB_CACHE_SIZE値の2倍である必要があります。 -
PDBの
SHARED_POOL_SIZE値が設定されている場合、PDB内のSGA_TARGETの値はPDBのSHARED_POOL_SIZE値の2倍である必要があります。 -
PDBの
SGA_MIN_SIZE値が設定されている場合、PDB内のSGA_TARGETの値はPDBのSGA_MIN_SIZE値の2倍である必要があります。
これらの要件を満たさない値にPDB内の
SGA_TARGETを設定すると、エラーが発生します。 -
関連項目:
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PDBのメモリー使用量を制御する初期化パラメータの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
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自動メモリー管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
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SGAの手動管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。