7.3.1 削除ツールについて

削除ツールは、Oracleソフトウェアを停止し、オペレーティング・システム上のOracleソフトウェアおよび構成ファイルを削除します。

Oracle Database 12c以上では、削除ツールがデータベース・インストール・メディアに統合されるようになりました。Oracle DatabaseまたはOracle Databaseクライアントのインストール・メディアのベース・ディレクトリから、setup.exeコマンドに-deinstallオプションと-homeオプションを使用して削除ツールを実行できます。

また、削除ツールは、インストール後にOracleホーム・ディレクトリで別のコマンド(deinstall.bat)として使用することも可能です。これは、%ORACLE_HOME%\deinstallディレクトリに配置されます。

削除ツールによって、Oracleソフトウェアが停止され、特定のOracleホームのOracleソフトウェアおよびオペレーティング・システムの構成ファイルが削除されます。削除ツールを実行してWindowsインストール用のOracle Grid Infrastructureを削除する場合、適切なスクリプトが自動的に実行され、Oracle Grid Infrastructureまたはスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureが構成解除されます。

削除ツールは、指定した情報と、ソフトウェア・ホームから収集した情報を使用して、レスポンス・ファイルを作成します。または、-checkonlyオプションと-oオプションを使用して、deinstall.batコマンドによって以前に生成されたレスポンス・ファイルを指定することもできます。レスポンス・ファイル・テンプレートを編集して、レスポンス・ファイルを作成することもできます。

注意:

Oracleソフトウェアを削除するには、同じリリースの削除ツールを実行する必要があります。以前のリリースからOracleソフトウェアを削除するとき、それより新しいリリースの削除ツールは実行しないでください。たとえば、既存の11.2.0.4 OracleホームからOracleソフトウェアを削除する場合、Oracle Database 12.2のインストール・メディアから削除ツールを実行しないでください。

Oracleホームのソフトウェアが実行されていない場合(インストール失敗の後など)、削除ツールは構成を確認できないため、対話的に、またはレスポンス・ファイルですべての構成の詳細を提供する必要があります。