3.3 以前のリリースからのリスナーの自動移行

以前のデータベース・リリースからのリスナーの移行については、この情報を確認します。

システムにOracle Database 11gまたは12cがインストールされている場合に、共存させたり、Oracle Database 11.2、または12.1の環境をアップグレードするために、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)をインストールすると、ほぼすべてのインストール・タイプで、既存のOracle Databaseリスナーが12cリリース2 (12.2)のOracleホームに自動的に移行されます。移行時に、アップグレード・プロセスによって、IPCキー値の既存のリスナーと同じTCP/IPポートを使用して、デフォルトのOracle Net Listenerが構成および起動されます。

Oracle Clusterwareのアップグレード中、デフォルト・リスナー(LISTENER_nodename)はOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)に移行されます。Oracle Database Configuration Assistantは常にデフォルト・リスナーを使用します。

このリスナー移行プロセスによって、既存のOracleホームのリスナーが停止され、新しいOracleホームからリスナーが再起動されます。データベースでデフォルト・リスナー(LISTENER_nodename)を使用していた場合、Oracle Net Configuration Assistant (NETCA)によって、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードの一部として、デフォルト・リスナーはGridホームに自動的に移行されます。データベースでデフォルト以外のリスナーが使用されている場合、そのデフォルト以外のリスナーは、Database Upgrade Assistant (DBUA)によってOracle Databaseホームに移行されます。

注意:

移行時には、移行中のリスナーに登録されているいずれのデータベースにもクライアント・アプリケーションを接続できない場合があります。