2.5 Oracleホーム・ユーザーの名前とパスワードの指定

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)から、Oracle DatabaseではOracleホーム・ユーザーを使用できるようになりました。

Oracleホーム・ユーザーは、インストール中に指定される標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウントではありません)で、Oracleホーム用のOracle Databaseで必要となるWindowsサービスを実行します。

Oracleホーム・ユーザーは、Oracleホームに関連付けられ、インストール後には変更できません。システムの異なるOracleホームは、同じOracleホーム・ユーザーを共有するか、異なるOracleホーム・ユーザー名を使用できます。Oracle RACデータベースの場合、OracleホームのWindowsユーザー・アカウントはドメイン・アカウントであり、既存のWindowsアカウントであることが必要です。

管理者管理データベースの場合、Oracle Cluster Registry (OCR)のセキュア・ウォレットに、Oracleホーム・ユーザーのパスワードを格納できます。このようなウォレットがOCR内に存在する場合、Oracle Database管理ツールでは、ウォレットからのパスワードが自動的に使用され、管理操作時にOracleホーム・ユーザーのパスワードの入力は求められません。

ポリシー管理データベースの場合、OCR内のセキュア・ウォレットにOracleホーム・ユーザーのパスワードを格納する必要があります。ポリシー管理データベースが作成されると、ウォレットは(存在しない場合には) Oracle Database Configuration Assistantによって自動的に作成されます。

関連項目: