このリリースにおけるSQL*Plusの変更点

ここでは、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』での変更点を示します。

SQL*Plusリリース12.2.0.1.0の変更点

SQL*Plusリリース12.2.0.1.0の『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』では、次の点が変更されています

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • コマンド履歴のサポート

    SQL*Plusでは、コマンド履歴がサポートされるようになりました。コマンド履歴機能によって、ユーザーは以前使用したSQL*Plus、SQLまたはPL/SQLのコマンドを現在のセッションの履歴リストから実行、編集または削除できます。

    HISTORYを参照

    SET HIST[ORY] {ON | OFF | n}を参照

    SHOW HISTORYを参照

  • 長い識別子のサポート

    SQL*Plusでは、オブジェクトの長さが128バイトまでサポートされるようになりました。以前のリリースでは、オブジェクトの長さの制限は30バイトでした。

  • パフォーマンスを向上させるコマンド

    SQL*Plusには、特定のケースでパフォーマンスを向上させる新規コマンドがあります。新規コマンドにより、ユーザーは行およびLOBのプリフェッチ、ならびに文のキャッシュを制御できます。

    SET LOBPREFETCH {0 | n}を参照

    SET ROWPREFETCH {1 | n}を参照

    SET STATEMENTC[ACHE] {0 | n}を参照

  • 新しい管理権限

    SQLPLUSコマンドおよびCONNECTコマンドで、既存のSYSBACKUP |SYSDG | SYSKM |SYSASM |SYSDBA |SYSOPER権限に加えて、新たにSYSRACユーザー権限がサポートされるようになりました。

    SQLPLUSプログラムの構文」を参照

    CONNECTを参照

    管理ユーザー・アカウント」を参照

  • VARIABLEコマンドを使用した入力バインディングのサポート。VARIABLEコマンドでは、SQL文およびPL/SQL文で使用できる入力バインディングがサポートされるようになりました。

  • CSV形式データのサポート。SET MARKUPコマンドには、データをCSV形式で出力するためのCSVオプションが用意されています。

  • SET FEEDBACKコマンドには、選択した行数を表示するためのONLYオプションが用意されています。データは表示されません。

  • SQL*Plusコマンドライン・オプション –ACにより、セッションに対してアプリケーション・コンティニュイティ・フラグが設定されます。アプリケーション・コンティニュイティの詳細は、Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイドを参照してください。

  • SQL*Plusコマンドライン・オプション –F[ast]により、次のデフォルト設定の値が変更されます。

    • ARRAYSIZE = 100

    • LOBPREFETCH = 16384

    • PAGESIZE = 50000

    • ROWPREFETCH = 2

    • STATEMENTCACHE = 20

    これらの設定により、一般パフォーマンスが向上します。

サポート対象外機能

このドキュメントに記載されていた一部の機能は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)ではサポート対象外になります。サポートされない機能のリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。