8 Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での動作の変更、非推奨となった機能、およびサポートが終了した機能
Oracle Database 12cでは、新機能に加え、データベースのアップグレード動作の変更が導入されました。変更された動作には、非推奨になったかサポートが終了した初期化パラメータ、オプション、構文および機能とコンポーネントの非推奨およびサポート終了が含まれます。
これらのトピックでは、Oracle Database 12cで導入された新しい機能およびOracle Databaseの以前のリリースでの変更については説明しません。
非推奨およびサポート終了の意味は、次のとおりです。
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非推奨の機能とは、機能強化はされなくなりますが、12.2.0.1リリースの有効期間中は引き続きサポートされる機能です。
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サポートが終了した機能とは、その機能に関連する不具合を修正することによるサポートがなくなった機能と、その機能を使用するために必要なコードをオラクル社が削除する可能性のある機能です。記載がある場合、非推奨となった機能は今後のメジャー・リリースではサポートされなくなる可能性があります。
参照:
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このリリースで導入された新機能の完全なリストについては、Oracle Database新機能ガイドを参照してください。
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新しい初期化パラメータ、新しい静的データ・ディクショナリ・ビューおよび新しい動的パフォーマンス・ビューのリストについては、Oracle Databaseリファレンスを参照してください。
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使用しているオペレーティング・システムのOracle Databaseインストレーション・ガイド
トピック:
- Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での初期化パラメータの変更
参照して、このリリースでの新規、非推奨およびサポート終了の初期化パラメータのリストを確認してください。 - Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となった機能
この項にリストされている非推奨となった機能を参照して、アップグレード後に使用する代替方法を準備してください。 - Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でサポートが終了した機能
アップグレード計画の一環として、このサポートが終了した機能のリストを参照してください。 - クライアントおよびフォアグラウンド・サーバーのプロセス・メモリーの変更
最適化およびパフォーマンスを向上させるために、Oracle Databaseクライアントとサーバーのプロセス・メモリーの要件は以前のリリースよりも大きい値になっています。 - Database Upgrade Assistant (DBUA)の拡張機能と変更点
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)にはDBUAに対するいくつかの拡張機能が含まれており、また、一部の機能は削除または変更されています。 - Oracle Data Guard Brokerおよびローリング・アップグレードの拡張機能
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、Oracle Data Guard Brokerにローリング・アップグレードを支援する機能がさらに含まれます。 - Oracle DatabaseのデフォルトのSGA権限の変更について
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、デフォルトでは、システム・グローバル領域(SGA)への読取りおよび書込み権限はOracleソフトウェア・インストール所有者のみに限定されます。 - ネットワーク・アクセス制御リストおよびOracle Database 12cへのアップグレード
ネットワーク・アクセス制御リスト(ACL)は、12cでReal Application Security ACLとして実装され、既存のACLは、アップグレード中にXML DB ACLから移行されて名前が変更されます。 - パラレル・アップグレード・ユーティリティのバッチ・スクリプト
Oracle Database 12cリリース2では、コマンドラインのバッチ・スクリプトを使用してパラレル・アップグレード・ユーティリティを実行できます。catupgrd.sql
は、配布されなくなりました。 - 統合監査のAUDIT_ADMINおよびAUDIT_VIEWERロールの変更
場合によっては、アップグレードの前にAUDIT_ADMIN
およびAUDIT_VIEWER
ロールを名前変更するか、削除する必要があります。 - Oracleバッチ更新のバッチ・サイズ設定の無効化
Oracleバッチ更新設定はOracle Database 12cリリース2 (12.2)では無効になりました。かわりにJDBCバッチ処理を使用します。 - Oracle管理タイプに依存する表のアップグレードの概要
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)から、表に設定する-T
オプションをREAD ONLYに指定して、パラレル・アップグレード・ユーティリティを実行できます。 - パスワードの大/小文字の区別およびORA-1017無効なユーザー名またはパスワード
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のデフォルトの認証プロトコルは12
(排他モード)です。このプロトコルでは認証に大/小文字のパスワードが必要です。以前のリリースのパスワード・バージョンがある場合は、オプションを確認してください。 - 高速ホーム・プロビジョニングを使用したOracle Grid Infrastructureのデプロイについて
高速ホーム・プロビジョニングは、Oracleホームのプロビジョニングとパッチ適用のためのソフトウェア・ライフサイクル管理方法です。高速ホーム・プロビジョニングを使用すると、データベースおよびクラスタの標準オペレーティング環境を一括デプロイできます。 - Zero Data Loss Recovery Applianceリリース12.1のバックアップに関する使用上の制限
Zero Data Loss Recovery Applianceリリース12.1は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)を使用している保護されたデータベース・クライアントからのバックアップをサポートしていません。