付録
この項では、次の項目について説明します。
- SQL*Loaderの構文図
この付録では、SQL*Loaderの構文を図形式(線路図またはDDL構文図ともいいます)で示します。 - SQL*Loader、エクスポートおよびインポートのInstant Client
Oracle Instant Clientを使用すると、標準のOracleクライアントをインストールしたりOracleホームを使用せずにアプリケーションを実行できます。
SQL*Loaderの構文図
この付録では、SQL*Loaderの構文を図形式(線路図またはDDL構文図ともいいます)で示します。
ここで使用している構文の表記法の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください
次に示す構文図は、特定の句(pos_spec
句など)が省略された形で示されています。この付録では、これらの構文図を拡張して詳しく説明します。
OPTIONS句
Options_Cont
Load文
infile_clause
ノート:
BADFILE
およびDISCARDFILE
句で、ディレクトリ・パスまたはファイル名(あるいはその両方)を指定する必要があります。
concatenate_clause
into_table_clause
into_table_clause_continued
field_condition
delim_spec
full_fieldname
termination_spec
enclosure_spec
oid_spec
sid_spec
xmltype_spec
field_list
dgen_fld_spec
ref_spec
init_spec
bfile_spec
filler_fld_spec
scalar_fld_spec
lobfile_spec
lls_field_spec
pos_spec
datatype_spec
datatype_spec_cont
col_obj_fld_spec
collection_fld_spec
nested_table_spec
varray_spec
sdf_spec
count_spec
親トピック: 付録
SQL*Loader、エクスポートおよびインポートのInstant Client
Oracle Instant Clientを使用すると、標準のOracleクライアントをインストールしたりOracleホームを使用せずにアプリケーションを実行できます。
次の内容について説明します。
- ツールInstant Clientとは
ツールInstant Clientパッケージは、OCI Instant Client対応のプラットフォームで使用できます。 - インストールするInstant Clientの選択
ツールInstant Clientのツール・パッケージをインストールする前に、まず基本Instant ClientまたはInstant Client Lightを選択する必要があります。 - OTNからのダウンロードによるツールInstant Clientのインストール
Linux用のOTNダウンロードは、RPMパッケージです。UNIXおよびWindows用のOTNダウンロードは、zipファイルです。 - 12c Clientリリース・メディアからのツールInstant Clientのインストール
ツールInstant Clientパッケージは、Clientリリース・メディアからインストールできます。 - ツールInstant Clientパッケージの構成
ツールInstant Clientパッケージ実行可能ファイルは、常にバージョンが一致するOCI Instant Clientとともに使用する必要があります。環境変数ORACLE_HOME
またはORACLE_SID
を設定する必要はありません。 - ツールInstant Clientパッケージによるデータベースへの接続
ツールInstant Clientパッケージをインストールして構成した後、データベースに接続できます。 - Instant Clientのアンインストール
親トピック: 付録
ツールInstant Clientとは
ツールInstant Clientパッケージは、OCI Instant Clientがサポートされているプラットフォームで使用できます。
ツールInstant Clientパッケージは、OCI Instant Clientがサポートされているプラットフォームで使用できます。ツール・パッケージには、SQL*Loader、データ・ポンプ・エクスポート、データ・ポンプ・インポート、オリジナルの(クラシック)エクスポート、オリジナルの(クラシック)インポートなどの複数のコマンドライン・ユーティリティが含まれています。Instant Clientのインストールはスタンドアロンで、製品のコマンドライン・バージョンのすべての機能が備えられています。Instant Clientは既存のリモートOracle Databaseに接続しますが、独自のデータベースはありません。簡単にインストールでき、製品のコマンドライン・バージョンの使用に必要なOracle Database Clientの完全なインストールと比較すると、非常に少ないディスク領域を使用します。
OCI Instant Clientの詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。
ツールInstant Clientを使用するには、2つのパッケージが必要です。
-
ツールInstant Clientパッケージ
-
基本OCI Instant ClientパッケージまたはOCI Instant Client Lightパッケージ。
ツールInstant Clientを使用するために必要な基本ステップは次のとおりです。これらの各ステップの詳細は、この付録で説明します。
-
使用するOCIパッケージ(基本またはLight)を選択し、Instant Clientファイルをインストールするディレクトリも選択します。
-
インストールしたOracleインスタンスから、ツールInstant Clientパッケージおよび選択したOCI Instant Clientパッケージをコピーするか、またはOTNからダウンロードします。
-
ツールInstant ClientパッケージおよびOCIパッケージをインストール(解凍)します。新しいディレクトリ
instantclient_12_2
がインストールの一部として作成されます。 -
Instant Clientを構成します。
-
実行するユーティリティでリモート・インスタンスに接続します。
ツール・パッケージとOCIパッケージの両方がバージョン12.2.0.0.0以上のOracle Databaseであり、両方のバージョンが同じである必要があります。
インストールするInstant Clientの選択
ツールInstant Clientのツール・パッケージをインストールする前に、まず基本Instant ClientまたはInstant Client Lightを選択する必要があります。
基本Instant Client
ツールInstant Clientパッケージは、基本Instant Clientとともに使用する場合、Oracle DatabaseでサポートされているNLS_LANG
設定で動作します。Oracle Databaseで使用可能なすべての文字セットおよび言語設定をサポートしています。
Instant Client Light
Instant ClientのInstant Client Light (English)バージョンでは、クライアントのインストールに必要なディスク領域が削減されています。英語以外の言語のエラー・メッセージ・ファイルを削除し、サポートされる文字セット定義を約250の中からわずかな数のみ残すことで、ライブラリのサイズが削減されました。
Instant Client Lightは、US7ASCII
、WE8DEC
、WE8ISO8859P1
、WE8MSWIN1252
またはUnicode文字セットのいずれかを使用するアプリケーション向けです。NLS_LANG
設定のLANGUAGE
およびTERRITORY
フィールドに制限がないため、Instant Client Lightはあらゆる言語および地域設定で動作します。Instant Client Lightでは英語のエラー・メッセージのみ提供されているため、NLS_LANG
がAMERICAN
以外の言語に設定されている場合でも、Net接続エラーなどのクライアント側で生成されたエラー・メッセージは常に英語でレポートされます。データベース・インスタンスのOracleホームに適切な翻訳済メッセージ・ファイルがインストールされている場合、SQL文の構文エラーなどのデータベース側で生成されたエラー・メッセージは、選択した言語となります。
OTNからのダウンロードによるツールInstant Clientのインストール
Linux用のOTNダウンロードは、RPMパッケージです。UNIXおよびWindows用のOTNダウンロードは、zipファイルです。
Instant Clientパッケージは、Oracleホームにはインストールしないでください。
Linux RPMパッケージからのInstant Clientのインストール
-
OTNのInstant Clientのページ(http://www.oracle.com/technetwork/database/database-technologies/instant-client/overview/index.html)から、ツールInstant ClientパッケージおよびOCIパッケージを含むRPMパッケージをダウンロードします。両方のパッケージがバージョン12.2.0.0.0以上で、かつ両方のバージョンが同じである必要があります。
-
RPMパッケージを初期インストールするには
rpm -i
、新しいバージョンのパッケージにアップグレードするにはrpm -u
を使用します。OCIパッケージを先にインストールします。 -
Instant Clientを構成します。「ツールInstant Clientパッケージの構成」を参照してください。
UNIXまたはWindows zipファイルからのInstant Clientのインストール
-
OTNのInstant Clientのページ(http://www.oracle.com/technetwork/database/database-technologies/instant-client/overview/index.html)から、ツールInstant ClientパッケージおよびOCIパッケージを含むRPMパッケージをダウンロードします。両方のパッケージがバージョン12.2.0.0.0以上で、かつ両方のバージョンが同じである必要があります。
-
新規ディレクトリ(UNIXでは/
/home/instantclient12_2
、Windowsではc:\instantclient12_2
など)を作成します。 -
2つのパッケージを新規ディレクトリに解凍します。OCIパッケージを先にインストールします。
-
Instant Clientを構成します。「ツールInstant Clientパッケージの構成」を参照してください。
ツールInstant Clientに必要なファイルのリスト
次の表に、ツールInstant Clientパッケージの必要なファイルを示します。また、いずれかのOCIパッケージ(基本またはLight)のファイルも必要です。インストールされるその他のファイルでこのリストに含まれていないファイルは、無視するか、ディスク領域を節約するために削除できます。
OCI Instant Clientの必要なファイルの詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。
表 -6 ツール・パッケージ内のInstant Clientファイル
LinuxおよびUNIX | Windows | 説明 |
---|---|---|
exp | exp.exe | オリジナルの(クラシック)エクスポート実行可能ファイル |
expdp | expdp.exe | データ・ポンプ・エクスポート実行可能ファイル |
imp | imp.exe | オリジナルの(クラシック)インポート実行可能ファイル |
impdp | impdp.exe | データ・ポンプ・インポート実行可能ファイル |
libnfsodm12.so | 適用外 | Oracle Disk Manager (ODM)を使用するためにSQL*Loader Instant Clientで使用される共有ライブラリ。 |
sqlldr | sqlldr.exe | SQL*Loader実行可能ファイル |
TOOLS_README | 適用外 | ツールInstant ClientパッケージのReadme |
wrc | wrc.exe | ツールInstant Clientパッケージには、この付録で説明したもの以外のツールが含まれています。wrcツールは、Oracle Databaseの再実行機能用のワークロードの再実行クライアント(wrc)です。wrcツールは完全性のためにここに示されていますが、この付録の情報には含まれていません。 |
12c Clientリリース・メディアからのツールInstant Clientのインストール
ツールInstant Clientパッケージは、Clientリリース・メディアからインストールできます。
-
Oracle Database 12c Clientリリース・メディアでインストーラを実行し、管理者オプションを選択します。
-
新規ディレクトリ(UNIXおよびLinuxでは
/home/instantclient12_2
、Windowsではc:\instantclient12_2
など)を作成します。 -
ツールInstant ClientパッケージおよびOCI Instant Clientファイルを新規ディレクトリにコピーします。すべてのファイルを同じOracleホームからコピーする必要があります。
-
ツールInstant Clientパッケージを構成します。「ツールInstant Clientパッケージの構成」を参照してください。
UNIXまたはLinuxでのツールInstant Clientのインストール
UNIXおよびLinuxで基本Instant Clientパッケージを使用してツールInstant Clientをインストールするには、次のファイルをコピーします。
$ORACLE_HOME/instantclient/libociei.so
$ORACLE_HOME/lib/libnfsodm12.so
$ORACLE_HOME/bin/exp
$ORACLE_HOME/bin/imp
$ORACLE_HOME/bin/expdp
$ORACLE_HOME/bin/impdp
$ORACLE_HOME/bin/sqlldr
UNIXおよびLinuxでInstant Client Lightパッケージを使用してツールInstant Clientをインストールするには、次のファイルをコピーします。
$ORACLE_HOME/instantclient/light/libociicus.so
$ORACLE_HOME/lib/libnfsodm12.so
$ORACLE_HOME/bin/exp
$ORACLE_HOME/bin/imp
$ORACLE_HOME/bin/expdp
$ORACLE_HOME/bin/impdp
$ORACLE_HOME/bin/sqlldr
WindowsでのツールInstant Clientのインストール
Windowsで基本Instant Clientパッケージを使用してツールInstant Clientをインストールするには、次のファイルをコピーします。
%ORACLE_HOME%\instantclient\oraociei12.dll
%ORACLE_HOME%\bin\exp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\imp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\expdp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\impdp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\sqlldr.exe
WindowsでInstant Client Lightパッケージを使用してツールInstant Clientをインストールするには、次のファイルをコピーします。
ORACLE_HOME%\instantclient\light\oraociicus12.dll
%ORACLE_HOME%\bin\exp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\imp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\expdp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\impdp.exe
%ORACLE_HOME%\bin\sqlldr.exe
ツールInstant Clientパッケージの構成
ツールInstant Clientパッケージ実行可能ファイルは、バージョンが一致するOCI Instant Clientとともにのみ使用する必要があります。環境変数ORACLE_HOME
またはORACLE_SID
を設定する必要はありません。
Linuxでの(RPMSからの)ツールInstant Clientパッケージの構成
OTNからダウンロードしたRPMは、/usr
ファイル・システム内のOracle固有のサブディレクトリにインストールされます。サブディレクトリ構造によって、複数のバージョンのInstant Clientを使用できます。
-
Instant Clientライブラリを含むディレクトリの名前を
LD_LIBRARY_PATH
に追加します。その他のOracleディレクトリは削除します。たとえば、BourneまたはKornシェルで
LD_LIBRARY_PATH
を設定するには、次の構文を使用します。LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/oracle/12.2.0.1/client/lib:${LD_LIBRARY_PATH} export LD_LIBRARY_PATH
または、Cシェルで
LD_LIBRARY_PATH
を設定するには、次の構文を使用します。% setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/lib/oracle/12.2.0.1/client/lib:$LD_LIBRARY_PATH
-
たとえば、RPMからインストールしたTools実行可能ファイルが、
PATH
の先頭の実行可能ファイルであることを確認します。たとえば、このことをテストするためにwhich sqlldr
と入力すると、/usr/bin/sqlldr
が返されます。そうでない場合は、他のOracleディレクトリをPATH
から削除するか、PATH
内の他のTools実行可能ファイルの前に/usr/bin
を入力するか、あるいは絶対パスまたは相対パスを使用してツールInstant Clientを起動します。たとえば、bashシェルで
PATH
を設定するには、次のように指定します。PATH=/usr/bin:${PATH} export PATH
-
ロケールに必要なOracleグローバリゼーション変数を設定します。変数を設定しない場合は、デフォルトのロケールが指定されたものとみなされます。
NLS_LANG=AMERICAN_AMERICA.UTF8 export NLS_LANG
LinuxおよびUNIXでの(Clientメディアまたはzipファイルからの)ツールInstant Clientパッケージの構成
-
Instant Clientファイルを含むディレクトリの名前を、適切な共有ライブラリ・パス
LD_LIBRARY_PATH
、LIBPATH
またはSHLIB_PATH
に追加します。その他のOracleディレクトリは削除します。たとえば、BourneシェルまたはKornシェルでSolarisに設定するには、次のように指定します。
LD_LIBRARY_PATH=/home/instantclient12_2:${LD_LIBRARY_PATH} export LD_LIBRARY_PATH
-
Instant Clientファイルを含むディレクトリを環境変数
PATH
に追加します。設定されていない場合は、絶対パスまたは相対パスを使用して、ツール・パッケージで提供されるユーティリティを起動する必要があります。その他のOracleディレクトリはPATH
から削除します。例:PATH=/home/instantclient12_2:${PATH} export PATH
-
ロケールに必要なOracleグローバリゼーション変数を設定します。変数を設定しない場合は、デフォルトのロケールが指定されたものとみなされます。例:
NLS_LANG=AMERICAN_AMERICA.UTF8 export NLS_LANG
WindowsでのツールInstant Clientパッケージの構成
環境は、Windowsコマンド・プロンプトでSET
コマンドを使用して構成するか、またはシステム・プロパティの環境変数を設定して永続的にできます。
たとえば、Windows 2000でシステム・プロパティを使用して環境変数を設定するには、「コントロール パネル」から「システム」を開き、「詳細設定」タブをクリックしてから、「環境変数」をクリックします。
-
Instant Clientファイルを含むディレクトリをシステム環境変数
PATH
に追加します。その他のOracleディレクトリはPATH
から削除します。たとえば、
PATH
の先頭にc:\instantclient12_2
を追加します。 -
ロケールに必要なOracleグローバリゼーション変数を設定します。変数を設定しない場合は、デフォルトのロケールが指定されたものとみなされます。
たとえば、日本語環境用の
NLS_LANG
を設定するには、JAPANESE_JAPAN.JA16EUC
に設定されたユーザー環境変数NLS_LANG
を作成します。
ツールInstant Clientパッケージによるデータベースへの接続
ツールInstant Clientパッケージをインストールして構成した後、データベースに接続できます。
ツールInstant Clientで提供されるユーティリティは、すべてのデータベース・サーバーから常にリモートの状態になります。サーバーでOracleインスタンスが稼働中で、かつTNSリスナーが実行中であることを前提とします。データ・ポンプ・エクスポートおよびインポートの場合、ダンプ・ファイルはリモート・サーバーに存在します。サーバー上のOracleディレクトリ・オブジェクトが存在し、適切な権限が割り当てられている必要があります。
データベースに接続するには、Oracle Net接続識別子を使用して、データベースを指定する必要があります。次の情報ではSQL*Loader (sqlldr)ユーティリティを使用しますが、この情報はツールInstant Clientパッケージで提供される他のユーティリティにも適用されます。
簡単な接続識別子を使用して、mymachineで実行されているMYDB
データベース内のHR
スキーマに接続する例は、次のとおりです。
sqlldr hr/your_password@\"//mymachine.mydomain:port/MYDB\"
また、ネット・サービス名も使用できます。
sqlldr hr/your_password@MYDB
ネット・サービス名は、LDAPなどの様々な場所に格納できます。Oracle Database 12cの新機能を利用するには、LDAPを使用することをお薦めします
ローカルのOracle Net tnsnames.ora
ファイル内に構成されたネット・サービス名を使用する場合は、tnsnames.ora
ファイルを含むディレクトリに環境変数TNS_ADMIN
を設定します。たとえば、UNIXで、/home/user1
内にあるtnsnames.ora
ファイルによってネット・サービス名MYDB2
が定義されている場合は、次のように設定します。
TNS_ADMIN=/home/user1
export TNS_ADMIN
sqlldr hr@MYDB2
TNS_ADMIN
が設定されていない場合は、オペレーティング・システム依存のディレクトリ内でtnsnames.ora
が検索されます。この検索パスにはnetwork/admin/tnsnames.ora
も含まれ、ORACLE_HOME
環境変数で指定されているディレクトリも検索されます。環境変数ORACLE_HOME
は、このためにのみ、SQL*Loader Instant Clientに設定します。Instant Clientアプリケーションの実行時にORACLE_HOME
を設定する場合は、既存のディレクトリに設定する必要があります。
この例は、環境変数ORACLE_HOME
が設定されていて、$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora
またはORACLE_HOME\network\admin\tnsnames.ora
ファイルによってネット・サービス名MYDB3
が定義されていることを前提としています。
sqlldr hr@MYDB3
環境変数TWO_TASK
(UNIXの場合)またはLOCAL
(Windowsの場合)には接続識別子を設定できます。これによって、SQL*LoaderまたはSQL*Loader Instant Clientで接続が行われるたびに接続識別子を明示的に入力する必要がなくなります。このUNIXの例では、MYDB4
という名前のデータベースに接続します。
TNS_ADMIN=/home/user1
export TNS_ADMIN
TWO_TASK=MYDB4
export TWO_TASK
sqlldr hr
Windowsでは、TNS_ADMIN
およびLOCAL
は、システム・プロパティで設定できます。
Instant Clientのアンインストール
ツールInstant Clientパッケージは、OCI Instant Clientとは別に削除できます。ツールInstant Clientパッケージをアンインストールした後も、残されたOCI Instant Clientライブラリによって、カスタム作成されたOCIプログラムまたはサード・パーティのデータベース・ユーティリティでデータベースに接続できます。
ツールInstant Clientのアンインストール
- LinuxでのRPMパッケージからのインストールの場合は、ツールInstant Clientパッケージに対してのみ
rpm -e
を使用します。または
UNIXおよびWindowsでのインストールの場合、およびLinuxでのClientリリース・メディアからのインストールの場合は、ツールInstant Clientに固有のすべてのファイルを手動で削除します。削除するファイルは、インストール時に指定したInstant Clientディレクトリにあります。Oracleホームのファイルは削除しないでください。
環境変数を再設定し、必要に応じて
tnsnames.ora
を削除します。
Instant Clientの完全なアンインストール
-
LinuxでのRPMパッケージからのインストールの場合は、
rpm -qa
を使用してツールInstant Clientおよび基本OCIパッケージの名前を検索し、rpm -e
を実行してそれらを削除します。または
UNIXおよびWindowsでのインストールの場合、およびLinuxでのClientリリース・メディアからのインストールの場合は、Tools実行可能ファイルおよびOracleライブラリを含むディレクトリを手動で削除します。
-
PATH
、LD_LIBRARY_PATH
、TNS_ADMIN
などの環境変数をリセットします。 -
必要に応じて、
tnsnames.ora
を削除します。