1. 管理者リファレンス
  2. このリリースでの『Oracle Database管理者リファレンス』の変更点

このリリースでの『Oracle Database管理者リファレンス』の変更点

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での変更点

この項では、『Oracle Database管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systems』(Oracle Database 12c リリース2 (12.2))での変更点について説明します。

新機能

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の新機能または拡張機能を次に示します。

  • 新しい管理者ロール

    Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)の管理用にSYSRACロールを導入することにより、Oracle Databaseの職務の分離をサポートしています。SYSDG、SYSBACKUPおよびSYSKMと同様に、SYSRACは業務の分離を徹底し、本番システムでSYSDBAを使用する必要性を削減できるようにします。SYSRACロールはデフォルト・モードであり、srvctlなどのOracle RACユーティリティのかわりに、クラスタウェア・エージェントによってデータベースに接続するために必要な権限にのみ割り当てられます。

    Oracle RAC (SYSRAC)の管理用に別のロールを割り当てることにより、Oracleデータベースのセキュリティが強化され、Oracle RACの管理者に対するSYSDBAロールの必要性が削減されます。リリース12.1では、キー管理、Oracle Data GuardおよびRMANバックアップを管理できる、ロールSYSKM、SYSDGおよびSYSBACKUPに、SYSRACが追加されました。これらの管理者ロールを適用することにより、顧客はその環境内で、ビジネス・ニーズに応じた方法で職務の分離を実装できます。たとえば、顧客は指定の管理アカウントを作成し、SYSRACやSYSDGなど、Oracle RACとOracle Data Guard構成の両方の管理に必要な管理ロールのみを付与できます。

    関連項目: