ダウングレード機能を保持するために必要なタスク

使用しているデータベースをOracle 12cリリース2 (12.2)にアップグレードした後にダウングレードするオプションを保持するには、ソースのORACLE_HOMEにバグ20898997のパッチをインストールします。

アップグレード前計画の一部としてリリースを調べ、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)アップグレードからのダウングレードが可能なことを確認します。ダウングレードが実行できることを確認するには、パッチ20898997がソースのORACLE_HOMEにインストールされている必要があります。

ソースのOracle Database Oracleホームにパッチ20898997が適用されていない場合、アップグレードには影響しません。ただし、データベースのダウングレードを決定した場合は、ダウングレードが失敗する可能性があります。次のようなエラー・メッセージが表示されます。

ORA-00600: internal error code, arguments: [8153]

ダウングレードを続行するための回避策はありません。

データベースのダウングレードが可能であることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 使用している既存Oracle Databaseインスタンスにログインします。
  2. 既存のOracle Databaseホームで次のOpatchコマンドを実行します。
    $ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory -bugs_fixed |grep –i "20898997" 

    成功した結果は、次のようになります。

    Sub-patch  20898997; "XMLTYPESUP: QCTOXSNLB SHOULD NOT CHECK AGAINST SNAPSHOT SIZE"		
    	 

    パッチがインストールされていないと表示された場合は、次のステップを実行します。

  3. サポート資格情報を使用して、My Oracle Supportにログインします。
  4. ナレッジ・ベース検索フィールドに「20898997」と入力します。
  5. 使用しているプラットフォームのパッチとパッチのReadmeをダウンロードして、指示に従ってデータベース・インスタンスにパッチをインストールします。
  6. 複数のデータベースにパッチを適用する場合は、アップグレードする前に各データベースにこの手順を繰り返します。