5.5 Oracle Enterprise ManagerでのILMヒート・マップおよびADOの管理
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、ヒート・マップおよび自動データ最適化を管理できます。
この項では、次の項目について説明します。
関連項目:
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ヒート・マップおよびADOポリシー詳細の表示に使用できるビューの詳細は、「ビューを使用したヒート・マップ・トラッキング・データの表示」および「ビューを使用したADOのポリシーの監視」を参照してください
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Enterprise Managerの管理の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド』を参照してください。
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Enterprise Managerの管理の詳細は、Oracle Enterprise Manager管理を参照してください。
5.5.1 データベース管理メニューへのアクセス
データベースの「管理」メニューにアクセスするには:
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Oracle Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
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「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。
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リストでデータベース名をクリックします。
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データベース・ホームページで「管理」メニューが表示されます。
5.5.2 表領域レベルの自動データ最適化アクティビティの表示
データベースのサイズ別に選択した上位100の表領域のアクティビティを監視するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページでは、最終アクセス時刻、最終書込み時刻、最終全体スキャン時刻および最終参照スキャン時刻に基づいて上位100の表領域アクティビティ・ヒート・マップを表示できます。
デフォルトでは、ヒート・マップ内の各ボックスのサイズはヒート・マップ内の表領域を表し、表領域のサイズによって決まります。情報ライフサイクル管理を使用すると、表領域からセグメント・レベルのヒート・マップにドリルダウンできます。
5.5.3 任意の表領域のセグメント・アクティビティ詳細の表示
任意の表領域のセグメント・アクティビティ詳細を表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「追加の表示」ボタンをクリックします。
Enterprise Managerにより、任意の表領域のセグメント・アクティビティ詳細を検索できるダイアログ・ボックスが表示されます。
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ダイアログ・ボックスに表領域名を入力して、「検索」ボタンをクリックします。
Enterprise Managerにより、表領域のセグメント・アクティビティ詳細が表示されます。
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「表領域ポリシーの編集」ボタンをクリックすると、「ADO」タブが選択された状態で、表領域の編集ページが表示されます。圧縮または移動を許可する表領域のポリシーを作成できます。
5.5.4 任意のオブジェクトのセグメント・アクティビティ詳細の表示
任意のオブジェクトのセグメント・アクティビティ詳細を表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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カーソルをデータベース・レベルのヒート・マップ内の任意のボックスに移動します(各ボックスは表領域を表します)。表示するオブジェクトが属する表領域をクリックします。
Enterprise Managerにより、表領域に属する上位100の最大オブジェクトの表領域レベルのヒート・マップが表示されます。「セグメント・アクティビティ」表には、上位100の最大オブジェクトのセグメント・アクティビティ詳細が表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「追加の表示」ボタンをクリックします。
Enterprise Managerにより、表領域に属する任意のオブジェクトのセグメント・アクティビティ詳細を検索できるダイアログ・ボックスが表示されます。
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ダイアログ・ボックスにスキーマ名とオブジェクト名を入力して、「検索」をクリックします。
Enterprise Managerにより、オブジェクトのセグメント・アクティビティ詳細が表示されます。
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「オブジェクト・ポリシーの編集」ボタンをクリックすると、「ADO」タブが選択された状態で、オブジェクトの編集ページが表示されます。圧縮または移動を許可するオブジェクトのポリシーを作成できます。
5.5.5 任意のオブジェクトのセグメント・アクティビティ履歴の表示
任意のオブジェクトのセグメント・アクティビティ履歴を表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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カーソルをデータベース・レベルのヒート・マップ内の任意のボックスに移動します(各ボックスは表領域を表します)。表示するオブジェクトが属する表領域をクリックします。
Enterprise Managerにより、表領域に属する上位100の最大オブジェクトの表領域レベルのヒート・マップが表示されます。「セグメント・アクティビティ」表には、上位100の最大オブジェクトのセグメント・アクティビティ詳細が表示されます。
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セグメント・アクティビティ詳細表でオブジェクトを選択し、「アクティビティ履歴」ボタンをクリックします。
Enterprise Managerにより、「ADO」タブが選択された状態で、オブジェクトの編集ページが表示されます。「ADO」タブには、ポリシーのリストとセグメント・アクセス履歴が表示されます。
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セグメントを選択して、日付範囲が過去60日間になるよう変更し、「毎日」オプションを選択して、「リフレッシュ」ボタンをクリックすると、そのオブジェクトの過去60日間に渡るセグメント・アクセス履歴が表示されます。
5.5.6 自動データ最適化でのアクティビティ・セグメントの検索
様々な期間中に自動データ最適化でセグメント・アクティビティを検索するには、次のステップに従います:
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、ヒート・マップの内のボックスのいずれかをクリックします。データベース・レベルの初期表示から、ヒート・マップのボックスをクリックして、その表領域の上位100の最大オブジェクトを表示します。その後にヒート・マップのボックスをクリックして、そのオブジェクトの上位100の最大セグメントを表示できます。
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最終アクセス時刻の1年前のタイムスタンプを入力し、「実行」をクリックします。昨年アクセスまたは変更されていないセグメントのリストが表示されます。セグメントはセグメント・サイズの降順にソートされます。
オブジェクト・レベルのヒート・マップでは、表領域、名前、パーティション、タイプ、最終アクセス時刻、最終書込み時刻、最終全体スキャン時刻および最終参照スキャン時刻に基づいて、特定のセグメントを検索できます。
行(セグメント)を選択してそのセグメントの行アクティビティを表示でき、「ポリシー」列をクリックするとセグメントに関連付けられているポリシーが表示されます。
5.5.7 セグメントのポリシーの表示
セグメントに関連付けられているポリシーを表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「実行」をクリックします。検索結果のセグメントに関連付けられたポリシーがある場合は、ゼロ以外の件数が「ポリシー」列に表示されます。件数の上にマウスを移動すると、継承されたポリシーを含む、セグメントに関連付けられているポリシーが表示されます。件数がゼロの場合は、ポリシーはセグメントに関連付けられていません。
データベース・レベルのヒート・マップから表領域レベルのヒート・マップにどりダウンします。表領域レベルのヒート・マップでは、Enterprise Managerに、表領域に属する上位100のオブジェクトが表示されます。Enterprise Managerで、各オブジェクトのポリシーの件数が列に表示されます。
表領域レベルのヒート・マップからオブジェクトを選択し、オブジェクト・レベルのヒート・マップにドリルダウンします。Enterprise Managerには、オブジェクトに属する上位100の最大セグメントが表示されます。Enterprise Managerで、各セグメントのポリシーの件数が「ポリシー」列に表示されます。
5.5.8 バックグラウンド・アクティビティの無効化
自動データの最適化のバックグラウンド評価およびスケジューラを無効にするには、次のステップに従います:
ILM ADO ENABLED
パラメータの詳細は、「ILM ADOパラメータの管理」を参照してください。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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ポリシー実行の設定セクションで、「構成」をクリックします。
ポリシー実行の設定ダイアログ・ボックスが表示されます。
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「ステータス」ドロップダウンを「無効」に変更して、「OK」をクリックします。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。このページの「ポリシー実行設定」セクションにある「ポリシー」タブで、ステータスが「無効」と表示されます。
5.5.9 バックグラウンド自動データ最適化の実行頻度の変更
情報ライフサイクル管理のバックグランドの評価とスケジューラの実行頻度を変更するには、次のステップに従います。
ILM ADO EXECUTION
INTERVAL
パラメータの詳細は、「ILM ADOパラメータの管理」を参照してください。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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ポリシー実行の設定セクションで、「構成」をクリックします。
ポリシー実行の設定ダイアログ・ボックスが表示されます。
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「実行間隔」の値を現在表示されている値より低いまたは高い数値に変更し、「OK」をクリックします。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。このページの「ポリシー実行設定」にある「ポリシー」タブで、実行間隔に新しい値が表示されます。
5.5.10 過去24時間のポリシー実行の表示
過去24時間で実行されたポリシーを表示し、ポリシーの実行で移動または圧縮されたオブジェクトを表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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「過去24時間のポリシー実行サマリー」行の完了したポリシー・リンクまたは失敗したポリシー・リンクをクリックします。クリックすると、いずれかの過去24時間の実行履歴が表示されます。
ポリシー実行の詳細ダイアログ・ボックスが表示され、過去24時間のポリシーの実行の詳細が表示されます。
5.5.11 過去24時間で移動したオブジェクトの表示
過去24時間に移動されたオブジェクトを表示し、これらのオブジェクトを移動したポリシー/ジョブを表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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「過去24時間のポリシー実行サマリー」行で、移動したオブジェクト・リンクをクリックします。
ポリシー実行履歴ダイアログ・ボックスが表示され、過去24時間で実行されたジョブとポリシー、および移動されたオブジェクトの実行履歴が表示されます。
5.5.12 ポリシー詳細の表示
特定のADOポリシーの詳細を表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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ポリシー詳細を表示するには、ポリシー表のポリシー名のリンクをクリックするか、ポリシー表の行を選択して「ポリシーの詳細を表示」ボタンをクリックします。
5.5.13 ポリシーに関連付けられているオブジェクトの表示
特定のポリシーに関連付けられているオブジェクトを表示するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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「オブジェクト」列の件数をクリックします。
ポリシーに関連付けられたオブジェクトが表示されます。
5.5.14 実行前のポリシーの評価
ポリシーを実行する前にポリシーを評価するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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「評価」リージョンで、「評価」をクリックします。
表示されるダイアログ・ボックスでは、データベース内のすべてのポリシーを評価するか、特定スキーマのオブジェクトに影響するすべてのポリシーを評価するかを選択できます。
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スキーマ名を入力し、「OK」をクリックして評価を開始します。
「評価」ダイアログ・ボックスが閉じられ、評価が発行されます。ページをリフレッシュしたり、その他のEnterprise Managerタスクを実行して、後から「ポリシー」タブを再表示したりできます。実行すると、「評価」リージョンの「完了」の数が1つ増えます。
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「評価」リージョンの「完了」の数のリンクをクリックすると、完了したすべての評価がリストされたダイアログ・ボックスが表示されます。
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最新評価のタスクIDをクリックすると、評価タスクに現在含まれているすべてのオブジェクトがリストされた「評価詳細」ダイアログ・ボックスが表示されます(これらのオブジェクトは、評価が実行されると圧縮または移動されます)。
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「OK」をクリックすると、実行にオブジェクトのリストが含まれます。「評価詳細」ダイアログ・ボックスが閉じられます。
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最新の評価が含まれる「評価」表の行(一番上の行)を選択し、「実行」をクリックします。
実行中に影響を受けるオブジェクトがリストされた、評価の実行ダイアログ・ボックスが表示されます。
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「OK」をクリックして実行します。
評価の実行ダイアログ・ボックスが閉じられます。実行結果は、「過去24時間のポリシー実行サマリー」の「ジョブ」または「ポリシー」リージョンにある「完了」か「失敗」のリンクをクリックすると参照できます。また、タスクの状態がINACTIVEからACTIVEやCOMPLETEDに変わると、「評価」の「完了」の数が1つ減ります。
5.5.15 単一のポリシーの実行
ポリシーに関連付けられているオブジェクトでポリシーをすぐに実行するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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ポリシーを選択し、「ポリシーの実行」をクリックします。
「ポリシーの実行」ダイアログ・ボックスが表示され、選択したポリシーによって評価されるすべてのオブジェクトがリストされます。また、ダイアログ・ボックスには、実行される
EXECUTE_ILM
コマンドを表示するための非表示/表示ボタンも含まれます。このポリシーが有効化されたオブジェクトのみが含まれます。
5.5.16 ポリシー実行の停止
ポリシーの実行を停止するには、次のステップに従います。
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「管理」メニューから、「記憶域」、情報ライフサイクル管理の順に選択します。
Enterprise Managerでは、情報ライフサイクル管理ページが表示されます。
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情報ライフサイクル管理ページで、「ポリシー」タブをクリックします。
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「過去24時間のポリシー実行サマリー」の「ジョブ」リージョンで、「進行中」リンクをクリックします。このステップでは、進行中のタスク/ジョブが少なくとも1つあることを想定しています。
表示されるダイアログ・ボックスには、現在実行されているすべてのタスクがリストされています。
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表にリストされているいずれかのタスクの「ジョブ」リンクをクリックします。
タスクの一部として実行されているジョブの詳細がリストされたダイアログ・ボックスが表示されます。
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「OK」をクリックします。
「ジョブ詳細」ダイアログ・ボックスが閉じられます。
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表で行を選択し、「実行停止」をクリックします。
実行プロセスの停止を確認するダイアログ・ボックスが表示されます。
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「OK」をクリックします。
確認のダイアログ・ボックスが閉じられます。