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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース2
E78869-07
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20.1 管理リポジトリのデプロイメント・ガイドライン

管理データがセキュアで信頼性があり、常に利用可能になるようにするには、管理リポジトリをデプロイする際に次の設定と構成のガイドラインを検討します。

  • RAID対応論理ボリューム・マネージャ(Logical Volume Manager: LVM)またはハードウェアRAIDを、管理リポジトリが存在するシステムにインストールします。最低でもオペレーティング・システムでディスクのミラーリングとストリッピングをサポートする必要があります。管理リポジトリのすべてのデータ・ファイルをある程度の冗長構成で構成します。

  • Real Application Clustersを使用して、管理リポジトリに最高レベルの可用性を提供します。

  • Enterprise Managerを使用して、本番環境でのエラーや可用性の問題を管理者に知らせる場合、必ずCloud Controlコンポーネントを同じレベルの可用性で構成してください。最低でも、Oracle Data Guardを使用して管理リポジトリ・データベースをミラーリングすることを検討します。データ損失をゼロにするようにData Guardを構成します。使用環境やニーズに基づいて、最大可用性または最大保護を選択します。

    関連項目:

    Oracle Database高可用性のアーキテクチャおよびベスト・プラクティス

    『Oracle Data Guard概要および管理』

  • アーカイブ・ログを有効にして、本番環境でEnterprise Managerの実装を稼働する前に包括的なバックアップ戦略を整えることを強くお薦めします。バックアップ戦略には、必要に応じてアーカイブ・バックアップと、増分バックアップと全体バックアップの両方を含めてください。

    関連項目:

    管理リポジトリに必要なデータベース初期化パラメータの詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlインストレーションおよび基本構成ガイド

  • オラクル社は、Enterprise Manager Cloud ControlリポジトリでSQL計画管理(SQL計画ベースラインおよび取得)を使用しないことをお薦めします。固有の問題のためにそれを使用する必要がある場合は、使用後すぐに停止してください。SQL計画管理を使用すると、未検証計画を使用したSQLパフォーマンスの大幅な低下や、SQL計画管理の取得とEnterprise ManagerセキュリティVPDの間のデッドロックなど、Enterprise Manager Cloud Controlリポジトリの問題が発生する可能性があります。

  • リポジトリ・データベースと、ORAエラーに関する監査エントリの監査を有効化すると、Enterprise Managerアプリケーション・ログ(emoms.trc、MGMT_SYSTEM_ERROR_LOG表、リポジトリ・データベースのalert.logなど)にエラー・メッセージがレポートされない場合、これらは無視されます。このような場合のエラーは無害です。

  • リポジトリに対して実行する必要がある、通常のメンテナンス・アクティビティの一覧を表示するには、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の「Enterprise Managerデプロイメントのサイジング」を参照してください。

  • Enterprise Managerのユーザー・インタフェースを使用してリポジトリ・データベースのアクティビティをモニターするには、「Enterprise Managerの管理」を参照してください。