SNMPサポートの主な利点は、次のとおりです。
主要なOracle製品のモニタリング機能を、SNMPに基づいた任意の管理フレームワークに迅速に統合します。
これらのOracle製品を、任意の規模の企業ネットワーク全体でリアルタイムに検索、識別およびモニターします。
管理者は、ネットワーク・マップでOracle製品を表す標準のOracleアイコンを参照できます。このマップは、動的にカスタマイズできます。
管理者は、Oracle製品の現在のステータスを、管理情報ベース(MIB)で製品ごとに定義されている数種類のステータス変数で参照したり、それらのステータスごとに表示する要素を選択できます。
管理者は、しきい値とアラートを定義することによって、例外的な条件の発生を予測し、特別な状況に発生と同時に対応したり、自動的に対応できます。
管理者は、SNMPを通じて取得した履歴データを保存し、分析できます。
SNMPはオープンな標準であるため、管理アプリケーションのプロバイダは、Oracleユーザー向けにカスタマイズしたソリューションを容易に構築できます。
厳密に言うと、SNMPサポートはOracle製品を管理するというよりもモニタリングするためのものです。SNMPサポートはOracleアプリケーションのネットワーク全体の状況をトラッキングするのに非常に有益です。まず、通常の操作の確認、次に潜在的な問題の検出後すぐの特定と対処です。しかし、問題の調査と解決の目的では、Oracle SQL *Plus Worksheetなどの他のOracleツールの方が適している場合もあります。これは、他のツールがシステム・パラメータを設定または調整するように設計されているのに対し、SNMPサポートはステータスを問い合せるように設計され、システム・パラメータを変更するようには設計されていないためです。
注意:
Oracle SNMPは、HP OpenVMSプラットフォームではサポートされていません。