Oracle VM Server for SPARCの検出および昇格は、ホスト検出に依存します。制御ドメイン上のホストが昇格されると、これにより、その他のドメインの検出とモニタリングがトリガーされます。
注意:
ターゲットを検出およびモニタリングするには、sudo
権限を持つEMエージェントをデプロイするか、または手動でroot.sh
スクリプトをインストールして実行します。
エージェントが制御ドメインまたは論理ドメインのOSにデプロイされると、ILOMサーバー、仮想プラットフォーム、仮想サーバーなどの関連ターゲットが自動的に昇格されます。
ホストが論理ドメイン内にある場合は、仮想サーバー・ターゲットを追加する前に、制御ドメインを検出する必要があります。この仮想サーバーに関連付けられている仮想プラットフォームがないことを示すメッセージが表示された場合は、仮想サーバーのプライマリ・ドメインを検出し、管理対象ターゲットとして追加します。
Oracle VM Server for SPARCを検出および追加するには、次の前提条件を満たす必要があります。
制御ドメイン上のOracle Solarisリリースは、Oracle Solaris 11.1以上である必要があります。
Oracle VM Server for SPARCソフトウェアは、バージョン3.1以上である必要があります。
Enterprise Managerエージェントをインストールおよび実行するために使用するユーザーに権限がない場合は、そのユーザーにsolaris.ldoms.read
とsolaris.ldoms.ldmpower
の認可を付与し、LDoms Power Mgmt監視性権限プロファイルを割り当てる必要があります。次に例を示します。
/usr/sbin/usermod -A solaris.ldoms.read,solaris.ldoms.ldmpower oracle /usr/sbin/usermod -P 'LDoms Power Mgmt Observability' oracle
システムまたは制御ドメイン上の大量のリソースが他のソフトウェアによって消費されている場合は、ターゲットの検出およびモニタリングに時間がかかることがあります。
Oracle VM Server for SPARCは、次のターゲット表示名で表示されます。
仮想化プラットフォーム: <制御ドメインのOSホスト名> (OVM SPARC仮想プラットフォーム)
仮想サーバー: <ドメイン名>
検出されたOracle VM Server for SPARCの表示名は、CLIを使用して変更できます。たとえば、仮想化プラットフォーム表示名を変更するには、次を実行します。
emcli modify_target -name="Virtual Platform Target Name" -type="oracle_si_virtual_platform_map" -display_name="New Display Name"
仮想サーバー表示名を変更するには、次を実行します。
emcli modify_target -name="Virtual Server Target Name" -type="oracle_si_virtual_server_map" -display_name="New Display Name"
ホストの検出、昇格およびホストを昇格する手順の詳細は、「ホスト・ターゲットと非ホスト・ターゲットの検出および追加」を参照してください。