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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース2
E78869-07
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27.6 EMCTLコマンドを使用したメトリック収集の再評価

次のコマンドを使用して、メトリック収集の即時再評価を実行します。

emctl control agent runCollection <targetName>:<targetType> <colletionItemName>

<collectionItemName>は、メトリックを収集する収集項目の名前です。

通常、関連メトリックはともに収集されます。ともに収集された一連のメトリックはメトリック収集と呼ばれます。各メトリック収集は独自の名前を持ちます。メトリックを再評価する場合、まずそれが属しているメトリック収集の名前を判別し、次にそのメトリック収集の収集項目を判別する必要があります。

前述のコマンドを実行してメトリックを再評価すると、同じメトリック収集および収集項目に含まれているその他のメトリックもすべて再評価されます。

次の手順を実行して、メトリックに対するメトリック収集名および収集項目名を判別します。

  1. $INSTALL_BASE/ngagent/pluginsディレクトリ($INSTALL_BASEはインストールのルート)に移動します。管理エージェントのOracleホームはこのディレクトリにあります。

  2. ターゲット・タイプのXMLファイルを探します。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」というホスト・メトリックを対象とする場合は、host.xmlファイルを探します。

  3. XMLファイル内で、対象とするメトリックを探します。メトリックとして認識しているものは、実際にはメトリックの表示名です。メトリック名には、次で始まるタグが先頭に含まれます。

    <Label NLSID=

    たとえば、host.xmlファイルでは、「使用可能なファイルシステム領域(%)」のメトリックには、次のようなエントリが含まれます。

    <Label NLSID="host_filesys_pctAvailable">Filesystem Space Available (%) </Label>
    
  4. XMLファイル内でメトリックを検索すると、そのエントリがより大きなエントリの一部であることがわかります。このエントリの先頭は次のとおりです。

    <Metric NAME=

    Metric NAMEに定義されている値を記録します。これがメトリック収集の名前です。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、エントリは次のようになります。

    <Metric NAME="Filesystems"

    したがって、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、メトリック収集の名前はFilesystemsです。

  5. 次に、このメトリック収集の収集項目を判別する必要があります。$INSTALL_BASE/plugins/<plugin id ディレクトリに移動します。$INSTALL_BASEは管理エージェントのOracleホームです。

  6. このディレクトリでは、ターゲット・タイプの収集ファイルを探します。この例では、これはhost.xmlです。

  7. メトリック収集がそれ自体によって収集される場合は、同じ名前の単一の収集項目が収集ファイル内に存在します。メトリック収集にこれが該当するかどうかを判別するには、収集ファイル内で、次で始まるエントリを探します。

    <CollectionItem NAME=

    CollectionItem NAMEに割り当てられている値は、手順4のMetric NAMEと一致します。

    「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、収集ファイル内のエントリは次のようになります。

    <CollectionItem NAME = "Filesystems"

  8. そのようなエントリが見つかった場合、CollectionItem NAMEに割り当てられている値が、emctlコマンドで使用可能な収集項目の名前です。

  9. それ以外の場合、メトリック収集は、単一の収集項目の下の他のメトリック収集とともに収集されることを意味します。メトリック収集の収集項目を見つけるには、まず、メトリック収集を探します。次のタグが先頭に含まれます。

    <MetricColl NAME=

    見つかったら、その上のファイル内で<CollectionItem NAME=を探します。

    CollectionItem NAMEと関連する値は、emctlコマンドで使用する収集項目の名前です。

    たとえば、「オープン・ポート」というホスト・メトリックを再評価する場合は、前述の手順を使用して次の操作を実行します。

    1. $INSTALL_BASE/plugins/<plugin idディレクトリに移動します。$INSTALL_BASEは管理エージェントのOracleホームです。host.xmlファイルを探し、そのファイル内で<Metric NAME="openPorts"を探します。

    2. $INSTALL_BASE/ngagent/plugins/default_collectionディレクトリに移動します。host.xmlファイルを探し、そのファイル内で<CollectionItem NAME="openPorts"を探します。

      見つからなかった場合は、<MetricColl NAME="openPorts"を探します。

    3. そのファイル内で、このエントリより前の部分で<CollectionItem NAME=文字列、および<CollectionItem NAME="oracle_security"を探します。

    oracle_securityという収集項目名が、emctlコマンドを使用して「オープン・ポート」メトリックを再評価する際に使用されます。