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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド
13c リリース2
E78878-05
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C データベース・テンプレートを使用した事前構成済のリポジトリでのデータベース・インスタンスの作成

Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時に、すべてのEnterprise Manager関連データを格納するようにOracle Management Repository (管理リポジトリ)を構成できるデータベースの詳細を提供する必要があります。Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードは、指定したデータベースに管理リポジトリを構成できますが、オプションでデータベースに管理リポジトリを事前に構成することを選択できます。これにより、インストール時間が節約されます。

この付録では、管理リポジトリを事前構成する方法について説明します。この付録の具体的な内容は次のとおりです。

C.1 データベースでの管理リポジトリの事前構成について

Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時に、データベースの詳細を指定して、すべてのEnterprise Manager関連データを格納するように管理リポジトリを構成できます。Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードは、指定したデータベースに管理リポジトリを構成できますが、オプションでデータベースに管理リポジトリを事前に構成することを選択できます。これにより、インストール時間が節約されます。

データベースに管理リポジトリを事前構成するには、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用します。これらのデータベース・テンプレートは、最初にデータベース・インスタンスを作成してから、そこに管理リポジトリを事前構成します。テンプレートは、小規模、中規模、大規模の各デプロイメント・サイズに必要なデータベース・パラメータを使用して管理リポジトリを事前構成します。

オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成するには、データベース・テンプレートを使用した事前構成済のリポジトリでのデータベース・インスタンスの作成を参照してください。

C.2 データベース・テンプレートを使用した事前構成済のリポジトリでのデータベース・インスタンスの作成

オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済のOracle Management Repositoryでデータベース・インスタンスを作成するには、次の手順に従います。

  1. データベースを作成するホストにOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)ソフトウェアをインストールします。

    標準のデータベース・インストールを実行してDatabase Configuration Assistantからテンプレートを使用することもできますが、ソフトウェア単体でのインストールをお薦めします。

    手順については、次の場所にある『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/documentation/index.html

  2. 次のOracle Technology Network (OTN) URLから、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)をインストールしたプラットフォームに対応する12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルをダウンロードします。このZIPファイルは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)でのみ動作します。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

    注意:

    12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルは、必ずEnterprise Manager Cloud Control 13cリリース2でのみ使用するようにしてください。Enterprise Manager Cloud Controlの以前のリリースでは使用しないでください。

  3. 12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルをデータベース・ホストの次の場所に抽出します。

    $<DB_HOME>/assistants/dbca/templates

    次に例を示します。

    /u01/software/oracle/database/dbhome_1/assistants/dbca/templates

    表C-1に、12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルの内容を一覧表示します。

    表C-1 12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipの内容

    ファイル名 説明

    12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_Large_deployment.dbc

    大規模のデプロイメントの.dbcファイル

    12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_Medium_deployment.dbc

    中規模のデプロイメントの.dbcファイル

    12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0_Small_deployment.dbc

    小規模のデプロイメントの.dbcファイル

    12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0.ctl

    .dbcファイルに必要な.ctlファイル。

    12.1.0.2.0_Database_Template_for_EM13_2_0_0_0.dfb

    .dbcファイルに必要な.dbfファイル。

    set_repo_param_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0_Large_deployment.sql

    データベース・パラメータを設定し、大規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する.sqlファイルです。

    set_repo_param_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0_Medium_deployment.sql

    データベース・パラメータを設定し、中規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する.sqlファイルです。

    set_repo_param_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0_Small_deployment.sql

    データベース・パラメータを設定し、小規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する.sqlファイルです。

    shpool_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0.sql

    .dbcファイルには.sqlファイルが必須で、要件ごとの共有プール・サイズを設定します。

  4. Oracle Database Configuration Assistantを<DB_HOME>/bin/dbca.から実行して、データベースを作成します。「データベース・テンプレート」画面で、選択したデプロイメント・サイズに合ったテンプレートを選択します。

    警告:

    Oracle Database Configuration Assistantを実行してデータベースを作成するときに、「管理オプション」画面ではデフォルトで「Enterprise Manager (EM) Database Expressの構成」オプションが選択されます。必ず選択を解除してください。このオプションは、データベースにDB Controlオブジェクトを作成します。このオプションを選択した場合、DB ControlオブジェクトとCloud Controlオブジェクトの両方が含まれるため、データベースを使用できません。この問題を解決する唯一の方法は、データベースを再作成してから続行することです。

    警告:

    Oracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成すると、「データベース・コンテンツ」画面で、shpoolスクリプトを実行するように「次のスクリプトを実行」オプションでデフォルトで選択されています。スクリプトによって、データベースに共有プールが設定されます。必ず選択したままにしてください。選択を解除しないでください。

    注意:

    データベースの作成時に、Oracle Database Configuration Assistantでアカウントのロックを解除するオプションが表示されても、そのオプションは無視してください。データベースの作成時にアカウントのロックを解除しないでください。これらのアカウントは、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時にEnterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによって自動的にロックが解除され、入力したパスワードを使用して設定されます。したがって、データベースの作成時にそれらのロックを解除する必要はありません。

注意:

データベースで管理リポジトリを事前に構成するために使用するConfiguration Assistant (Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによって実行)の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストールおよび構成ガイド』を参照してください。

C.3 CDBおよびPDB用データベース・テンプレートを使用した事前構成済のリポジトリでのデータベース・インスタンスの作成

オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済のOracle Management Repositoryでデータベース・インスタンスを作成するには、次の手順に従います。

  1. データベースを作成するホストにOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)ソフトウェアをインストールします。

    標準のデータベース・インストールを実行してDatabase Configuration Assistantからテンプレートを使用することもできますが、ソフトウェア単体でのインストールをお薦めします。

    手順については、次の場所にある『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/documentation/index.html

  2. 次のOracle Technology Network (OTN) URLから、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)をインストールしたプラットフォームに対応する12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルをダウンロードします。このZIPファイルは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)でのみ動作します。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

    注意:

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルは、必ずEnterprise Manager Cloud Control 13cリリース2でのみ使用するようにしてください。Enterprise Manager Cloud Controlの以前のリリースでは使用しないでください。

  3. 12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルをデータベース・ホストの次の場所に抽出します。

    $<DB_HOME>/assistants/dbca/templates

    次に例を示します。

    /u01/software/oracle/database/dbhome_1/assistants/dbca/templates

    表C-1に、12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipファイルの内容を一覧表示します。

    表C-2 12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_<platform>.zipの内容

    ファイル名 説明

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_Large_deployment.dbc

    大規模のデプロイメントの.dbcファイル

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_Medium_deployment.dbc

    中規模のデプロイメントの.dbcファイル

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0_Small_deployment.dbc

    小規模のデプロイメントの.dbcファイル

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0.ctl

    .dbcファイルに必要な.ctlファイル。

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0.dfb1

    .dbcファイルには.dbf1ファイルが必須です。

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0.dfb2

    .dbcファイルには.dbf2ファイルが必須です。

    12.1.0.2.0_Database_Template_with_cdbpdb_for_EM13_2_0_0_0.dfb3

    .dbcファイルには.dbf3ファイルが必須です。

    set_repo_param_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0_Large_deployment.sql

    データベース・パラメータを設定し、大規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する.sqlファイルです。

    set_repo_param_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0_Medium_deployment.sql

    データベース・パラメータを設定し、中規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する.sqlファイルです。

    set_repo_param_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0_Small_deployment.sql

    データベース・パラメータを設定し、小規模のデプロイメントをサポートするように管理リポジトリを変換する.sqlファイルです。

    shpool_12.1.0.2.0_Database_SQL_for_EM13_2_0_0_0.sql

    .dbcファイルには.sqlファイルが必須で、要件ごとの共有プール・サイズを設定します。

  4. Oracle Database Configuration Assistantを<DB_HOME>/bin/dbca.から実行して、データベースを作成します。「データベース・テンプレート」画面で、選択したデプロイメント・サイズに合ったテンプレートを選択します。

    警告:

    Oracle Database Configuration Assistantを実行してデータベースを作成するときに、「管理オプション」画面ではデフォルトで「Enterprise Manager (EM) Database Expressの構成」オプションが選択されます。必ず選択を解除してください。このオプションは、データベースにDB Controlオブジェクトを作成します。このオプションを選択した場合、DB ControlオブジェクトとCloud Controlオブジェクトの両方が含まれるため、データベースを使用できません。この問題を解決する唯一の方法は、データベースを再作成してから続行することです。

    警告:

    Oracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成すると、「データベース・コンテンツ」画面で、shpoolスクリプトを実行するように「次のスクリプトを実行」オプションでデフォルトで選択されています。スクリプトによって、データベースに共有プールが設定されます。必ず選択したままにしてください。選択を解除しないでください。

    注意:

    データベースの作成時に、Oracle Database Configuration Assistantでアカウントのロックを解除するオプションが表示されても、そのオプションは無視してください。データベースの作成時にアカウントのロックを解除しないでください。これらのアカウントは、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール時にEnterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによって自動的にロックが解除され、入力したパスワードを使用して設定されます。したがって、データベースの作成時にそれらのロックを解除する必要はありません。

    注意:

    pdb名は、pdbが上に一覧表示されたテンプレートで作成されている場合はcdb名にかかわらず常にempdbreposとなります。ただし、cdbが<domain name>で作成されている場合はpdbはempdbrepos.<domain name>になります。

注意:

データベースで管理リポジトリを事前に構成するために使用するConfiguration Assistant (Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによって実行)の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストールおよび構成ガイド』を参照してください。