このドキュメントの内容は次のとおりです。
Oracle VMは、仮想化テクノロジの利点を活用するための環境を完備したプラットフォームです。また、サポートされている仮想化環境内でオペレーティング・システムとアプリケーション・ソフトウェアのデプロイを可能にします。
Oracle VM環境全体をOracle Enterprise Managerから管理できます。Oracle Enterprise Managerは、Oracle VMを超える拡張機能を提供します。Enterprise Manager for Oracle Virtualization (VT)プラグインは、オラクル社の最新のサーバー仮想化製品であるOracle VMリリース3.4とシームレスに連携するように拡張されています。Oracle VMリリース3.4は、多くの重要な機能および拡張機能を提供することで、エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメントの迅速化を可能にします。
この項では、データベース管理の新機能と拡張機能について説明します。
データベース・シャードのモニタリングを含む、データベース12.2の検出およびモニタリング。
プロビジョニング、パッチ適用および以前のバージョンからのアップグレードのサポートを含む、データベース12.2のライフサイクル管理。
再配置およびクローン・リフレッシュのサポートを含む、データベース12.2のDatabase as a Serviceのサポート。
フリート・パッチ適用が、12cプラガブル・データベースに対してサポートされるようになりました。Enterprise Managerは、コンテナ・データベースのフリートに対して自動パッチ適用を提供し、次にプラガブル・データベースを段階的に移行します。この機能は、全体的な進捗を追跡するための洗練されたレポートで補われています。
マルチテナント・アプリケーション・コンテナ・データベースのサポートによる、SaaSアプリケーションの簡略化されたデプロイメント。アプリケーション・コンテナおよび関連付けられたPDBの検出および管理操作もサポートされます。
PDBごとのスナップショットおよびマルチテナント環境でのレポートを使用する簡略化されたデータベース管理による、正確なパフォーマンス診断。
PDBレベルでのリソース使用率の即時利用可能な視覚化、およびスケーラブルに多数のPDBをナビゲートおよび分析する機能。Enterprise Managerは、リソース使用率の外れ値を識別し、一定期間のリソース使用率トレンドを分析して、PDBレベルのリソース使用配分に対する直感的な視覚化を提供します。
この項では、ミドルウェア管理の新機能と拡張機能について説明します。
このリリースの拡張機能は次のとおりです。
WebLogicリリース12.2.1.1および12.2.1.2ドメインに対するプロビジョニングおよびパッチ適用のサポート: Oracle WebLogic Serverリリース12.2.1.1および12.2.1.2のプロビジョニングおよびパッチ適用がサポートされるようになりました。プロビジョニングに関して、プロファイルの作成、プロファイルのクローニングおよびクラスタのスケール・アップ/アウトを含めて、すべてのユースケースがリリース12.2.1.1および12.2.1.2に対してサポートされるようになりました。
アプリケーション・デプロイメントの構成: 管理者はアプリケーション・デプロイメントをOracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールから直接構成およびチューニングできます。すべてのドメインを一元的に構成、モニタリングおよび十分に管理するためにCloud Controlコンソールを使用すると、WebLogic環境のセキュリティを確実にする役に立ちます。
WebLogicクラスタの時間差再起動のサポート: 管理者は、一度に1つのサーバーを停止および再起動でき、クラスタにデプロイされているアプリケーションの停止時間ゼロを確実にしています。
Java EEアプリケーションのリソース・グループまたはリソース・グループ・テンプレートへのデプロイ/アンデプロイ/再デプロイ: Java EEアプリケーションのプロビジョニング機能が拡張されて、リソース・グループおよびリソース・グループ・テンプレートへのデプロイメントがサポートされるようになりました。これにより、ドメインごとの複数の操作ではなく、複数のドメインにわたるデプロイメント・タスクが1つの操作に自動化され、管理者の時間と労力が節約されます。
WLSTスクリプト・ジョブ・タイプでサポートされるカスタムWLSTコマンド: 管理者がカスタムWLSTコマンドをスケジュール、実行および追跡できるようになりました。事前定義済WLSTスクリプト・ジョブ・タイプへのこの拡張機能を使用すると、管理者は、WLSTを起動する必要があるディレクトリの場所を指定できます(Oracle共通ホームまたはコンポーネント・ホーム)。
WebLogicクラスタのスケール・アップ/アウトに対して改善されたユーザー・エクスペリエンス: 既存のWebLogicクラスタをスケール・アップまたはスケール・アウトするデプロイメント・プロシージャが簡略化および拡張されました。
このリリースの拡張機能は次のとおりです。
新しいエージェント・デプロイメント・システムによって、WebLogicサーバー上のJVMDエージェントの高速で簡略化され信頼性の高いインストールが提供されます。
WebLogicおよびSOAドメイン・プロビジョニングの一部としてのJVMDエージェントの自動デプロイメントがサポートされるようになりました。
拡張されたJavaワークロード・エクスプローラ・ユーザー・インタフェースにより、ズームインが容易になり、1秒間隔での詳細なビューが可能になります。
FMW 12.2.1.2以上では、SOAコンポジットはターゲットとしてモデル化されません。これにより、既存のすべての機能の提供を続行しながら、Enterprise Managerの負荷が削減されます。
このリリースの新機能は、次のとおりです。
Oracle HTTP Server 12cのセキュリティ技術導入ガイド(STIG)へのコンプライアンスの追跡: Fusion Middlewareプラグイン・リリース13.2.2には、Oracle HTTP Server 12.1.3に対する米国国防総省のセキュリティ技術導入ガイド(STIG)に準拠する即時利用可能なコンプライアンス標準が用意されています。管理者はこの標準を直接利用して、Oracle HTTP Server (WebLogic Serverドメイン内またはスタンドアロン・ドメイン内)がSTIGに含まれるCAT I規則に準拠していることを確認できます。
Oracle HTTP Server用WebLogic Serverプロキシ・プラグイン・メトリック: Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグイン(mod_wl_ohs)モジュールに固有の新しいパフォーマンス・メトリックを使用できます。これらの新しいメトリックは、Oracle HTTP Server Release 12.2.1.xがWebLogic Serverドメインと同じ場所に配置されている場合に、Oracle HTTP Server Release 12.2.1.xで使用できます。
Fusion Middlewareパッチ適用: Fusion Middleware 12.2.1.x以上に対するOpatch autoベースのパッチ適用がサポートされるようになりました。
Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース12.2インストール・メディアのプロビジョニング: インストール・メディア・プロファイルからのJRFドメインのプロビジョニングがサポートされるようになりました。管理者はWebLogic Serverを複数のホストにインストールするためにプロファイルをプロビジョニングし、Oracle JRFまたはOracle Restricted JRFテンプレートを使用してドメインを構成できます。
パーティションとしてのドメインのインポート(WebLogic 12.2.1.2以上): この機能は、ドメイン連結を容易にし、すばやいドメイン・アップグレードを可能にします。管理者は、1つ以上の既存の12.1.xまたは10.3.6ドメインをエクスポートし、それらを12.2.1.xドメインのパーティションとしてインポートできます。
動的管理ノード(12.2.1.x以上)で構成されたスタンドアロンCoherenceクラスタのサポートが使用可能になりました。この機能を使用すると、管理ノードに障害が発生した場合、管理者は新しい管理ノードにすばやく切り替えてモニタリングを続行できます。
この項では、Fusion Middlewareプラグイン(13.2.1.0)に含まれる新機能および機能強化について説明します。
Fusion Middlewareプラグイン・リリース13.2.1.0から、Fusion Middlewareルーティング・トポロジ・ビューアのAdobe Flashへの依存性が削除されました。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの以前のリリースで提供されていたルーティング・トポロジ・ビューアは、Adobe Flashの使用を必要としていました。Adobe Flashへの依存性を削除することで、ルーティング・トポロジ・ビューアの操作性が向上し、セキュリティの脆弱性のリスクが軽減されます。
管理者がOracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールから直接、Oracle WebLogic Node Managerのターゲットに対して起動または停止操作を実行できるようになりました。
これらのプロセス制御操作の速やかな実行に加えて、管理者はそのような操作を今後にスケジュールすることもできます。ノード・マネージャのプロセスが予期せず停止しているのを検出した場合、管理者はそのプロセスをすぐに元の状態に戻すことを考えます。Cloud Controlから直接ノード・マネージャのプロセスを制御できるため、管理チームはミドルウェア環境の管理をより効率的かつ効果的に行うことができます。
このリリースでは、Oracle HTTP Serverのターゲットに対する証明書のモニタリングが提供されます。
Oracle HTTP Serverですぐに利用可能な「証明書の失効までに残っている日数」メトリックを有効にして構成することで、管理者は有効期限が迫っているSSL証明書に関するアラートを受け取ることができます。この機能を使用すると、管理者はミドルウェア環境の管理をよりプロアクティブに行うことができます。
Fusion Middlewareプラグイン13.2.1.0により、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Traffic Directorインスタンス・ターゲット・タイプに関するいくつかの新しいパフォーマンス・メトリックが提供されます。
これらのメトリックは、接続キュー・メトリック、キープ・アライブ・メトリックおよびセッション・メトリックという3つのカテゴリに及びます。これらのパフォーマンス・メトリックのデータを追跡することで、管理者はOracle Traffic Directorインスタンスの最適なパフォーマンスを確保できます。管理者はまた、メトリックにしきい値を設定し、そのしきい値を超えた場合にアラートと通知がオンコール・スタッフに送信されるようにすることができます。
サンプリング中にスレッドがアイドルの場合でも、ユーザー・リクエストを実行しているスレッドが表示されるように、新しいスレッド状態「その他」が採用されました。
以前のリリースでは、JVMまたはOSのリソースを使用しているものとして特定されなかったスレッドについては、アイドル状態として特定され、無視されていました。結果として、リクエスト実行時、ユーザーの待機時間が長くなり、JVMDによりスレッドの状態が表示されることはありませんでした。しかし、新しい拡張機能により、そのようなスレッドが「その他」状態にあるものとしてJVMDによりマークされます。この変更により、ユーザーは実行期間全体にわたり、リクエスト状態のサンプルを確認できます。
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2には、いくつかの新しいServices Oriented Architecture (SOA)管理機能が含まれています。
SOAコンポジットのヒート・マップ
SOAヒート・マップを使用すると、管理者はSOA資産全体を明確に把握できます。「ヒート・マップ」タブには、コンポジットの状態とパフォーマンスが表示されます。管理者は、ヒート・マップの構成を変更し、サイズと色のメトリックを選択し、特定の条件(「パーティション」など)でグループ化し、スケーラビリティのためにサービス数を制限することができます。管理者は、単一のページでSOA資産全体を確認することで、時間を節約できます。
IWSレポートの統合
SOA統合ワークロード統計(IWS)レポートは、SOA 12.2.1リリースの一部として追加された新しい診断機能です。IWSレポートは、パフォーマンス/スケーリングの問題を診断できるよう、システム・リソースの使用率、システムの主要ポイントにおけるメッセージ・フロー、各種コンポーネントのバックログ、アクティビティの実行時間など、様々な統計を提供します。このリリースでは、Enterprise Manager Cloud ControlからIWSレポートを生成およびダウンロードできるため、管理者はSOA資産全体を管理するための単一のツールとしてEnterprise Manager Cloud Controlを使用できます。
SOAコンポジットのダウンロード/エクスポート
Enterprise Managerのこのリリースには、Enterprise Manager Cloud ControlからSOA 11gおよびSOA 12c SARファイルをエクスポートおよびダウンロードする機能が用意されています。この機能は、ハイブリッド・クラウドのシナリオに非常に役立ちます。つまり、Enterprise Manager Cloud Control内で1つのSOAインスタンスからコンポジットをダウンロードして、それを別のSOAインスタンスにデプロイできます。
SOA Cloud Service証明書
SOA Cloud Service (CS)におけるすべてのモニタリングおよび診断機能がEnterprise Managerで認証されるようになりました。ハイブリッド・クラウド・アプローチを使用すると、Enterprise Manager Cloud ControlでSOA CS上で実行中のSOAインスタンスを検出し、すべてのモニタリングおよび診断機能を利用できます。これは、ハイブリッド・クラウドのシナリオに非常に役立つ機能です。この機能を使用すると、SOA CSインスタンスをEnterprise Managerに追加し、それを一元的にモニタリングおよび管理できるようになります。
Enterprise Managerパッチ適用フレームワークを使用するEnterprise Managerから、Oracle Service Bus (OSB)ターゲットまたはOSBクラスタ・ターゲットにパッチを適用できるようになりました。
異種のパッチも対象とするようパッチ計画が改善され、単一のパッチ計画でWeblogicおよびOSBのパッチを適用できるようになりました。ユーザーは、パッチ適用ウィザードからパッチ後SQLスクリプトを実行できます。この機能を使用すると、管理者は自動パッチ適用を実行して、OSBのターゲットおよびクラスタにパッチを適用できます。単一のパッチ計画に異種のパッチを含めてパッチ後SQLスクリプトを実行するこの機能により、管理者は手動実行による労力を軽減できます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlリリース13.2およびFusion Middlewareプラグイン・リリース13.2.1.0から、管理者はOracle WebLogic Server 12cのマルチテナントに関する設定を構成できるようになりました。
管理者は、複数の組織で使用する共有可能なインフラストラクチャを提供するために、Cloud Controlコンソールから直接、リソース・グループ、リソース・グループ・テンプレート、仮想ターゲット、およびパーティションを作成、編集および削除できます。
マルチテナント構成機能をOracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに統合すると、WebLogic環境の包括的な管理のために単一のインタフェースが提供されるため、管理者の作業が簡素化され、生産性が向上します。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2およびFusion Middlewareプラグイン・リリース13.2.1.0から、管理者はCloud Controlを使用して、あるドメインからパーティションをエクスポートし、そのパーティションを別のドメインにインポートできるようになりました。ソース・ドメインまたは宛先ドメインは、オンプレミスでインストールすることも、クラウドで実行することもできます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのエクスポートおよびインポート機能でパーティションを作成すれば、すべての日常的な操作を実行する単一のコンソールが提供されるため、管理者に最大限の柔軟性が提供され、その作業が簡素化されます。
SuperCluster仮想化プロビジョニング: VM、Oracle Database、グリッド・インフラストラクチャおよびASMを含むRACクラスタの作成がサポートされるようになりました。Oracle Database、グリッド・インフラストラクチャおよびASMを含むVMの追加または削除による、RACクラスタのスケール・アップおよびスケール・ダウンもサポートされます。
13.2.3.0リリースの新機能は、次のとおりです。
新しいハードウェア・ターゲットの検出およびモニタリング: Oracle SPARC M8 8Server、Oracle SPARC T8-1、Oracle SPARC T8-2、Oracle SPARC T8-4、Oracle Server X7-2、Oracle Server X7-2L、Oracle Server X7-2C、Oracle Server X7-8、Oracle MiniCluster S7-2、ZFS Storage ZS5-2, ZFS Storage ZS5-4、Juniper EXスイッチおよびCisco Nexusスイッチをモニターできるようになりました。
このリリースの新機能は、次のとおりです。
自動サービス検出および検出されたサービスでのターゲット・プロモーション: 特定のテナントに固有のクラウド・サービスの検出、およびこれらのサービスに属するターゲットの検出がサポートされるようになりました。検出は、コマンドラインおよびレスポンス・ファイルを使用して規模を拡大して実行することもできます。
Hybrid Cloudのデータ管理: オンプレミスまたはOracle CloudからOracle Cloudへの定期的なスケジュールに基づいたデータ・バックアップ(完全および増分)がサポートされるようになりました。その後、新しいDBCSサービスをインスタンス化するため、または既存のDBCSインスタンスを開発およびテストの目的で定期的にリフレッシュするために、このデータを使用できます。さらに、新しいワークフローにより、ユーザーはある時点にタイムトラベルし、データをリフレッシュできます。また、Oracle Cloudで記憶域効率の高いシン・クローニング・テクノロジを使用して、Oracle Cloud上のデータベースをクローニングすることもできます。
Enterprise Managerのフレームワークおよびインフラストラクチャ・コンポーネントは、次のグループに分類することができます。
Enterprise Manager 13cでは、Transport Layer Security (TLS) 1.2セキュア通信プロトコルでのターゲットのモニタリングがサポートされるようになりました。
Enterprise Managerを使用して、IPv6対応のExadataシステムおよびReal Application Clusters (RAC)データベースでのIPv6構成をモニターおよび管理できるようになりました。
IPv6ネットワークには、アドレス・スペースの拡大など、いくつかの技術的なメリットがあります。
障害回復(DR)準備へのアップグレードおよび移行機能は、2つのドメインでの障害回復のインストールから、単一ドメインでの障害回復のインストールにシームレスに移行できるようにします。
この機能を使用すると、スタンバイWebLogicドメイン障害回復アーキテクチャを使用したスタンバイOMSインスタンス(2つのドメイン・インストールとも呼ぶ)から、Enterprise Manager 13cでのストレージ・レプリケーション障害回復アーキテクチャを使用したスタンバイOMSインスタンス(単一ドメイン・インストールとも呼ぶ)に、既存の障害回復実装を使用したEnterprise Manager 12cインストールを移行できます。これは、Enterprise Managerインストーラの「アップグレード」オプションから行うことができます。
UPGRADE_TRANSITIONフラグを指定してインストーラを起動した後に表示される「DR準備状況へのアップグレードおよび移行」オプションで、ホスト名の別名を構成し、レプリケートされたストレージ上のインストール場所を指定することができます。また、このオプションを使用して、今後の障害回復の実装をサポートするMaximum Availability Architecture (MAA)ベスト・プラクティスに従って、Enterprise Manager 13cインストールを構成することもできます。
フェデレーテッド・キャッシングは、アクティブ/アクティブ、アクティブ/パッシブ、ハブとスポーク、およびカスタム・マルチデータセンターの各トポロジのサポートを提供します。
モニター対象のクラスタがデータ・フェデレーションに参加すると、Enterprise Manager Cloud Controlはリモート・クラスタを特定し、データ・フェデレーションに関するメトリック(クラスタ、ノードおよびサービス・レベルにおけるパフォーマンスとボリュームのメトリックなど)を表示します。フェデレーテッド・キャッシングは、データ・レプリケーションのスケーラビリティ、永続性、待機時間およびコンフィギュアビリティを高めます。データ・モニタリングを使用すると、モニター対象クラスタのフェデレーションの状態、影響およびパフォーマンスを確保できます。
Always-On Monitoringによって、Enterprise Managerの計画停止時間中にEnterprise Managerの通常のモニタリングおよび通知サービスが使用できなくなったときに、ターゲットの停止および他のクリティカル・アラートが継続的にモニタリングされます。
このリリースは、Always-On Monitoringに対して次の拡張機能を提供します。
異なるホストにインストールされたAlways-On Monitoring
Always-On MonitoringをOracle Management Service以外の別のホストにインストールできるようになりました。これにより、Oracle Management Serviceホストを使用できない場合に、Always-On Monitoringがターゲットの継続的なモニタリングを提供できるようになります。
新しいemsctl list_agents動詞
新しいemsctl list_agents動詞は、Always-On Monitoringと通信している管理エージェントに関する情報を表示します。Enterprise Managerの計画停止時間に先立って、Enterprise Manager管理者は、すべてのエージェントがAlways-On Monitoringサービスにアラートをアップロードしているかどうか確認する必要があります。emsctl list_agents動詞は、過去1時間にAlways-On Monitoring Serviceと通信しているエージェントの数および各エージェントのURLを表示します。これにより、Enterprise Manager管理者は、Enterprise Managerの計画停止時間に先立って、すべてのエージェントがAlways-On Monitoringサービスにアラートをアップロードしていることを確信できます。
Virtual Infrastructureプラグイン(13.2.1.0)は、オラクル社の最新のサーバー仮想化製品であるOracle VMリリース3.4とシームレスに連携します。
Oracle VMは、Oracle VM Server for x86、Oracle VM Server for SPARCおよびOracle VM Managerで構成されるエンタープライズクラスのサーバー仮想化ソリューションです。オラクル社は、企業データセンター内またはホスティング・サイト(マネージド・クラウド・サービス)やクラウド・サービス・プロバイダのプライベート・クラウド・インフラストラクチャの市場セグメントに対応するために、Oracle VMサーバー仮想化および管理ソリューションを設計しました。Oracle VMを使用すると、仮想マシンをデプロイして管理できるほか、オラクル社のパブリック/プライベート・クラウド・インフラストラクチャ内で移動できます。
Oracle VMリリース3.4は、多くの重要な機能および拡張機能を提供することで、エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメントの迅速化を可能にします。Oracle VM環境全体をOracle Enterprise Managerから管理できます。また、Oracle Enterprise Managerは、Oracle VMを超える拡張機能を提供します。
管理者は、コンピュート・サービスでロックダウン構成とバイナリ(プロファイル)を使用して、データベースのプロビジョニングにおいて完全な自動化を実現できるようになりました。デフォルトのデプロイメント・プロシージャを使用して、コンピュート・クラウドで実行している既存のデータベースをアップグレードすることもできます。クラウド上のデータ・クローニングおよびリフレッシュは、Oracle Cloud内で、Oracle Cloudへのバックアップのライブラリに基づきコンテキスト依存のウィザードを介してセキュアな(TDE対応の)データベースに使用できます(db_clone_managment emcli動詞グループ)。また、Oracle Cloudからオンプレミス・データベースに戻す際にも使用できます。