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Oracle® Enterprise Manager Oracle Database Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアル
13cリリース2 PG
E79388-04
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6 クラスタ・データベース

この章では、クラスタ・データベース(Oracle Real Application Clusters (RAC)データベース)のメトリックに関する情報を提供します。

各メトリックの次の情報を提供します。

6.1 アーカイブ領域

このメトリック・カテゴリには、アーカイブ領域の使用を示すメトリックが含まれます。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、これらのメトリックにより使用可能なREDOログの保存先がないか調べます。データベースがARCHIVELOGモードで稼働していない場合、これらのメトリックは登録されません。各保存先について、このメトリック・カテゴリは、合計領域、使用済領域および空き領域を返します。

6.1.1 アーカイブ領域使用率(%)

Archive Full (%)メトリックは、アーカイブ領域保存先で使用されている領域の割合を返します。使用済領域がしきい値引数で指定したしきい値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働していないか、すべてのアーカイブ先がOracle8iのスタンバイ・データベースである場合、このメトリックは登録されません。

注意:

「高速リカバリ領域」にアーカイブするよう構成されたデータベースの場合、「アーカイブ領域」メトリックを適用することはできません(つまり、「アーカイブ領域使用率(%)」、「アーカイブ領域使用量」(KB)、「空きアーカイブ領域」(KB)および「合計アーカイブ領域」(KB)を適用できません)。かわりに、「高速リカバリ領域」の使用をモニターする「リカバリ領域空き領域(%)」メトリックを使用します。詳細は、「リカバリ領域空き領域(%)」を参照してください。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

15分ごと

80

未定義

アーカイブ領域%archDir%の%value%%が使用されています。

複数のしきい値

このメトリックでは、アーカイブ領域保存先オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告のしきい値またはクリティカルのしきい値が設定されているアーカイブ領域保存先オブジェクトがある場合は、このメトリックの「メトリック詳細」ページでそれらのしきい値を表示できます。

アーカイブ領域保存先オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

アーカイブ領域に割当て制限が設定されていない場合、割合はUNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

割当て制限が設定されている場合は、次のようになります。

archive area used (%) = (total area used / total archive area) * 100

ユーザー処理

初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

アーカイブ先の指定に使用できる方法が2つあります。これらのアーカイブ先は、Enterprise Managerを使用して設定できます。データベース・ターゲットごとに、データベースの「可用性」タブまでドリルダウンして「リカバリ設定」ページにアクセスできます。

  • 最初の方法は、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータ(nは1から10の整数)を使用して、1から10個の異なるアーカイブ先を指定します。数値の接尾辞が付いたそれぞれのパラメータは、たとえばLOG_ARCHIVE_DEST_1、LOG_ARCHIVE_DEST_2などのように、個々のアーカイブ先を一意に識別します。

  • 2つ目の方法は、最大2つの場所を指定でき、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータを使用して1次アーカイブ先を指定し、LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTパラメータを使用してオプションの2次アーカイブ先を指定します。

LOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、アーカイブ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

6.1.2 アーカイブ領域使用量(KB)

このメトリックは、アーカイブ先ディレクトリのあるデバイスでの合計使用済領域(KB単位)を示します。

注意:

「高速リカバリ領域」にアーカイブするよう構成されたデータベースの場合、「アーカイブ領域」メトリックを適用することはできません(つまり、「アーカイブ領域使用率(%)」、「アーカイブ領域使用量」(KB)、「空きアーカイブ領域」(KB)および「合計アーカイブ領域」(KB)を適用できません)。かわりに、「高速リカバリ領域」の使用をモニターする「リカバリ領域空き領域(%)」メトリックを使用します。詳細は、「リカバリ領域空き領域(%)」を参照してください。

ターゲット・バージョン 収集頻度

なし

15分ごと

データ・ソース

アーカイブ領域に割当て制限が設定されていない場合、これはUNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

total area used = quota_used * db_block_size (in KB)

ユーザー処理

初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

アーカイブ先の指定に使用できる方法が2つあります。これらのアーカイブ先は、Enterprise Managerを使用して設定できます。データベース・ターゲットごとに、データベースの「可用性」タブまでドリルダウンして「リカバリ設定」ページにアクセスできます。

  • 最初の方法は、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータ(nは1から10の整数)を使用して、1から10個の異なるアーカイブ先を指定します。数値の接尾辞が付いたそれぞれのパラメータは、たとえばLOG_ARCHIVE_DEST_1、LOG_ARCHIVE_DEST_2などのように、個々のアーカイブ先を一意に識別します。

  • 2つ目の方法は、最大2つの場所を指定でき、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータを使用して1次アーカイブ先を指定し、LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTパラメータを使用してオプションの2次アーカイブ先を指定します。

LOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、アーカイブ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

6.1.3 空きアーカイブ領域(KB)

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、オンラインREDOログのアーカイブが使用可能です。オンラインREDOログがいっぱいになったグループは、デフォルトではLOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータで指定した保存先にアーカイブされます。このアーカイブ先のデバイスがいっぱいになると、ディスク領域が使用可能になるまで、データベース操作が一時停止します。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、このメトリックにより使用可能なREDOログの保存先のデバイスがないか調べます。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働していない場合、このメトリックは登録されません。

注意:

「高速リカバリ領域」にアーカイブするよう構成されたデータベースの場合、「アーカイブ領域」メトリックを適用することはできません(つまり、「アーカイブ領域使用率(%)」、「アーカイブ領域使用量」(KB)、「空きアーカイブ領域」(KB)および「合計アーカイブ領域」(KB)を適用できません)。かわりに、「高速リカバリ領域」の使用をモニターする「リカバリ領域空き領域(%)」メトリックを使用します。詳細は、「リカバリ領域空き領域(%)」を参照してください。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

15分ごと

未定義

未定義

アーカイブ領域%archDir%には、%value%KBの空きがあります。

複数のしきい値

このメトリックでは、アーカイブ領域保存先オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告のしきい値またはクリティカルのしきい値が設定されているアーカイブ領域保存先オブジェクトがある場合は、このメトリックの「メトリック詳細」ページでそれらのしきい値を表示できます。

アーカイブ領域保存先オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

データベースがNOARCHIVELOGモードである場合は、何も収集されません。

データベースがARCHIVELOGモードである場合は、アーカイブ・ログの保存先の現行リストを取得するために、v$parameterのlog_archive_destinationに対して問合せを行います。結果は、ディスク使用量を直接調べること(df -kl)で得られます。

ユーザー処理

初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

アーカイブ先の指定に使用できる方法が2つあります。これらのアーカイブ先は、Enterprise Managerを使用して設定できます。データベース・ターゲットごとに、データベースの「可用性」タブまでドリルダウンして「リカバリ設定」ページにアクセスできます。

  • 最初の方法は、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータ(nは1から10の整数)を使用して、1から10個の異なるアーカイブ先を指定します。数値の接尾辞が付いたそれぞれのパラメータは、たとえばLOG_ARCHIVE_DEST_1、LOG_ARCHIVE_DEST_2などのように、個々のアーカイブ先を一意に識別します。

  • 2つ目の方法は、最大2つの場所を指定でき、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータを使用して1次アーカイブ先を指定し、LOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTパラメータを使用してオプションの2次アーカイブ先を指定します。

LOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、アーカイブ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

6.1.4 合計アーカイブ領域(KB)

このメトリックは、アーカイブ先ディレクトリのあるデバイスでの合計領域(KB単位)を示します。

注意:

「高速リカバリ領域」にアーカイブするよう構成されたデータベースの場合、「アーカイブ領域」メトリックを適用することはできません(つまり、「アーカイブ領域使用率(%)」、「アーカイブ領域使用量」(KB)、「空きアーカイブ領域」(KB)および「合計アーカイブ領域」(KB)を適用できません)。かわりに、「高速リカバリ領域」の使用をモニターする「リカバリ領域空き領域(%)」メトリックを使用します。詳細は、「リカバリ領域空き領域(%)」を参照してください。

ターゲット・バージョン 収集頻度

なし

15分ごと

データ・ソース

アーカイブ領域に割当て制限が設定されていない場合、これはUNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

割当て制限が設定されている場合は、次のようになります。

total archive area = quota_size * db_block_size (in KB)

ユーザー処理

異なるディスクにわたり複数のアーカイブ・ログの保存先を構成することをお薦めします。少なくとも1つのアーカイブ・ログの保存先がいっぱいになった場合には、次のことをお薦めします。

  • テープを使用している場合は、アーカイブ・ログをテープにバックアップし、アーカイブ・ログを削除します。

  • テープを使用していない場合は、データベースをバックアップし、不要なファイルを削除します。この方法でも、データベース保存ポリシーに基づいて、不要になったアーカイブ・ログは削除されます。

  • アーカイブ・ログの保存先quota_sizeが使用されている場合は、quota_sizeを増やします。

6.2 クラスタ管理データベース・サービス

「クラスタ管理データベース・サービス」メトリック・カテゴリのメトリックは、管理データベース・サービスのCPU負荷に関する情報を提供します。

6.2.1 CPU時間の負荷(%)(過去5分間)

このメトリックは、過去5分間に定義したしきい値を超えたすべてのクラスタ管理データベース・サービスのCPU負荷の割合を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

5分ごと

未定義

未定義

サービス%name%に対するCPU負荷の割合%value%がしきい値セットを超えています。

6.3 Data Guard - 10.1データベース

「Data Guard」メトリック・カテゴリのメトリックは、Data Guard構成のデータベースについて、ステータス、未受信のデータ、および未適用のデータを調べます。このメトリックはプライマリ・データベースで実行し、プライマリおよびすべての物理および論理スタンバイ・データベースを含むData Guard構成のすべてのデータベースの状態に対応します。ブローカおよびブローカ以外のData Guard構成の両方に適用できます。

ブローカ以外の構成の場合は、このメトリックはプライマリ・データベースのREDO転送宛先エラー(v$archive_destのERRORS列を反映)のモニタリングだけに制限されています。

ブローカ構成の場合は、このメトリックはより広範な問題に対応するData Guardブローカのヘルス・チェックに基づいています。

6.3.1 Data Guardステータス - 10.1データベース

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Data Guard構成の各データベースのステータスを調べるには、「Data Guardステータス」メトリックを使用します。

デフォルトでは、クリティカルおよび警告のしきい値は、このメトリック列に設定されています。しきい値に達すると、アラートが生成されます。必要に応じて、しきい値を編集できます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR1

5分ごと

Warning

Error

%dg_name%のData Guardステータスは%value%です。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

ユーザー処理

  1. 詳細は、プライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースの「プロパティの編集」ページの「一般」を調べてください。

  2. 追加情報は、データベース・アラート・ログおよびData Guard Brokerのログを調べます。

6.3.2 未適用のデータ(ログ)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログの最後のログを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、未適用のログとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、これらのログ・ファイルのREDOデータはスタンバイ・データベースに適用されます。スタンバイ・データベースで受信されたログ・ファイルにギャップがある場合、ギャップ後に受信されたログ・ファイルは適用されません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、ログ適用サービスはログ3まで続けて適用できます。しかし、ログ4が欠落しているため、ログ適用サービスはそれ以上のログ・ファイルを適用できません。ログ・ファイル6、7および9は、受信されていても適用できず、未適用のデータとみなされません。

スタンバイ・データベースのアーカイブ・ログ・ファイルがすべて連続している場合にスタンバイREDOログ・ファイルが使用されると、リアルタイム適用が実行され、ログ適用サービスがすでにスタンバイREDOログ・ファイルを操作している場合を除き、そのスタンバイREDOログ・ファイルも未適用のデータとみなされます。

スタンバイREDOログ・ファイルがマルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、各インカネーションが別個に計算されてその結果が合計されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR1

5分ごと

1

3

スタンバイ・データベース%dg_name%は、受信した最後の%value%のログを適用していません。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

6.3.3 未適用のデータ(MB)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースにアーカイブされた連続するログの最後のログを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータのサイズは、未適用のデータとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、これらのログ・ファイルのREDOはスタンバイ・データベースに適用されます。スタンバイ・データベースで受信されたログ・ファイルにギャップがある場合、ギャップ後に受信されたログ・ファイルは適用されません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、ログ適用サービスはログ3まで続けて適用できます。しかし、ログ4が欠落しているため、ログ適用サービスはそれ以上のログ・ファイルを適用できません。ログ・ファイル6、7および9は、受信されていても適用できず、未適用のデータとみなされません。この場合、ログ・ファイル1、2および3の合計サイズが「未適用のデータ」のサイズとなります。

スタンバイ・データベースのアーカイブ・ログ・ファイルがすべて連続している場合にスタンバイREDOログ・ファイルが使用されると、リアルタイム適用が実行され、ログ適用サービスがすでにスタンバイREDOログ・ファイルを操作している場合を除き、そのスタンバイREDOログ・ファイルも未適用のデータとみなされます。アーカイブ・ログ・ファイルのサイズはそのファイル・サイズです。しかし、スタンバイREDOログ・ファイルのサイズはログの実際のREDOのサイズであり、ファイル・サイズではありません。

スタンバイREDOログ・ファイルがマルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、各インカネーションが別個に計算されてその結果が合計されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR1

5分ごと

未定義

未定義

スタンバイ・データベース%dg_name%は、受信したデータの最後の%value%MBを適用していません。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

6.3.4 未受信のデータ(ログ)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログ・ファイルの最後のログ・ファイルを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、現行のオンラインREDOログ・ファイルも含め、潜在的データ損失のログ・ファイルとみなされ、プライマリ・データベースがこの時点で停止するとリカバリ不能となります。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ10が現行のオンライン・ログ・ファイルであるときに、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、最大の適用済SCNの後の連続するログの最後のログはログ3です。ログ3の後のログ・ファイル(ログ・ファイル4から10)はすべて未受信のデータとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、ログ・ファイル4から10のREDOデータはすべてスタンバイ・データベースでは失われます。

プライマリ・データベースが(RACデータベースで)マルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。プライマリ・データベースに(フラッシュバック操作などにより)複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、インカネーションごとに計算が行われてその結果が合計されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR1

5分ごと

1

3

スタンバイ・データベース%dg_name%は、プライマリ・データベースから最後の%value%のログを受信していません。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

6.3.5 未受信のデータ(MB)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログ・ファイルの最後のログ・ファイルを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータのサイズは、現行のオンラインREDOログ・ファイルも含め、潜在的データ損失のデータとみなされ、プライマリ・データベースがこの時点で停止するとリカバリ不能となります。アーカイブ・ログ・ファイルのサイズはそのファイル・サイズですが、オンラインREDOログ・ファイルのサイズは、オンライン・ログ・ファイルの実際のREDOのサイズであり、オンラインREDOログ・ファイルのファイル・サイズではありません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ10が現行のオンライン・ログ・ファイルであるときに、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、最大の適用済SCNの後の連続するログの最後のログはログ3です。ログ3の後のログ・ファイル(ログ・ファイル4から10)はすべて未受信のデータとみなされ、これらのログ・ファイルのREDOデータの合計サイズが「未受信のデータ」のサイズとなります。

プライマリ・データベースが(RACデータベースで)マルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。プライマリ・データベースに(フラッシュバック操作などにより)複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、インカネーションごとに計算が行われてその結果が合計されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR1

5分ごと

未定義

未定義

スタンバイ・データベース%dg_name%は、プライマリ・データベースから最後の%value%MBのデータを受信していません。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

6.4 Data Guard - 9.2データベース

「Data Guard」メトリック・カテゴリのメトリックは、Data Guard構成のデータベースについて、ステータス、未受信のデータ、および未適用のデータを調べます。このメトリックはプライマリ・データベースで実行し、プライマリおよびすべての物理および論理スタンバイ・データベースを含むData Guard構成のすべてのデータベースの状態に対応します。ブローカおよびブローカ以外のData Guard構成の両方に適用できます。

ブローカ以外の構成の場合は、このメトリックはプライマリ・データベースのREDO転送宛先エラー(v$archive_destのERRORS列を反映)のモニタリングだけに制限されています。

ブローカ構成の場合は、このメトリックはより広範な問題に対応するData Guardブローカのヘルス・チェックに基づいています。

6.4.1 Data Guardステータス - 9.2データベース

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Data Guard構成の各データベースのステータスを調べるには、「Data Guardステータス」メトリックを使用します。

デフォルトでは、クリティカルおよび警告のしきい値は、このメトリック列に設定されています。しきい値に達すると、アラートが生成されます。必要に応じて、しきい値を編集できます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2

5分ごと

Warning

Error

%dg_name%のData Guardステータスは%value%です。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

ユーザー処理

  1. 詳細は、プライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースの「プロパティの編集」ページの「一般」を調べてください。

  2. 追加情報は、データベース・アラート・ログおよびData Guard Brokerのログを調べます。

6.4.2 未適用のデータ(ログ)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログの最後のログを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、未適用のログとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、これらのログ・ファイルのREDOデータはスタンバイ・データベースに適用されます。スタンバイ・データベースで受信されたログ・ファイルにギャップがある場合、ギャップ後に受信されたログ・ファイルは適用されません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、ログ適用サービスはログ3まで続けて適用できます。しかし、ログ4が欠落しているため、ログ適用サービスはそれ以上のログ・ファイルを適用できません。ログ・ファイル6、7および9は、受信されていても適用できず、未適用のデータとみなされません。

スタンバイ・データベースのアーカイブ・ログ・ファイルがすべて連続している場合にスタンバイREDOログ・ファイルが使用されると、リアルタイム適用が実行され、ログ適用サービスがすでにスタンバイREDOログ・ファイルを操作している場合を除き、そのスタンバイREDOログ・ファイルも未適用のデータとみなされます。

スタンバイREDOログ・ファイルがマルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、各インカネーションが別個に計算されてその結果が合計されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2

5分ごと

1

3

スタンバイ・データベース%dg_name%は、受信した最後の%value%のログを適用していません。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

6.4.3 未受信のデータ(ログ)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログ・ファイルの最後のログ・ファイルを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、現行のオンラインREDOログ・ファイルも含め、潜在的データ損失のログ・ファイルとみなされ、プライマリ・データベースがこの時点で停止するとリカバリ不能となります。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ10が現行のオンライン・ログ・ファイルであるときに、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、最大の適用済SCNの後の連続するログの最後のログはログ3です。ログ3の後のログ・ファイル(ログ・ファイル4から10)はすべて未受信のデータとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、ログ・ファイル4から10のREDOデータはすべてスタンバイ・データベースでは失われます。

プライマリ・データベースが(RACデータベースで)マルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。プライマリ・データベースに(フラッシュバック操作などにより)複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、インカネーションごとに計算が行われてその結果が合計されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2

5分ごと

1

3

スタンバイ・データベース%dg_name%は、プライマリ・データベースから最後の%value%のログを受信していません。

データ・ソース

次のコマンドは、このメトリックのデータソースです。

ブローカ以外: プライマリ・データベースのv$archive_dest

ブローカ: プライマリ・データベースのData Guardブローカ

6.5 Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー

このカテゴリのメトリックは、データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、これらのメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

6.5.1 ファスト・スタート・フェイルオーバーの発生

このメトリックは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが発生した時刻を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2

5分ごと

未定義

1

ファスト・スタート・フェイルオーバーが、%dg_fs_time%に発生しました。

6.6 Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー・オブザーバのステータス

「Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー・オブザーバのステータス」メトリック・カテゴリのメトリックは、オブザーバ・プロセスのステータスに関する情報を示します。

オブザーバ・プロセスは、プライマリおよびターゲット・スタンバイ・データベースを継続的にモニターし、フェイルオーバーの必要性を評価して、条件を満たしたときにファスト・スタート・フェイルオーバーを開始します。

6.6.1 オブザーバのステータス

このメトリックは、オブザーバ・プロセスのステータスを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11g、12c

1分ごと

未定義

Error

Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー・オブザーバのステータスは%value%です。

6.7 Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー・オブザーバのステータス - 10.2データベース

「Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー・オブザーバのステータス - 10.2データベース」メトリック・カテゴリのメトリックは、Oracle Database 10gR2のオブザーバ・プロセスのステータスに関する情報のみを示します。

オブザーバ・プロセスは、プライマリおよびターゲット・スタンバイ・データベースを継続的にモニターし、フェイルオーバーの必要性を評価して、条件を満たしたときにファスト・スタート・フェイルオーバーを開始します。

6.7.1 オブザーバのステータス - 10.2データベース

このメトリックは、Oracle Database 10gR2のオブザーバ・プロセスのステータスを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2

5分ごと

未定義

Error

Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー・オブザーバのステータスは%value%です。

6.8 Data Guardパフォーマンス

このメトリック・カテゴリは、Data Guardパフォーマンスのメトリックを示します。

6.8.1 適用ラグ(秒)

このメトリックは、スタンバイがプライマリからどのくらい遅れているかを(秒単位で)示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

5分ごと

未定義

未定義

スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースから約%value%秒遅れています。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

v$dataguard_stats ('apply lag')

6.8.2 推定フェイルオーバー時間(秒)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、スタンバイ・データベースへのフェイルオーバーに必要なおおよその秒数を示します。この値には、起動時間と、必要に応じて、スタンバイですべての使用可能なREDOを適用するのに必要な残り時間が計上されます。バウンスが不要な場合は、残りの適用時間のみです。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

5分ごと

未定義

未定義

推定フェイルオーバー時間は約%value%秒です。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

v$dataguard_stats ('estimated startup time','apply finish time','standby has been open')

6.8.3 REDO適用率(KB/秒)

スタンバイでのREDO適用率をKB/秒で表示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

5分ごと

未定義

未定義

推定フェイルオーバー時間は約%value%秒です。

6.8.4 REDO生成率(KB/秒)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11g、12c

5分ごと

未定義

未定義

REDO生成率は%value%KB/秒です。

6.8.5 トランスポート・ラグ(秒)

スタンバイ・データベースでまだ使用できないREDOのおおよその秒数。REDOがまだ転送されていないか、またはギャップがある可能性があります。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

5分ごと

未定義

未定義

約%value%秒のREDOがこのスタンバイ・データベースでまだ使用できません。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

v$dataguard_stats('transport lag')

6.9 Data Guardパフォーマンス - 11.1以前のデータベース

このメトリック・カテゴリには、Oracle Database 11gおよびOracle Database 10gR2のData Guardパフォーマンスのメトリックが含まれます。

6.9.1 適用ラグ(秒) - 11.1以前のデータベース

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、スタンバイがプライマリからどのくらい遅れているかを(秒単位で)示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

未定義

未定義

スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースから約%value%秒遅れています。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

v$dataguard_stats ('apply lag')

6.9.2 推定フェイルオーバー時間(秒) - 11.1以前のデータベース

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、スタンバイ・データベースへのフェイルオーバーに必要なおおよその秒数を示します。この値には、起動時間と、必要に応じて、スタンバイですべての使用可能なREDOを適用するのに必要な残り時間が計上されます。バウンスが不要な場合は、残りの適用時間のみです。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

未定義

未定義

推定フェイルオーバー時間は約%value%秒です。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

v$dataguard_stats ('estimated startup time','apply finish time','standby has been open')

6.9.3 トランスポート・ラグ(秒) - 11.1以前のデータベース

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

スタンバイ・データベースでまだ使用できないREDOのおおよその秒数。REDOがまだ転送されていないか、またはギャップがある可能性があります。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

未定義

未定義

約%value%秒のREDOがこのスタンバイ・データベースでまだ使用できません。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

v$dataguard_stats('transport lag')

6.9.4 REDO適用率(KB/秒) - 11.1以前のデータベース

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、スタンバイでのREDO適用率をKB/秒で示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11gR1

5分ごと

未定義

未定義

REDO適用率は%value%KB/秒です。

6.10 Data Guardステータス

「Data Guard」メトリック・カテゴリのメトリックは、Data Guard構成のデータベースについて、ステータス、未受信のデータ、および未適用のデータを調べます。

6.10.1 Data Guardステータス

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Data Guard構成の各データベースのステータスを調べるには、「Data Guardステータス」メトリックを使用します。

デフォルトでは、クリティカルおよび警告のしきい値は、このメトリック列に設定されています。しきい値に達すると、アラートが生成されます。必要に応じて、しきい値を編集できます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11g、12c

5分ごと

Warning

Error

%dg_name%のData Guardステータスは%value%です。

データ・ソース

  1. 詳細は、プライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースの「プロパティの編集」ページの「一般」を調べてください。

  2. 追加情報は、データベース・アラート・ログおよびData Guard Brokerのログを調べます。

6.11 データベースのカーディナリティ

このメトリック・カテゴリには、クラスタ・データベースのアクティブ・インスタンスの数をモニターするメトリックが含まれます。

6.11.1 オープンしているインスタンス数

このメトリックは、オープン状態のインスタンスの数をモニターします。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

5分ごと

未定義

未定義

%value% instance(s) out of %total_count%が起動します。

6.12 データベース・ジョブ・ステータス

このメトリック・カテゴリには、DBMS_SCHEDULERインタフェースにより登録されたデータベース・ジョブの状態を示すメトリックが含まれます。

6.12.1 中断したジョブ数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Oracleサーバー・ジョブ・キューは、ローカル・ジョブに関する情報(ジョブを実行する時期などの、ジョブのために実行するPL/SQLコールなど)を格納したデータベース表です。データベース・レプリケーションも、Oracleジョブ・キューのメカニズムを使用して管理されます。このメカニズムでは、遅延トランザクションをリモート・マスター・サイトに送信するジョブ、適用済トランザクションを遅延トランザクション・キューからパージするジョブ、またはスナップショット・リフレッシュ・グループをリフレッシュするジョブが使用されます。

ジョブは次の2つの状態で中断する可能性があります。

Oracleで16回試行したにもかかわらず、ジョブを正常に実行できなかった場合。ジョブに、DBMS_ JOB.BROKENプロシージャを使用して、明示的に中断のマークが付けられている場合。

このメトリックでは、中断したDBMSジョブがないか調べます。中断したジョブの数が、しきい値引数で指定した値を超えると、クリティカル・アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

30分ごと

0

未定義

%value%ジョブが破損しています。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT COUNT(*) 
  FROM dba_jobs 
  WHERE broken < > 'N' 

ユーザー処理

エラー情報がないか、ALERTログおよびトレース・ファイルを調べます。ジョブの実行を妨げている問題を修正します。DBMS_SCHEDULER.RUNをコールして、ジョブを強制的に即時に再実行します。

6.12.2 失敗したジョブ数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Oracleサーバー・ジョブ・キューは、ローカル・ジョブに関する情報(ジョブを実行する時期などの、ジョブのために実行するPL/SQLコールなど)を格納したデータベース表です。データベース・レプリケーションも、Oracleジョブ・キューのメカニズムを使用して管理されます。このメカニズムでは、遅延トランザクションをリモート・マスター・サイトに送信するジョブ、適用済トランザクションを遅延トランザクション・キューからパージするジョブ、またはスナップショット・リフレッシュ・グループをリフレッシュするジョブが使用されます。

Oracleでジョブの実行を試行中に、ジョブからエラーが返されると、ジョブは失敗します。Oracleでは、試行の間隔を2倍にしながら、ジョブを実行するために試行を繰り返します。ジョブが16回失敗すると、Oracleでは自動的にそのジョブに中断のマークを付け、それ以上試行を繰り返しません。

このメトリックでは、失敗したDBMSジョブがないか調べます。失敗したジョブの数が、しきい値引数で指定した値を超えると、アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

30分ごと

0

未定義

%value%ジョブが失敗しました。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT COUNT(*) 
  FROM dba_jobs 
  WHERE NVL(failures, 0) < >  0" 

ユーザー処理

エラー情報がないか、ALERTログおよびトレース・ファイルを調べます。ジョブの実行を妨げている問題を修正します。

6.13 データベース待機時間のボトルネック

このメトリック・カテゴリには、クラスタ・データベースのインスタンス間のユーザー・セッションで待機に費やされた時間の割合を概算するメトリックが含まれます。この概算には、システム全体の合計値が必要で、バックグラウンド・プロセスに属するセッションの影響は無視されます。

6.13.1 CPUを使用するアクティブ・セッション数

このメトリックは、CPUを使用しているアクティブ・セッションを示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

15分ごと

6.13.2 待機中アクティブ・セッション数: I/O

このデータベース・レベルのメトリックは、I/Oを待つアクティブ・セッションを示します。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

15分ごと

6.13.3 待機中アクティブ・セッション数: その他

このデータベース・レベルのメトリックは、アイドル状態でもユーザーI/Oでもないすべての待機を示します。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

15分ごと

6.13.4 平均データベースCPU(%)

このメトリックは、インスタンス間の平均データベースCPUをパーセントで示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

6.13.5 ホストCPU使用率(%)

このメトリックは、ホスト間で使用中のCPUの割合を示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

15分ごと

6.13.6 平均のロード

このメトリックは、すべてのクラスタ・データベース・ホストに対する現在のCPU負荷の合計を報告します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

6.13.7 最大CPU

このメトリックは、すべてのクラスタ・データベース・ホスト間の合計CPU数を示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

15分ごと

6.13.8 待機時間(%)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、データベース全体で、このサンプル期間中にリソースまたはオブジェクトの待機時間の割合を示します。

このテストでは、データベース全体で、このサンプル期間中にリソースまたはオブジェクトの待機時間の割合を調べます。待機時間(%)がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が発生数パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

15分ごと

未定義

未定義

Database Serverによって生成されます。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次の式です。

  • DeltaTotalWait: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for all wait events in v$system_eventの差。

  • DeltaCpuTime: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='CPU used by this sessionの差。

DeltaTotalWait / (DeltaTotalWait + DeltaCpuTime)

ユーザー処理

待機時間の大部分の原因となっている待機イベントをさらに調べます。個々の待機イベントによって、データベース内の固有の問題が特定される可能性があります。個々の待機イベントに固有のドリルダウンにより、必要に応じて目的に合った診断が作成されます。

6.14 Database Vault違反未遂 - コマンド・ルール

「Database Vault違反未遂 - コマンド・ルール」メトリック・カテゴリのメトリックは、Database Vaultコマンド・ルールの違反未遂に関する情報を示します。

6.14.1 Database Vault違反未遂数 - コマンド・ルール

このメトリックは、Oracle Database Vault Security AnalystがDatabase Vaultデータベースでの違反未遂をモニターする場合に役立つアラートを生成します。これにより、アラートに影響を受けるコマンド・ルールを選択し、それらコマンド・ルールをエラー・コードを使用して異なる違反のタイプに限定できます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

1時間ごと

未定義

未定義

%VIOLATIONTIMESTAMP%で%ACTION_OBJECT_NAME%の違反がありました

6.15 Database Vault違反未遂 - レルム

「Database Vault違反未遂 - レルム」メトリック・カテゴリのメトリックは、認可されていないユーザーがレルムによって保護されているオブジェクトの変更を試行するというようなレルム違反に関する情報を示します。

6.15.1 Database Vault違反未遂数 - レルム

このメトリックは、Oracle Database Vault Security AnalystがDatabase Vaultデータベースでの違反未遂をモニターする場合に役立つアラートを生成します。アラートの影響を受けるレルムを選択し、エラー・コードを使用して様々な試行タイプに基づいてレルムをフィルタリングできます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

1時間ごと

未定義

未定義

%VIOLATIONTIMESTAMP%で%ACTION_OBJECT_NAME%の違反がありました

6.16 Database Vault構成の問題 - レルム

「Database Vault構成の問題 - レルム」メトリック・カテゴリのメトリックは、レルムの構成の問題に関する情報を提供します。Oracle Database Vaultレルムは、Oracle Database Vaultの構成情報を保護します。

6.16.1 Database Vault構成の問題数 - レルム

このメトリックは、レルムの構成を追跡し、構成が正しくない場合にアラートを生成します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

1時間ごと

未定義

0

%ACTION_OBJECT_NAME%には構成の問題があります。

6.17 Database Vault構成の問題 - コマンド・ルール

「Database Vault構成の問題 - コマンド・ルール」メトリック・カテゴリのメトリックは、コマンド・ルールの構成の問題に関する情報を提供します。コマンド・ルールは、1つ以上のデータベース・オブジェクトに影響を与えるSELECT、ALTER SYSTEM、データベース定義言語(DDL)およびデータ操作言語(DML)の各文を保護するために作成します。

6.17.1 DV(コマンド・ルール) - 構成の問題数

このメトリックは、コマンド・ルールを追跡し、構成が正しくない場合にアラートを生成します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

1時間ごと

未定義

0

%ACTION_OBJECT_NAME%には構成の問題があります。

6.18 Database Vaultポリシー変更

「Database Vaultポリシー変更」メトリック・カテゴリのメトリックは、Database Vaultポリシーに対するすべての変更に関する情報を示します。

6.18.1 Database Vaultポリシー変更数

このメトリックでは、Database Vaultポリシー(レルムやコマンド・ルールに対するポリシー)に変更があると、アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

1時間ごと

未定義

0

%ACTION_OBJECT_NAME%には構成の問題があります。

6.19 遅延トランザクション

このメトリック・カテゴリには、この分散データベースの遅延トランザクション関連のメトリックが含まれます。

6.19.1 遅延トランザクション数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Oracleでは、アドバンスト・レプリケーション・システムのマスター・サイト間で、および更新可能なスナップショットからそのマスター表へ、データ・レベルの変更を非同期的に伝播するために、遅延トランザクションを使用します。

このメトリックでは、遅延トランザクションの数を調べます。遅延トランザクションの数が、しきい値引数で指定した値を超えると、アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

5分ごと

100

未定義

遅延トランザクション数は%value%です。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT count(*) 
  FROM sys.deftran 

ユーザー処理

アドバンスト・レプリケーション機能では、リモート・サイトに遅延トランザクションを送信すると、分散トランザクションを使用して、遅延トランザクションがローカル・サイトのキューで削除される前に、リモート・サイトで正しくコミットされていることを保証します。トランザクションが指定したリモート・サイトに送信されていない場合、トランザクションの宛先が正しく指定されているかどうか確認します。DBLINKパラメータを使用してDBMS_DEFER_SYS.SCHEDULE_EXECUTIONをコールする際またはDESTINATIONパラメータを使用してDBMS_DEFER_SYS.EXECUTEをコールする際に宛先データベースを指定する場合、完全なデータベース・リンクが指定されていることを確認してください。

誤ったビューの宛先は、誤った遅延トランザクション動作の原因になる可能性があります。DEFCALLESTビューおよびDEFTRANDESTビューは、CATREPC.SQLからの定義で、CATDEFER.SQLからの定義ではないことを確認します。

6.19.2 遅延トランザクション・エラー数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

Oracleでは、アドバンスト・レプリケーション・システムのマスター・サイト間で、および更新可能なスナップショットからそのマスター表へ、データ・レベルの変更を非同期的に伝播するために、遅延トランザクションを使用します。トランザクションのリモート・サイトへの伝播が失敗した場合、Oracleではトランザクションをロールバックし、リモートの宛先データベース内のSYS.DEFERRORビューにそのトランザクションを記録します。

このメトリックでは、SYS.DEFERRORビュー内のトランザクション数を調べ、しきい値引数で指定した値を超えると、アラートを生成します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

5分ごと

0

未定義

エラーのあった遅延トランザクション数は%value%です。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT count(*) 
  FROM sys.deferror 

ユーザー処理

遅延トランザクションを適用する際のエラーは、更新対象の表の使用可能領域不足などのデータベースの問題、あるいは未解決の挿入、更新または削除の競合に原因がある可能性があります。SYS.DEFERRORビューには、適用できなかったトランザクションのIDが表示されます。このIDを使用して、キューに入っているそのトランザクション関連のコールを検索します。これらのコールは、SYS.DEFCALLビューに格納されています。DBMS_DEFER_QUERYパッケージ内のプロシージャを使用して、SYS.DEFCALLビューのリストに表示されたプロシージャに対する引数を確認できます。

6.20 Exadataモジュール・バージョンの失敗

このメトリック・カテゴリは、すべてのExadataモジュール・バージョン・エラーに関する情報を示します。

6.20.1 エラー件数

このメトリックは、Exadataモジュール・バージョン・エラーの発生数を追跡し、定義されているエラー数が発生した場合に、アラートを生成します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

24時間ごと

0

未定義

%errorCount%の発生数は%errorCode%です。

6.21 失敗したログイン

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、ターゲット・データベースでの失敗したログインの数を調べます。この調査は10分ごとに実行され、その10分間の失敗したログインの数を返します。このメトリックは、audit_trail初期化パラメータがDBまたはXMLに設定されており、セッションが監査対象であるデータベースに対してのみ機能します。

6.21.1 失敗したログイン数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックでは、ターゲット・データベースでの失敗したログインの数を調べます。この調査は10分ごとに実行され、その10分間の失敗したログインの数を返します。このメトリックは、audit_trail初期化パラメータがDBまたはXMLに設定されており、セッションが監査対象であるデータベースに対してのみ機能します。

失敗したログイン数が、しきい値引数で指定した値に達すると、警告またはクリティカルのアラートが生成されます。システム上でログインの失敗が多数発生したときには必ず検出しておくことが重要なため、このメトリックは10分ごとにチェックを行い、しきい値に達していると、新規アラートを生成します。これらのアラートは手動で消去できます。これらは、次の収集後に自動的に消去されることはありません。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

30分ごと

150

300

ログイン試行失敗回数がしきい値を超えました。

データ・ソース

データベースでは、audit_trail設定に基づいてログイン情報を異なるビューに保存します。使用されるデータベース・ビューは次のとおりです。

  • DBまたはDB_EXTENDED: DBA_AUDIT_SESSION

  • XML(10gリリース2のみ): DBA_COMMON_AUDIT_TRAIL

6.22 高速リカバリ

「高速リカバリ」メトリック・カテゴリのメトリックは、高速リカバリ領域に関連します。

6.22.1 高速リカバリ領域

以前はフラッシュ・リカバリ領域と呼ばれていたこのメトリックは、リカバリ関連のファイル(制御ファイルおよびオンラインREDOログのコピー、アーカイブREDOログ・ファイル、フラッシュバック・ログおよびRMANバックアップ)の格納に使用できる任意のディスクの場所を返します。

高速リカバリ領域内のファイルは、Oracle DatabaseおよびRMANによって自動的に管理されます。高速リカバリ領域の最大サイズは、ディスク割当て制限で指定できます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT value 
  FROM v$parameter 
  WHERE name='db_recovery_file_dest';

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.2 高速リカバリ領域のサイズ

このメトリックは、高速リカバリ領域のサイズを返します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT value 
  INTO 1_fast_recovery_size
  FROM v$parameter 
  WHERE name='db_recovery_file_dest_size';

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.3 フラッシュバック

このメトリックは、フラッシュバック・ロギングが有効かどうか(YES、NOまたはRESTORE POINT ONLY)を返します。RESTORE POINT ONLYオプションの場合、フラッシュバックはONですが、保証付きリストア・ポイントにしかフラッシュバックできません。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT flashback_on 
  FROM v$database;

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.4 ログ・モード

このメトリックは、データベースのログ・モード(ARCHIVELOGまたはNOARCHIVELOG)を返します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT log_mode 
  FROM v$database;

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.5 再生不可能な高速リカバリ領域(%)

このメトリックは、高速リカバリ領域の再生不可能な領域(使用済領域 - 再生可能領域)の割合を示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドのいずれかです。

Non-reclaimable = space used - space reclaimable

Space Used:
  SELECT SUM(PERCENT_SPACE_USED 
     FROM v$fast_recovery_area_usage;

Space Reclaimable:
  SELECT SUM(PERCENT_SPACE_RECLAIMABLE) 
     FROM v$fast_recovery_area_usage;

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.6 最も古いフラッシュバック時間

このメトリックは、データベースをフラッシュバックできる最も古いPoint-in-Timeを返します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT to_char(oldest_flashback_time, 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS') 
  FROM v$flashback_database_log;

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.7 再生可能な高速リカバリ領域(%)

このメトリックは、高速リカバリ領域の再生可能な領域の割合を示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

Space Reclaimable:
  SELECT SUM(PERCENT_SPACE_RECLAIMABLE) 
     FROM v$fast_recovery_area_usage;

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.22.8 使用可能な高速リカバリ領域(%)

このメトリックは、高速リカバリ領域の使用可能な領域の割合を示します。使用可能な領域は、空き領域と再利用可能領域から構成されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g

15分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT (CASE WHEN PERCENT_USED > 100 THEN 0 ELSE (100-PERCENT_USED) END) 
PERCENT_FREE
   FROM (SELECT (SUM(PERCENT_SPACE_USED)-SUM(PERCENT_SPACE_RECLAIMABLE)) 
PERCENT_USED
   FROM V$FAST_RECOVERY_AREA_USAGE);

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.23 断片化されたテキスト索引

このメトリック・カテゴリは、警告を超えて断片化されたデータベースのテキスト索引の数およびユーザーが指定したクリティカルの割合しきい値を表します。デフォルトでは、コレクションは無効です。このメトリックを有効化してテキスト索引の数のメトリックしきい値を指定する前に、「テキスト索引の断片化の評価および修正」ジョブをデータベース・ターゲットに対して発行する必要があります。次の詳細をジョブ・パラメータの一部として指定できます。
  • テキスト索引が評価される警告/クリティカルの割合しきい値。

  • 評価するテキスト索引のリスト(すべての索引、特定のスキーマまたは完全修飾名のリスト)。

  • 修正するテキスト索引のリスト(すべての索引、特定のスキーマまたは完全修飾名のリスト)。スケジュールされたDBMSジョブは、最適化(警告のしきい値を超えた場合)または再作成(クリティカルのしきい値を超えた場合、シャドウ作成を使用)して、断片化されたテキスト索引を修正します。

  • DBMSジョブ・スケジュール。

6.23.1 断片化されたテキスト索引の数

このメトリックは、ユーザーが指定した断片化割合しきい値を超えたテキスト索引の合計数を収集します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

該当なし

該当なし

該当なし

6.23.2 クリティカルのしきい値を超えた断片化されたテキスト索引の数

このメトリックは、ユーザーが指定したクリティカルの断片化割合しきい値を超えたテキスト索引の数を収集します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

未定義

未定義

クリティカルのしきい値を超えた断片化されたテキスト索引の数は%value%です

データ・ソース

各索引または索引パーティションの断片化割合は、DBA_IND_PARTITIONS、CTXSYS.CTX_INDEX_PARTITIONSおよび関連するテキスト索引メタデータ表のデータを計算して導出されます。断片化を評価するテキスト索引およびクリティカルの割合しきい値のリストは、「テキスト索引の断片化の評価および修正」ジョブの一部としてユーザーが指定します。

ユーザー処理

メトリックしきい値を設定して、「テキスト索引の断片化の評価および修正」ジョブで指定したクリティカルの断片化しきい値を超えたテキスト索引の数でインシデントを生成できます。スケジュールされたDBMSジョブは、再作成(シャドウ作成を使用)して、該当するテキスト索引を自動的に修正します(修正リストに指定されている場合)。また、インシデントにより、ユーザーはCloud Controlコンソールから断片化されたテキスト索引を修正することもできます。

6.23.3 警告のしきい値を超えた断片化されたテキスト索引の数

このメトリックは、ユーザーが指定したクリティカルの割合しきい値ではなく警告の断片化割合しきい値を超えたテキスト索引の合計数を収集します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

未定義

未定義

警告のしきい値を超えた断片化されたテキスト索引の数は%value%です

データ・ソース

各索引または索引パーティションの断片化割合は、DBA_IND_PARTITIONS、CTXSYS.CTX_INDEX_PARTITIONSおよび関連するテキスト索引メタデータ表のデータを計算して導出されます。断片化を評価するテキスト索引および警告の割合しきい値のリストは、「テキスト索引の断片化の評価および修正」ジョブの一部としてユーザーが指定します。

ユーザー処理

メトリックしきい値を設定して、「テキスト索引の断片化の評価および修正」ジョブで指定したクリティカルのしきい値ではなく警告の断片化しきい値を超えたテキスト索引の数でインシデントを生成できます。スケジュールされたDBMSジョブは、最適化して、該当するテキスト索引を自動的に修正します(修正リストに指定されている場合)。また、インシデントにより、ユーザーはCloud Controlコンソールから断片化されたテキスト索引を修正することもできます。

6.24 無効オブジェクト

このカテゴリのメトリックは、データベース内の無効オブジェクトの数を示します。

6.24.1 無効オブジェクト数

このメトリックは、データベースの無効なオブジェクトの合計数を表します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

未定義

未定義

データベースの無効オブジェクト数は%value%です

データ・ソース

データは、SYS.OBJ$表およびSYS.USER$表から導出されます。

ユーザー処理

インシデントに対して「無効なオブジェクトの再コンパイル」修正処理を設定して、自動的にデータベースの無効なオブジェクトを再コンパイルできます。一部のオブジェクトでは、再コンパイル前に特定の修正手順を手動で実行する必要がある場合があります。

6.25 スキーマ別無効オブジェクト

このカテゴリのメトリックは、各スキーマ内の無効オブジェクトの数を示します。

6.25.1 スキーマ別無効オブジェクト数

このメトリックは、スキーマごとの無効なオブジェクトの合計数を表します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

未定義

未定義

%owner%スキーマの無効オブジェクト数は%value%です

複数のしきい値

異なる警告およびクリティカルのしきい値を無効オブジェクト所有者(スキーマ)オブジェクトごとに設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、いずれかの無効オブジェクト所有者オブジェクトに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

無効オブジェクト所有者オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

データは、SYS.OBJ$表およびSYS.USER$表から導出されます。

ユーザー処理

インシデントに対して「無効なオブジェクトの再コンパイル」修正処理を設定して、自動的にスキーマの無効なオブジェクトを再コンパイルできます。一部のオブジェクトでは、再コンパイル前に特定の修正手順を手動で実行する必要がある場合があります。

6.26 バッファ・キューごとのメッセージ

「バッファ・キューごとのメッセージ」メトリック・カテゴリのメトリックは、システム・キューを除いたデータベース内の各バッファ・キューについて、最初(キューの最上位)のメッセージの有効時間および状態をモニターします。SYS、SYSTEM、DBSNMPおよびSYSMANのスキーマ内にあるキューは、システム・レベルのキューとして定義されます。

6.26.1 バッファ・キュー当たりの平均メッセージ有効時間(秒)

このメトリックは、データベースのシステム・キュー以外のすべてのキューについて、バッファ・キュー内の平均メッセージ有効時間(ミリ秒単位)を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のメッセージの平均有効時間は%value%秒です。

6.26.2 キュー当たりのバッファ・キューの最初のメッセージの有効時間(秒)

このメトリックは、データベースのシステム・キュー以外のすべてのキューについて、バッファ・キュー内の最初のメッセージの有効時間を(秒単位で)示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%バッファ・キュー内の最初のメッセージの有効時間は%value%秒です。

複数のしきい値

このメトリックでは、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、キューのすべてのサブスクライバ内の最初のメッセージの有効時間を検出して計算された後、すべての中で最も古いものが取得されます。

計算には次のビューおよび表が使用されます。

  1. <SCHEMA>.AQ$<QUEUE_TABLE>

  2. v$buffered_queues

ユーザー処理

メッセージの保存および伝播にバッファ・キューを使用している場合、このメトリックをモニターして、キュー内の最初のメッセージの有効時間を取得します。

6.26.3 バッファ・キュー当たりの処理したメッセージ(%)

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でバッファ・キューごとに処理した1分当たりのメッセージの割合を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で処理されたメッセージは%value%パーセントです。

複数のしきい値

このメトリックでは、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

これは、バッファ・キューごとの最後の収集間隔で処理した1分当たりのメッセージの合計数および受信した1分当たりのメッセージの合計数の割合として計算されます。

ユーザー処理

メッセージの保存または伝播にキューを使用している場合、このメトリックをモニターして、キューの最後の収集間隔で処理した1分当たりのメッセージの割合(またはスループット)を取得します。

6.26.4 バッファ・キュー当たり、1分当たりの処理済メッセージ(%)

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でバッファ・キューごとに最後の間隔に処理された1分当たりのメッセージの割合を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で最後の間隔に処理されたメッセージ/分は%value%です

6.26.5 オーバーフローしたメッセージ

このメトリックは、バッファ・キューからディスクに収容されたオーバーフロー・メッセージの現在の数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

バッファ・キュー%schema%からディスクにオーバーフローしたメッセージの現在の数。%queue_name%は%value%です

6.26.6 バッファ・キュー当たり、1分当たりの処理済メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でバッファ・キューごとに処理した1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で最後の間隔に処理された合計メッセージ/分は%value%です

6.26.7 バッファ・キュー当たり、1分当たりの受信メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でバッファ・キューに受信またはエンキューした1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で最後の間隔に受信された合計メッセージ/分は%value%です

6.27 サブスクライバ当たりのバッファ・キュー当たりのメッセージ

このメトリックのカテゴリは、データベースのサブスクライバ当たりのバッファ・キューのメッセージをモニターします。

6.27.1 サブスクライバにおけるバッファ・キュー当たりのメッセージの平均有効時間(秒)

このメトリックは、キュー当たりのバッファ・キューの平均メッセージ有効時間(秒)を表示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージの平均有効時間は%value%秒です。

6.27.2 サブスクライバ当たりのバッファ・キューの最初のメッセージの有効時間(秒)

このメトリックは、サブスクライバごとのキュー当たりのバッファ・キューの最初のメッセージの有効時間(秒)を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージで、最初のメッセージの経過時間は%value%秒です。

6.27.3 バッファ・キュー当たり、サブスクライバ当たり、1分当たりの処理済メッセージ(%)

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でバッファ・キュー・サブスクライバごとに処理した1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内でサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージで、最後の間隔で1分間に処理されたメッセージは%value%です。

6.27.4 サブスクライバにおけるバッファ・キュー当たりの処理済メッセージ(%)

このメトリックは、バッファ・キューについて、サブスクライバ当たりの処理したメッセージの割合を示します。処理したメッセージの割合は、受信またはエンキューしたメッセージの合計数に対する処理またはデキューしたメッセージの合計数の割合として計算されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージで、処理済のメッセージは%value%パーセントです。

6.27.5 バッファ・キュー当たり、サブスクライバ当たり、1分当たりの処理済メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でバッファ・キュー・サブスクライバごとに処理した1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_nameキューでサブスクライバ%subs_name% %subs_address%に対して最後の間隔に処理された合計メッセージ/分は%value%です

6.27.6 バッファ・キュー当たり、サブスクライバ当たり、1分当たりの受信メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でキューに受信またはエンキューしたサブスクライバごとの1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キューでサブスクライバ%subs_name% %subs_address%に対して最後の間隔に受信された合計メッセージ/分は%value%です

6.28 永続キューごとのメッセージ

「永続キューごとのメッセージ」メトリック・カテゴリのメトリックは、システム・キューを除いたデータベース内の各永続キューについて、最初(キューの最上位)のメッセージの有効時間および状態をモニターします。SYS、SYSTEM、DBSNMPおよびSYSMANのスキーマ内にあるキューは、システム・レベルのキューとして定義されます。

6.28.1 永続キュー当たりの平均メッセージ有効時間(秒)

このメトリックは、キュー当たりの永続キューの平均メッセージ有効時間(秒)を表示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のメッセージの平均有効時間は%value%秒です。

6.28.2 キュー当たりの永続キューの最初のメッセージの有効時間(秒)

このメトリックは、データベースのシステム・キュー以外のすべてのキューについて、永続キュー内の最初のメッセージの有効時間を(秒単位で)示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内の最初のメッセージの有効時間は%value%秒です。

複数のしきい値

このメトリックでは、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、キューのすべてのサブスクライバ内の最初のメッセージの有効時間を検出して計算された後、すべての中で最も古いものが取得されます。

計算には次のビューまたは表が使用されます。

  1. <SCHEMA>.AQ$_<QUEUE_TABLE>_S

  2. <SCHEMA>.AQ$_<QUEUE_TABLE>_I

  3. <SCHEMA>.AQ$<QUEUE_TABLE>

ユーザー処理

メッセージの保存および伝播に永続キューを使用している場合、このメトリックをモニターして、キュー内の最初のメッセージの有効時間を取得します。

6.28.3 永続キュー当たりの処理したメッセージ(%)

このメトリックは、永続キューについて、処理したメッセージの割合を示します。処理したメッセージの割合は、受信またはエンキューしたメッセージの合計数に対する処理またはデキューしたメッセージの合計数の割合として計算されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で処理されたメッセージは%value%パーセントです。

6.28.4 永続キュー当たり、1分当たりの処理済メッセージ(%)

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔における永続キューごとに処理した1分当たりのメッセージの割合を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で、最後の間隔で1分間に処理されたメッセージは%value%です。

6.28.5 永続キュー当たり、1分当たりの処理済メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔で永続キューごとに処理した1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で最後の間隔に処理された合計メッセージ/分は%value%です

6.28.6 永続キュー当たり、1分当たりの受信メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でキューに受信またはエンキューした1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

キュー%schema%.%queue_name%で最後の間隔に受信された合計メッセージ/分は%value%です

6.29 サブスクライバ当たりの永続キュー当たりのメッセージ

「サブスクライバ当たりの永続キュー当たりのメッセージ」メトリック・カテゴリのメトリックは、システム・キューを除くデータベース内のキュー・サブスクライバ当たりの各永続キューの最初(キューの一番上)のメッセージの有効期間と状態をモニターします。SYS、SYSTEM、DBSNMPおよびSYSMANのスキーマ内にあるキューは、システム・レベルのキューとして定義されます。

6.29.1 サブスクライバにおける永続キュー当たりのメッセージの平均有効時間(秒)

このメトリックは、キュー当たりの永続キューの平均メッセージ有効時間(秒)を表示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージの平均有効時間は%value%秒です。

6.29.2 サブスクライバ当たりの永続キューの最初のメッセージの有効時間(秒)

このメトリックは、データベースのシステム・キュー以外のすべてのキューについて、サブスクライバ当たりの永続キュー内の最初のメッセージの有効時間を(秒単位で)示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージで、最初のメッセージの経過時間は%value%秒です。

6.29.3 永続キュー当たり、サブスクライバ当たり、1分当たりの処理済メッセージ(%)

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔で永続キュー・サブスクライバごとに処理した1分当たりのメッセージの割合を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キューでサブスクライバ%subs_name% %subs_address%に対して最後の間隔に処理されたメッセージ/分は%value%です

6.29.4 サブスクライバにおける永続キュー当たりの処理済メッセージ(%)

このメトリックは、永続キューについて、サブスクライバ当たりの処理したメッセージの割合を示します。処理したメッセージの割合は、受信またはエンキューしたメッセージの合計数に対する処理またはデキューしたメッセージの合計数の割合として計算されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キュー内のサブスクライバ%subs_name% %subs_address%のメッセージで、処理済のメッセージは%value%パーセントです。

6.29.5 永続キュー当たり、サブスクライバ当たり、1分当たりの処理済メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔で永続キュー・サブスクライバごとに処理した1分当たりのメッセージの割合を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キューでサブスクライバ%subs_name% %subs_address%に対して最後の間隔に処理されたメッセージ/分は%value%です

6.29.6 永続キュー当たり、サブスクライバ当たり、1分当たりの受信メッセージ合計

このメトリックは、メトリックの最後の収集間隔でキューに受信またはエンキューしたサブスクライバごとの1分当たりのメッセージの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

%schema%.%queue_name%キューでサブスクライバ%subs_name% %subs_address%に対して最後の間隔に受信された合計メッセージ/分は%value%です

6.30 QoS管理 - パフォーマンス満足度

Oracle Database Quality of Service (QoS) Managementは、システム全体のワークロード・リクエストをモニターする自動化されたポリシーベースの製品です。

詳細は、Oracle Database Quality of Service Managementユーザーズ・ガイドを参照してください。

6.30.1 負のPSM継続時間(秒)

このメトリックは、負のPSM継続時間を追跡し、そのしきい値を超えた場合にアラートを生成します。

「パフォーマンス満足度メトリック」(PSM)は、特定のパフォーマンス目標がどの程度満たされているかを示し、Oracle Database QoS Managementがシステムのパフォーマンスと様々なパフォーマンス目標を比較できるようにする正規化された数値です。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

5分ごと

未定義

未定義

パフォーマンス・クラス%PC%の負のPSM継続時間値%value%がしきい値を超えました。

6.31 リカバリ

このメトリック・カテゴリには、データベース・リカバリを示すメトリックが含まれます。

6.31.1 破損データ・ブロック数

このメトリックは、破損データ・ブロックの数を示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

メトリック・サマリー: 9iリリース2以上、15分ごとに評価および収集、演算子 >、警告のしきい値 - 0、クリティカルのしきい値 - 定義なし、破損データ・ブロックの数は%value%です。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、次のコマンドです。

SELECT count(unique(file#)) 
  FROM v$database_block_corruption;

ユーザー処理

データベース・リカバリを実行します。

6.31.2 欠落したメディア・ファイル数

このメトリックは、欠落したメディア・ファイルの数を表します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

メトリック・サマリー: 8i以上、15分ごとに評価および収集、演算子 >、警告のしきい値 - 0、クリティカルのしきい値 - 定義なし、欠落したメディア・ファイルの数は%value%です。

データ・ソース

このメトリックは、次のコマンドを使用して計算されます。

SELECT count(file#) 
  FROM v$datafile_header 
  WHERE recover ='YES' OR error is not null;

ユーザー処理

データベース・リカバリを実行する必要があります。

6.32 リカバリ領域

このメトリック・カテゴリには、リカバリ領域のメトリックが含まれます。

6.32.1 リカバリ領域空き領域(%)

「高速リカバリ領域」の使用率をモニターする「リカバリ領域空き領域(%)」メトリックを使用します。このメトリックは、リカバリ領域空き領域をパーセントで示します。これは、15分ごと、またはファイル作成時のいずれか早い方の時点で、データベース・サーバーにより評価されるデータベース・レベルのメトリックです。このメトリック・データは、アラート・ログにも出力されます。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。クリティカルのしきい値は、< 3%に設定され、警告のしきい値は、< 15%に設定されます。これらのしきい値はカスタマイズできません。アラートの最初の発生時にアラートが返され、使用可能な領域が15%を超えるまでアラートは消去されません。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

15分ごと、またはファイル作成時のいずれか早い方

15% (変更できません)

3% (変更できません)

Nバイトのdb_recovery_file_dest_size

のN%が使用され、残りNバイトが使用できます。

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.33 SCN増加統計

このメトリック・カテゴリは、データベース環境内のシステム変更番号(SCN)に関する情報を示し、データベース内のSCNの増加の状態を報告します。

6.33.1 SCNヘルス

このメトリックは、SCNの状態のステータスを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

1時間ごと

62

10

SCNの状態は%scn_health%です

6.34 SCN最大統計

このメトリック・カテゴリは、SCNの最大値に関する情報を示します。

6.34.1 1秒当たりの最大SCNジャンプ(過去24時間)

このメトリックは、過去24時間の1秒当たりの最大SCNジャンプを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

1時間ごと

未定義

未定義

1秒当たりの最大SCNジャンプ(過去24時間)は%scn_max_jump%です

6.35 セグメント・アドバイザの推奨事項

このメトリック・カテゴリには、自動セグメント・アドバイザ・ジョブに関連するメトリックが含まれます。

Oracleでは、メンテナンス・ウィンドウ内で、自動セグメント・アドバイザ・ジョブを使用して定期的にセグメントの問題を検出します。セグメントに解放可能な未使用領域があるかどうかを判断します。推奨の数は、再生可能領域を含むセグメントの数です。推奨は、自動セグメント・アドバイザ・ジョブおよびユーザーが任意にスケジュールしたセグメント・アドバイザ・ジョブのすべての実行に基づいて取得されます。

6.35.1 推奨の数

Oracleでは、メンテナンス・ウィンドウ内で、自動セグメント・アドバイザ・ジョブを使用して定期的にセグメントの問題を検出します。セグメントに解放可能な未使用領域があるかどうかを判断します。推奨の数は、再生可能領域を含むセグメントの数です。推奨は、自動セグメント・アドバイザ・ジョブおよびユーザーが任意にスケジュールしたセグメント・アドバイザ・ジョブのすべての実行に基づいて取得されます。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

6.36 一時停止セッション

このメトリック・カテゴリには、修正可能なエラーが原因で一時停止している再開可能なセッション数を示すメトリックが含まれます。

6.36.1 データ・オブジェクト制限による一時停止セッション

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、データ・オブジェクト制限により一時停止したセッションを示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

5分ごと

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.36.2 割当て制限による一時停止セッション

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、割当て制限により一時停止したセッションを示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

5分ごと

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.36.3 ロールバック・セグメント制限による一時停止セッション

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、ロールバック・セグメント制限により一時停止したセッションを示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

5分ごと

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.36.4 表領域制限による一時停止セッション

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、表領域制限により一時停止したセッションを示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

5分ごと

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.37 スナップショットが古すぎます

このメトリック・カテゴリには、古すぎるスナップショットのメトリックが含まれます。

6.37.1 ロールバック・セグメント制限のためスナップショットが古すぎます

このデータベース・レベルのメトリックは、ロールバック・セグメント制限のために古くなりすぎたスナップショットを示します。データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.37.2 表領域制限のためスナップショットが古すぎます

このデータベース・レベルのメトリックは、表領域制限のために古くなりすぎたスナップショットを示します。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ユーザー処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

6.38 バッファ・キュー別の領域使用量

このメトリック・カテゴリは、ストリーム・プール・サイズに対するバッファ・キューの領域使用率をモニターします。

6.38.1 キュー・サイズ(MB)

このメトリックは、すべてのメッセージおよびメタデータに割り当てられた合計バイト数(MB)であるバッファ・キューのサイズを表示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

バッファ・キュー%schema%.%queue_name%のサイズは%value% MBです

複数のしきい値

このメトリックでは、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのソースは、GV$INSTANCEビューのINSTANCE_NAME列です。

ユーザー処理

メッセージの保存または伝播にキューを使用している場合、このメトリックをモニターして、バッファ・キューが使用できるインスタンスを取得します。

6.38.2 Streamsプール・サイズに対する、バッファ・キューの領域使用率(%)

このメトリックは、バッファ・キュー当たりのストリーム・プール・サイズに対するバッファ・キューの領域使用率を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

バッファ・キュー%schema%.%queue_name%は、ストリーム・プール・サイズの%value%%を消費しました

複数のしきい値

このメトリックでは、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

スキーマ名オブジェクトとキュー名オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのソースは、GV$BUFFERED_QUEUESビューおよびGV$SGA_DYNAMIC_COMPONENTSビューのQUEUE_SIZE AND CURRENT_SIZE列です。

ユーザー処理

メッセージの保存または伝播にバッファ・キューを使用している場合、このメトリックをモニターして、割り当てられたストリーム・プール・サイズに対するバッファ・キューの領域使用率を取得します。

6.39 Streamsにより適用されるキュー - バッファ済

「Streamsによるキューの適用 - バッファ」メトリック・カテゴリのメトリックは、各適用プロセスによってデキューされるバッファ・キュー内の現在のメッセージの合計数と、メモリーから永続キュー表にオーバーフローした、各適用プロセスによってデキューされるメッセージの合計数を表示します。

6.39.1 適用キュー - オーバーフローしたメッセージ(%)

通常、このメトリックは、トランザクションがメモリー内に長く残っていることを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

11gR2、12c

30分ごと

未定義

未定義

適用プロセス[%APPLY_NAME%]のキューでオーバーフローしたメッセージは%value%パーセントです。

複数のしきい値

このメトリックでは、適用名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、いずれかの適用名オブジェクトに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

適用名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのソースは、gv$buffered_queues表およびgv$buffered_subscribers表のターゲット・データベースです。

ユーザー処理

「Streamsプール・サイズ」または「適用並列性」、あるいはその両方を増やして、適用処理を高速化します。

6.40 Streamsにより適用されるキュー - 永続

「Streamsによるキューの適用 - 永続」メトリック・カテゴリのメトリックは、各適用プロセスについて、READY状態およびWAITING状態の永続キュー内のメッセージ数を表示します。

6.40.1 Streamsによる適用 - WAITING状態のメッセージ(%)

このメトリックは、待機状態のメッセージの割合を表示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

適用プロセス[%APPLY_NAME%]のキューを待機しているメッセージは%value%パーセントです。

複数のしきい値

このメトリックでは、適用名オブジェクトとメッセージ配信モード・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、適用名オブジェクトとメッセージ配信モード・オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

適用名オブジェクトとメッセージ配信モード・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、ターゲット・データベースおよび適用キューです。

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.41 Streamsによりリーダー統計が適用されます

適用プロセスのリーダー・サーバーによって、メッセージはキューからデキューされます。リーダー・サーバーは、LCR間の依存性を計算してメッセージをトランザクションにアセンブルします。リーダー・サーバーは、アセンブルされたトランザクションをコーディネータに返し、コーディネータはそれらをアイドル状態の適用サーバーに割り当てます。

このメトリック・カテゴリのメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、適用プロセスのリーダー・サーバーによってデキューされたメッセージの合計数を表示します。

6.41.1 メッセージのオーバーフロー率(秒当たり)

適用プロセスのリーダー・サーバーによって、メッセージはキューからデキューされます。リーダー・サーバーは、LCR間の依存性を計算してメッセージをトランザクションにアセンブルします。リーダー・サーバーは、アセンブルされたトランザクションをコーディネータに返し、コーディネータはそれらをアイドル状態の適用サーバーに割り当てます。

このメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、適用プロセスのリーダー・サーバーによってメッセージがオーバーフローされる(1秒当たりの)割合を表示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9iR2、10g、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

適用プロセス[%APPLY_NAME%]でオーバーフローしたメッセージの合計数は%value%です。

複数のしきい値

このメトリックでは、適用名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、いずれかの適用名オブジェクトに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

適用名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、ターゲット・データベース、gv$streams_apply_readerビューです。

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.42 Streamsによりキューの統計が取得されます

このメトリック・カテゴリのメトリックは、各取得プロセスによってエンキューされたバッファ・キュー内の現在のメッセージの合計数と、メモリーからキュー・オーバーフロー表にオーバーフローした、各取得プロセスによってエンキューされたメッセージの合計数を表示します。

取得プロセス以外のキュー・パブリッシャによってメッセージがバッファ・キューにエンキューされる場合、表示される値にはこれらの他のキュー・パブリッシャからのメッセージが含まれます。

6.42.1 Streamsによる取得 - オーバーフローしたメッセージの累積(%)

キューのオーバーフローは、メッセージがメモリー内に長く残っていることを示します。また、伝播プロセスまたは適用プロセスでのエンキューされたメッセージの処理に時間がかかっていることを示す場合もあります。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

取得プロセス%CAPTURE_NAME%のキューでオーバーフローしたメッセージは、%value%パーセントです。

複数のしきい値

このメトリックでは、取得名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。警告またはクリティカルのしきい値が、いずれかの取得名オブジェクトに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。取得名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのソースは、gv$buffered_queues表ビューのターゲット・データベースです。

ユーザー処理

「Streamsプール・サイズ」を増やして、キュー・オーバーフローを回避します。

6.43 ストリーム待機時間とスループット

「ストリーム待機時間とスループット」メトリック・カテゴリのメトリックは、データベースの取得、伝播および適用の各コンポーネントについて、待機時間とスループットに関する情報を収集します。待機時間とスループットは、ストリーム・パスの全体のパフォーマンスについての重要な指標です。

6.43.1 待機時間

待機時間が長い場合、コンポーネントの速度が遅くなっていることを示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

Streams %streams_process_type%のプロセス%streams_process_name%の待機時間は%value%秒です。

複数のしきい値

このメトリックでは、Streamsプロセス名オブジェクトとStreamsプロセスのタイプ・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、Streamsプロセス名オブジェクトとStreamsプロセスのタイプ・オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

Streamsプロセス名オブジェクトとStreamsプロセスのタイプ・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのデータ・ソースは、gv$streams_captureビュー、gv$propagation_senderビューおよびgv$streams_apply_serverビューのターゲット・データベースです。

ユーザー処理

Streams構成でパフォーマンスが最も低いコンポーネントを特定して修正します。

6.43.2 スループット(/秒)

このメトリックは、データベースの取得、伝播および適用の各コンポーネントについて、スループットに関する情報を収集します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10gR2、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

Streams %streams_process_type%のプロセス%streams_process_name%のスループットは%value%メッセージ/秒です。

複数のしきい値

このメトリックでは、Streamsプロセス名オブジェクトとStreamsプロセスのタイプ・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、Streamsプロセス名オブジェクトとStreamsプロセスのタイプ・オブジェクトのいずれかの一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

Streamsプロセス名オブジェクトとStreamsプロセスのタイプ・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

なし。

ユーザー処理

必要なアクションはサイト固有です。

6.44 Streamsプロセス数

このメトリック・カテゴリのメトリックは、ローカル・データベースでのストリーム取得プロセス、伝播および適用プロセスの合計数を表示します。また、エラーが発生した取得プロセス、伝播および適用プロセスの数も表示します。

6.44.1 適用プロセスのエラー

このメトリックは、ローカル・データベースでのエラーが発生した適用プロセスの数を表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

10分ごと

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_APPLYデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザー処理

適用プロセスでエラーが発生した場合は、エラーの原因となる状況を修正します。

6.44.2 取得プロセスのエラー

このメトリックは、ローカル・データベースでのエラーが発生した取得プロセスの数を表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

10分ごと

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_CAPTUREデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザー処理

取得プロセスでエラーが発生した場合は、エラーの原因となる状況を修正します。

6.44.3 適用プロセスの数

このメトリックは、ローカル・データベースでの適用プロセスの数を表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

10分ごと

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_APPLYデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザー処理

このメトリックを使用して、ローカル・データベースでの適用プロセスの合計数を決定します。

6.44.4 取得プロセスの数

このメトリックは、ローカル・データベースでの取得プロセスの数を表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

10分ごと

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_CAPTUREデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザー処理

このメトリックを使用して、ローカル・データベースでの取得プロセスの合計数を決定します。

6.44.5 伝播ジョブの数

このメトリックは、ローカル・データベースでの伝播の数を表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

10分ごと

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_PROPAGATIONデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザー処理

このメトリックを使用して、ローカル・データベースでの伝播の合計数を決定します。

6.44.6 伝播エラー

このメトリックは、ローカル・データベースでのエラーが発生した伝播の数を表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

10g、11g、12c

10分ごと

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_PROPAGATIONデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザー処理

伝播でエラーが発生した場合は、エラーの原因となる状況を修正します。

6.45 Streamsの伝播 - メッセージの状態の統計

このメトリック・カテゴリのメトリックは、各伝播プロセスの「準備完了」および「待機中」状態のメッセージ数を収集します。

6.45.1 Streamsの伝播 - WAITING状態のメッセージ(%)

このメトリックは、各伝播プロセスの「準備完了」状態のメッセージ数を収集します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

9iR2、10g、11g、12c

30分ごと

データ・ソース

このメトリックのデータのソースは、ソース・キューおよび宛先キューのターゲット・データベースです。

ユーザー処理

ユーザーの処理は不要です。

6.46 一時停止セッション

このメトリック・カテゴリのメトリックには、修正可能なエラーが原因で一時停止している再開可能なセッション数を示すメトリックが含まれます。

6.46.1 一時停止セッション数

このメトリックは、現在データベースで一時停止中の再開可能なセッションの数を示します。

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9i

5分ごと

0

未定義

%value%セッションが一時停止しています。

データ・ソース

このメトリックは、次のコマンドを使用して計算されます。

SELECT count(*) 
  FROM v$resumable 
  WHERE status = 'SUSPENDED' and enabled = 'YES' 

ユーザー処理

一時停止の原因となっている修正可能なエラーが何かを調べるために、v$resumableビューを問い合せます。各エラーを修正する方法は、エラーの性質によって異なります。

6.47 表領域の割当て

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、使用済領域の量および各表領域に割り当てられた領域の量を調べます。使用済領域と割当て済領域の量を比較すると、表領域での未使用領域の量が特定できます。このメトリックは、アラートの生成ではなくレポートの作成を目的としています。DBAは、未使用の割当て済空き領域の履歴ビューを使用し、無駄な領域をなくして表領域のサイズを正しく設定できます。

6.47.1 表領域の割当て済領域(MB)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

表領域の割当て済領域は、そのデータ・ファイルの現行サイズの合計です。この割当て済領域には、データの保存に使用される部分と空き領域の部分があります。セグメントが表領域に追加された場合または既存のセグメントが増えた場合は、割当て済空き領域が使用されます。割当て済空き領域は、表領域内のセグメントにのみ使用できます。一定期間、表領域内のセグメントがこの空き領域を使用していないと、割当て済空き領域は未使用となります。

このメトリックは、各表領域に割り当てられた領域を計算します。アラートの生成には使用しません。使用されている割当済領域(MB)メトリックとともに使用して、各表領域で使用中および未使用の領域量の履歴ビューを生成します。

データ・ソース

表領域の割当て済領域(MB)は、表領域のデータ・ファイルをループしてデータ・ファイルのサイズを合計することによって算出されます。

6.47.2 表領域の使用済領域(MB)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

表領域の割当て済領域は、そのデータ・ファイルの現行サイズの合計です。この割当て済領域には、データの保存に使用される部分と空き領域の部分があります。セグメントが表領域に追加された場合または既存のセグメントが増えた場合は、割当て済空き領域が使用されます。割当て済空き領域は、表領域内のセグメントにのみ使用できます。一定期間、表領域内のセグメントがこの空き領域を使用していないと、割当て済空き領域は浪費となります。

このメトリックは、各表領域で使用する領域を計算します。アラートの生成には使用しません。「表領域の割当て済領域(MB)」メトリックとともに使用して、各表領域で使用中および未使用の領域量の履歴ビューを生成します。

データ・ソース

表領域の使用済領域(MB)は、表領域の割当て済領域(MB) - 表領域の割当て済空き領域(MB)です。

表領域の割当て済領域(MB)は、表領域のデータ・ファイルをループしてデータ・ファイルのサイズを合計することによって算出されます。

表領域の割当て済空き領域(MB)は、表領域のデータ・ファイルをループして各データ・ファイルの空き領域のサイズを合計することによって算出されます。

6.48 表領域フル

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、各表領域によって使用されている領域の量を調べます。使用済領域と使用可能な空き領域の量を比較すると、表領域がフルかどうかが判別できます。使用可能な空き領域には、データ・ファイルの最大サイズと使用可能なディスク領域が計上されます。つまり、データ・ファイルが拡張でき、拡張に使用できるディスク領域が十分にある場合、表領域にはフルのフラグが付けられません。

6.48.1 表領域の空き領域(MB)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な空き領域の合計を調べます。このメトリックは、「使用可能な領域使用率(%)」メトリックが意味のない比較的大きな表領域を対象としています。使用可能な空き領域がしきい値引数で指定したサイズを下回ると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle Database 10gリリース(10.1)以上、かつ表領域でローカル・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Database Serverが10分ごとにこのメトリックを内部的に評価します。あるいは、モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle9i以下、または表領域でディクショナリ・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Management Agentが30分ごとにこのメトリックの値をテストします。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

8i、9i

30分ごと

未定義

未定義

表領域[%name%]には[%value%MB]の空きがあります

10g、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

Database Serverによって生成されます。

データ・ソース

このメトリックのデータのソースは、MaximumSize - TotalUsedSpaceです。

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)。

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

ユーザー処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

6.48.2 表領域使用率(%)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な領域使用率(%)を調べます。使用済領域の割合がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle Database 10gリリース(10.1)以上、かつ表領域でローカル・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Database Serverが10分ごとにこのメトリックを内部的に評価します。あるいは、モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle9i以下、または表領域でディクショナリ・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Management Agentが30分ごとにこのメトリックの値をテストします。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

8i、9i

30分ごと

85

97

表領域[%name%]は[%value%パーセント]フル

10g、11g、12c

30分ごと

85

97

Database Serverによって生成されます。

データ・ソース

このメトリックは、次のコマンドを使用して計算されます。

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)。

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

(TotalUsedSpace / MaximumSize) * 100

データ・ソースの追加情報は、sysman/admin/scriptsディレクトリにあるfullTbsp.pl Perlスクリプトを参照してください。

ユーザー処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

6.49 表領域フル(ディクショナリ管理)

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、各表領域によって使用されている領域の量を調べます。使用済領域と使用可能な空き領域の量を比較すると、表領域がフルかどうかが判別できます。使用可能な空き領域には、データ・ファイルの最大サイズと使用可能なディスク領域が計上されます。つまり、データ・ファイルが拡張でき、拡張に使用できるディスク領域が十分にある場合、表領域にはフルのフラグが付けられません。

6.49.1 表領域の空き領域(MB)(ディクショナリ管理)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な空き領域の合計を調べます。このメトリックは、「使用可能な領域使用率(%)」メトリックが意味のない比較的大きな表領域を対象としています。使用可能な空き領域がしきい値引数で指定したサイズを下回ると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle Database 10gリリース(10.1)以上、かつ表領域でローカル・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Database Serverが10分ごとにこのメトリックを内部的に評価します。あるいは、モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle9i以下、または表領域でディクショナリ・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Management Agentが30分ごとにこのメトリックの値をテストします。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

30分ごと

未定義

未定義

表領域[%name%]には[%value%MB]の空きがあります

データ・ソース

このメトリックのデータのソースは、MaximumSize - TotalUsedSpaceです。

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)。

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

6.49.2 表領域使用率(%)(ディクショナリ管理)

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な領域使用率(%)を調べます。使用済領域の割合がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle Database 10gリリース(10.1)以上、かつ表領域でローカル・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Database Serverが10分ごとにこのメトリックを内部的に評価します。あるいは、モニター対象のデータベース・ターゲットのリリースがOracle9i以下、または表領域でディクショナリ・エクステント管理を使用する場合は、Oracle Management Agentが30分ごとにこのメトリックの値をテストします。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

10g、11g、12c

30分ごと

85

97

表領域[%name%]は[%value%パーセント]フル

データ・ソース

このメトリックのデータのソースは、(TotalUsedSpace / MaximumSize) * 100です。

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)。

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

ユーザー処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

6.50 障害セグメントのある表領域

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、次のことを調べます。

  • 表領域内のチャンクなしの最大領域。表領域内のどの表、索引、クラスタまたはロールバック・セグメントでも、追加エクステントを1つも割り当てることができないと、アラートが生成されます。

  • 表領域で最大エクステント数に近づいているセグメントがあるかどうか。どのセグメントについても、最大エクステント数から既存エクステント数を引いた数が2未満になると、アラートが生成されます。

障害セグメントのある表領域からのみ、結果が返されます。

6.50.1 最大エクステントに近づいているセグメント数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックでは、最大エクステント数の上限に近づいているセグメントがないか調べます。セグメント数がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

0

未定義

%name%表領域の%value%セグメントは最大エクステントに近づいています。

データ・ソース

このメトリックのデータのソースは、最大エクステント数から既存エクステント数を引いた数が2未満のセグメント数です。

データ・ソースの追加情報は、sysman/admin/scriptsディレクトリにあるproblemTbsp.pl Perlスクリプトを参照してください。

ユーザー処理

可能な場合は、セグメントのMAXEXTENTS記憶域パラメータの値を増やします。不可能な場合は、より大きなエクステント・サイズでセグメントを再構築し、ローカルで管理されている表領域を使用して、必ず1セグメント内のエクステントが同じサイズになるようにします。ディクショナリ管理表領域の場合は、STORAGEパラメータでNEXT=INITIALとPCTINCREASE=0に指定します。

6.50.2 拡張不可能なセグメント数

データベース・レベルのメトリックです。クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックでは、追加エクステントを割り当てられないセグメントがないか調べます。セグメント数がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

0

未定義

%name%表領域の%value%セグメントを拡張できません。

データ・ソース

表領域の最大のチャンク空き領域を調べた後は、追加エクステントを割り当てられないセグメントの数です。

データ・ソースの追加情報は、sysman/admin/scriptsディレクトリにあるproblemTbsp.pl Perlスクリプトを参照してください。

ユーザー処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

6.51 一時ファイルのステータス

このメトリック・カテゴリには、一時ファイルのステータスのメトリックが含まれます。

6.51.1 一時ファイルのID

一時ファイルの絶対ファイル番号。追加情報を取得するために他のデータベース表およびビューと結合するのに使用されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9i、10g、11g、12c

15分ごと

OFFLINE

未定義

一時ファイル%NAME%は%STATUS%です。

6.52 スキーマ別オブジェクトの合計

このメトリック・カテゴリのメトリックには、スキーマ内のデータベース・オブジェクトの数を示すメトリックが含まれます。

6.52.1 オブジェクトの合計数

このメトリックは、スキーマ内のデータベース・オブジェクトの合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

24時間ごと

未定義

未定義

%value%のオブジェクトが%owner%スキーマに存在します

6.53 スキーマ別合計表

このメトリック・カテゴリのメトリックは、スキーマ内の表の数を示します。

6.53.1 合計表の数

このメトリックは、スキーマ内の表の合計数を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

24時間ごと

未定義

未定義

%value%の表が%owner%スキーマに存在します

6.54 使用禁止索引

このメトリック・カテゴリは、データベースの使用禁止索引の数を表します。

6.54.1 使用禁止索引数

このメトリックは、データベースの使用禁止索引の合計数を表します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

未定義

未定義

データベースの使用禁止索引数は%value%です

データ・ソース

データは、dba_indexes、dba_ind_partitionsおよびdba_ind_subpartitionsビューから導出されます。

ユーザー処理

インシデントに対して「使用禁止索引の再作成」修正処理を設定して、自動的にデータベースの使用禁止索引を再作成できます。これにより、ユーザーは、様々な再作成オプションおよび索引を再作成するスキーマを指定できます。また、インシデントにより、ユーザーはCloud Controlコンソールから使用禁止索引を再作成することもできます。

6.55 スキーマ別使用禁止索引

このメトリック・カテゴリは、各スキーマの使用禁止索引の数を表します。

6.55.1 スキーマ別使用禁止索引数

このメトリックは、スキーマごとの使用禁止索引の合計数を表します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

すべてのバージョン

24時間ごと

未定義

未定義

%Unusable_Index_owner%スキーマの使用禁止索引数は%value%です

複数しきい値

異なる警告およびクリティカルのしきい値を使用禁止索引所有者(スキーマ)オブジェクトごとに設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、いずれかの使用禁止索引所有者オブジェクトに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

使用禁止索引所有者オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

データは、dba_indexes、dba_ind_partitionsおよびdba_ind_subpartitionsビューから導出されます。

ユーザー処理

インシデントに対して「使用禁止索引の再作成」修正処理を設定して、自動的に各仕様禁止索引所有者(スキーマ)の使用禁止索引を再作成できます。これにより、ユーザーは、操作に使用する様々な再作成オプションを指定できます。また、インシデントにより、ユーザーはCloud Controlコンソールから使用禁止索引を再作成することもできます。

6.56 ユーザー・ブロック

このメトリック・カテゴリのメトリックには、どの程度まで、およびどのくらい連続して、指定したセッションが他の複数のセッションをブロックしているかを示すメトリックが含まれます。

6.56.1 ブロックしているセッション数

クラスタ・データベースの場合、このメトリックは、メンバー・インスタンスによってではなく、クラスタ・データベース・ターゲット・レベルでモニターされます。

このメトリックは、データベース・ユーザーが、1人以上の他のユーザーによる表の更新などのアクションの実行を阻止していることを示します。連続したブロッキングの発生数が指定した値に達すると、アラートが生成されます。ブロックされているセッションは、異なるインスタンスのものである可能性があります。

注意: 「ユーザー・ブロック」テストを使用する前に、管理対象のデータベース上で、catblock.sqlスクリプトを実行する必要があります。このスクリプトにより、「ユーザー・ブロック」テストに必要ないくつかの追加の表、ビューおよびパブリック・シノニムが作成されます。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

5分ごと

0

未定義

セッション%sid%がすべてのインスタンスに対する%value%その他のセッションをブロックしています。

データ・ソース

このメトリックは、次のコマンドを使用して計算されます。

SELECT blocking_sid, num_blocked 
  FROM ( SELECT blocking_sid, SUM(num_blocked) num_blocked 
  FROM ( SELECT l.id1, l.id2, 
                MAX(DECODE(l.block, 1, i.instance_name||'-'||l.sid, 
                2, i.instance_name||'-'||l.sid, 0 )) blocking_sid, 
                SUM(DECODE(l.request, 0, 0, 1 )) num_blocked 
          FROM gv$lock l, gv$instance i 
          WHERE ( l.block!= 0 OR l.request > 0 ) AND 
                  l.inst_id = i.inst_id 
                  GROUP BY l.id1, l.id2) 
  GROUP BY blocking_sid 
  ORDER BY num_blocked DESC) 
  WHERE num_blocked != 0 

ユーザー処理

他のユーザーをブロックしているユーザーにトランザクションをロールバックさせるか、ブロックしているトランザクションがコミットされるまで待つかのいずれかです。

6.57 ユーザー・ロック

このメトリック・カテゴリのメトリックは、ユーザー・ロックに関する情報を示します。

Enterprise Managerでは、トランザクション・ロック(TM、TX、UL)の最大ブロック・セッション数または最大ブロックDB時間(秒)がしきい値に達すると、アラートが発行されます。

6.57.1 ブロックされる最大のDB時間(秒)

このメトリックは、指定したロック・チェーンで消費された最大時間を表すもので、任意のロック・チェーンですべての人が消費した合計時間を示すものではありません。

ターゲット・バージョン キー 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9i、10g、11g、12c

lockType= TM

10分ごと

未定義

未定義

%lockType%ロックの待機に%value%秒のDB時間がかかっています。

9i、10g、11g、12c

lockType= TX

10分ごと

未定義

未定義

%lockType%ロックの待機に%value%秒のDB時間がかかっています。

9i、10g、11g、12c

lockType = UL

10分ごと

未定義

未定義

%lockType%ロックの待機に%value%秒のDB時間がかかっています。

複数のしきい値

このメトリックでは、ユーザー・ロック・タイプ・オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が、いずれかのユーザー・ロック・タイプ・オブジェクトに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ユーザー・ロック・タイプ・オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックのデータは、gv$sessionデータベース・ビューから取得されます。

ユーザー処理

「最大ブロックDB時間(秒)」に対して警告アラートまたはクリティカル・アラートのしきい値を設定できます。特定のロック・チェーンで消費された最大時間がしきい値に達すると、Enterprise Managerからアラートが発行されます。

6.57.2 最大ブロック・セッション数

このメトリックは、ロック・チェーンの最大長を表すもので、ロック・チェーン内のユーザーのスタックの合計数を示すものではありません。

ターゲット・バージョン キー 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

9i、10g、11g、12c

lockType= TM

10分ごと

未定義

未定義

%value%セッションが%lockType%ロックによってブロックされています。

9i、10g、11g、12c

lockType= TX

10分ごと

未定義

未定義

%value%セッションが%lockType%ロックによってブロックされています。

9i、10g、11g、12c

lockType= UL

10分ごと

未定義

未定義

%value%セッションが%lockType%ロックによってブロックされています。