6 ホストおよびアプリケーションの監視

この章では、Exalogicアセットの表示方法とExalogicレポートの作成方法を説明しています。

6.1 Exalogic Elastic Cloudターゲットのホスト・ターゲットの表示

Exalogic Elastic Cloudターゲットで実行する物理マシンと仮想マシンでホストされるホスト・ターゲットに関する詳細を表示できます。ホスト情報を表示するには、次の手順を実行します。

Enterprise Managerで、すべてのターゲット・ページに移動します。ドロップダウン・リストからExalogic Elastic Cloudを選択して、「検索」フィールドの項目を絞り込み、「実行」をクリックします。「検索結果」表で、表示するExalogic Elastic Cloudを選択します。
Exalogic Elastic Cloudホーム・ページが表示され、Exalogicターゲットとそのコンポーネントのステータスを監視できるようになります。
「Exalogic Elastic Cloud」メニューから「ホスト」を選択します。
ホスト・ページが表示されます。
ホストのステータスやホストの稼働率および停止率を示すグラフを表示できます。
ミドルウェア・ターゲットに関する情報を表示できます。表示される内容は、「タイプ」、「ステータス」、CPU使用率、「メモリー使用量の割合」および「インシデント」の統計情報、「構成の変更」です。
時間に基づくCPU使用率を示すグラフと、同様に時間に基づくメモリー使用量を示すグラフを表示できます。

6.2 Exalogic Elastic Cloudターゲット内のアプリケーション・デプロイメントの表示

Exalogic Elastic Cloudターゲットで稼働しているホストにホストされているアプリケーションに関する詳細を表示するには、Exalogic Elastic Cloudターゲット領域内のアプリケーションのデプロイ・ページを使用します。

Exalogic Elastic Cloudターゲットでアプリケーション・デプロイメントを表示するには、次の手順を実行します。

Enterprise Managerで、システム・ページに移動します。ドロップダウン・リストから「Exalogic Elastic Cloud」を選択して、「検索」フィールドの項目を絞り込み、「実行」をクリックします。「検索結果」表で、表示するExalogic Elastic Cloudを選択します。
Exalogic Elastic Cloudホーム・ページが表示され、Exalogicターゲットとそのコンポーネントのステータスを監視できるようになります。
「Exalogic Elastic Cloud」メニューから「アプリケーション・デプロイメント」を選択します。
アプリケーションのデプロイ・ページが表示されます。
「すべてのドメイン」を表示するか、または「表示」メニューからドメインを選択して特定ドメインに絞り込むことができます。
各行の中にある、アプリケーション、ターゲット、ドメインまたは依存関係に関連する値をクリックして、その内容にドリルダウンできます。
「ステータス」ドロップダウンから値を選択して、アプリケーションのリストを絞り込むことができます。「稼働中」、「停止中」、「不明」、「ブラックアウト」または「すべて」のいずれかを選択できます。
「表示」をクリックし、表示列の選択、行の展開や折りたたみ、先頭行または末尾行へのスクロールを行えば、表の列の表示を変更できます。また、列の表示順序を変更することもできます。
「トポロジ」タブを使用して、様々な関係構成でのアプリケーション・デプロイメントを図で表したビューを表示できます。

6.3 Exalogic Elastic CloudターゲットでホストされているWebLogicドメインの表示

Enterprise Managerを使用して、Exalogic Elastic Cloudターゲットで実行する仮想マシンでホストされるドメインに関する詳細を表示できます。Exalogic Elastic CloudターゲットでWebLogicドメインを表示するには、次の手順を実行します。

Enterprise Managerで、システム・ページに移動します。ドロップダウン・リストからExalogic Elastic Cloudを選択して、「検索」フィールドの項目を絞り込み、「実行」をクリックします。「検索結果」表で、表示するExalogic Elastic Cloudを選択します。
Exalogic Elastic Cloudホーム・ページが表示され、Exalogicターゲットとそのコンポーネントのステータスを監視できるようになります。
「Exalogic Elastic Cloud」メニューから「WebLogicドメイン」を選択します。WebLogicドメインのサマリーまたはメンバーに関する特定の情報のいずれかを表示できます。
関連するWebLogicドメイン・ページが表示されます。
サマリー・ページでは、WebLogicドメインのステータスや、ドメインの稼働率と停止率を示すグラフを表示できます。また、サーバーごとのサーバー・ステータス、アラートやポリシー違反の情報を示すサーバー情報も表示できます。「リクエスト処理時間」や「CPU使用率」などのメトリック情報を示すグラフを監視したり、詳細情報を確認するためにグラフをドリルダウンできます。グラフと表との間で表示を切り替える場合は、それぞれの表またはグラフの下にある「表ビュー」または「チャート・ビュー」をクリックします。「サーバー」表には、サーバーとドメインのホスト情報と関連メトリックを示す情報が表示されます。
メンバー・ページでは、WebLogic ServerまたはWebLogicドメインごとのステータス情報、アラート、ポリシー違反およびメトリックのデータを表示できます。ホストやクラスタ情報のような要素ごとのメトリックや、「ヒープ使用量」や「リクエスト処理時間」のようなメトリックを表示するには、「パフォーマンス・サマリー」セクションを使用します。

6.4 Coherenceクラスタ・ターゲットの表示

Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、Exalogic Elastic Cloudターゲットを構成するCoherenceターゲットに関する詳細を表示できます。Cloud ControlでCoherenceクラスタを表示するには、次の手順を実行します。

Enterprise Managerで、システム・ページに移動します。ドロップダウン・リストからExalogic Elastic Cloudを選択して、「検索」フィールドの項目を絞り込み、「実行」をクリックします。「検索結果」表で、表示するExalogic Elastic Cloudを選択します。
Exalogic Elastic Cloudホーム・ページが表示され、Exalogicターゲットとそのコンポーネントのステータスを監視できるようになります。
「Exalogic Elastic Cloud」メニューから「Coherenceクラスタ」を選択します。
Coherenceクラスタ・ページが表示されます。
Coherenceクラスタのステータスやクラスタの稼働率および停止率を示すグラフを表示できます。
アラート、ポリシー違反、ノード情報のような、クラスタごとの具体的な値にドリルダウンできます。
「ステータス」ドロップダウンから値を選択して、クラスタのリストを絞り込むことができます。「稼働中」、「停止中」、「不明」、「ブラックアウト」または「すべて」のいずれかを選択できます。
「表示」をクリックし、表示する列を選択して、表の列の表示を変更できます。また、列の表示順序を変更することもできます。
Coherenceクラスタ・ページには、「使用可能メモリーの少ないノード」と「最低ヒットのキャッシュ取得率(%)」というグラフが2つ表示されます。「使用可能メモリーの少ないノード」グラフの下のノード名をクリックすると、そのノードの情報にドリルダウンできます。
「ノード」表には、ホストや、「使用可能メモリー」、「取得」、「プット」などの何種類かのメトリック値を含む、ノードに関する情報が表示されます。
「アプリケーション」表には、アプリケーションに関する情報(「ローカル属性キャッシュ」、「クラスタ化されたセッション・キャッシュ」などのメトリック)が表示されます。アプリケーション名をクリックすると、各アプリケーションに関する具体的な情報にドリルダウンできます。

6.5 Enterprise ManagerでのExalogicレポートの作成

Enterprise Managerで次のExalogicレポートを作成できます。

Oracle BIインスタンスのパフォーマンス -- このレポートでは、選択したExalogicラックで実行されているすべてのBIインスタンスをカバーします。最初に、選択したExalogicラックに関連するすべてのWebLogicドメインのリストが読み取られ、次にこれらのWebLogicドメインに関連するすべてのoracle_ias_farmターゲットが決定され、その後、これらのoracle_ias_farmターゲットに関連するすべてのBIインスタンスのリストが識別されます。
Oracle Internet Directoryのパフォーマンス -- このレポートでは、選択したExalogicラックで実行されているすべてのOIDサーバーをカバーします。最初に、選択したExalogicラックに関連するすべてのWebLogicドメインのリストが読み取られ、次にこれらのWebLogicドメインに関連するすべてのoracle_ias_farmターゲットが決定され、その後、これらのoracle_ias_farmターゲットに関連するすべてのOIDサーバーのリストが識別されます。
Oracle Service Busのパフォーマンス -- このレポートでは、選択したExalogicラックで実行されているすべてのOSBサーバーをカバーします。最初に、選択したExalogicラックに関連するすべてのWebLogicドメインのリストが読み取られ、次に、farmアソシエーションを介してこれらのWebLogicドメインに関連するすべてのOSBサーバー・ターゲットが識別されます。このレポートには、各OSBサーバーに上位ビジネス・サービスと上位プロキシ・サービスの2つのセクションがあります。これらのセクションでは、上位5つのビジネス・サービスと上位5つのプロキシ・サービスがそれぞれ表示されます。上位5つのサービスは、選択した期間中の各サービスの降順のスループット最大値(メッセージ数/分)のメトリックに基づいて決定されます。
SOAインフラストラクチャのパフォーマンス -- このレポートでは、選択したExalogicラックで実行されるすべてのSOAインフラストラクチャ・ターゲットをカバーします。最初に、選択したExalogicラックに関連するすべてのWebLogicドメインのリストが読み取られ、次に、farmアソシエーションを介してこれらのWebLogicドメインに関連するすべてのSOAインフラストラクチャ・ターゲットが識別されます。SOA Infra Engine関連のグラフは、4つのエンジン・タイプ(BPEL、BPMN、メディエータおよびワークフロー)のみをカバーします。
Oracle WebLogic Serverのパフォーマンス -- このレポートでは、選択したExalogicラックで実行されているすべてのWebLogicサーバーをカバーします。選択したExalogicラックに関連するすべてのWebLogicドメインのリストが読み取られます。レポートは、複数のWebLogicドメインに基づいて複数のセクションに分割されます。各ドメインについては、上位5つのサーバーが各メトリックのグラフに表示されます。各メトリックの上位5つのサーバーは、選択した期間中の各サーバーに関するメトリック最大値の降順によって決定されます。
コンプライアンス・サマリー -- このレポートでは、WebLogicサーバー、ドメイン、クラスタ、ホストなど、Exalogicシステムで実行されるミドルウェア・ターゲットについて評価されるコンプライアンス標準に関する概略を示します。レポートには、上位10位の最少コンプライアンスWebLogicドメインおよびホストのリスト、および「コンプライアンス標準サマリー」が表示されます。
コンプライアンス詳細-- このレポートには、WebLogicドメイン、サーバー、クラスタ、ホストなど、Exalogicシステムで実行されるミドルウェア・ターゲットについて評価されるコンプライアンス標準に関する詳細が表示されます。レポートには、上位10位の最少コンプライアンスWebLogicドメインおよびホストのリスト、およびミドルウェア・ターゲットについてコンプライアンス・ルール違反の詳細リストが表示されます。

「レポート」メニュー項目は、BIPがEnterprise Managerで構成されている場合にExalogicシステム・メニューに表示されます。BIPが構成されていない場合、メニュー項目は表示されません。

Exalogicレポートを作成するには、次の手順に従います。

「ターゲット」メニューから、「Exalogic」を選択します。
Exalogicターゲットのリストから、レポートを作成する必要のあるExalogic Elastic Cloudターゲットをクリックします。
「Exalogic Elastic Cloud」メニューから、「レポート」を選択し、作成する必要のあるレポートをメニューから選択します。