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Oracle® Enterprise Managerライフサイクル・マネージメント管理者ガイド
13c リリース2
E78870-07
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32 ドメインからパーティションへの移行

この章では、既存のドメインをエクスポートし、「ドメインからパーティションへの変換ツール」(D-PCT)を使用して別のドメインにパーティションとしてインポートする方法の概要を説明します。Enterprise Manager Cloud Controlには、ドメインをパーティションに変換するための使いやすいユーザー・インタフェースが用意されています。

D-PCTのエクスポート・ツール・コンポーネントは、ソース・ドメインをホストするWebLogic Serverインストールで使用します。このツールを使用して、パーティション、リソース・グループおよびリソース・グループ・テンプレートを作成および構成できます。デフォルトでは、このツールですべてのアプリケーション、ライブラリおよびリソースが新規パーティションに移動されます。オプションで、個々のアプリケーション、ライブラリおよびリソースを選択するメカニズムも提供されます。

この章の具体的な内容は次のとおりです。

32.1 前提条件および制限事項

ドメイン・パーティションへのWebLogic Serverドメインの移行の前提条件:

D-PCTを構成する前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • ターゲット・ドメインはWebLogic Server 12.2.1.1以上のインストールで構成されている必要があります。

  • JDK 8をダウンロードし、ソース・ドメインのホスト・マシンにインストールする必要があります。これは、WebLogic Server 10.3.6でエクスポート・ツールを実行するために必要です。

  • ターゲットのWebLogic Server 12.2.1.1以上のドメインが稼働している必要があります。

  • ドメインのすべてのサーバーが起動され、実行されている必要があります。

  • ドメインからパーティションに直接変換し、JavaScript Object Notation (JSON)ファイルに基づいた仮想ターゲットの作成がインポート・ツールで正しく行えるようにするには、ターゲット・ドメインとソース・ドメインのクラスタ名とサーバー名が同一であることが重要です。

  • インポート・ツールを使用して新規パーティションを作成する前に、新規ドメインのサーバー、クラスタ、仮想ターゲットおよびセキュリティ・レルムをソース・ドメインと同じ構成にしていることを確認する必要があります。

ドメイン・パーティションへのWebLogic Serverドメインの移行の制限事項:

次のシナリオは、「ドメインからパーティションへの変換ツール」(D-PCT)ツールでサポートされません。

  • ライブラリおよびリソースの新規リリースへのドメイン・アップグレードは、インポート時サポートされません。管理者およびユーザーは、アーカイブ・ファイルのエクスポートの前にソース・ドメインからの必要なドメイン・アップグレードを行う必要があります。

  • アプリケーションのランタイム状態もアプリケーションに固有のランタイム構成もアーカイブ・ファイルにエクスポートされません。たとえば、キュー内のJMSメッセージや組込みLDAPレルム内のユーザーはエクスポートされません。

  • 12.2.1より前のバージョンのWebLogic Serverでコンパイルされたリモート・クライアントは、パーティションにデプロイされているJNDIリソースをルックアップできません。WebLogic Server リリース12.2.1以降で再コンパイルする必要があります

  • JDBCでは、WebLogic Server Multitenantでのロギング・ラスト・リソース(LLR)機能の使用はサポートされません。このオプションを使用したデータ・ソースは代替設定を使用するよう変換する必要がありますが、この代替設定では十分ではない場合もあります。

D-PCTの制限事項および考慮事項は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Server Multitenantの使用ガイドを参照してください。

32.2 WebLogicドメインのエクスポート

ドメインをエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「Middlewareプロビジョニング」をクリックします。
  2. 「プロファイルの作成」ボタンをクリックします。
  3. 「WebLogicドメインのエクスポートによる」オプションを選択して、「次へ」をクリックします。
  4. 「プロファイル」タブの「名前」フィールドにプロファイル名を入力します。
  5. 「説明」フィールドに、作成されたプロファイルの説明を入力します。
  6. 「ソース・ターゲット」タブで、フィールドの検索アイコンを使用して「Oracleホーム資格証明」を入力します。
  7. ドメイン・ホストのディレクトリを「Javaホーム」フィールドに入力します。

    注意:

    エクスポート操作を実行するにはJDK8が必要です。

  8. 「ドメインからパーティションへの変換ツール」セクションで、フィールドの検索アイコンを使用して、12.2.1.1.0+ Oracleホーム・フィールドにWebLogic ホームを入力します。「ドメインからパーティションへの変換ツール」があるのは、バージョン12.2.1.1.0以上のみです。そのため、Oracle WebLogicホーム・バージョンはバージョン12.2.1.1.0以上である必要があります。
  9. フィールドの検索アイコンを使用して、12.2.1.1.0+ Oracleホーム・フィールドにOracleホームのオペレーティング・システム資格証明を入力します。
  10. 「作成」をクリックします。

32.3 WebLogicドメイン・パーティションのインポート

ドメイン・パーティションを既存のWebLogicドメインにインポートするには、WebLogicドメイン・パーティションのインポートを参照してください。