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Oracle® Enterprise Managerライフサイクル・マネージメント管理者ガイド
13c リリース2
E78870-07
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17 ハイブリッド・ソリューション: Oracle Cloud Platform管理

この章では、Enterprise Managerセルフ・サービス・ポータルからデータベース・クラウド・サービスをモニターおよび管理する方法を説明します。内容は次のとおりです。

17.1 Hybrid Cloudの管理について

Oracle Enterprise Managerは、既存のIT運用管理のスキルおよび実施方法を完全に再利用しながら、Hybrid Cloud全体でデータベースを管理、移行、テストおよびデプロイするための包括的な機能を提供します。セルフ・サービス・ユーザーは、Enterprise Managerセルフ・サービス・ポータルを使用して、すべてのOracle Cloudリソースをオンプレミス・アーティファクトとともにモニターおよび管理できるようになりました。


Hybrid Cloudの管理

17.2 Database Cloud Servicesの表示およびモニター

Enterprise Manager Hybrid Cloudでは、既存の管理インフラストラクチャおよびモニターに、必要に応じて、データベース・クラウド・サービスをオンボードできます。

既存のデータベース・クラウド・サービスをEnterprise Managerで表示およびモニターするには、次の手順に従います。
  1. Webブラウザを開いて、http://cloud.oracle.comと入力します。
  2. 「クラウド・アカウント」ドロップダウンで「サインイン」をクリックしてデータ・センターを選択し、「マイ・サービス」をクリックします。
  3. アイデンティティ・ドメイン、ユーザー名(ユーザーID)およびパスワードを入力します。
    クラウド・ダッシュボードにデータベース・クラウド・サービス・インスタンスのリストが表示されます。
  4. データベース・インスタンス名をクリックすると、詳細が表示されます。
    データベース・クラウド・インスタンスおよびその詳細はここにリストされます。
  5. 次に、データベース・クラウド・サービスをEnterprise Managerにオンボードします。これには、クラウド・アカウントの登録およびEnterprise Managerでのデータベース・クラウド・サービスの検出が含まれます。
  6. データベース・クラウド・サービスを表示およびモニターできます。検出されたデータベース・クラウド・サービスのモニタリングを参照してください。

17.3 Hybrid Cloudの管理の標準的なワークフロー

Hybrid Cloudソリューションでは、Enterprise Managerセルフ・サービス・ポータルからOracle Cloud内のデータベースをリフレッシュおよびクローニングできます。

Hybrid Cloudの管理の標準的なワークフローを次に示します。


Hybrid Cloudワークフロー

Oracle Cloudデータベースをリフレッシュまたはクローニングするには、次の手順に従います。

タスク グラフィカル・ユーザー・インタフェースの使用 REST APIの使用
本番データベースのクローンを作成して、機密データをマスクします。 データ・ソースの管理を参照してください  
クローニングされたデータベースは、指定した間隔で自動的にリフレッシュして、OSSにバックアップできます。オンデマンドでバックアップを作成することもできます。 Oracle Storage Server上のバックアップの作成を参照してください。  
検出されたデータベース・クラウド・サービスの表示およびモニター 検出されたデータベース・クラウド・サービスのモニタリングを参照してください。  
バックアップからデータをリフレッシュします。 クラウド・データベース・サービスのリフレッシュを参照してください。  
データベース・クラウド・サービス・インスタンスをクローニングします。 クローンの管理を参照してください。  

17.4 Hybrid Cloudの設定

Hybrid設定コンソールまたは1つのREST APIまたはEMCLIコマンドを使用して、Hybrid Cloudを設定できます。この項では、使用できる様々な方法を説明します。

17.4.1 Hybrid設定コンソールを使用したHybrid Cloudの設定

Hybrid Cloud設定コンソールでは、アイデンティティ・ドメインを登録して、Enterprise Managerのクラウド・アカウントを設定できます。このコンソールにアクセスするには、CLOUD_ADMINISTRATOR権限があるユーザーでEnterprise Managerにログインします。「設定」メニューでHybrid Cloudをクリックしてコンソール・ページにナビゲートします。内容は次のとおりです。

注意:

1つのEMCLIコマンドを使用して、これらのすべての操作を実行できます。詳細は、「EMCLIを使用したHybrid Cloudの設定」を参照してください。

17.4.1.1 アイデンティティ・ドメインおよびクラウド・アカウントの登録

アイデンティティ・ドメインにより、サービス・インスタンスにアクセスする必要があるユーザーのアカウントを制御します。また、認証済ユーザーがアクセスできる機能を制御します。サービス・インスタンスはアイデンティティ・ドメインに属しています。

アイデンティティ・ドメインおよびクラウド・アカウントを登録するには、次の手順に従います。
  1. 「設定」メニューでHybrid Cloudをクリックして「アイデンティティ・ドメイン」をクリックします。
  2. 「登録」をクリックします。
    「アイデンティティ・ドメインの登録」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. アイデンティティ・ドメインの名前を入力し、データ・センターを選択して「OK」をクリックします。登録されると、確認のポップアップ・ウィンドウが表示されるので、「OK」をクリックします。
  4. アイデンティティ・ドメインを登録した後、クラウド・アカウントを登録できます。このクラウド・アカウントは、データベース・サービス・インスタンスの検出およびプロビジョニングに使用されます。
  5. 「アカウント」をクリックします。「アカウントの登録」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  6. クラウド・アカウントの名前を入力し、構成されているアイデンティティ・ドメインをドロップダウン・リストから選択します。
  7. クラウド・アカウントをテストできるURLを入力します。このURLを取得するには、Webブラウザを開いてhttp://cloud.oracle.comと入力します。クラウド・ダッシュボードで、左側の列の「概要」タブをクリックして、RESTエンドポイントをコピーします。/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/を追加して、アイデンティティ・ドメインを追加します。たとえば、https://dbaas.oraclecloud.com/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/abcd/のようにします。abcdがアイデンティティ・ドメインです。
  8. Oracle Cloud資格証明のユーザー名とパスワードを入力して、「登録」をクリックします。
    登録されたアカウントが「アカウント」ページに表示されます。

17.4.1.2 Hybrid Cloudゲートウェイの構成

Hybrid Cloudゲートウェイは特別に構成された管理エージェントで、Oracle Cloud仮想ホストとEnterprise Manager OMSの間の通信チャネルを提供します。Enterprise Managerにすでに登録されているゲートウェイを追加できます。

注意:

ハイブリッド・ゲートウェイの構成は省略可能な作業です。サイト間のVPNやFastConnectをOracle Network Cloud Servicesから構成した場合は必要ありません。
Hybrid Cloudゲートウェイを追加するには、次の手順に従います。
  1. 「ハイブリッド・ゲートウェイ」ページで「追加」をクリックします。
  2. 「Hybrid Cloud Gatewayの選択」ウィンドウで、Hybrid Cloudに使用するゲートウェイを選択して「選択」をクリックします。ここには複数のゲートウェイを追加できますが、検出時にはOracle Cloudに対する接続数が最も少ないゲートウェイが使用されます。
    新しく追加されたゲートウェイが「Hybrid Cloud Gateway」ページに表示されて、自動的に有効になります。このゲートウェイを無効にすると、Oracle Cloud仮想ホストとの通信に使用されません。

17.4.1.3 プロキシ設定の構成

プロキシ・サーバーはネットワークの境界やファイアウォール越しにHTTPおよびHTTPSリクエストの管理を仲介します。プロキシ・サーバーを使用すると、OMSとHybrid Cloudエージェント間の通信で特定のポートのみを公開すればよいため、通信の安全性と信頼性が高まります。サイト間のVPNまたはFastConnectをOracle Network Cloud Servicesから構成した場合、このプロキシ・サーバーは必要ありません。

次のいずれかを選択できます。
  • プロキシなし: プロキシ・サーバーは使用されません。

  • My Oracle Supportプロキシを使用: すでに構成されているMy Oracle Supportプロキシ・サーバーが使用されます。

  • 別のプロキシを使用: 次の詳細を入力し、プロキシ・サーバーを構成します。
    1. プロキシ・サーバーが稼働するホストの名前を入力します。

    2. ホストのポート番号を入力します。

    3. 通信に使用するHTTPまたはHTTPSプロトコルを選択します。

      「適用」をクリックして、プロキシ・サーバー設定を保存します。

17.4.1.4 SSHキーの構成

Hybrid Cloudゲートウェイ・エージェントはOracle Cloudの仮想ホストとセキュアSSHトンネル経由で通信します。そのため、すべてのモニタリングおよび管理操作にSSHキーに基づく資格証明が必要です。

SSHキーを構成するには、次の手順を実行します。
  1. 「SSHキー」ページで「追加」をクリックします。
    「SSHキー資格証明の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 名前付き資格証明をリストから選択するか、新規資格証明を作成して、「OK」をクリックします。

    注意:

    新規資格証明を作成する場合は、公開鍵と秘密鍵の両方を指定する必要があります。rootユーザー用のSSHキーを構成する場合は、「実行権限」ドロップダウンで「sudo」を選択して、「別名実行」フィールドに「ルート」を入力します。

    構成されたSSHキー資格証明が「SSHキー」ページに表示されます。

  3. SSHキー資格証明をリストから選択したら、「付与」をクリックして、ユーザー・ロールに特定の権限(「表示」、「管理」または「すべて」)を付与します。

17.4.2 REST APIを使用したHybrid Cloudの設定

1つのコマンドを使用して、アイデンティティ・ドメインの作成、クラウド・アカウントとハイブリッド・ゲートウェイの登録、プロキシ設定の構成など、すべてのHybrid Cloud操作を設定できます。

Oracle Cloud設定データ・モデル

このデータ・モデルには、メディア・タイプapplication/jsonが設定されています。次の表では、クラウドの設定データ・モデルについて説明します。

フィールド タイプ 説明 発生
domainName String アイデンティティ・ドメインの表示名。 1
dataCenterId String データ・センター識別子 1
userName String クラウド・アカウントのユーザー名 1
password String クラウド・アカウントのパスワード 1
accountName String アカウント名が表示されます 1
urlToTest String 保存する前にURLに対してアカウント詳細をテストします。 1
skipTest String URLテストをスキップするオプションを指定します。 1
agentTargetGuid String 使用可能なエージェントのGUIDが表示されます 1
proxyType String プロキシのタイプ。指定可能な値は、NO_PROXY、MOS_PROXY、CUST_PROXYです。 1
protocol String プロキシ設定に使用されるプロトコル。  
hostname String プロキシ・サーバーのホスト名  
port String プロキシ・サーバーのポート詳細  
runPrivilegeOption String SSHキー作成用の権限オプション。設定可能な値はNORMALおよびSUDOです  
credentialName String SSHキーの名前  
ssHPrivateKey String 秘密鍵  
sshPublicKey String 公開鍵  
runAsOption String 権限タイプが選択されている場合の別名実行オプション  
serviceType String サービス・タイプ  
coudSettings List <CloudSettingEntty> サービス設定のエンティティ  

サポートされているリクエスト・メソッド

この表は、Oracle Cloud設定でサポートされるすべての操作を示しています。

GET POST PUT DELETE
不可 不可 不可

Oracle Cloudの設定

次の項では、Enterprise Manager Cloud Controlとクラウド・アプリケーション・プラグイン12.1.0.7以上との相互作用の例を示します。POSTリクエストはOracle Public Cloud設定で発行されます。

機能 説明
URI /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/admin/cfw/v2/opcsetup
リクエスト・ヘッダー Authorization: basic ZGVtb3VzZXI6ZGVtb3VzZXI= Content-Type: application/json
本文
{
    "domainName": "mydomainname",
	"dataCenterId": "2",
      "serviceType": "OPC_DBCS_SERVICE_TYPE",
      "userName": "CloudUser2@oracle.com",
	"password": "password",
      "accountName": "CloudUser2",
	"proxyType": "CUST_PROXY",
	"protocol": "https",
	"hostname": "proxy.mycompany.com",
	"port": "8080",
	"credentialType": "ROOT",
   "credentialName": "cred-key1",
   "sshPrivateKey": "-----BEGIN RSA PRIVATE KEY-----\nMIIEowIBAAKCAQEA2aVNjtMW+AQWdasdadsadsaj1Y00okoidX1Y8dxjtpAMEd6SswRH1DCO2Yu\nR168UvRx54v/7Y4d1LEj+33tiR9pJ0DGvs5ddWUrhBb5zbje4P1XP1twwzePmSzE\nROKUUhukAS68RKTFG9IK18eta0gwzgKmWgHrjKAU2tiI0W5t6baVpPg7SAHp9Yf2\nwlf+DvvoGuLLqBdFuwqoeGJa8WONkSes5UaHe1CIKClBH4pfG0DEiNnALkv34C/V\nM+NXbudy1BAH9/iOT9hEOzShyUfe8IOcO6/mSwIBIwKCAQEA021hSOpQ1Sdo3kk8\n7b2mOOv0NbHD7yn4o/XPinBD0ObTa7IaJedTHTjxuZi56LdBtwHgpF/9QLT/ko5B\n8ReGd0TfwAOS4orfRNe4oG53CHpWSFSh/DAkqFss0k18RdqDYOaX+57mv7gdAY9h\n+y7ecgqCC0mE87rnI7RGIEozBsZ2/gPRwNXu0eswMDQ7ZVHLH4R57NOxIfFfd68W\nOM8WMhOris0VfB/X0qYsYcMY9Brfx1n6LgighpWyR48L2Wehuy+kyfJ/HwSV3CrE\n6e+gt7vh4JUJRp2B2ZEznsS5cdoCAnC8imf34FTgsT/9pzlhXR0tS0kpAx1PazLd\nwbXJOwKBgQD6BEfbdlm5jmXk6FzWxgqxgQVRfEB5kK6GCfowaCv6rIFsnunnNNoA\neO0fZxOK41iO6IbfhE/uED3vu95Q05Eu1D5iWT8GlVg1eqMuTE2zH2oVZOZBThnd\nAMmDvkHEbGskAoH1q7pj9pcYJxoeDSy4B1TpMDDS+S7rjJBAmPdMTQKBgQDe2rPN\nHp2SGMsrm+dsHdTvrw+lQhayN6i5bnnfEbV4JQpolnXeUYK06sQMUbn4lo2w7PdK\naP8ug0H9FVqjVpto4ld21sfRf+D6DjpZigmu6g5zp15JF85eURZ8mBjEY0QsJnYO\nYxhHIHFzX+i/KBDE4SGOTJLZTOQwsdWVeW5o9wKBgQCkS/S0yh20c4TJoAJ+giRI\nwn/Wdjj/bbSD9+2NhkjJTMoULeoqOKyD97HELcsDf3S1rr8H6TvW9Lr8oAcfK/Gx\nDyGuV+eWnKeuHWPrOXTjbGpIksMyOqNIFnXLmkh5w5bdJjglGRQVze5DEmGeuDNU\nXJbiYX8rjc5gRm1sR0NspwKBgQDLwKRjxDhLD1qrhzn8cwvT00GBJnsmmUnOG90j\nuGtmiEQH2gVdjFo/AodbuG+EMeChwrY1Z0+1f1JGeex4FKtYlG05c+nkHSV26G/c\n1fo5hYmOT+Es4pDLQtK7DreO+6wLG9mmwQBBB7gu+JpIXyVGSi1O5uypat9CdrSl\n612hywKBgEd1/aGglDCzUTC68ljrL89bG6J0ZfUdMKZaaD8P3hczcE+t4R1k4NYq\nybJexZZtbZSdvehk0D9q4ar6DITA68n/OOurJZadpfxUZoy91lAousarVmEtQ2aw\nXLq7C5rdpnIqKXglTKycg4Ej6PP7z00zZs40Je1wlvxJ3c2PTTeD\n-----END RSA PRIVATE KEY-----",
    "sshPublicKey": "AAAAB3NzaC1yc2EAAAABIwAAAQEA2aVNjtMW+asdqwewqdA@#@DSASASDSDSAMEd6SswRH1DCO2YuR168UvRx54v/7Y4d1LEj+33tiR9pJ0DGvs5ddWUrhBb5zbje4P1XP1twwzePmSzEROKUUhukAS68RKTFG9IK18eta0gwzgKmWgHrjKAU2tiI0W5t6baVpPg7SAHp9Yf2wlf+DvvoGuLLqBdFuwqoeGJa8WONkSes5UaHe1CIKClBH4pfG0DEiNnALkv34C/VM+NXbudy1BAH9/iOT9hEOzShyUfe8IOcO6/mSw== bpaliwal@slc03pqp"
}
リクエスト・メソッド POST

受け取るレスポンスの例を次に示します

{    "statusMessages": [
        "Successfully registered Identity Domain with name mydomainname",
        "Successfully registered Cloud Account",
        "Successfully added hybrid Cloud Gateways",
	"Successfully added SSH key",
	"Successfully updated proxy setting",
	"Successfully saved service setting",
        "Successfully submitted discovery request with identifier 46D3C4EA4CAF6FC2E053057FB10A6EA1"
    ]
}

17.4.3 EMCLIを使用したHybrid Cloudの設定

この項では、Hybrid Cloudの設定に使用できるemcliコマンドについて説明します。入力パラメータはプロパティ・ファイルに指定されており、コマンドラインのemcli hybrid_cloud_setup動詞とともに指定されています。必要な入力パラメータおよび出力とともに各操作の例が示されています。

1. アイデンティティ・ドメインの作成

アイデンティティ・ドメインを登録します。DATACENTER_NAMEが指定されていない場合、既存のデータ・センターからデータ・センターがランダムに選択されます。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -register_identity -input_file =data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

入力テキスト:

DOMAIN_NAME=gededicatedpoc
DATACENTER_NAME=US Commercial 1 (us1)

レスポンス:

アイデンティティ・ドメインが正常に作成されました

2. クラウド・アカウントの作成

クラウド・アカウントを登録します。プロパティSAVE_ACCOUNT_WITHOUT_TESTがマークされていると、アカウントはテストなしで作成されます。このプロパティが指定されていない場合は、URL_TO_TESTを指定して、保存する前にアカウントをテストする必要があります。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -register_account -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

入力テキスト:

DOMAIN_NAME=gededicatedpoc
USER_NAME=dummy@oracle.com
PASSWORD=Dbaas2016
SERVICE_TYPE=OPC_DBCS_SERVICE_TYPE
ACCOUNT_NAME=dummy@oracle.com
URL_TO_TEST=https://dbcs.emea.oraclecloud.com:443/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/
SAVE_ACCOUNT_WITHOUT_TEST=false 

レスポンス:

アカウント名が正常に登録されました。

3. ゲートウェイの作成

使用可能なエージェントをゲートウェイとして登録します。使用可能なエージェントのGUIDは使用可能なすべてのエージェントのリスト・オプションを使用して取得できます。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -add_hybrid_gateway -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

入力テキスト:

GATEWAY_AGENT_GUID= 8B32C6AC9ASASSA4BF24B4266A6A38B01B

レスポンス:

ハイブリッド・ゲートウェイが登録されました。

4 プロキシの設定

プロキシ設定を更新します。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -register_proxy_settings -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

ケース1 入力テキスト:

PROXY_HOSTNAME= proxy.mycompany.com
PROXY_PORT=8080
PROXY_PROTOCOL=https
PROXY_TYPE=CUST_PROXY

レスポンス:

プロキシ設定が更新されました。

ケース2 入力テキスト:

PROXY_TYPE=NO_PROXY

5. SSHキーの作成

SSHキーを作成します。秘密鍵、公開鍵、ユーザー名などの必須フィールドをプロパティ・ファイルに指定する必要があります。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -add_ssh_keys -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

ケース1 入力テキスト:

SSHKEY_USER_NAME=myuser
CREDENTIAL_NAME=DUMMY_NORMAL
PRIVILEGE_OPTION=NORMAL
RUN_AS_OPTION=ROOT
SSH_PRIVATE_KEY=<Private Key>
SSH_PUBLIC_KEY=<Public Key> 

レスポンス:

SSHキーが更新されました。

ケース2 入力テキスト

SSHKEY_USER_NAME=myuser
CREDENTIAL_NAME=DUMMY_ROOT
PRIVILEGE_OPTION=SUDO
RUN_AS_OPTION=ROOT
SSH_PRIVATE_KEY=<Private Key>
SSH_PUBLIC_KEY=<Public Key>

レスポンス

SSHキーが更新されました。

6. サービス設定の更新

グローバルおよびアカウント固有のサービス設定を更新します。アカウント名を指定しないと、グローバル設定が使用されます。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -register_service_settings -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

ケース1 入力テキスト:

SERVICE_TYPE=OPC_DBCS_SERVICE_TYPE
ACCOUNT_NAME=dummy@oracle.com
SVC_SETTINGS_DEFAULTSERVICEURL=https://dbaas.oraclecloud.com/
SVC_SETTINGS_DEFAULTSSHNAMEDCREDENTIAL=43C5CA98SAASSAE053057FB10AB1A5
SVC_SETTINGS_DEFAULTSSHROOTCREDENTIAL=43C5CA98126DSASFE053057FB10AB1A5
SVC_SETTINGS_DEFAULTAGENTPORT=3872
SVC_SETTINGS_DEFAULTAGENTBASEDIRECTORY=/var/opt/oracle/emagents

レスポンス:

サービス設定が正常に更新されました。

ケース2 入力テキスト:

SERVICE_TYPE=OPC_DBCS_SERVICE_TYPE
SVC_SETTINGS_DEFAULTSSHNAMEDCREDENTIAL=43C5CA98126D013FE053057FB10AB1A5
SVC_SETTINGS_DEFAULTSSHROOTCREDENTIAL=43C5CA98126DSASFE053057FB10AB1A5
SVC_SETTINGS_DEFAULTAGENTPORT=3872
SVC_SETTINGS_DEFAULTAGENTBASEDIRECTORY=/var/opt/oracle/emagents

レスポンス:

サービス設定が正常に更新されました。

7. サービスの検出

このコマンドは、検出リクエストを発行するために使用します。カンマ区切り値を使用すると複数のサービス名を指定できます。

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -discover -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

入力テキスト:

SERVICE_TYPE=OPC_DBCS_SERVICE_TYPE
DISCOVER_TARGET_NAME=service1,service2  

レスポンス:

検出リクエストが発行されました。<GUID_ID>を使用して進行状況をトラッキングしてください

8. すべてのサービス設定名のリスト

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -list_service_settings -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

レスポンス: サービス設定をリストしています。

  defaultAgentBaseDirectory
  defaultAgentImageName
  defaultAgentImageVersion
  defaultAgentGatewayProxyPort
  defaultAgentPort
  defaultSSHNamedCredential
  defaultSSHRootCredential
  defaultprivDelSetting
  defaultPreScript
  defaultPostScript
  defaultPreScriptRunAsRoot
  defaultPreScriptRunAsOMS
  defaultPostScriptRunAsRoot
  defaultPostScriptRunAsOMS
  defaultAdditionalParams
  agentSoftwareStageLocation
  overrideAccessSettings

9. 使用可能なすべてのエージェントのリスト

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -list_available_agents -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

レスポンス:

 Listing available agents
  xyz.example.com             8B32C6AC9ED924BF24B4266A6A38B01B

10. すべてのデータ・センターのリスト

使用方法:

emcli hybrid_cloud_setup -list_datacenters -input_file=data:/scratch/tvmcfw_hybrid_opc_setup.prop

レスポンス

Listing data centers
  1		US Commercial 1 (us1)
  2		US Commercial 2 (us2)
  3		US Commercial 6 (us6)
  4		US Commercial 8 (us8)
  5		APAC Commercial 1 (ap1)
  6		APAC Commercial 2 (ap2)
  7		CA Commercial 2 (ca2)

17.5 Oracle Database Cloud Service設定の定義

ここでは、クラウド・データベース・サービスにアクセスするためのグローバル設定およびアカウント固有設定を定義できます。

エージェントのデプロイメント

ここでは、Hybrid Cloudエージェントのインストールの設定を指定します。

  • ゴールド・イメージを使用してデプロイ: エージェント・ゴールド・イメージは、構成がカスタマイズされた必要なバージョンの管理エージェント・ソフトウェア、必要なバージョンのモニタリング・プラグインおよび必要なパッチがある、Enterprise Managerで管理されているデータ・センター内での管理エージェントの理想的な状態を示します。オプションで、ゴールド・イメージを使用してHybrid Cloudエージェントをデプロイする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    イメージ名およびバージョンをドロップダウン・リストから選択する必要があります。

  • インストールのベース・ディレクトリ: Hybrid Cloudエージェントのソフトウェア・バイナリ、セキュリティ・ファイルおよびインベントリ・ファイルをコピーするOracle Cloud仮想ホスト上のベース・ディレクトリへの絶対パスを入力します。入力するパスが存在しない場合は、アプリケーションによって、指定したパスにディレクトリが作成され、Hybrid Cloudエージェント・ソフトウェア・バイナリ、セキュリティ・ファイルおよびインベントリ・ファイルがそこにコピーされます。

  • 名前付き資格証明: 「名前付き資格証明」で、オンプレミスのOMSと接続先Oracle Cloud仮想ホストの間のSSH接続の設定に使用し、各Oracle Cloud仮想ホストのHybrid Cloudエージェントのインストールに使用する名前付き資格証明を選択します。SSH公開鍵認証を使用する名前付き資格証明以外は指定しないでください。

  • ルート資格証明: データベース・クラウド・サービスの検出時に指定されるルート資格証明。

  • 権限委任設定: ここに指定されたデフォルトの値を使用します。Hybrid Cloudエージェントのデプロイでは、権限委任プロバイダおよびロックされたアカウントはサポートされていません。Hybrid Cloudエージェントのインストール・ユーザーがroot権限を持っている場合、接続先仮想ホストではroot.shがデプロイ後に自動実行されます。

  • ポート: Hybrid Cloudエージェントの通信用に割り当てられたデフォルトのポート(3872)のままにするか、選択したポートを入力します。入力するカスタム・ポートはビジー状態ではない必要があります。不明な場合、このフィールドを空白にしておくことができます。Cloud Controlによって、1830 - 1849の範囲から最初の使用可能な空きポートが自動的に割り当てられます。

  • Hybrid Cloud Gatewayプロキシ・ポート: これは必須フィールドです。Hybrid CloudエージェントがHybrid Cloud Gatewayプロキシと通信できるポートを入力します。値を指定しなかった場合はポート1748が使用され、ポート1748が空いていない場合はポート1830から1848の間で空いているポートが使用されます。

詳細オプション

  • インストール前スクリプト/インストール後スクリプト: Hybrid Cloudエージェントのデプロイの前または後に実行するスクリプトがある場合には、「オプションの詳細」で、実行するスクリプトがある場所の絶対パスを入力します。サポートされているのはシェル・スクリプトのみであり、インストール前スクリプトまたはインストール後スクリプトを1つのみ指定できることに注意してください。

    スクリプトをrootとして実行するには、「Rootとして実行」を選択します。スクリプトがオンプレミスOMSが実行されているホストにあり、Hybrid Cloudエージェントをインストールしようとする仮想ホスト上にはない場合、「OMSのスクリプト」を選択します。この場合、スクリプトはオンプレミスOMSホストから接続先仮想ホストにコピーされてから、接続先仮想ホストで実行されます。

  • 追加パラメータ: デプロイメント用に追加で指定するパラメータがある場合、追加パラメータを空白区切りのリストで入力します。

すべての詳細を入力したら、「適用」をクリックして、Hybrid Cloudエージェント設定を適用します。

検出

データベース・クラウド・サービスの検出設定を構成するには、次の詳細を指定します。
  • サービス・インスタンス所有者: セルフ・サービス・ポータルからサービスを管理モニターできるEnterprise Managerユーザーを選択します。ここでユーザーを選択しないと、データベース・クラウド・サービスの検出には、サービス・インスタンス所有者がデフォルトで使用されます。

  • サービスURL: Cloud Database ServiceのRESTエンドポイントURL。このURLを取得するには、Webブラウザを開いてhttp://cloud.oracle.comと入力します。クラウド・ダッシュボードで、左側の列の「概要」タブをクリックして、RESTエンドポイントをコピーします。/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/を追加して、アイデンティティ・ドメインを追加します。たとえば、https://dbaas.oraclecloud.com/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/abcd/のようにします。abcdがアイデンティティ・ドメインです。

  • デフォルトのDBSNMPモニタリング・パスワード: クラウド・データベース・サービスのデフォルト・モニタリング・パスワードを指定します。

    「適用」をクリックして、検出設定を更新します。

アクセス

サービス・インスタンスを管理できるユーザー・ロールの権限を構成できます。「追加」をクリックします。「権限の付与」ウィンドウで、1つ以上のユーザー・ロールとそれらのロールに付与される権限を選択します。次の権限を指定できます。
  • 表示: この権限があるユーザーはサービス・インスタンスを表示できます。

  • 管理: この権限があるユーザーはサービス・インスタンスを表示および管理できます。

  • すべて: この権限があるユーザーはサービス・インスタンスを表示、管理および削除できます。

    「適用」をクリックして、アクセス設定を適用します。

ターゲット・プロパティ

連絡先、コスト・センター、部署などのグローバル・ターゲット・プロパティを指定して「適用」をクリックします。

自動検出スケジュール

ここでは、検出スケジュールを指定します。「新規サービスを自動的に検出して管理」チェック・ボックスを選択して、自動検出の時間、繰返しスケジュールおよび頻度を指定します。検出ジョブはOracle Cloudで使用可能な新規データベース・サービス・インスタンスを自動的に検出します。

データベース・クラウド・サービス・インスタンスが廃止された場合は、「不要なインスタンスをクリーンアップします」チェック・ボックスを選択すれば、不要なサービス・インスタンスを検出時に削除できます。

アカウント

グローバル設定を定義した後、「アカウント」タブをクリックして、各ユーザー・アカウントの「エージェントのデプロイメント」、「検出」、「アクセス」、「ターゲット・プロパティ」および「自動検出スケジュール」設定を定義します。登録済ユーザー・アカウントのリストおよび構成設定が「アカウント」表に表示されます。構成設定にカーソルを合わせると、グローバルまたはカスタム設定が適用されたかどうかが表示されます。

グローバル設定がデフォルトで表示され、「グローバル設定のオーバーライド」を選択すれば、アカウント固有の設定を定義できます。

自動検出スケジュールに従わずに、今すぐデータベース・クラウド・サービスを検出する場合は、「今すぐ検出」をクリックして、クラウド・サービスの検出ウィザードの手順に従います。
  1. 「サービスの検出」ページで、検出されたデータベース・クラウド・サービスを選択して「次へ」をクリックします。

  2. 「Hybrid Cloudエージェント」ページのすべてのフィールドのデータがサービス設定ページから事前移入されます。インストールのベース・ディレクトリ、ポート、Hybrid Cloud Gatewayプロキシ・ポートなどの詳細を確認して、「次へ」をクリックします。

  3. 「ターゲットの構成」ページの「デフォルトのDBSNMPモニタリング・パスワード」およびグローバル・ターゲット・プロパティが事前移入されます。「次へ」をクリックします。

  4. 「確認」ページで、すべての詳細を確認して「発行」をクリックします。サービスの検出操作のデプロイメント・プロシージャが正しく設定されたことを示す確認メッセージが表示されます。メッセージ内の「詳細の表示」をクリックすると、「プロシージャ・アクティビティ」ページが表示されてステータスが表示されます。

    Oracle Cloudで稼働中のデータベース・サービスが検出されると、検出されたデータベース・インスタンスを表示してEnterprise Managerでモニターできます。データベース・クラウド・サービスを表示およびモニターするには、EM_SSA_USER権限があるユーザーでEnterprise Managerにログインして、Oracle Public Cloud Servicesを選択してデータベース・クラウド・サービス・インスタンスをクリックします。詳細は、検出されたデータベース・クラウド・サービスのモニタリングを参照してください。

「クリーンアップ」をクリックして、不要なインスタンスをクリーン・アップして削除することもできます。

17.6 データベース・クラウド・サービスの検出

Enterprise Managerのセルフ・サービス・ユーザーが管理およびモニターできるように、データベース・クラウド・サービス・インスタンスを検出する必要があります。

データベース・クラウド・サービス・インスタンスを検出する前に、次のことを行っておく必要があります。
データベース・クラウド・サービス・インスタンスを検出するには、次の手順に従います。
  1. 「設定」メニューからHybrid Cloudを選択します。
    「Hybrid Cloud: 設定コンソール」が表示されます。
  2. 「Oracle Database Cloud Service」オプションをクリックします。
    サービス設定: Oracle Database Cloud Serviceページが表示されます。
  3. 「アカウント」タブをクリックします。アカウントのリストが表示されます。

    各アカウントのアイコンにカーソルを合わせると、エージェントのデプロイメントにグローバル設定またはアカウント固有の設定が定義されているかどうか、アクセスおよびターゲットのプロパティが表示されます。

  4. リストからアカウントを選択して、「今すぐ検出」をクリックすると、「Oracle Cloudサービスの検出」ウィザードが起動されます。
  5. 「サービス」ページの「不要なインスタンスをクリーンアップします」チェック・ボックスを選択すると、不要なインスタンスがクリーン・アップおよび削除されます。
  6. 検出するデータベース・クラウド・サービス・インスタンスを選択して、「次へ」をクリックします。
  7. 「Hybrid Cloudエージェント」ページで、次のものを選択できます。
    • 「すべてのサービスに同じHybrid Cloud Gatewayエージェントを使用します。」チェック・ボックスを選択すると、同じHybrid Cloud Gatewayエージェントがすべてのサービスに関連付けられます。Hybrid Cloud Gatewayエージェントがハイブリッド・ゲートウェイ・プロキシと通信するポート番号を指定してください。
    • 「すべての仮想マシンに同じ秘密鍵資格証明を使用します。」オプションを選択すると、同じ鍵資格証明が使用されます。
  8. 「インストールのベース・ディレクトリ」のパスを入力し、「ポート」フィールドでデフォルト・ポート番号をそのまま使用するか、カスタム・ポート番号を指定します。1830から1849までのカスタム・ポート番号が表示されます。「権限委任設定」を指定して、「次へ」をクリックします。
  9. デフォルトSNMPパスワード、コスト・センター、ライフサイクル・ステータスなどのターゲット構成詳細を入力して、「次へ」をクリックします。
  10. 詳細を確認し、「送信」をクリックします。

17.7 データ・ソースの管理

この項では、オンプレミス・データベースまたはデータベース・クラウド・サービスに基づいてデータ・ソースを作成および追加するプロシージャについて説明します。

17.7.1 データソースの作成

オンプレミス本番データベースまたはデータベース・クラウド・サービスからデータ・ソースを作成できます。このデータ・ソースは、データベース・クラウド・サービスのリフレッシュおよびクローンの作成に使用されます。

データ・ソースを作成する前に、次を実行しておく必要があります。
データ・ソースを作成するには、次の手順に従います。
  1. 「データ・ソース」ページで「作成」をクリックします。
    「データソース」 ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 次のいずれかを選択できます。
    • データベースの使用: このオプションでは、指定された頻度で自動的にリフレッシュされるテスト・マスター・データベースがオンプレミスまたはコンピュート・クラウドに作成されます。データベースのバックアップはOracle Storage Serverにアップロードされます。その後、このデータ・ソースはOracle Cloudでクローンの作成に使用されます。
    • データベース・クラウド・サービスの使用: このオプションでは、指定された頻度でソースから自動的にリフレッシュされるテスト・マスター・データベースがOracle Cloudに作成されます。バックアップはOracle Storage Serverにアップロードされます。このデータ・ソースはOracle Cloudでフル・クローンの作成に使用されます。
  3. 選択内容に応じて、オンプレミス・データベースまたはクラウド・データベース・サービスのどちらかを選択して、「選択」をクリックできます。
    「データソースの作成」ウィザードが表示されます。
  4. 「ソースと宛先」ページで、次の詳細を入力します。
    • データ・ソースの名前。
    • ソース・データベースおよびホストの資格証明。
    • 宛先ホストのOracleホームの場所。テスト・マスター・データベースが作成される宛先ホスト(オンプレミスまたはOracle Cloud上)が表示されます。
    • グローバル・データベース名およびSIDを含む宛先データベースの定義が表示されます。宛先ホストのデータベース・ホスト資格証明を入力します。
  5. 「次へ」をクリックします。構成ページで、次の内容を指定します。
    • データベース・ファイルの場所
      • ファイル・システム: Oracle Databaseのファイル・システムは、データベース表に格納されるファイルおよびディレクトリの標準ファイル・システム・インタフェースを作成します。このオプションを選択する場合、ファイル・システムの場所を指定するか選択する必要があります。すべてのファイルに共通の場所を指定することも、「Oracle Optimal Flexible Architecture (OFA)に準拠したディレクトリ構造を使用」チェック・ボックスを選択して、データ・ファイル、REDOログ・ファイルなどに別々の場所を指定することも可能です。

      • 自動ストレージ管理: Oracle Automatic Storage Management (ASM)は、単一インスタンスおよびRAC構成をサポートするデータベース・ファイルのボリューム・マネージャおよびファイル・システムです。ASMでは、ストレージ・システム内のディスクを1つ以上のディスク・グループに分類します。ASMを選択した場合は、データベース・ファイルに共通の場所を選択してください。

    • リスナー構成: 「追加」をクリックして、テスト・マスター・データベースに関連付けるリスナー・ターゲットを1つ以上追加します。
    • データベース資格証明: クローニングする新しいデータベースの管理ユーザー(SYS、SYSTEMおよびDBSNMP)のパスワードを指定します。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。
  6. 「次へ」をクリックします。初期化パラメータ・ページでは、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータを選択し、「編集」アイコンをクリックして、パラメータの値を変更します。db_block_sizeなどの一部の値は変更できません。
  7. 「次へ」をクリックします。後処理ページで、次の内容を指定します。
    • マスキング定義: データベースのクローニング後に適用するマスキング定義を指定します。
    • カスタム・スクリプト: データベースを作成する前後に実行が必要なカスタム・スクリプトを指定します。
    • データベース・モード: 作成またはリフレッシュ後のデータベース・モードを選択します。「読取り専用」、「読取り/書込み」または「停止」を指定できます。
  8. 「次へ」をクリックします。「データ管理」ページが表示されます。
    データ・ソースの作成: データ管理
    • OSSコンテナの詳細: このデータベースがバックアップされるOracle Storage Service (OSS)の詳細を指定します。このバックアップはOracle Cloudでデータベースをクローニングするために使用されます。
      • ドロップダウン・リストからクラウド・アカウントを選択します。このアカウントは、Oracle Cloudのデータベースをリフレッシュおよびクローニングするために使用されます。クラウド・アカウントのアイデンティティ・ドメイン、ユーザー名およびサービス名が表示されます。アイデンティティ・ドメインおよびクラウド・アカウントの登録を参照してください。

      • すべてのバックアップはデフォルト・ストレージ・コンテナに保存されます。バックアップを保存するカスタム・コンテナがある場合は、ここに接頭辞を指定します。

      • データベースが作成されるとすぐにOSSバックアップを作成するか、後でバックアップするかを選択できます。

    • データベース・リフレッシュ・ポリシー: クローニングされたデータベースは定期的な間隔でリフレッシュして、最新のデータを使用できるようにする必要があります。クローニングされたデータベースがリフレッシュされるたびに、データベースをOSSにバックアップして、Oracle Cloud上にクローニングされたデータベースで新しいデータを使用できるようにする必要があります。バックアップを自動的に取得するか、データ・ソース管理ページから同じ操作を個別のアクティビティとして実行するかを選択できます。「データベースを自動的にリフレッシュします」チェック・ボックスを選択して、リフレッシュ頻度を指定します。
    • バックアップ管理ポリシー: 同時にクローニングに使用できるバックアップ数を制限することもできます。これは、ポリシーによって決定できます。ポリシーは、バックアップの総数と、これらのバックアップの最大存続期間で定義されます。これにより、古いバックアップが定期的に削除されて、新しいバックアップに十分な記憶域が確保されます。
    • 暗号化の詳細: クラウドで使用可能なバックアップは暗号化される必要があります。OSSバックアップを暗号化するための暗号化アルゴリズムとパスワードを指定します。
  9. 「次へ」をクリックします。デプロイメント・プロシージャの名前を入力して、スケジュールを指定します。
  10. 「次へ」をクリックします。これまでに入力した詳細を確認し、「作成」をクリックします。
    データ・ソース作成の進行状況をモニターできる「プロシージャ・アクティビティ」ページが表示されます。このプロシージャでは、オンプレミス・データベースまたはクラウド・データベース・サービスのクローンが作成され、作成されたクローンのバックアップ・プロファイルが作成され、Oracle Storage Serviceにバックアップが保存されます。プロシージャが完了すると、新しく作成されたデータ・ソースを「データ・ソース」ページに表示できます。

    作成されたデータ・ソースを選択すると、データベースの詳細、バックアップ・ポリシーなどが表示されます。「バックアップ」タブをクリックし、「ただちにスケジュール」をクリックすると、選択したデータ・ソースの新規バックアップをオンデマンドで作成できます。「プロシージャ・アクティビティ」に移動して、進行状況をモニターできます。プロシージャが完了したら、新規作成されたバックアップが「バックアップ」タブに表示されます。

17.7.2 データソースの追加

指定した頻度でOracle Storage Serviceにバックアップをアップロードするために使用できるオンプレミスまたはOracle Cloud上の既存のデータベースを追加できます。

データ・ソースを追加するには、次の手順に従います。
  1. 「データソース」ページで「追加」をクリックします。
    「データソースの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 次のいずれかを選択できます。
    • 既存のデータベースの使用: 指定した頻度でOracle Storage Serviceにバックアップをアップロードするために使用できるオンプレミスまたはコンピュート・クラウド上の既存のデータベースを指定します。このデータ・ソースはOracle Cloudでクローンの作成に使用できます。
    • 既存のデータベース・クラウド・サービスの使用: 指定した頻度でOracle Storage Serviceにバックアップをアップロードするために使用できるOracle Cloudの既存のデータベースを指定します。このデータ・ソースはOracle Cloudでクローンの作成に使用できます。
    「データソースの追加」ウィザードが表示されます。
  3. 「データベースの選択」ページで、「データソース名」「説明」を入力し、手順2の選択肢に応じて、データベースまたはデータベース・クラウド・サービスをリストから選択します。
  4. データベースおよびホストの資格証明を入力し、「次へ」をクリックします。
  5. 「データ管理」ページで、「OSSコンテナの詳細」、「バックアップ・スケジュール」、「バックアップ管理ポリシー」および「暗号化の詳細」を指定します。「追加」をクリックします。
データ・ソース作成の進行状況をモニターできる「プロシージャ・アクティビティ」ページが表示されます。このプロシージャでは、データベース・プロファイルが作成されてOracle Storage Serviceに保存されます。このプロファイルはOracle Cloudでクローンの作成に使用されます。プロシージャが完了すると、新しく追加されたデータ・ソースが「データソース」ページに表示されます。

17.7.3 Oracle Storage Server上のバックアップの作成

Oracle Cloudで使用するためのクローニングされたデータベースを作成する際には、データベースを自動的にリフレッシュしてバックアップを作成するように選択できます。「データソース」ページから、オンデマンドでバックアップを作成するように選択することもできます。

オンデマンド・バックアップを作成するには、次の手順に従います。
  1. Hybrid Cloudの「設定」メニューから「データソース」ページに移動します。
    使用可能なデータ・ソースのリストが表示されます。
  2. バックアップするデータソースを選択します。
    データ・ソースの詳細が「一般」タブに表示されます。
  3. 「バックアップ」タブをクリックし、次に「ただちにスケジュール」をクリックします。
    これにより、選択したデータ・ソースのバックアップを作成するプロシージャが起動されます。「プロシージャ・アクティビティ」ページのステータスを表示できます。
「バージョン」、「OCPU」、「メモリー」、「記憶域」などのDBインスタンス詳細が表示されます。このバックアップはOSSに保存されて、クローンの作成に使用できます。

17.8 データベース・バックアップ・クラウド・サービス設定の定義

Oracle Database Backup Cloud Serviceは、OracleデータベースをOracle Cloudにバックアップするための安全でスケーラブルなオンデマンドのストレージ・ソリューションです。このサービスは、パブリック・クラウドにオフサイト・ストレージの場所を提供することにより、既存のバックアップ戦略を補完します。

Oracle Database Backup Cloud Serviceのグローバル設定およびアカウント固有の設定を構成できます。次の詳細を入力します。
  • RESTエンド・ポイント: データベース・バックアップ・サービスのRESTエンド・ポイントURLを指定します。

  • コンテナ名: バックアップのストレージ・コンテナを指定します。

  • サービス名: データベース・バックアップ・サービス名を指定します。

17.9 検出されたデータベース・クラウド・サービスのモニタリング

Enterprise Managerでデータベース・クラウド・サービスを検出したら、セルフ・サービス・ポータルからデータベース・サービス・インスタンスを表示およびモニターできます。

  1. Enterprise ManagerにEM_SSA_USERロールがあるユーザーでログインします。
    検出されたデータベース・サービスがOracle Public Cloud Servicesホーム・ページに表示されます。
  2. データベース・インスタンス名をクリックすると、Database Cloud Serviceインスタンス・ホーム・ページが表示されます。
    バージョン、OCPU、メモリー、記憶域などのDBインスタンスの詳細が表示されます。このページに表示されるデータは「Oracle Database Cloud Service」ページに表示されるものとまったく同じです。このページで、「追加情報」の横の「詳細の表示」をクリックすると、詳細なデータが表示されます。
    左側に次のタブが表示されます。
    • サマリー: このページには、アイデンティティ・ドメイン、サブスクリプション・タイプ、作成日などの詳細が表示されます。「詳細の表示」をクリックすると、さらに詳細な情報が表示されます。

    • クローンの管理: クローンの管理を参照してください。

    • データ管理: クラウド・データベース・サービスのリフレッシュを参照してください。

    • 負荷および容量: このページには、データベース・インスタンスのパフォーマンス・データがロードされます。「リソース」セクションを展開すると、ホストCPU、アクティブ・セッション、メモリー使用率およびデータ記憶域の詳細が表示されます。

    • パッチ適用

    • 高可用性

     

17.10 クラウド・データベース・サービスのリフレッシュ

Oracle Cloudデータベースで最新のデータを使用可能にするために、クラウド・データベース・サービスを定期的な間隔でリフレッシュする必要があります。

クラウド・データベース・サービスをリフレッシュするには、次の手順に従います。
  1. Enterprise ManagerにEM_SSA_USER権限があるユーザーでログインします。
    Oracle Public Cloud Servicesホーム・ページが表示され、検出されたデータベース・インスタンスのリストが表示されます。
  2. データベース・インスタンス名をクリックすると、データベース・ホーム・ページが表示されます。
  3. ホーム・ページの「データ管理」タブをクリックします。データ・ソースがデータベース・クラウド・サービスに関連付けられていないことを示すメッセージが表示されます。
  4. 「データソースの選択」をクリックします。「選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。リストからデータ・ソースを選択して、「選択」をクリックします。
    このデータベース・クラウド・サービスで使用可能なデータ・ソースが表示されます。
  5. バックアップを選択して「関連付け」をクリックします。
    「データソースの関連付け」確認ダイアログ・ボックスが表示されます。「はい、このタスクを実行します」チェック・ボックスを選択して、「関連付け」をクリックします。データベース・ホーム・ページが再び表示され、選択したバックアップにデータベース・インスタンスが関連付けられ、このプロセスの一部としてリフレッシュされたことが表示されます。新しいバックアップが使用可能になったら、バックアップを選択して「リフレッシュ」をクリックしてデータベースの内容をリフレッシュします。

17.11 クローンの管理

セルフ・サービス・ポータルからデータベース・クラウド・サービスのフル・クローンおよびスナップ・クローンを作成できます。

17.11.1 スナップショットを使用したスナップ・クローンの作成

データベースのスナップショットを作成し、これらのスナップショットを使用してスナップ・クローンを作成できます。

スナップ・クローンを作成するには、次の手順に従います。
  1. Enterprise ManagerにEM_SSA_USER権限があるユーザーでログインします。
    Oracle Public Cloud Servicesホーム・ページが表示され、検出されたデータベース・インスタンスのリストが表示されます。
  2. データベース・インスタンス名をクリックすると、データベース・ホーム・ページが表示されます。
  3. 「クローンの管理」タブをクリックして、「スナップショット」、「作成」の順にクリックします。
    「スナップショットの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  4. スナップショットの名前と説明を入力し、「作成」をクリックしてスナップショットを作成します。
    新しく作成したスナップショットが「スナップショット」タブに表示されます。
  5. 「スナップ・クローン・データベース」ヘッダーで「作成」をクリックします。
    「スナップ・クローンの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  6. クローンのベースになるスナップショットを選択します。宛先の詳細は移入されますが、必要に応じて変更できます。「クローン」をクリックして、データベースのスナップ・クローンを作成します。

17.11.2 データベースのバックアップを使用したフル・クローンの作成

データベースのバックアップを使用してクラウド・データベース・サービスのフル・クローンを作成できます。

フル・クローンを作成するには、次の手順を実行します。
  1. Enterprise ManagerにEM_SSA_USER権限があるユーザーでログインします。
    Oracle Public Cloud Servicesホーム・ページが表示され、検出されたデータベース・インスタンスのリストが表示されます。
  2. データベース・インスタンス名をクリックすると、データベース・ホーム・ページが表示されます。
  3. 「クローンの管理」タブをクリックして、「フル・クローン・データベース」ヘッダーの「作成」をクリックします。
  4. 「クローン」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  5. クローンのベースになるバックアップを選択します。宛先の詳細は移入されますが、必要に応じて変更できます。「クローン」をクリックして、データベースのフル・クローンを作成します。

17.12 Oracle Compute Service設定の定義

ここでは、コンピュート・サービスにアクセスするためのグローバル設定およびアカウント固有設定を定義できます。

エージェントのデプロイメント

ここでは、Hybrid Cloudエージェントのインストールの設定を指定します。

  • ゴールド・イメージを使用してデプロイ: エージェント・ゴールド・イメージは、構成がカスタマイズされた必要なバージョンの管理エージェント・ソフトウェア、必要なバージョンのモニタリング・プラグインおよび必要なパッチがある、Enterprise Managerで管理されているデータ・センター内での管理エージェントの理想的な状態を示します。オプションで、ゴールド・イメージを使用してHybrid Cloudエージェントをデプロイする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    イメージ名およびバージョンをドロップダウン・リストから選択する必要があります。

  • インストールのベース・ディレクトリ: Hybrid Cloudエージェントのソフトウェア・バイナリ、セキュリティ・ファイルおよびインベントリ・ファイルをコピーするOracle Cloud仮想ホスト上のベース・ディレクトリへの絶対パスを入力します。入力するパスが存在しない場合は、アプリケーションによって、指定したパスにディレクトリが作成され、Hybrid Cloudエージェント・ソフトウェア・バイナリ、セキュリティ・ファイルおよびインベントリ・ファイルがそこにコピーされます。

  • 名前付き資格証明: 「名前付き資格証明」で、オンプレミスのOMSと接続先Oracle Cloud仮想ホストの間のSSH接続の設定に使用し、各Oracle Cloud仮想ホストのHybrid Cloudエージェントのインストールに使用する名前付き資格証明を選択します。SSH公開鍵認証を使用する名前付き資格証明以外は指定しないでください。

  • ルート資格証明: コンピュート・クラウド・サービスの検出時に指定されるルート資格証明。

  • 権限委任設定: ここに指定されたデフォルトの値を使用します。Hybrid Cloudエージェントのデプロイでは、権限委任プロバイダおよびロックされたアカウントはサポートされていません。Hybrid Cloudエージェントのインストール・ユーザーがroot権限を持っている場合、接続先仮想ホストではroot.shがデプロイ後に自動実行されます。

  • ポート: Hybrid Cloudエージェントの通信用に割り当てられたデフォルトのポート(3872)のままにするか、選択したポートを入力します。入力するカスタム・ポートはビジー状態ではない必要があります。不明な場合、このフィールドを空白にしておくことができます。Cloud Controlによって、1830 - 1849の範囲から最初の使用可能な空きポートが自動的に割り当てられます。

  • Hybrid Cloud Gatewayプロキシ・ポート: これは必須フィールドです。Hybrid CloudエージェントがHybrid Cloud Gatewayプロキシと通信できるポートを入力します。値を指定しなかった場合はポート1748が使用され、ポート1748が空いていない場合はポート1830から1848の間で空いているポートが使用されます。

詳細オプション

  • インストール前スクリプト/インストール後スクリプト: Hybrid Cloudエージェントのデプロイの前または後に実行するスクリプトがある場合には、「オプションの詳細」で、実行するスクリプトがある場所の絶対パスを入力します。サポートされているのはシェル・スクリプトのみであり、インストール前スクリプトまたはインストール後スクリプトを1つのみ指定できることに注意してください。

    スクリプトをrootとして実行するには、「Rootとして実行」を選択します。スクリプトがオンプレミスOMSが実行されているホストにあり、Hybrid Cloudエージェントをインストールしようとする仮想ホスト上にはない場合、「OMSのスクリプト」を選択します。この場合、スクリプトはオンプレミスOMSホストから接続先仮想ホストにコピーされてから、接続先仮想ホストで実行されます。

  • 追加パラメータ: デプロイメント用に追加で指定するパラメータがある場合、追加パラメータを空白区切りのリストで入力します。

検出

コンピュート・クラウド・サービスの検出設定を構成するには、次の詳細を指定します。
  • サービス・インスタンス所有者: セルフ・サービス・ポータルからサービスを管理モニターできるEnterprise Managerユーザーを選択します。ここでユーザーを選択しないと、コンピュート・クラウド・サービスの検出にサービス・インスタンス所有者がデフォルトで使用されます。

  • サービスURL: Cloud Database ServiceのRESTエンドポイントURL。このURLを取得するには、Webブラウザを開いてhttp://cloud.oracle.comと入力します。クラウド・ダッシュボードで、左側の列の「概要」タブをクリックして、RESTエンドポイントをコピーします。/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/を追加して、アイデンティティ・ドメインを追加します。たとえば、https://dbaas.oraclecloud.com/paas/service/dbcs/api/v1.1/instances/abcd/のようにします。abcdがアイデンティティ・ドメインです。

    「適用」をクリックして、検出設定を更新します。

アクセス

サービス・インスタンスを管理できるユーザー・ロールの権限を構成できます。「追加」をクリックします。「権限の付与」ウィンドウで、1つ以上のユーザー・ロールとそれらのロールに付与される権限を選択します。次の権限を指定できます。
  • 表示: この権限があるユーザーはサービス・インスタンスを表示できます。

  • 管理: この権限があるユーザーはサービス・インスタンスを表示および管理できます。

  • すべて: この権限があるユーザーはサービス・インスタンスを表示、管理および削除できます。

    「適用」をクリックして、アクセス設定を適用します。

ターゲット・プロパティ

連絡先、コスト・センター、部署などのグローバル・ターゲット・プロパティを指定して「適用」をクリックします。

自動検出スケジュール

ここでは、検出スケジュールを指定します。「新規サービスを自動的に検出して管理」チェック・ボックスを選択して、自動検出の時間、繰返しスケジュールおよび頻度を指定します。検出ジョブはOracle Cloudで使用可能な新規データベース・サービス・インスタンスを自動的に検出します。

コンピュート・クラウド・サービス・インスタンスが廃止された場合は、「不要なインスタンスをクリーンアップします」チェック・ボックスを選択すれば、不要なサービス・インスタンスを検出時に削除できます。

アカウント

グローバル設定を定義した後、「アカウント」タブをクリックして、各ユーザー・アカウントの「エージェントのデプロイメント」、「検出」、「アクセス」、「ターゲット・プロパティ」および「自動検出スケジュール」設定を定義します。登録済ユーザー・アカウントのリストおよび構成設定が「アカウント」表に表示されます。構成設定にカーソルを合わせると、グローバルまたはカスタム設定が適用されたかどうかが表示されます。

グローバル設定がデフォルトで表示され、「グローバル設定のオーバーライド」を選択すれば、アカウント固有の設定を定義できます。

自動検出スケジュールに従わずに、今すぐコンピュート・クラウド・サービスを検出する場合は、「今すぐ検出」をクリックして、クラウド・サービスの検出ウィザードの手順に従います。
  1. 「サービスの検出」ページで、検出されたコンピュート・サービスを選択して「次へ」をクリックします。

  2. 「Hybrid Cloudエージェント」ページのすべてのフィールドのデータが事前移入されます。インストールのベース・ディレクトリ、ポート、Hybrid Cloud Gatewayプロキシ・ポートなどの詳細を確認して、「次へ」をクリックします。

  3. 「ターゲットの構成」ページのグローバル・ターゲット・プロパティが事前移入されます。「次」をクリックします。

  4. 「確認」ページで、すべての詳細を確認して「発行」をクリックします。サービスの検出操作のデプロイメント・プロシージャが正しく設定されたことを示す確認メッセージが表示されます。メッセージ内の「詳細の表示」をクリックすると、「プロシージャ・アクティビティ」ページにステータスが表示されます。

    Enterprise Management Agentがホストにインストールされ、クラウド・サービス・インスタンスとしてホストが登録されます。検出が完了したら、EM_SSA_USER権限があるユーザーでEnterprise Managerにログインして、Oracle Public Cloud Servicesを選択してコンピュート・クラウド・サービス・インスタンスをクリックします。ホストの詳細は表示できますが、モニタリング機能は提供されません。

「クリーンアップ」をクリックして、不要なインスタンスをクリーン・アップして削除することもできます。

17.13 Oracle Compute Serviceの検出

Enterprise Managerのセルフ・サービス・ユーザーが管理およびモニターできるように、コンピュート・クラウド・サービス・インスタンスを検出する必要があります。

コンピュート・クラウド・サービス・インスタンスを検出する前に、次のことを行っておく必要があります。
コンピュート・クラウド・サービス・インスタンスを検出するには、次の手順に従います。
  1. 「設定」メニューからHybrid Cloudを選択します。
    「Hybrid Cloud: 設定コンソール」が表示されます。
  2. Oracle Compute Serviceオプションをクリックします。
    サービス設定: コンピュート・サービス・ページが表示されます。
  3. 「アカウント」タブをクリックします。アカウントのリストが表示されます。

    各アカウントのアイコンにカーソルを合わせると、エージェントのデプロイメントにグローバル設定またはアカウント固有の設定が定義されているかどうか、アクセスおよびターゲットのプロパティが表示されます。

  4. リストからアカウントを選択して、「今すぐ検出」をクリックすると、「Oracle Cloudサービスの検出」ウィザードが起動されます。
  5. 「サービス」ページの「不要なインスタンスをクリーンアップします」チェック・ボックスを選択すると、不要なインスタンスがクリーン・アップおよび削除されます。
  6. 検出するコンピュート・クラウド・サービス・インスタンスを選択して、「次へ」をクリックします。
  7. 「Hybrid Cloudエージェント」ページで、次のものを選択できます。
    • 「すべてのサービスに同じHybrid Cloud Gatewayエージェントを使用します。」チェック・ボックスを選択すると、同じHybrid Cloud Gatewayエージェントがすべてのサービスに関連付けられます。Hybrid Cloud Gatewayエージェントがハイブリッド・ゲートウェイ・プロキシと通信するポート番号を指定してください。
    • 「すべての仮想マシンに同じ秘密鍵資格証明を使用します。」オプションを選択すると、同じ鍵資格証明が使用されます。
  8. 「インストールのベース・ディレクトリ」のパスを入力し、「ポート」フィールドでデフォルト・ポート番号をそのまま使用するか、カスタム・ポート番号を指定します。1830から1849までのカスタム・ポート番号が表示されます。「権限委任設定」を指定して、「次へ」をクリックします。
  9. コスト・センター、ライフサイクル・ステータスなどのターゲット構成の詳細を入力して、「次へ」をクリックします。
  10. 詳細を確認し、「発行」をクリックして、検出ジョブを発行します。