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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracleデータベース以外のためのメトリック・リファレンス・マニュアル
13c リリース2
E94903-01
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1.7 キャッシュ・マネージャ

Cache Managerオブジェクトは、Microsoft SQL Serverが、ストアド・プロシージャ、アドホックおよびプリコンパイルされたTransact-SQL文、トリガーなどのオブジェクトを格納するためにどのようにメモリーを使用するかを監視するためのカウンタを提供します。Cache Managerオブジェクトの複数のインスタンスを同時に監視でき、インスタンスごとに異なる種類の監視計画が示されます。

1.7.1 Microsoft SQL Server 2008/2012/2014/2016の場合

デフォルトの収集間隔 - 15分ごと

表1-8 キャッシュ・マネージャ・メトリック

メトリック 説明

キャッシュ・マネージャ・カウンタ名(キー列)

パフォーマンス・メトリック名。表1-9を参照してください。

キャッシュ・マネージャ・インスタンス名(キー列)

キャッシュ・マネージャ・カウンタ名のインスタンス。

「キャッシュ・マネージャ・カウンタ名」のキー列には、複数のメトリックがあります。表1-9に、各メトリックとその説明を示します。

表1-9 キャッシュ・マネージャ・カウンタ名メトリック

メトリック 説明

キャッシュ・ヒット率

ディスクからの読取りが不要な、キャッシュに存在するページの割合。これは、Microsoft SQL Serverの起動以降に、キャッシュ・ヒットの合計数をキャッシュ参照の合計数で除算した比率です。長時間が経過すると、この比率はほとんど変化しなくなります。キャッシュからの読取りの方が、ディスクからの読取りよりもコストが低いため、この比率が高くなるようにします。通常、Microsoft SQL Serverで利用できるメモリー容量を増加することによって、キャッシュ・ヒット率を上げることができます。

キャッシュ・ヒット率のベース

パフォーマンス・カウンタ「キャッシュ・ヒット率」が表す分数の分母(ベース)。

キャッシュ・ページ

キャッシュでオブジェクトが使用するページ数。長時間が経過すると、この数はほとんど変化しなくなります。

キャッシュ・オブジェクト数

キャッシュ内のオブジェクトの数。長時間が経過すると、この数はほとんど変化しなくなります。

キャッシュの使用回数

キャッシュ内の各種オブジェクトが1秒当たりに使用された回数。この値が高い方が好ましい状態です。長時間が経過すると、この数はほとんど変化しなくなります。