5.1 デフォルトのテンプレート

この項では、Enterprise Managerイベント・データ・フィールドとOMUメッセージ・データ・フィールドとの間のデフォルト・マッピングについて説明します。

XMLスタイル・シート(XSL)・ファイルには、2つのシステム間のマッピングが含まれています。これらのファイルは、Enterprise Managerへのコネクタのインストールでインストールした自己更新アーカイブにあります。インストール・ファイルを抽出するには、テンプレート・ファイルのエクスポートの手順を実行します。

表5-1は、マッピングを実行するXSLファイルと、それぞれの概要を示しています。

表5-1 マッピングを実行するXSLファイル

ファイル	説明
createEvent_request.xsl	Oracle Enterprise Managerイベント・データをcreateEvent操作用のHP Operations Managerメッセージ形式に変換します。
updateEvent_request.xsl	Oracle Enterprise Managerイベント・データをupdateEvent操作用のHP Operations Managerメッセージ形式に変換します。

この後の項では、各ファイルでのデフォルト・マッピングの詳細を説明します。

5.1.1 イベントの作成用テンプレート

Oracle Enterprise Managerでイベントが生成され、ルールでOMUコネクタを起動するように構成されている場合は、Oracle Enterprise Managerコネクタ・フレームワークがcreateEvent操作を起動します。プロセスの中でcreateEvent_request.xslが起動され、Oracle Enterprise Manager形式からOMUメッセージ形式にデータが変換されます。表5-2は、HP Operations ManagerメッセージとOracle Enterprise Managerイベント間のデフォルト・フィールド・マッピングを示しています。

表5-2 イベントの作成用テンプレートのマッピング

Operations Managerフィールド名	値
Message Text	Enterprise Managerの書式付きイベント・コンテンツの指定に従って、インシデントの書式付きコンテンツに設定します。
Severity	Enterprise Managerの書式付きイベント・コンテンツの項の指定に従って、イベントの重大度に基づいて重大度を設定します。
Message Group	「OracleEnterpriseManager」にハードコードされます。
Object	イベントのTargetNameフィールドに設定します。
Node	「OracleEnterpriseManager」にハードコードされます。
Application	イベントのTargetTypeLabelフィールドに設定します。

5.1.2 イベントの更新用テンプレート

Oracle Enterprise Managerでイベントが生成され、ルールでOMUコネクタを起動するように構成されている場合は、Oracle Enterprise Managerコネクタ・フレームワークがupdateEvent操作を起動します。プロセスの中でupdateEvent_request.xslが起動され、Oracle Enterprise Manager形式からOMUメッセージ形式にデータが変換されます。表5-3は、HP Operations ManagerメッセージとOracle Enterprise Managerイベント間のデフォルト・フィールド・マッピングを示しています。

表5-3 イベントの更新用テンプレートのマッピング

Operations Managerフィールド名	値
Message No.	イベントのExternalEventIdフィールドに設定します。
Message Text	Enterprise Managerの書式付きイベント・コンテンツの指定に従って、インシデントの書式付きコンテンツに設定します。
Severity	イベントの重大度に基づいて重大度を設定します。詳細は、重大度のマッピングを参照してください。
Message Group	「OracleEnterpriseManager」にハードコードされます。
Object	イベントのTargetNameフィールドに設定します。
Node	「OracleEnterpriseManager」にハードコードされます。
Application	イベントのTargetTypeLabelフィールドに設定します。