Enterprise Manager Cloud Control 13cの基本インストールには、なんらかのOracleソフトウェア・ライセンスの購入またはサポート契約があれば無償となる機能がいくつか含まれています。
次の項目は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cのフレームワーク機能に含まれています。
フレームワークの基本機能 | 説明 |
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Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cからエージェントの起動、停止、再起動および構成の変更を行います。エージェントのホームページからエージェントの状態を表示します。 |
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エージェント・ソフトウェアのデプロイとターゲット・サーバーへのパッチ適用を自動化します。 |
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エージェントのデプロイによって、ホストで実行されているターゲットを自動的に検出します。 |
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メトリックのしきい値の構成とアラート(サーバーによる生成またはしきい値違反に基づいた生成)の表示を行います。1つ以上のパックのライセンスを必要とする通知は除きます。 |
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ネットワーク上のホストを検出し、Enterprise Managerによる管理を促進します。 |
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管理サービスとリポジトリおよび管理サービス・ターゲット・ページとレポートを表示します。Enterprise Managerトポロジを表示します。 |
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チェッカ・セントラル診断チェックにアクセスします。EMDiagキットを実行します。問題の情報をパッケージ化し、Oracleサポートに送信します。 |
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管理者は複数のターゲットをまとめて管理できます。 |
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Enterprise Managerに組み込まれているレポーティング・ソリューションまたはBI Publisherでレポートを作成し、管理します。Enterprise Managerのレポートの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。 |
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ルーチン(多くの場合、繰返し)タスクを自動化します。メトリック・アラートへの自動レスポンスを可能にします。 |
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ターゲットを個々に、あるいはグループまたはシステムでまとめてモニターする機能を管理者に提供します。ターゲットに関連付けられているイベントから生成されたインシデントを表示および管理します。 |
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Enterprise Managerユーザー・インタフェース内でMy Oracle Supportにシームレスにアクセスできます。Enterprise Managerユーザー・インタフェースから移動することなく、サービス・リクエストを管理し、ナレッジ・ベースの記事を確認します。 |
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Oracle Technology Network (OTN)またはMy Oracle Support (MOS)から入手できる新しいバージョンのソフトウェアに基づいて、新機能または修正でEnterprise Managerを更新します。 |
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Enterprise Managerの機能を拡張して新しいタイプのターゲットをモニタリングおよび管理する新しいプラグインを作成できる、ツール、ユーティリティ、サンプル・コード、ドキュメントのコレクションです。 |
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ソフトウェア・パッチ、仮想アプライアンス・イメージ、参照ゴールド・イメージ、アプリケーション・ソフトウェアおよび関連するディレクティブのスクリプトなどのソフトウェア・エンティティを管理します。ライセンスを必要とするパックに含まれているソフトウェア・エンティティは除きます。 |
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Enterprise Managerユーザー・アクセス、ユーザーに関連付けられているロールおよびユーザーによってターゲットのアクセスに使用される資格証明を管理します。 |
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サポートされているOracle Engineered Systemsで、Oracle製品のvCPU使用量を追跡およびレポートします。 |
Standard Edition One、Standard Edition 2、Standard EditionおよびEnterprise Editionデータベースのユーザーは、フレームワークの基本機能とデータベース管理の基本機能を利用できます。次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cのデータベース管理の基本機能に含まれています。
データベース管理の基本機能 | 説明 |
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セグメント・アドバイザ、メモリー・アドバイザなど、様々なデータベース管理タスクに対するアドバイザ操作を開始します。アドバイザの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。 |
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ストリーム、レプリケーション、データ・ポンプなどの機能を使用して、データベース間のデータの移動を構成および管理します。 |
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データベース・アラート・ログにレポートされているエラー履歴を表示します。サポート・ワークベンチを使用して、レポートされているクリティカルなエラーを管理および診断します。My Oracle Supportでのレポート用にエラーと関連トレース・ファイルをインシデントにパッケージ化します。 |
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自動ストレージ管理(ASM)、クラスタウェア(Cluster Ready Services(CRS)を含む)など、Oracle Grid Infrastructureのすべてのコンポーネントを管理します。 |
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データベース・バックアップの構成と管理、リカバリ処理の開始、フラッシュバックの構成を行います。スタンバイ・データベースを表示および構成します。最大可用性アーキテクチャに対する高可用性構成を分析します。 |
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OLAPなどの多次元データ、XMLなどの半構造化データおよびテキストなどの構造化されていないデータを管理します。 |
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表、索引、ビュー、マテリアライズド・ビューなどのデータベース・オブジェクトを管理します。トリガー、プロシージャ、ファンクションなどのPL/SQLやJavaベースのデータベース・プログラムを管理します。データベース初期化パラメータの表示および管理を行います。 |
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オプティマイザ統計とSQL計画を管理します。SQL計画管理の機能の中にはパックのライセンスが必要なものもあります。 |
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My Oracle Supportのクリティカル・パッチを推奨します。 |
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シードからPDBを作成し、切断されたPDBからPDBを接続し、PDBを切断します(カスタマイズしていないデプロイメント・プロシージャを使用した単一のターゲットの操作のみ)。 |
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データベース内でリソース・プランを定義し、コンシューマ・グループに割り当てることで、オペレーティング・システム・リソースを管理します。 |
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自動メンテナンス・タスクなどのOracle DatabaseやOracle Enterprise Managerで保守される自動化ジョブを管理します。 |
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データベース・ユーザー、ロール、プロファイルを管理し、仮想プライベート・データベース(VPN)ポリシーを構成します。一部のデータベース・セキュリティ・ページには、Database Vault、Database Firewall and Audit Vaultなどの対応するデータベース・セキュリティ・オプションのライセンスが必要です。 |
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SQL実行履歴を表示したり、SQLの実行やSQLワークシートを使用して非定型SQLを実行します。 |
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制御ファイル、表領域、データファイル、ログ・ファイル、自動UNDO管理を管理します。 |
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自動診断リポジトリで取得したクリティカルなエラーを表示したり、エラーからインシデントを作成してMy Oracle Supportにレポートします。 |
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My Oracle Supportのアップグレード・プランナ。 |
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ワークスペースを定義して構成し、異なるバージョンの表の行の値を異なるワークスペースで管理します。 |
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cミドルウェア管理に含まれています。
注意:
ターゲットのホームページ自体のみ、ライセンスが不要です。履歴メトリックを参照するメトリック・リンクを含めたすべてのリンクは、対応するミドルウェア管理に含まれており、ライセンスが必要です。
ミドルウェア管理の基本機能 | 説明 |
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Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインの検出 |
Oracle WebLogicドメインおよびOracle Fusion Middlewareファームを検出(ドメインにデプロイされているFusion Middlewareコンポーネントの検出も含む)できます。 |
管理コンソールへのドリルダウン |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソール、Oracle GlassFish Server管理コンソール、Oracle WebLogic Server管理コンソールなどの管理コンソールの起動やアクセスのためのリンクを提供します。 |
Fusion Middlewareターゲットのホームページ (JVMおよびJVMプール・ターゲットのホームページは除きます。これらの2つのホームページは管理パックに含まれており、ライセンスが必要です。) |
次のターゲット・タイプを含む(これらに限るわけではない)ターゲットのホームページを表示します。
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Oracle Fusion Middleware関連コンポーネントを起動、停止、再起動する機能。 |
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Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインのリフレッシュまたは再検出 |
手動で、あるいは事前に定義されたジョブを使用して自動的にOracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインをリフレッシュまたは再検出します。 |
WebLogic ServerおよびSOAインフラストラクチャ・コンポーネントでクリティカルなエラーが発生した際に診断データを自動収集します。データは短時間で簡単にパッケージ化してOracleサポートに送信でき、問題の解決時間を短縮できます。 |
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Cloud ControlコンソールからのWLSTコマンドの実行をスケジュールおよび追跡します。 |
Engineered Systemsには、ExadataおよびExalogicシステムが含まれています。
次の各ページは、Enterprise Manager Cloud Control 13c Exadata管理に含まれています。
Exadataの管理機能 | 説明 |
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注意: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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概要 – ステータス、スイッチ、ファームウェア・バージョン、ポート・ステータスを示す構成図、ノード・ステータス、アラートのリスト、インシデント。 注意: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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「サマリー」、「ジョブ・アクティビティ」、アラートのリスト |
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cサーバーと仮想化管理に含まれています。
サーバー、ストレージおよび仮想化の機能 | 説明 |
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管理 |
ホストのリモート管理機能を提供します。 |
ゲスト仮想マシン(VM)およびホストの測定とチャージバック。 注意: Oracle Cloud Management Pack for Oracle DatabaseまたはOracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスを購入していない場合は、VMゲストおよびホスト・ターゲットへのチャージバックのアクセス権を取得するために、Enterprise Managerリポジトリ・データベースに対し、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseへのアクセス権を付与する必要があります。 |
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ハードウェアおよびソフトウェアの構成データを収集します。 |
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Cloud Controlが収集したデータを活用し、業務上および技術的な制約の観点から、最適なサーバー統合シナリオを決定します。 |
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Oracle VM Server for SPARCの制御またはサービス・ドメイン属性を構成し、リソース消費をモニターします。VMの作成後に対するvdiskの割当てを操作します。 |
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Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCテクノロジを利用して、割当て済のリソースをリアルタイムで変更できます。 |
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サービス・プロセッサ、ハイパーバイザ、グローバル・ゾーン、制御ドメインおよび仮想マシン間の子対親の関係を保持します。 |
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ホストの自動パッチ適用およびUnbreakable Linux Network (ULN)との統合を実行します。 |
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相互的なOracle Solaris Zonesの作業負荷傾向の履歴を中央グラフで表示します。 |
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Cloud Controlコンポーネント・サービス(ジョブ、通知など)をモニターします。 |
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Oracle VM Server for SPARC制御ドメイン構成を作成するためのデフォルトのテンプレートを提供します。ファームウェアに組み込まれたハイパーバイザ・コンポーネントと、前述のベアメタルOSレイヤーとの間の互換性を保障します。 |
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ISOおよびOracle Solaris Flash Archive (FLAR)のイメージを保持し、物理および仮想プロビジョニングの両方に対応します。 |
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「インフラストラクチャ・クラウド」メニューから、「ホーム」、「セルフ・サービス」、「リクエスト・ダッシュボード」の各ページに簡単にアクセスできます。 |
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新しいメトリックを作成して、ユーザー環境に固有の状況をモニターします。 注意: メトリック拡張は、ホスト・ターゲットにのみ無償で使用できますが、その他のターゲットの場合は有償です。 |
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Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Containerの各環境に関連する問題に対してモニタリング属性を提供します。 |
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VM作成ウィザードでネットワーク・トポロジを提供し、IPのマルチパスおよびVLANタグに基づいて冗長構成を強化します。 |
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インフラストラクチャ・ターゲット(ホスト、ストレージ、VM)のイベントおよびインシデントについての通知。 |
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検出、作成、削除、構成、起動、停止およびモニターなど、完全なライフサイクル管理を実現します。 |
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グローバル・ゾーンのリソース割当てを構成し、リソース消費をモニターします。 |
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ゾーンが別のグローバル・ゾーンに移行される際に、アタッチ時の更新処理を促進します。 |
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Oracle VMサーバー・ソフトウェアをベアメタル・サーバーにデプロイし、オペレーティング・システムのISOまたはPXEモードを使用してゲストVMを作成します。 |
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環境の要求を管理して、ストレージの容量を拡大します。 |
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サイト・ガードを介した障害時リカバリは、Oracle Virtual Machineの完全なサイト・フェイルオーバーを自動化します。 注意: Oracle Virtual Machineで実行されているOracle以外のソフトウェアでのみ使用できます。Oracleソフトウェアでサイト・ガードを使用するには、WebLogic Server Management Pack Enterprise EditionまたはOracle Database Lifecycle Management Packのいずれかのライセンスが必要です。 |
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検出、作成、削除、構成、起動、停止およびモニターなど、完全なライフサイクル管理を実現します。 |
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リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス・モニタリングを実行します。 |
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Oracle VMテンプレートのプロビジョニング。 |
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T-seriesサーバーのグループを構築して、ネットワーク構成と共有ストレージを管理し、作業負荷を自動的に分散して、パフォーマンス・メトリックの集約の履歴を表示します。 |
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Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCの各環境でOracle ZFS Storage Appliancesを自動的に活用します。 |
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ストレージ資産の管理を効率化します。 |
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M-series動的ハードウェア・ドメイン、T-series Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Zonesを使用して、複雑な運用プランを作成します。 |
Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Oracleサーバー、ストレージ、ネットワーク・デバイス、オペレーティング・システム、およびOracle Solarisの仮想化テクノロジ全体を最も包括的に管理すると同時に、ライフサイクル管理の集中化と自動化を組み込むことでIT企業の業務を飛躍的に効率化します。Ops CenterはOracleのインフラストラクチャ管理における、現時点で最も優れたソリューションです。
Ops Centerは、リソース管理と可動性の統合も含めて、仮想ゲストの完全なライフサイクル管理を実現します。これによってユーザーは業務を合理化し、停止時間を削減できます。Ops Centerは物理的システムと仮想的システムの双方に、エンド・ツー・エンドの管理ソリューションを提供します。Oracle Solaris ZonesからOracle VM Server for SPARCにいたるまで、Ops Centerは細やかな制御と作業負荷の抽出を正しく組み合せることでハードウェアおよびソフトウェアの完全なソリューションを実現します。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerには次の機能が含まれています。
Enterprise Manager Ops Centerの機能 | 説明 |
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アラートの関連付けと集約を行います。My Oracle Supportでサービス・リクエストをオープンします。 |
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分散した資産を同一のコンソールから管理します。新規のハードウェア資産をフィールド交換ユニット(FRU)の部品番号にいたるまで記録します。 |
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Ops Centerで行われたソフトウェアおよび構成の変更を反映した読みやすいレポート。 |
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サーバーのリモート・ライトアウト・プロビジョニングに対するKickstart、Jumpstart、YASTおよびDHCP構成を自動化します。終了スクリプトおよびカスタマイゼーションを取得するプロファイルを作成します。 |
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Enterprise Manager Cloud ControlとOps Center間の統合が可能です。ターゲットを検出し、アラーム情報を表示します。ハードウェア、OS、仮想化情報を表示します。 |
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サーバー・プロビジョニング・タスクを包括的なイベント・ストリングにネストすることで、深層的なワークフロー・プランを作成します。 |
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ターゲット・ノード、Point-in-Time比較、運用ポリシーまたは自作ソフトウェア・プロファイルに対してテストをスケジューリングするレポーティング機能を提供します。 |
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Oracleへの接続を継続することでナレッジ転送の自動化および保護を実現するか、Oracleと非接続モードで実行するかを選択できます。 |
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コスト面から個々のサーバーまたはサーバー・グループのエネルギ消費を、ワット(W)およびキロワット時(KwH)の両方で履歴とリアルタイムで表示します。CPU使用率、温度およびファンRPMの傾向を表示します。 |
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ソフトウェア・ライフサイクルのアクティビティで生じる停止時間を最小限に抑えます。 |
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サーバーおよびストレージ機器のためのファームウェア(サービス・プロセッサ、RAID HBAカード、ドライブ・ファームウェアなど)を自動でダウンロードします。 |
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Oracle T-series、M-series、X-series、ネットワーク機器およびストレージ機器全体のハードウェアをモニターします。Oracle Solaris FMAとの統合が可能です。 |
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モニター対象のパフォーマンス属性について過去の傾向を参照できます。 |
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動的なハードウェア・ドメインの構成を制御するプロビジョニング・プランを作成します。 |
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My Oracle Supportへの統合が可能です。自動的にサービス・リクエストをオープンして資産を検証できます。サービス・リクエストのステータス更新を参照できます。 |
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サーバー視点による、Oracle 10GBeとInfiniband Switches、NEMsおよびHBAデバイスの検出、マッピングおよび表示を行います。 |
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製品の任意の属性にアラームしきい値を設定し、複数のボックスにプロビジョニング可能なモニタリング・プロファイルにその設定を格納します。非定型の処理およびスクリプトの実行と、その出力をキャプチャすることが可能です。 |
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Oracle Solaris Cluster環境を検出し、Ops Centerナレッジ・リポジトリにおけるOracle Solaris Clusterソフトウェアの完全なサポートを提供します。 |
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Oracle Sun ZFS Storage Appliancesをトポロジで適宜検出し、デバイスの構成およびサービス情報を表示します。 |
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Oracle SolarisおよびLinux OSのパフォーマンスをモニターし、双方の属性のリアルタイム・ステータスと履歴グラフを提供します。 |
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事前のOSインストールおよびRAIDデバイス構成を行います。 |
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ユーザーのアクセスを制御するロールが用意され、全般的に、あるいは特定の資産グループに付与できます。 |
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Microsoft System Center Configuration Managerと連携した包括的なWindowsパッチ適用を実行します。 |