この章では、Oracle B2Bメトリックを使用して、B2Bランタイム・データのステータスをシステム・レベルおよびパートナ・レベルで把握する方法について説明します。また、メッセージおよびエラーのステータス、メッセージ数、アクティブなドキュメント・タイプ、アクティブな取引パートナ、およびエラー・メッセージについても説明します。
この章の内容は次のとおりです。
リポジトリ内の現在のランタイム・データを表示するには、「メトリック」タブを使用します。この「メトリック」タブには、実行時リポジトリ内で発生した変更(例: ランタイム・インスタンス・データのパージ)が反映されます。
図20-1の「メッセージおよびエラー」チャートおよび「メッセージ数」チャートに表示されているメトリック・データは、最新の10時間または20時間のデータです。
これらのメトリック表には、最初にメッセージを受信した時点からのすべてのデータが表示されています。最新のデータを取得するには、「リフレッシュ」ボタンを使用します。これに対して、Weblogic管理対象サーバー・ノードから収集したダイナミック・モニタリング・サービス(DMS)メトリックに基づいたOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、変更がすぐに反映されません。また、Enterprise Managerでは表示する情報に制限があり(上位5つのパートナ、上位5つのドキュメント)、使用できるのは、サーバーを最後に再起動した以降のデータのみです。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイドを参照してください。
「アクティブなドキュメント・タイプ」、「アクティブな取引パートナ」および「エラー」表のほとんどのフィールドは、図20-2に示すように、昇順または降順にソートできます。
列のソートは、たとえば、最大の平均メッセージ・サイズを識別したり、応答パートナのすべてのエラー・メッセージをグループ化する際に役立ちます。テキストがすべて表示されていない場合は、列のサイズを変更してテキストを表示できます。エラー・テキストの場合は、テキストの上にマウスを置くと、メッセージ全体が表示されます。「エラー」領域のビジネス・メッセージIDは、図20-3に示すように、ビジネス・メッセージの詳細にリンクしています。
システム・メトリック・サマリー・データには、メッセージおよびエラー、メッセージ数、アクティブなドキュメント・タイプおよびアクティブな取引パートナの統計が含まれます。
表20-1 B2Bシステム・メトリック
領域/フィールド | 説明 |
---|---|
サマリー |
アクティブなパートナとは、少なくとも1つのアグリーメントがデプロイされているパートナです。アクティブなアグリーメントとは、デプロイ済でアクティブな状態のアグリーメントです。また、アクティブなドキュメント・タイプとは、デプロイ済でアクティブなアグリーメントに含まれているドキュメント・タイプです。 |
メッセージおよびエラー |
処理済メッセージ = 完了メッセージ + エラー発生メッセージ エラー発生メッセージの詳細は、「エラー」領域に表示されます。 |
メッセージ数 |
これは特定期間におけるインバウンドおよびアウトバウンドのメッセージ数のトレンド・グラフで、アクティブなメッセージの数が表示されます。 |
アクティブなドキュメント・タイプ |
アクティブなドキュメント・タイプとは、アクティブなアグリーメントに含まれているドキュメント・タイプです。エラーの詳細は、「エラー」領域に表示されます。処理済メッセージ(アクティブなメッセージ)には完了メッセージとエラー発生メッセージが含まれます。 |
名前 |
ドキュメント定義の名前。 |
処理済メッセージ数 |
ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。 |
平均処理時間(ミリ秒) |
交換されたメッセージの平均ドキュメント処理時間(ミリ秒単位)が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
アウトバウンドおよびインバウンド・メッセージの平均ドキュメント・サイズ(KB単位)が表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
アクティブな取引パートナ |
アクティブな取引パートナとは、アグリーメントがデプロイ済で、そのアグリーメントがアクティブな状態にあるパートナです。リストにはホスト取引パートナも含まれます。処理済メッセージ(アクティブなメッセージ)には完了メッセージとエラー発生メッセージが含まれます。 |
名前 |
取引パートナの名前。 |
処理済メッセージ数 |
特定の取引パートナによって送信されたメッセージの数(「送信元」列)と受信されたメッセージの数(「宛先」列)が表示されます。 |
平均処理時間(ミリ秒) |
特定の取引パートナの平均ドキュメント処理時間(ミリ秒単位)が表示されます。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
特定の取引パートナの平均ドキュメント・サイズ(KB単位)が表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
エラー |
エラー・メッセージ・テキストはJavaリソース・バンドルから表示できます。ビジネス・メッセージIDはビジネス・メッセージの詳細にリンクしています。 |
取引パートナのメトリック・サマリー・データには、メッセージおよびエラー、メッセージ数、アクティブなドキュメント・タイプの統計およびエラーが含まれます。
図20-5に、選択した取引パートナに関するメトリックのサマリー・データを示します。
表20-2では、「パートナ」メトリック・タブに表示される情報について説明します。表示されるデータは、「アクティブな取引パートナ」で選択されている取引パートナに限定したものです。
表20-2 B2Bパートナ・メトリック
領域/フィールド | 説明 |
---|---|
メッセージおよびエラー |
処理済メッセージ = 完了メッセージ + エラー発生メッセージ エラー発生メッセージの詳細は、「エラー」領域に表示されます。 |
メッセージ数 |
これは特定期間におけるインバウンドおよびアウトバウンドのメッセージ数のトレンド・グラフで、アクティブなメッセージの数が表示されます。 |
サマリー |
処理済メッセージ数、平均処理時間、平均メッセージ・サイズおよびエラー数が、選択されている取引パートナで集計されます。 |
処理済メッセージ数 |
特定の取引パートナによって送信されたメッセージの数(「送信元」列)と受信されたメッセージの数(「宛先」列)が表示されます。 |
平均処理時間(ミリ秒) |
特定の取引パートナの平均ドキュメント処理時間(ミリ秒単位)が表示されます。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
特定の取引パートナの平均ドキュメント・サイズ(KB単位)が表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
アクティブなドキュメント・タイプ |
アクティブなドキュメント・タイプとは、アクティブなアグリーメントに含まれているドキュメント・タイプです。エラーの詳細は、「エラー」領域に表示されます。処理済メッセージ(アクティブなメッセージ)には完了メッセージとエラー発生メッセージが含まれます。 |
名前 |
ドキュメント定義の名前。 |
処理済メッセージ数 |
ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。 |
平均処理時間(ミリ秒) |
交換されたメッセージの平均ドキュメント処理時間(ミリ秒単位)が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
アウトバウンドおよびインバウンド・メッセージの平均ドキュメント・サイズ(KB単位)が表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
エラー |
エラー・メッセージ・テキストはJavaリソース・バンドルから表示できます。ビジネス・メッセージIDはビジネス・メッセージの詳細にリンクしています。 |