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Oracle® Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82782-02
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F Fusion Middleware ControlでのB2B構成プロパティの設定

この付録では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle B2Bインタフェースの「構成」タブで設定されないプロパティのB2B構成プロパティを設定する方法について説明します。詳細は、「B2Bシステム・パラメータの構成」を参照してください。また、configmbeanutilユーティリティを使用してB2Bプロパティを設定する方法について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

F.1 Fusion Middleware Controlで設定するプロパティ

この項では、Fusion Middleware Controlで設定できるプロパティを示します。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、表F-1に示されたプロパティを設定できます。プロパティの設定方法は、「Oracle B2Bサーバーのプロパティの構成」を参照してください。

注意:

B2Bプロパティの変更には、SOAサーバーの再起動が必要です。

表F-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのOracle B2Bプロパティ

プロパティ 説明
b2b.addebMSHeaders

ACTION、SERVICE、SERVICE TYPE、CPAID、FROMROLEおよびTOROLEの着信ebMSメッセージの詳細を、AQのACTION_NAMEヘッダーに追加するために使用されます。

デフォルトでは、ACTIONのみがACTION_NAMEの一部として渡されます。

b2b.attachments.dir

添付ファイル・ディレクトリの場所を指定するには、このプロパティを設定します。

このプロパティを有効にすると、ユーザーはすべての添付ファイルが書き込まれるディレクトリを指定できます。

このプロパティの変更では、新しい値を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。

b2b.certificatevalidation

このプロパティは、ebMSで受信した証明書の検証を有効または無効にするために使用されます。たとえば、証明書が期限切れになっていると、通常は、エラーがスローされます。ただし、このプロパティがfalseに設定されている場合、検証エラーがスローされずに証明書が許可されます。デフォルト値はtrueであり、デフォルトでは、Oracle B2Bは証明書を検証します。

b2b.checkDuplicate

重複メッセージをチェックするには、このプロパティをtrue (デフォルト)に設定します。

このプロパティがfalseに設定されている場合、着信ビジネス・メッセージの重複チェックは実行されません。

デフォルトでは、Oracle B2Bは着信メッセージのビジネス・メッセージIDに基づいて重複メッセージをチェックします。

重複RosettaNetメッセージの処理を有効化するには、このプロパティをfalseに設定する必要があります。

すべてのドキュメント・プロトコルでこの機能を使用できます。このチェックは、ビジネス・メッセージIDにのみ基づいているので注意してください。これを再現する方法の例では、次のリンクの6ページ目にあるファイル名形式を使用します。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/b2b-integrations/learnmore/tnb2b11g002-326857.pdf

Oracle B2Bへのインバウンド(リクエスト): メッセージを送信している場合

形式:

%TO_PARTY%_

%DOCTYPE_NAME%_

%DOCTYPE_REVISION%_

%MSG_TYPE%_

%MSG_ID%

ファイル名の例: SalesInc_850_4010_1_1234.dat

ビジネス・メッセージIDは1234です。最初に使用されるファイルは問題ありません。同じ名前の2番目のファイルが使用されると、B2Bで b2b.checkDuplicateがtrueに設定されている場合、メッセージの状態がMSG_ERRORとしてマークされます。これは、インバウンド・メッセージのみが対象です。プロパティ・チェックは、UIまたはコマンドライン・ユーティリティから再発行されたインバウンド・ワイヤ・メッセージには適用されません。

b2b.rejectDuplicateMessage

このプロパティがtrueに設定されている場合、バッチ内に同じメッセージIDを持つ重複メッセージは存在できません。そのようなメッセージが送信された場合、Oracle B2BによってメッセージのメッセージIDが変更され、該当するメッセージがERROR状態に設定されます。

また、「レポート」ページで次のエラーがレポートされます。

「同じメッセージIDを持つ重複するメッセージがバッチに見つかりました。元のメッセージID <org_msg_id>を新しいメッセージID <org_msg_id+timestamp>に変更しています。メッセージは却下されます。」

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.useJMSDataSourceCache

JMSオブジェクトまたはSOAデータ・ソース情報がキャッシュされるかどうかを決定するには、このプロパティを設定します。

このプロパティの値は、trueまたはfalseです。デフォルトでは、この値はtrueです。プロパティがtrueに設定されている場合、Oracle B2Bはキャッシュ内でJMSオブジェクトまたはSOAデータ・ソースを検索します。キャッシュ・ヒットがある場合、キャッシュ値が返されます。それ以外の場合は、参照値が返されます。このプロパティは、増分的なパフォーマンスの向上を目的として使用される可能性があります。

b2b.batchMonitorSleepInterval

デフォルト値は1分です。この時間が経過すると、B2Bはバッチの件数およびサイズのチェックを実行します。これは、まとめてバッチ処理するメッセージが多数ある場合に関係します。

分単位で指定されるスリープ間隔を管理できます。

間隔の変更は、現在実行されている間隔の終了時に行われます。Fusion Middleware Controlでプロパティb2b.batchMonitorSleepIntervalを使用して間隔の追加または更新を行うと即時に反映されますが、間隔の削除は再起動後にのみ反映されます。バッチの実行間隔をデフォルト値の1に戻すには、Fusion Middleware Controlでこれを1に設定し直します。

b2b.batchMonitorStragglerBatchName

保留メッセージの時間が、b2b.batchMonitorStragglerTimeLagの値で指定される時間を超える場合、この特定のバッチの保留メッセージを取得します。

この値は、カンマ区切りのbatch_1,batch_2,batch_3,...<time_for_batch_1>,<time_for_batch_2>,<time_for_batch_3>... (分単位)の形式で定義できます。

b2b.batchMonitorStragglerBatchNameの定義に特定のバッチ名と#ALL_BATCHES#が混在する場合、指定のバッチは、そのバッチに対して定義される時間を使用し、定義されていない他のバッチは、#ALL_BATCHES#に対して指定される時間を使用します。

たとえば、b2b.batchMonitorStragglerBatchName=b1,b2,b3およびb2b.batchMonitorStragglerTimeLag= 5,10,15の場合、バッチ名b1が件数に達していなくても、作成された先頭の保留メッセージが5分間を超える場合、アウトバウンド・バッチが発生します。

ここで、「先頭」という言葉が重要です。スレッドのウェイクアップのモニタリングで、件数、ファイル・サイズおよびタイム・ラグのすべてが、B2Bのバッチ処理条件を満たしている場合、B2Bは、1つずつのメッセージ・フローであるかのように再計算します。このため、生成されるバッチ・ファイルがどの条件を超えることもありません。たとえば、モニタリングしているスレッドのウェイクアップ時に、メッセージ数が11000、xmlファイル・サイズの合計が11MB、タイム・ラグがb2b.batchMonitorStragglerTimeLagを超えていることが検出されたとします。バッチ処理条件は、件数が10000、xmlファイル・サイズは10MBです。B2Bは、10000メッセージまたは10MBのxmlサイズを超えない、NNN件のメッセージのアウトバウンド・バッチを生成します。

別の例: ファイル・サイズとタイム・ラグの両方がB2Bバッチ処理条件を満たしている場合、ファイル・サイズに基づいてアウトバウンド・バッチが生成されます。この例では、ファイル・サイズの設定が10MBで、保留メッセージ表には、それぞれが0.99MBのファイルが15個あります。B2Bは、最初の11ファイルをバッチ処理します。この11ファイルで、10MBというしきい値(xmlファイル・サイズ)を超えるためです。

それぞれが0.99MBのファイルが25個ある場合は、各11ファイルのバッチが2つおよび3ファイルが含まれる残りのバッチが作成されます。バッチ処理されるネイティブ・ファイル・サイズは様々です。

b2b.batchMonitorStragglerTimeLag

このプロパティは、プロパティb2b.batchMonitorStragglerBatchNameと組み合せて使用します。

使用方法の詳細は、b2b.batchMonitorStragglerBatchNameの説明を参照してください。

b2b.useUnwindLoop

多数のメッセージに対してアウトバウンド・バッチ処理を行う場合、ステータスの更新を最適化するには、このプロパティを設定します。アグリーメントで使用するチャネルに確認モードが設定されている場合、このプロパティは、確認モードが「なし」に設定されている状態で使用します。チャネルに確認モードが設定されていない場合、デフォルトで、確認モードは「なし」です。b2b.useUnwindLoopのデフォルト値はfalseです。trueに設定すると、アウトバウンド・バッチ処理の際、ステータス更新の実行処理が向上します。つまり、データベース操作が最小化されてパフォーマンスが向上します。

注意:

このプロパティは、X12機能アウトバウンド確認(997/999)の多数のメッセージのアウトバウンド・バッチ処理においてのみ、パフォーマンスの向上に影響を与えます。他のプロトコルのパフォーマンスには影響を与えません。

b2b.deploy.validation

デプロイメント中の検証をオフにするには、このプロパティをfalseに設定します。

これは、データが有効であることが確認されているアグリーメントを多数デプロイする際に役立ちます。

b2b.useSequenceControlNum

Oracle順序付けメカニズムを使用してEDI管理番号を生成するかどうかを決定するには、このプロパティを設定します。未定義またはfalseに設定されている場合、Oracle B2Bはb2b_control_number表を使用して新しい管理番号を生成します。b2b.useSequenceControlNumtrueとして設定されている場合、Oracle B2Bは次の順序名パターンで順序名を生成します。

<Control><Protocol>_<Remote_TP>_<Host_TP>

<Control>は、次のいずれかです。

  • T = トランザクション・レベル管理番号の順序

  • I = 交換レベル管理番号の順序

  • G = グループ・レベル管理番号の順序

<Protocol>は、次のいずれかです。

  • X = X12メッセージ・プロトコル

  • E = EDIFACTメッセージ・プロトコル

順序名の形式は、次のとおりです。

  • <Remote_TP>は、リモート取引パートナの名前

  • <Host_TP>は、ホスト取引パートナの名前

注意:

このプロパティは、EDIドキュメントX12およびEDIFACTの管理番号の生成に使用されます。HL7にはこれを設定しないでください。

順序名に指定できるのは30文字のため、<Control><Protocol>_<Remote_TP>_<Host_TP>の形式で指定される長さが30文字を超える場合は、30文字に切り捨てられます。

取引パートナが削除されると、削除された取引パートナに関連するすべての順序もOracle順序表から削除されます。

b2b.ebMS.ProtMsgId.prependHost

このプロパティをtrueに設定すると、プロトコル・メッセージIDおよびプロトコル・コラボレーションIDの値の前にホスト取引パートナ名が付きます。デフォルトでは、このプロパティはfalseに設定されます。

例:

b2b.ebMS.ProtMsgId.prependHostfalseの場合、値は次のようになります。

プロトコル・メッセージID: @0A261B4D13F33830161000006AB9B3F8

プロトコル・コラボレーションID: @0A261B4D13F33830161000006AB9B3F8

b2b.ebMS.ProtMsgId.prependHosttrueの場合、値は次のようになります。

プロトコル・メッセージID: INDIGO@0A261B4D13F33830161000006AB9B3F8

プロトコル・コラボレーションID: INDIGO@0A261B4D13F33830161000006AB9B3F8

ここで、INDIGOはホスト取引パートナ名です。

b2b.mdsCache.minutesToLive

MDSキャッシュがメモリーに永続的に格納されるように指定するには、このプロパティを0に設定します。このプロパティのデフォルト値は5ですが、これはオブジェクトが5分間使用されないと、そのキャッシュが削除されることを意味します。このプロパティには、0または他の任意の0以外の値を設定できます。

b2b.docPluginList

このプロパティを使用すると、ドキュメント・プラグインはこのプロパティで指定した順序に従ってロードされます。次に例を示します。

b2b.docPluginList=Custom,EDI_X12,EDI_EDIFACT,HL7,RosettaNet

ドキュメント・プラグインは指定した順序に従ってロードされるようになります。このプロパティに値を指定しないと、システムからすべてのドキュメント・プラグイン(protocol.xml)がロードされます。

b2b.edi.enablePreprocess

末尾のCRLF(改行文字)およびファイル内に存在する可能性がある不要なCRLFが削除されるようにデータを事前処理するには、このプロパティをtrueに設定します。

デフォルト値はfalseです。

このプロパティの変更では、新しい値を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。

oracle.tip.b2b.edi.binaryDocType

アウトバウンド・メッセージ処理の場合、このプロパティは、Oracle B2BがEDIペイロードのBINセグメントにあるバイナリ・データを処理する際に使用します。

インバウンド・メッセージ処理の場合、このプロパティは、Oracle B2BがEDIペイロードのBINセグメントにあるバイナリ・データを処理する際に、Oracle B2Bサーバー・プロパティb2b.binaryTransferRequired=trueとともに使用する必要があります。

このプロパティを設定することにより、Oracle B2Bは、BINセグメント・データの内容をバイナリとして扱うことによって正しく処理できます。これを行わない場合、データが破損します。

ドキュメント・タイプをカンマ区切りのリストで指定することによって、この動作を複数のドキュメント・タイプに適用できます(oracle.tip.b2b.edi.binaryDocType=<DOC_TYPE1>, <DOC_TYPE2>)。ここで、<DOC_TYPE1>および<DOC_TYPE2>は、841、842など、実際のドキュメント・タイプです。

oracle.tip.b2b.addCorrelatedFAInfoInExceptionXML

trueに設定されている場合、否定FAの受信時に発生する例外メッセージに着信FAのB2BメッセージIDが格納されます。これは、アウトバウンドEDIメッセージのエラーを示します。

b2b.edi.identifyToTP

着信メッセージ内に存在するTP情報からtoTPを識別するには、このプロパティを使用します。

このプロパティは、インバウンド・メッセージ処理に対して使用されます。trueに設定すると、着信メッセージ内に存在するTP情報からtoTPが識別されます。デフォルト値はfalseです。

b2b.edi.ignoreValidation

EDIエンベロープ検証をオフにして、EDIメッセージの交換検証エラーを無視するには、このプロパティでカンマ区切りのエンベロープ・ヘッダーを設定します。

例:

b2b.edi.ignoreValidation=InterchangeSenderID, InterchangeReceiverID

または、値ALLを使用して、完全なエンベロープ・ヘッダー検証をオフにします。

Oracle B2Bコンソールの「その他」タブでは、このプロパティ値をドキュメント・プロトコル・バージョン・レベルでオーバーライドできます。

注意: このフラグを追加または更新する場合、サーバーの再起動は必要ありません。ただし、フラグを削除する場合は、変更を反映するためにサーバーを再起動する必要があります。

b2b.edi.correlateInterchangeOnly

インバウンド制御メッセージを受信すると、メッセージの制御ステータスに基づいて、元のメッセージの状態が設定されます。元のインバウンド制御メッセージを正しいステータスに設定するには、このプロパティを使用します。

制御ステータスが見つからない場合、デフォルトでは、元のメッセージのステータスがCOMPLETEに設定されます。

元のメッセージを正しいステータスに設定する必要がある場合、次のプロパティをtrueに設定します。b2b.edi.correlateInterchangeOnly=true

b2b.encoding

このプロパティは、デフォルトのUTF-8以外のエンコーディングを指定するために使用できます。

b2b.errorsCumulativeReported

エラーが累積で、または累積しないで報告されるように指定するには、このプロパティをtrueまたはfalseに設定します。

エラーが累積の方式で報告されるようにするには、このプロパティをtrue(デフォルト)に設定します。

falseに設定すると、エラー・テキストおよびエラーの説明のフィールドは説明と連結されず、説明は新しい行で開始されます。

このプロパティは、EDIバッチ処理のエラー・メッセージで最も役立ちます。

b2b.fa.inbound.validation

b2b.fa.outbound.validation

これらのプロパティを使用して、インバウンドおよびアウトバウンドのFA検証を制御します。

アウトバウンドFA検証をオフにするには、b2b.fa.outbound.validationプロパティをfalseに設定します。デフォルト値はtrue

インバウンドFA検証をオフにするには、b2b.fa.inbound.validationプロパティをfalseに設定します。デフォルト値はtrue

アグリーメント・レベルでは次のように処理されます。

  • b2b.fa.inbound.validationtrueに設定されている場合、検証が実行されます。この場合、アグリーメント・レベルで選択された値が有効になります。

  • b2b.fa.inbound.validationfalseに設定されている場合、検証は実行されません。この場合、グローバル・レベルのFA検証はオフになります。したがって、アグリーメント・レベルで選択されている値は有効になりません。

Oracle B2Bコンソールでは、このプロパティ値をアグリーメント・レベルでオーバーライドできます。

b2b.rejectUnknownFA

相関付けに失敗した着信FAメッセージを不明メッセージとして扱うには、このプロパティをtrueに設定します。デフォルト値はfalseです。

b2b.transportCache

トランスポート・キャッシュで、トランスポート・レイヤおよびエンジン間のトランスポート・メッセージ・オブジェクトをキャッシュするには、このプロパティをtrueに設定します。

b2b.FACorrelatedByInterchangeId

同じ管理番号が同じ取引パートナ間で使用される場合にインバウンドおよびアウトバウンドFAを正しく相関付けするには、このプロパティをtrueに設定します。

デフォルトでは、Oracle B2Bは同じ管理番号が同じ取引パートナ間で使用される場合にインバウンドおよびアウトバウンドFAを正しく相関付けしません。このプロパティをtrueに設定すると、インバウンド・メッセージとアウトバウンド・メッセージの両方について、Oracle B2Bは管理番号 + (交換送信者ID + 交換受信者ID)に基づいて相関付けします。

b2b.FailedMessagesDirectory

b2b.jmsRedeliveryLimitに達したときに、ファイル・システムに書き込まれる失敗したアプリケーション・メッセージの場所を変更するには、このプロパティを設定します。このプロパティを別のフォルダに設定することによって、場所をデフォルトから別の場所に変更できます。

b2b.HAInstance

構成されているFileチャネル、FTPチャネルまたは電子メール・チャネルのポーリング・スレッドが、高可用性(HA)クラスタ内の1つのノードのみで起動されることを保証するには、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティが設定されていない場合、各ノードで独自のポーリング・スレッドが起動されるので、同じファイルが複数回取得される可能性があります。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

各ノードを想定されるHAモードで確実に動作させるには、クラスタ内の全ノードを再起動する必要があります。

b2b.IDENTIFY_TP_BY_HOSTNAME

ホスト名がマスクされるTCPベースの交換プロトコル(MLLPやGeneric TCPなど)の場合に、Oracle B2Bが各メッセージのホスト名を決定できるようにするには、このbooleanプロパティをtrueに設定します。

trueに設定すると、Oracle B2BはホストのIPアドレスからホスト名を取得します。

falseに設定すると、Oracle B2BはIPアドレスからホスト名を参照しません。

このプロパティのデフォルト値はtrueです。

b2b.ignoreTPWithAsterisk

B2B UIが、パートナ・プロファイル内のクライアントIPアドレスの汎用IDを使用して構成されていてる場合に、パートナがドキュメントの送信元になるIPアドレスの範囲をマスクの形式(たとえば、120.12.23.*)で指定していると、B2Bは送信者を認識できなくなり、Agreement Not Found Error (アグリーメント未検出エラー)によって失敗します。このブール型プロパティをtrueに設定すると、B2Bはアグリーメントを検出できるようになります。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.fabricRetryCount

ここでは、ファブリックへのメッセージの失敗の再試行が何回試みられるかを指定します。ファブリックでは再試行数はグローバルなプロパティで、非ファブリックでは再試行数はチャネルの再試行数です。

b2b.fabricRetryInterval

ここでは、ファブリックへのメッセージの配信を再試行するまでの秒数を指定します。

b2b.TPBasedSeqTarget

チャネル名または取引パートナ名を順序付けのターゲットとして有効にするには、このプロパティをtrueに設定します。

メッセージにアクション名の一部として順序付けのターゲットがある場合、そのメッセージ・プロパティに優先度が与えられます。ただし、メッセージ・レベルの順序付けのターゲットがなく、プロパティ(b2b.TPBasedSeqTarget)が有効な場合、取引パートナ名が順序付けのターゲットと見なされます。

順序付けを有効にする方法を次に示します。

  • TCP: 順序付けが(取引パートナに直接接続しているチャネルで)有効であり、TARGETが指定されていない場合、取引パートナ名をTARGETとして使用してキャッシュを問い合せます。これは、10のエントリ・ポイントで発生します。

  • TCP以外のプロトコル: TCP以外のプロトコルではチャネルは双方向ではないため、TO-PARTY名をTARGETとして使用します。

  • 非ファブリック: アウトバウンド・リスニング内部チャネルのチャネル内の順序付けフラグを使用します。

b2b.showEncryptedData

暗号化済RosettaNetメッセージが交換される場合、パック・メッセージの内容を表示するには、このプロパティをtrueに設定する必要があります。

b2b.threads.LogStatusInterval

b2b.threads.LogStatusLevel

使用可能なスレッドのプールから一定期間内にアクティブになったインバウンド・スレッドおよびアウトバウンド・スレッドの数を記録するには、この機能を使用します。Oracle B2Bは、名前や最終アクティブ・ステータスなどのイベント・スレッド情報をDMSメトリックおよび診断ログに定期的にパブリッシュします。デフォルトでは、スレッド情報は30分おきにログ・レベルDEBUGでパブリッシュされます。

これらのプロパティを使用して、間隔とログ・レベルを変更できます。

b2b.threads.LogStatusLevelに設定可能な値は、DEBUGINFORMATIONWARNINGおよびERRORです。

この機能が動作する条件は次のとおりです。

  • b2b.threads.LogStatusLevel = DEBUGの場合、サーバー・ログ・レベルをTRACEに設定する必要があります。

    b2b.threads.LogStatusLevel = INFORMATIONの場合、サーバー・ログ・レベルをNOTIFICATIONに設定する必要があります。

出力例:

<Mar 3, 2011 11:37:01 PM PST> <Error> <oracle.soa.b2b.engine> <BEA-000000>

<B2B Thread Name :

weblogic.work.j2ee.J2EEWorkManager$WorkWithListener@f6e5fd8 - Direction :

Default - Status : ACTIVE>

b2b.addAllDocParams

このプロパティをfalseに設定すると、インポートZIPに不要または未設定のパラメータは追加されなくなります。

b2b.useDefaultQuery

このプロパティをfalseに設定すると、「受信タイム・スタンプ」が空白になり、「送信タイム・スタンプ」が自動的に入力されます。

デフォルト値はtrue

b2b.refreshCache

このプロパティをtrueに設定すると、失敗した場合にキャッシュをリフレッシュして再試行する必要があるかどうかを示します(EBMSの場合のみ。)このプロパティを設定する必要があるのは、キャッシュ同期が設定されていないクラスタ環境のみです。

デフォルト値はfalseです。

b2b.commitTxnOnMsgDelivery

このプロパティをtrueに設定すると、メッセージをバックエンドに配信する際にデータベース・トランザクション・メッセージを(中間)コミットする必要があるかどうかを示します。このパラメータが設定されていない場合、メッセージはバックエンドに配信されますが、データベース・レコードはコミットされません。

b2b.hl7.ignoreValidation

hl7エンベロープ検証をオフにするには、このプロパティでカンマ区切りのエンベロープ・ヘッダーを設定します。

例:

b2b.hl7.ignoreValidation = MessageReceivingFacility, MessageSendingApp

または、ALLに設定して、完全なエンベロープ・ヘッダー検証をオフにします。

Oracle B2Bコンソールの「その他」タブでは、このプロパティ値をドキュメント・プロトコル・バージョン・レベルでオーバーライドできます。

b2b.HL7DocIdentification

通常、Oracle B2Bは、バックエンド・アプリケーションから渡されるドキュメント・タイプとドキュメント・タイプ・リビジョンに基づいて、アグリーメントまたはエンドポイント・ドキュメントを識別します。バックエンド・アプリケーションがドキュメント・タイプとドキュメント・タイプ・リビジョンの情報を渡すことができない場合、アウトバウンドXMLペイロードから同じ情報を取得できます。

この情報を取得するには、b2b.HL7DocIdentificationtrueに設定します。

b2b.inboundThreadCount b2b.inboundSleepTime b2b.outboundThreadCount b2b.outboundSleepTime b2b.defaultCount b2b.defaultSleepTime

メッセージ処理を向上させるためにスレッド数とスレッドのスリープ時間を設定するには、これらのプロパティを設定します。

b2b.inboundThreadCountおよびb2b.outboundThreadCountの推奨値は、システムによって異なります。2 GBのコンピュータの場合、3から5に設定することをお薦めします。

Oracle B2Bがシングル・スレッド・モード(デフォルト)で実行されている場合、アウトバウンドHTTPメッセージがブロックされると、Oracle B2Bで後続のメッセージを処理できなくなる場合があります。HTTP配信のデフォルトのタイムアウトは60秒です。タイムアウトによってメッセージはエラーとなり、処理の障害はなくなります。処理の遅延をなくすには、スレッド数プロパティb2b.outboundThreadCountを3または4スレッドに増やすことをお薦めします。

b2b.inboundSleepTimeおよびb2b.inboundSleepTimeプロパティは、メッセージ処理後にスレッドをスリープします。10から1000(ミリ秒)の間の設定をお薦めします。

b2b.jmsRedeliveryLimit

このプロパティを設定することによって、JMSキューからのメッセージの読取りに対する再試行制限を変更できます。Oracle B2Bは、指定された回数、メッセージの読取りを再試行するようになります。デフォルトの再試行制限は5です。

制限回数に達すると、メッセージおよびヘッダーの内容はファイル・システムに書き込まれます(デフォルトの場所は/tmpフォルダです)。Oracle B2Bは、例外メッセージもJMS - B2B_IN_QUEUEに送信して、エラーを報告し、保存されたメッセージの場所を示します。

b2b.FailedMessagesDirectoryを設定して、エラーが発生したメッセージの場所を指定できます。

b2b.listening.channel.restart.wait

Oracle B2Bは、リスニング・チャネルに対して複数のファイル・モニター・スレッドを作成する場合があります。このプロパティを使用して長い間隔を設定すると、初期化中にスレッドの競合状態を回避するのに役立ちます。

b2b.MaxTimeinAquiredState

再起動後に自動スタック・ハンドラがメッセージの処理を再開しないという問題を回避するには、このプロパティを設定します。

b2b.MaxTimeinAquiredStateプロパティの時間単位は分単位であり、30がデフォルト値です。

b2b.mdsCache cache_size

メタデータ・サービス(MDS)インスタンスのキャッシュ・サイズを設定するには、このプロパティを設定します。

xmxとmdsCacheの値には、5:1の比率をお薦めします。たとえば、xmxサイズが1024の場合は、mdsCacheを200 MBで維持します。

b2b.OutboundDispatchInterval

ディスパッチのサイクル間の遅延を制御するには、このプロパティを使用します。このプロパティを設定して、順序付けされたメッセージのディスパッチ間で待機する時間(ミリ秒単位)を指定します。

このプロパティを有効にすると、ディスパッチのサイクル間の遅延が制御されます。このプロパティは、メッセージの順序付け機能および取引パートナ停止時間スケジュール機能とともに使用できます。

自動スタック・ハンドラの使用時は、Oracle B2Bはエラーが発生したアウトバウンド・メッセージを順番に再試行します。エンドポイントで配信準備が完了すると、順序内のすべてのメッセージが配信可能になるので、エンドポイントでメッセージ配信のオーバーロードが発生する可能性があります。負荷を軽減するために、このプロパティを使用してメッセージのディスパッチの間隔をミリ秒単位で設定できます。

b2b.outboundOneErrorAllError

エラーにフラグを付ける方法を指定するには、このパラメータをtrueまたはfalseに設定します。

アウトバウンド・メッセージの場合、b2b.outboundOneErrorAllErrorはtrueにもfalseにも設定できます。デフォルトはfalseです。このプロパティをtrueに設定すると、アウトバウンド・メッセージについて、エラーのメッセージが1つであっても、すべてのアウトバウンド・バッチ・メッセージがエラー状態に設定されます。バッチ処理されたメッセージは取引パートナに送信されません。

b2b.outboundOneErrorAllErrorプロパティを使用すると、インバウンド・メッセージはb2b.outboundOneErrorAllErrorがfalseに設定されているように動作します。つまり、インバウンド・メッセージ・プロセス中にエラーが発生した場合、そのメッセージのみにエラーがフラグ付けされ、他のメッセージは渡されます。すべてのメッセージをエラーとしてフラグ付けするオプションはありません。

b2b.payloadObfuscation

ペイロードの不明瞭化をオンにするには、このプロパティをtrueに設定します。

詳細は、ペイロードの不明瞭化を参照してください。

b2b.rowLockingForCorrelation

行レベル・ロックを有効にするには、このプロパティをtrueに設定します。

Oracle B2BがEDI FAメッセージとAS2 MDNメッセージ(確認メッセージ)を同時に受信すると、競合状態が発生し、アウトバウンドEDIメッセージは(FAが正常に処理されたにもかかわらず)MSG_WAIT_FA状態に留まる場合があります。

相関付けされたFAおよび確認メッセージが同時に処理されたときに元のEDIメッセージに順番にアクセスできるように、この行レベル・ロック・パラメータを使用します。Oracle B2Bが元のメッセージを更新する場合に、競合状態が回避されます。

b2b.setDynamicNameSpace

Oracle B2B 10gバージョンからのEDI ECSおよびXSDファイルを使用するには、このプロパティをtrueに設定します。

Oracle B2B 10gで使用されていたEDI ECSおよびXSDファイルをOracle B2B 11gで使用する場合、XEngineによって変換済XML用の動的ネームスペースが生成される場合があります。次に例を示します。

xmlns="NS_31CA8D0F33324F95A0BF15D85539C27E20060518215520"

インバウンドEDIメッセージに対する動的ネームスペース生成をオフにするには、このプロパティをfalseに設定します。

b2b.SyncAppDelivery

コールアウトを使用する場合、バックエンド・メッセージ・キューへのメッセージ配信を有効化するには、このプロパティをtrueに設定します。メッセージ配信を無効化するには、このプロパティをfalseに設定します。デフォルトでは、このプロパティは無効化(falseに設定)されています。このプロパティは、大文字と小文字が区別されます。

b2b.setisLargePayloadPropertyForSmallMsg

Oracle B2Bではペイロードのサイズが(構成されているサイズに比べて)大きい場合のみLARGE_PAYLOADヘッダー・プロパティがtrueに設定されます。ペイロードのサイズが小さい場合、LARGE_PAYLOADヘッダー・プロパティは設定されません。小さいペイロードに対してもLARGE_PAYLOADプロパティを設定するには、b2b.setisLargePayloadPropertyForSmallMsgプロパティをtrueに設定します。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.listening_channels.continue_reconnect

SFTPまたはJMSなどのリソース・サーバーが停止している場合、デフォルトでは、Oracle B2Bは指定された回数のみ再接続を試みます。ただし、指定された回数以内に再接続できない場合、単に特定のリスニング・チャネルを停止します。

このプロパティがtrueに設定されている場合は、停止時間中ずっとリソース・サーバーへの再接続を試みます。

リソース・サーバーは、SFTPの場合はSFTPサーバー、JMSの場合はJMSサーバーです。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.reuseHttpConnections

このプロパティの値をtrueに設定すると、HTTP接続は再利用されます。このプロパティのデフォルト値はfalseです。デフォルト値を使用する場合、同じURLに連続してアクセスする際、HTTP接続のオープンとクローズを繰り返します。

ただし、このプロパティが有効になるかどうかは、他のプロパティの値に依存します。HTTP接続を再利用する際にHTTPClient.HTTPConnection.setCurrentProxyをコールする場合、取得したHTTP接続インスタンスでプロキシ設定が実際に変更されている場合にのみ、副作用としての変更(HTTP接続の再利用、ソケットのクローズなど)が実行されます。setCurrentProxyをコールしてもHTTP接続インスタンスに現在設定されている値が適用される場合、setCurrentProxyコールは無視されます。

したがって、HTTPClient.HTTPConnection.getProxyHostHTTPConnection.getProxyPortの値を新しく提示される値と比較して、値が異なる場合のみHTTPConnection.setCurrentProxyをコールする必要があります。

b2b.deliverPingPongToBackend

ebMSでは、Ping/Pongメッセージを使用してサーバー状態を確認できます。b2b.deliverPingPongToBackendプロパティをtrueに設定すると、Oracle B2Bでそれらのメッセージを受信したときに、そのままバックエンド・アプリケーションに渡すことができます。

このプロパティのデフォルト値はfalseであり、Oracle B2Bが受信したPing/Pongメッセージは強制的に消費されます。

b2b.trackInboundCtlNum

このプロパティのデフォルト値はtrueであり、Oracle B2BがインバウンドEDIメッセージの管理番号をデータベースに保存する動作を制御します(特定のパートナからのインバウンドEDIメッセージの管理番号を挿入するか、またはそのパートナのエントリが既存の場合は更新します)。一方、falseに設定されている場合は、Oracle B2Bはインバウンド・メッセージの管理番号の挿入を行いません。

b2b.SingleTransactionAtInbound

インバウンドMLLP HAの場合、ワイヤ・メッセージがデータベースにコミットされてからイベントがイベント・キューにエンキューされるまでにサーバーがクラッシュした場合、サーバーは順序マネージャ表内に永続的に停滞し、処理されません。これによって、順序付けにおけるインバウンド・メッセージ・フローがブロックされます。

MLLP HAの場合のみ、b2b.SingleTransactionAtInboundをtrueに設定して、JMSとデータベースのコミットが単一のトランザクションで行われるようにします。これは、一度に1つのインバウンド・メッセージのみ受信するMLLPにのみ適しています。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.xEngineThreadCount

このプロパティは、EDI/X12/HL7ドキュメント・タイプの処理に影響します。

これによって、XEngine処理機能をパラレルで起動できるスレッド数が制御されます。このパラメータのデフォルト値は6です。

Solarisプラットフォーム環境では、このプロパティを次の値に設定する必要があります。

inboundThreadCount + outboundThreadCount

Linux環境では、デフォルト値(6)です。このデフォルト値がチューニングされて、Linux環境で適切に動作します。

b2b.retainmsgid

この値をtrueに設定すると、アプリケーション・メッセージを再発行する際、メッセージID、プロトコル・メッセージIDおよびコラボレーションIDの@msgidが維持されます。

この値をfalseに設定すると、メッセージIDの@msgidは維持されますが、プロトコル・メッセージIDおよびコラボレーションIDには新しいIDが発行されます。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.TPACache

このプロパティを使用して、取引パートナ・アグリーメント(TPA)レイヤー処理キャッシュを有効化または無効化します。デフォルトでは、このプロパティは有効化されていません。

プロパティの制限: TPAキャッシュは、アグリーメント・デプロイメントを使用して、値の変化をリフレッシュします。したがって、このパラメータが有効な場合、チャネル・パラメータの変更の即時取込みは機能しません。それには、アグリーメントのデプロイが必要です。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。

このパラメータの有効な値はlocalです。

b2b.optimizeStorage

このプロパティを使用して、ビジネス・インスタンス、ワイヤ・インスタンスおよびアプリケーション・インスタンス(可能な場合)の間で、ペイロードのストレージを最適化(共有)するかどうかを決定します。このプロパティを適宜設定すると、ペイロードが保持され、データベース・レイヤーのI/O負荷が軽くなります。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。

このパラメータの有効な値はtruefalse (デフォルト)です。

b2b.DispatcherCache

このプロパティを使用して、ディスパッチャ処理キャッシュを有効化または無効化します。デフォルトでは、このプロパティは有効化されていません。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。

このパラメータの有効な値はlocalです。

b2b.enableDeliveryHelper

バックエンド・アプリケーションにメッセージをディスパッチするためのスレッドを個々に生成するには、このプロパティを使用します。インバウンド・ディスパッチャのパフォーマンスを向上するには、このプロパティを有効化します。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。

このプロパティの有効な値はtrueまたはfalseです。

b2b.sequencingFetchSize

このプロパティを使用して、順序付けフェッチのバッチ・サイズを定義します。インバウンド・ディスパッチャまたはアウトバウンド・ディスパッチャは、1回のフェッチでの特定の順序付けターゲットに対するメッセージの<batchsize>の値を取得しようと試みます。このプロパティのデフォルト値は20です。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。

このパラメータの有効な値はIntegerです。

b2b.fromHeaderName

HTTPのFromメッセージ・ヘッダーにIPアドレスにマップ可能な値が格納されている場合、Oracle B2Bはその値をIPアドレスに変換します。このIPアドレスがリモート取引パートナ識別子、特にGeneric識別子に含まれていない場合、Oracle B2Bはメッセージの送信元の取引パートナを識別できません。

メッセージ受信時に、Oracle B2BがFromメッセージ・ヘッダーから抽出した値とリモート取引パートナに指定されているGeneric識別子をそのまま(IPアドレスに変換せずに)比較できるように、このプロパティを使用してヘッダー名の値を指定します。

このプロパティの値は、大文字と小文字が区別されます。したがって、ヘッダーは、メッセージで渡される値と正確に一致する必要があります。

このプロパティの値の書式を次に示します。

<header name>#<header name2>...

この値には、sender_id#receiver_idのように、#で区切って複数のヘッダー名を指定できます。

b2b.auditFileLocationb2b.maxNumAuditFile

b2b.auditFileLocationは、コンポジット・フロー・トレースのEM URLを取得するために使用します。このプロパティには、文字列値を設定します。

例:

b2b.auditFileLocation=/tmp/audit.log

b2b.maxNumAuditFileは、監査ログの最大数を指定するために使用します。このプロパティのデフォルト値は10です。

書式: audit-<managed server name>.log.<n>o (n=0,1,2,3)

例:

b2b.maxNumAuditFile= 10

監査ファイルはCSV形式で格納されます。

b2b.TreatRNIFasRNDocument

このプロパティを使用して、RosettaNetドキュメントを指定します。このプロパティをtrueに設定して、ドキュメントをRNExchangePluginから受信した場合、ドキュメントの指定は正常です。

このプロパティをfalseに設定した場合、ドキュメントはXPath式とその値で特定されます(カスタム・ドキュメントと同じです。)

b2b.mdnAliasesAndAlgorithm

AS2のインバウンド・メッセージで署名MDNがリクエストされている場合、アウトバウンドMDNの署名が必要です。ただし、B2BにはMDNの署名に必要な秘密鍵に関する情報がないか、使用されるアルゴリズムがありません。これは、このプロパティを使用して、AS2メッセージのネガティブMDNの署名を処理することで解決されます。このプロパティの値の書式を次に示します。

B2BHost=<default alias to sign>:<default algorithm>;<TP1>=<alias1>:<alg1>;...<TPn>=<aliasn>:<algn>

例:

B2BHost=b2bs0:md5;ACME=stg_2010:md5;GLOBALCHIPS=stage2014:sha1

このプロパティはAS2交換プロトコルにのみ影響します。プロパティを有効にするために管理対象サーバーを再起動する必要はありません。

b2b.fromTPXPath

このプロパティを使用して、ペイロードから取引パートナ名を抽出する必要があるXPathをインクルードします。

メッセージを受信すると、Oracle B2BはEnterPrise Managementコンソールで指定されているXPathを使用してペイロードから取引パートナ名を抽出し、その値をGeneric識別子として指定されている値と比較して、メッセージの送信元の取引パートナを決定します。

注意: XPathの末尾に/text()をインクルードしないでください。インクルードした場合、Oracle B2Bはパスを見つけられません。

b2b.correlateResponse

このプロパティを使用して、Oracle B2Bでの相関付けを切り替えます。

このプロパティのデフォルト値はtrueです。

このプロパティをfalseに設定した場合、Oracle B2Bは、エンキューされたアウトバウンド・メッセージを、replyToMsgIDフィールドで指定されているIDを持つ既存メッセージと相関付けません。

b2b.protMsgIdAsBmId

このプロパティをtrueに設定すると、Oracle B2BはプロトコルMsgIDをバックエンド・アプリケーションに送信できます。

このプロパティのデフォルト値はfalseです。

b2b.sqldumpTimeRange

このプロパティを設定して、SQLダンプの時間範囲を取得します。このプロパティは、診断フレームワークの実装時に使用されます。時間は分単位です。

b2b.flowTraceEMURL

Oracle B2Bがあるドメインでホストされ、Oracle SOAコンポジット(Oracle JMSアダプタとJMSオプション)が別のドメインにデプロイされている場合(Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlが別のドメインにある)、Oracle B2Bにはコンポジットがデプロイされているドメインへのリンクを提供するメカニズムが必要です。

ECIDに基づいてインスタンスのメッセージ・フローを追跡するために、このプロパティを使用してOracle SOAコンポジットのドメインURL詳細を指定します。

このプロパティの値を設定するための形式は次のとおりです。

http://<host>:<port>#<domain_name>#<domain_type>

また、Oracle B2Bコンソールを使用して、デリバリ・チャネル・レベルでこのURL詳細を指定できます。

このURLは、Oracle B2B Application Messageレポートの個々のメッセージの「フローのトレース」リンクとして使用できます。

「フローのトレース」リンクの作成時、Oracle B2Bはまずチャネル・レベルで値が指定されているかどうかを確認します。値が存在する場合は、その値を使用してURLリンクが作成されます。値が存在しない場合、Oracle B2BはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでb2b.flowTraceEMURLが設定されているかどうかを確認します。設定されている場合、そのプロパティ値を使用してURLリンクが作成されます。値が両方とも設定されていない場合、デフォルトでは、Oracle B2Bはコンポジットがローカル・ドメインで使用可能であると想定して、URLリンクを作成します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』のOracle B2Bロギング・モードの構成に関する項を参照してください。

b2b.b2bReportsURL

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlがホストされているドメインでこのプロパティを(b2b.flowTraceEMURLとともに)設定して、Oracle B2Bコンソールのレポートの「フローのトレース」URLリンクを構築します。

このプロパティの値を設定するための形式は次のとおりです。

http://<host>:<port>

JMSオプションを使用するOracle B2Bコンポジットの場合、コンポジットのデプロイ先と同じドメインでOracle B2Bがホストされていても、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control側からOracle B2BコンソールのURLを提供する必要があります。

注意: 現在、Oracle SOA Suiteは複数のSOAドメインと1つのOracle B2Bインスタンスの追跡をサポートしています。これは、このプロパティがグローバル・レベルで設定されるからです。

b2b.rowLockingForCorrelation

MLLP 2.0アウトバウンド・メッセージのメッセージ状態をMSG_WAIT_TRANSMITからMSG_WAIT_ACKに変更するには、このプロパティをtrueに設定します。ただし、このプロパティを有効化すると、行のロックによってパフォーマンスが損なわれるので、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。

このプロパティが有効化されていない場合、メッセージ伝送時にメッセージ状態は変化しません。ただし、コミット確認の受信時にはすぐにメッセージ状態が変化します。

b2b.TPAbasedebMSIdValidateAndOverride

このプロパティにより、次が実行されます。

  • インバウンド・フローとアウトバウンド・フローの両方で、ミドルウェアまたは取引パートナから送信される取引パートナ識別子を、アグリーメントに構成されている識別子と照合して検証します。

  • バックエンド・アプリケーションまたは取引パートナから送信された識別子を使用して、アグリーメントに構成されている識別子をオーバーライドします。

デフォルト値はfalseです。

b2b.TPAbasedebMSIdValidateAndOverride= trueの場合:

  • アグリーメントに識別子としてID1とID2が構成され、インバウンド・メッセージの識別子がID2である場合、バックエンド・アプリケーションにはID2が送信されます。

    注意: これはアウトバウンド・メッセージに適用されます。

  • アグリーメントに識別子としてID1とID2が構成され、インバウンド・メッセージの識別子がID3である場合、取引パートナに識別子としてID3が構成されていても、アグリーメント識別エラーになります。

  • 特定の識別子タイプを持たないアウトバウンド・メッセージの場合、ebMSメッセージ・ヘッダーでは名前識別子が使用されます。

b2b.TPAbasedebMSIdValidateAndOverride= falseの場合:

識別はプロファイルに構成されている識別子との照合によって実行され、ebMSヘッダーではアグリーメントに構成されている識別子が使用されます。

b2b.resubmitOutboundAck

このプロパティをtrueに設定すると、アウトバウンド確認を再発行できます。

デフォルト値はfalseです。

b2b.genNegFAForDupInterchangeControl

デフォルトでは、これはfalseに設定されています。これは、B2Bで重複する管理番号が検出されると、neg TA1が生成されることを意味します。trueに設定されている場合には、AK5エラー・コードでneg 997が生成されます。

b2b.defaultCustomDocTypeVersion

AS2デリバリ・チャネルを通じてペイロードをインバウンドとして受信すると、B2Bではドキュメント・プロトコルの識別を試みますが、ペイロードに参照する識別子がないため、これは不可能です。ペイロードは、任意のフラット・ファイルまたはバイナリ・ファイルのペイロードです。プロトコルを定義するには、これをバイナリに設定します。

b2b.defaultCustomDocType

AS2デリバリ・チャネルを通じてペイロードをインバウンドとして受信すると、B2Bではドキュメント・プロトコルの識別を試みますが、ペイロードに参照する識別子がないため、これは不可能です。ペイロードは、任意のフラット・ファイルまたはバイナリ・ファイルのペイロードです。プロトコルを定義するには、これを汎用に設定します。

b2b.httpsTrustStore

このプロパティがtrueに設定されている場合、B2Bはhttpsデリバリ・チャネルでデフォルトの.jksファイルを使用して送信します。

コヒーレンス・システム・プロパティ

coherence.b2bDispatcherCache.size

coherence.b2bDispatcherCache.expiry

coherence.b2bTPACache.size

coherence.b2bTPACache.expiry

これらのシステム・プロパティを使用して、キャッシュ・サイズおよび有効期限を調整できます。

各システム・プロパティのデフォルト値を次に示します。

coherence.b2bDispatcherCache.size - 20000

coherence.b2bDispatcherCache.expiry: 3分

coherence.b2bTPACache.size - 20000

coherence.b2bTPACache.expiry: 30分

F.2 configmbeanutilユーティリティの使用

configmbeanutilユーティリティを使用してプロパティを設定することもできます。

configmbeanutilユーティリティを使用するには、次の手順に従います。

  1. MW_HOME環境変数を、Fusion Middlewareのインストール・ディレクトリを指すように設定します。たとえば、
    setenv MW_HOME /scratch/$user/fmwhome
    

    注意:

    Fusion Middlewareのディレクトリにアクセスするには、ホスト、ポート、ユーザーおよびパスワードの情報が含まれたMBeanプロパティ・ファイル(mbeanutil.properties)を指定する必要があります。次に例を示します。

    host=myfmw.com
    port=7001
    user=weblogic
    password=mypwd 
  2. JAVA_HOME環境変数を設定します。たとえば、
    setenv JAVA_HOME ${MW_HOME}/jdk160_14_R27.6.4-18
    
  3. Java binディレクトリをPATH環境変数に追加します。たとえば、
    setenv PATH ${JAVA_HOME}/bin:${PATH}
    

例F-1 すべてのプロパティのコンソールへの出力

java -cp $MW_HOME/soa/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/b2b.jar:$MW_HOME
/wlserver/server/lib/wljmxclient.jar:$MW_HOME/oracle_common/modules/
glassfish.el_1.2.0.0_2-2.jar oracle.tip.b2b.utility.ConfigMBeanUtility 

例F-2 プロパティの追加

java -cp $MW_HOME/soa/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/b2b.jar:$MW_HOME
/wlserver/server/lib/wljmxclient.jar:$MW_HOME/oracle_common/modules/
glassfish.el_1.2.0.0_2-2.jar oracle.tip.b2b.utility.ConfigMBeanUtility 
add b2b.test cool ok

例F-3 プロパティの更新

java -cp $MW_HOME/soa/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/b2b.jar:$MW_HOME
/wlserver/server/lib/wljmxclient.jar:$MW_HOME/oracle_common/modules/
glassfish.el_1.2.0.0_2-2.jar oracle.tip.b2b.utility.ConfigMBeanUtility 
update b2b.test thru

例F-4 プロパティの削除

java -cp $MW_HOME/soa/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/b2b.jar:$MW_HOME
/wlserver/server/lib/wljmxclient.jar:$MW_HOME/oracle_common/modules/
glassfish.el_1.2.0.0_2-2.jar oracle.tip.b2b.utility.ConfigMBeanUtility 
remove b2b.test

例F-1例F-2例F-3および例F-4は、このユーティリティの使用方法を示しています。