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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82973-02
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ディメンションの特定

ディメンションは、ビジネスを定義するための属性のカテゴリです。

一般的な属性としては、期間、製品、市場、顧客、仕入先、プロモーション条件、原材料、製造工場、輸送手段、メディアの種類、時刻などがあります。特定のディメンション内に多数の属性がある場合があります。たとえば、期間ディメンションには、属性として日、週、月、四半期および年を含めることができます。ディメンションに含まれる属性は、ビジネスをどのように分析するかによって決まります。

ディメンションには、ディメンション内のメンバー間のトップダウン・リレーションシップのセットである階層が含まれています。階層には2つのタイプがあります。

レベルベース階層では、同じタイプのメンバーが1つのレベルにのみ存在します。一方、親子階層のメンバーはすべて同じタイプです。Oracle Business Intelligenceでは、時系列データをモデリングするための機能を備えた、時間ディメンションのレベルベース階層もサポートされています。レベルベース階層では、下位レベルから上位レベルへとレベルがロールアップされます。たとえば、月を年にロールアップできます。このようなロールアップは階層要素全体で行われ、存在するビジネス・リレーションシップにまたがります。

親子階層には、組織階層ツリーの管理者/従業員リレーションシップなど、実際には同一タイプの異なるメンバー間にビジネス・リレーションシップが存在します。親子階層には、明示的に指定されたレベルはありません。親子階層内の暗黙レベルの数に制限はありません。

階層を定義するには、すべての計算におけるロールアップ集計、およびレポートやダッシュボードにおけるドリルダウン・ナビゲーションを容易にするための含むリレーションシップをビジネスに定義します。たとえば、月が年にロールアップされ、集計表が月レベルに存在する場合、月レベルのすべてのデータを合計して年のデータを計算することで、その表を使用して年レベルの質問に回答できます。

ニーズにあわせて適切なタイプの階層を使用する必要があります。使用する適切なタイプを判断するために、次の点を考慮します。