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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82973-02
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論理ディメンション表の特定

ディメンション表には、ビジネス・エンティティ(顧客名、地域、住所、国など)を説明する属性が格納されています。

ビジネスでは、ファクトを使用して、時間、製品、市場など、確立済のディメンションごとにパフォーマンスを測定します。各ディメンションには、一連の説明属性があります。また、各メンバーを特定する主キーも格納されています。リレーショナル・モデルの物理ファクト表とは異なる論理ファクト表とは違い、論理ディメンション表の動作はリレーショナル・ディメンション表と非常によく似ています。

ディメンション表の属性によって、サービス・リクエストを分類できるなど、数値データにコンテキストが提供されます。ディメンション表に格納される属性には、サービス・リクエストの所有者、領域、アカウント、優先度などがあります。

ビジネス・モデルのディメンションは、適合済ディメンションです。特定のデータ・ソースに特定のCustomer表の5つの異なるインスタンスがある場合でも、ビジネス・モデルのCustomer表は1つのみです。適合性を実現するために、Customerの5つの物理ソース・インスタンスのすべてが1つのCustomer論理表にマップされ、必要に応じて論理表ソースで変換が行われます。適合済ディメンションによって、ユーザーは物理レイヤーの複雑さを感じることなく、様々な単位の複数のファクト・ソースのデータを結合できます。また、適合済ディメンションにより、複数のデータ・ソースの統合も可能になります。

ビジネス・モデルでは、生成された代理キーではなく、ディメンションのキーとレベル・キーを使用します。1076823のような値を持つCustomer Keyではなく、Oracleなどの値を持つCustomer Nameを使用してください。ビジネス・モデルでビジネス・キーを使用することで、そのディメンションのすべてのソースを、同じ論理キーとレベル・キーを持つ同じ論理ディメンション表に適合させることができます。

生成された代理キーは、結合における問合せのパフォーマンスを向上させるうえで役立つため、物理レイヤーに残しておいてもかまいませんが、通常、ビジネス・モデルとマッピング・レイヤーに代理キー列はありません。