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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82973-02
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オブジェクト・プルーニング・ユーティリティの使用方法

削除するリポジトリ・オブジェクトのリストを含む入力ファイルを作成した後、その入力ファイルを引数として渡し、オブジェクト・プルーニング・ユーティリティをコマンドラインで実行する必要があります。

この項では、次の項目について説明します。

入力ファイルの作成

プルーニング・ユーティリティは削除が必要なリポジトリ・オブジェクトのリストをテキスト・ファイル形式で受け入れます。

このユーティリティは、1回に複数のファイルを受け入れることができます。入力ファイルの構文ルールは、表を参照してください。

注意:

入力ファイルのオブジェクト名は、リポジトリで使用されている完全修飾名と一致している必要があります。オブジェクト名でのワイルドカード文字(「*」や「?」など)の使用はサポートされません。

オブジェクト・タイプ 操作

データベース

D "Paint"

「Paint」という名前のデータベースを削除します。

  • T "W_AGREE_D"

  • T "DB"."Catalog"."Schema"."Table"

  • 「W_AGREE_D」という名前の表または別名を物理レイヤーから削除します。

  • 「DB」という名前のデータベースに存在する「Catalog」という名前のカタログに格納された「Schema」という名前のスキーマから、「Table」という名前の表または別名を、物理レイヤーから削除します。

C "W_AGREE_MD"."AGREE_CD"

「W_AGREE_D」という名前の表または別名にある「AGREE_CD」という名前の列を物理レイヤーから削除します。

初期化ブロック

I "External Metadata Strings"

「External Metadata Strings」という名前の初期化ブロックを削除します。

変数

V CURR_USER

「CURR_USER」という名前の変数を削除します。

たとえば、名前「Stock Quotes」のデータベースおよび名前「"S_NQ_ACCT"."USER_NAME"」の物理列を削除する指示が格納されたテキスト・ファイルには、次のエントリが記載されています。

D "Stock Quotes" C "S_NQ_ACCT"."USER_NAME"

入力ファイルのデリミタ、単一の空白文字、タブまたは複数の空白文字として、空白を使用します。

prunerpdユーティリティの実行

prunerpdユーティリティの使用方法について学習します。

prunerpdユーティリティの場所は、次のとおりです。

BI_DOMAIN/bitools/bin

構文

prunerpdユーティリティが受け入れるパラメータは次のとおりです。

prunerpd -s source_rpd [-p rpd_password] -f input_file -o output_rpd -l output_log_file -e error_log_file [-8]

説明:

source_rpdは、ターゲット・リポジトリ・ファイルの名前と場所です。

rpd_passwordは、ソース・リポジトリのリポジトリ・パスワードです。

パスワード引数はオプションです。パスワード引数を指定しない場合は、コマンド実行時にパスワードを入力するように求められます。セキュリティ侵害のリスクを最小限にとどめるために、パスワード引数をコマンドラインやスクリプトで指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性を確保することのみを目的としているため、将来のリリースでは削除される予定です。スクリプトのために、パスワードを標準入力によって送信できます。

input_fileは、削除対象のリポジトリ・オブジェクトのリストが格納された入力ファイル(テキスト形式)の名前です。複数のファイルは空白で区切ります。ファイル名内の空白は二重引用符で囲みます(" ")。

output_rpdは、出力されるリポジトリ・ファイルの名前と場所です。これはプルーニング済リポジトリとも呼ばれます。

output_log_fileは、出力ログ・ファイルの名前と場所です。リポジトリに対して実行されたすべてのアクションが詳細も含めてこのファイルに書き込まれます。この出力ログ・ファイルは、XML形式です。進捗状況インジケータなど、その他のメッセージは標準の出力ストリームで送信されます。

error_log_fileは、エラー・ログ・ファイルの名前と場所です。このログには、プルーニング・ユーティリティによって例外とエラーが書き込まれます。このエラー・ログ・ファイルは、XML形式です。その他のエラーは標準の出力エラー・ストリームで送信されます。

-8はUTF-8エンコーディングを指定します。

-Hを使用するか、パラメータを指定しないで.shを実行すると、ヘルプ・コメントが表示されます。

prunerpd -s C:/OBI/Server/Repository/BIApps.rpd 
-f "C:/Remove Oracle EBS Objects.txt"
-o "C:/OBI/Server/Repository/BIApps Pruned.rpd"
-l "C:/temp/BIApps Prunning.log" -e "C:/temp/ BIApps Prunning.err"
Give password: my_repos_password