Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.2.0) E85890-01 |
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これまでのリリースでは、管理ツールのクラスタ・マネージャを使用してOracle BIサーバー、Oracle BIスケジューラおよびクラスタ・コントローラのインスタンスを監視および管理していました。
クラスタ・マネージャは現在のリリースでもサポートされています。
クラスタ化されたコンポーネントに関連するほとんどの管理タスクにはFusion Middleware Controlを使用しますが、それらのコンポーネントの状態を表示する場合はクラスタ・マネージャを使用すると便利です。たとえば、現在アクティブなOracle BIスケジューラ・インスタンスを表示して、どのOracle BIサーバーがマスターBIサーバーかを確認できます。Fusion Middleware Controlでは、クラスタ化されたコンポーネントの現在のステータスは表示されますが、現在の状態を表示することはできません。
クラスタ・マネージャを使用すると、クラスタ内のOracle BIサーバー、Oracle BIスケジューラおよびクラスタ・コントローラのインスタンスの操作を監視、分析および管理できます。このツールでは、ステータス、キャッシュおよびセッションの情報が提供されます。クラスタ・マネージャを使用できるのは、管理ツールがクラスタ化されたDSNに接続されている場合のみです。
クラスタ内のすべてのクラスタ・コントローラまたはOracle BIサーバーが現在停止しているかオフラインの場合、クラスタ・マネージャにアクセスしてそれらを起動することはできません。Cluster Controller(通常はプライマリ)とOracle BIサーバーをそれぞれ1つ手動で起動する必要があります。
「クラスタ・マネージャ」ウィンドウには、左側に「エクスプローラ 」ペインと 右側に「情報」ペインの2つのペインがあります。「エクスプローラ」ペインには、クラスタを構成するサーバー、スケジューラおよびコントローラの階層情報が表示されます。「情報」ペインには、「エクスプローラ」ペインで選択された項目の詳細情報が表示されます。
「クラスタ・マネージャ」ウィンドウは、デフォルトで1分ごとにリフレッシュされます。この間隔は変更できます。
管理ツールで、リポジトリをオンライン・モードで開きます。
「管理」、「クラスタ」の順に選択します。
「リフレッシュ」、「間隔」の順に選択し、リストから別の値を選択します。
必要に応じて表示をリフレッシュするには、クラスタ・マネージャがアクティブなウィンドウであることを確認してから[F5]を押すか、「リフレッシュ」、「即時」の順に選択します。このアクションにより、クラスタのほとんどの現在の情報が取得されます。
クラスタの情報はアプリケーションへの洞察をもたらします。
ここでは、クラスタに関するステータス、キャッシュ、およびセッションの情報と、表示される情報の意味について説明します。
初めて「クラスタ・マネージャ」ウィンドウを開くと、「ステータス」ビューが自動的に表示されます。
また、「ビュー」、「クラスタ・マネージャ」ウィンドウの「ステータス」の順に選択することで「ステータス」ビューにアクセスすることもできます。
「情報」ペインに表示される情報のカテゴリは、管理ツールが接続しているサーバーに応じて異なる場合があります。次の表は、表示される可能性のあるカテゴリについて説明しています。
列 | 説明 |
---|---|
最終報告時間 |
ロールが「制御中」のクラスタ・コントローラと、クラスタ・コントローラまたはOracle BIサーバーが通信した時間。サーバーまたはコントローラがオフラインの場合、このフィールドは空白になります。 |
名前 |
Oracle BIサーバーまたはクラスタ・コントローラをホストしているコンピュータの名前。 |
ロール |
クラスタ内のオブジェクトのロールは、次のとおりです。
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セッション |
このフィールドは、「エクスプローラ」ペインで複数のサーバーまたは個別のサーバーが選択されている場合に利用できます。クラスタ化されたサーバーに現在ログオンしているセッション数を示します。 |
開始時間 |
クラスタ・コントローラまたはOracle BIサーバーが最後に起動された時間を示すタイムスタンプ。クラスタ・コントローラまたはクラスタ化されたサーバーがオフラインの場合、このフィールドは空白になります。 |
ステータス |
クラスタ内のオブジェクトのステータスは、次のとおりです。
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タイプ |
「エクスプローラ」ペインで「クラスタ」を選択すると、このフィールドが利用できます。次の3つのタイプがあります。
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「キャッシュ」ビューは、キャッシュが有効な場合に「クラスタ・マネージャ」ウィンドウに表示されます。
情報のカテゴリとその表示順は、「オプション」の設定により制御されます。次の表は、表示される可能性のあるカテゴリについて説明しています。
列 | 説明 |
---|---|
ビジネス・モデル |
キャッシュ・エントリに関連付けられているビジネス・モデルの名前。 |
列数 |
このキャッシュ・エントリの結果セットの各行における列数。 |
作成 |
キャッシュ・エントリの結果セットが作成された時間。 |
作成経過時間 |
このキャッシュ・エントリの結果セットの作成に必要な時間(ミリ秒)。 |
フル・サイズ |
可変長の列、圧縮アルゴリズム、およびその他の要因を考慮して使用される最大サイズ。結果セットの実際のサイズはフル・サイズよりも小さくなります。 |
最終使用 |
キャッシュ・エントリの結果セットが問合せに対応した最後の日時(Oracle BIサーバーが予期せず停止した後、最終使用日時が一時的に実際よりも古い値となることがあります)。 |
行数 |
問合せによって生成された行数。 |
行サイズ |
このキャッシュ・エントリの結果セットの各行のサイズ(バイト単位)。 |
SQL |
キャッシュ・エントリを生成したSQL文のテキスト。 |
使用回数 |
Oracle BIサーバーの起動後、このキャッシュ・エントリの結果セットが問合せに対応した回数。 |
ユーザー |
このキャッシュ・エントリを作成した問合せを送信したユーザー名。 |
キャッシュ情報を表示するには::
「エクスプローラ」ペインで個々のサーバーをクリックし、「ビュー」、「キャッシュ」の順に選択します。
セッション情報は2つの場所で確認できます。
「セッション」ビューはOracle BIサーバーに表示されます。この情報は、次の表に示すように、2つのウィンドウに配置されています。
「セッション」ウィンドウ: 上部に表示されます。Oracle BIサーバーに現在ログオンしているユーザーを表示します。
「リクエスト」ウィンドウ: 下部に表示されます。「セッション」ウィンドウで選択したユーザーについてアクティブな問合せリクエストを表示します。
次の表は、「セッション」ウィンドウに表示される情報について説明しています。
列 | 説明 |
---|---|
カタログ |
セッションが接続されるプレゼンテーション・カタログの名前。 |
クライアント・タイプ |
クライアント・セッションのタイプ。「管理」クライアント・タイプは、管理者ユーザーのIDでログインするユーザーに予約されています。 |
最終アクティブ時刻 |
セッションや問合せに関する最新のアクティビティのタイムスタンプ。 |
ログオン時間 |
セッションがOracle BIサーバーにログオンした時間のタイムスタンプ。 |
リポジトリ |
セッションが接続されているリポジトリの論理名。 |
セッションID |
セッション開始時にOracle BIサーバーが各セッションに割り当てる一意の内部ID。 |
ユーザー |
接続したユーザーの名前。 |
次の表は、「リクエスト」ウィンドウに表示される情報について説明しています。
列 | 説明 |
---|---|
最終アクティブ時刻 |
セッションや問合せに関する最新のアクティビティのタイムスタンプ。 |
リクエストID |
問合せ開始時にOracle BIサーバーが各問合せに割り当てる一意の内部ID。 |
セッションID |
セッション開始時にOracle BIサーバーが各セッションに割り当てる一意の内部ID。 |
開始時間 |
最初の問合せリクエストの時刻。 |
ステータス |
表示される値は次のとおりです。プロセスによっては、その完了する速度に応じて、指定されたリクエストやセッションのすべての値が表示されないことがあります。
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セッション情報を表示するには:
「エクスプローラ」ペインでサーバーを選択し、「表示」、「セッション」の順に選択します。
サーバーのセッション情報が「情報」ペインに表示されます。ここには、サーバーにログインしたすべてのユーザーと、各ユーザーに対する現在のすべての問合せリクエストが表示されます。
セッションを切断するには:
「セッション」ビューで、「セッション」ウィンドウ(上部ウィンドウ)のセッションを右クリックして「切断」をクリックします。
セッションを切断するとODBCセッションは終了します。このセッションで接続されていたユーザーは、問合せを試行してもエラー・メッセージが返されます。ユーザーは、ログアウトしてから再度ログインし、新しいセッションを開始する必要があります。
問合せリクエストを終了するには:
「セッション」ビューで、「リクエスト」ウィンドウ(下部ウィンドウ)のリクエストを右クリックして「リクエストの強制終了」をクリックします。
問合せリクエストを終了すると、その問合せを開始しているユーザーにエラーが返されます。