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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E85890-01
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ビュー内のデータの表示と処理の構成

ビュー内のデータの表示と処理の様々な変更オプションを構成できます。

関連情報として、「表およびピボット・テーブルのデータに対する構成オプションを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」「表をレンダリングするために処理する最大行数を設定するためのFusion Middleware Controlの使用」も参照してください。

この項では、次の項目について説明します。

ビュー内のデータの手動による変更

ビュー内のデータの処理と表示の様々な変更オプションを構成できます。

次の項を参照してください。

ピボット表とグラフのキューブ設定の手動による構成

Cube要素内の設定を使用して、ピボット表およびグラフのデータの表示と処理に作用することができます。この設定はXMLAのエクスポートにも有効です。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

  2. Cubeセクションを見つけて、このセクションに次の要素を追加する必要があります。
    • CubeMaxRecords — ビューでの処理用に分析が返す最大レコード数を指定します。この値によって、ビューに移入される最大セル数がだいたい決まります。スパース・ビューの未移入セルはカウントされません。デフォルトは40000です。

  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
      <Views>
        <Cube>
          <CubeMaxRecords>40000</CubeMaxRecords>
        </Cube>
      </Views>
    </ServerInstance>
    

    注意:

    CubeMaxRecordsとResultRowLimitは両方とも返される行数を制限します。制限は、大きい値の設定によって決定します(「表をレンダリングするために処理する最大行数を設定するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照)。
  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

ビュー内のデータ設定の手動による構成

表、ピボット表、グラフ、トレリス、ナレーティブ、ティッカおよびツリーマップ・ビューのデータ表示に作用する同様の設定グループを構成できます。

設定の多くは同じですが、対象の要素を該当する各親要素に追加して、そのビューに適用されるデフォルトの設定をオーバーライドする必要があります。たとえば、多数のビューでMaxVisiblePages要素を使用するとします。その場合、Table、Pivot、Trellis、ChartsおよびTreemap親要素内にこの要素を追加して、これらのビュー・タイプの該当する設定のデフォルト値をオーバーライドする必要があります。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

  2. 次の表で説明している要素を追加する必要があるTable、Pivot、Trellis、Charts、Narrative、TickerおよびTreemap親セクションを見つけます。
  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
      <Views>
          <Table>
            <MaxCells>10000</MaxCells>
            <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery>
            <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages>
            <MaxVisibleRows>500</MaxVisibleRows>
            <MaxVisibleSections>25</MaxVisibleSections>
            <DefaultRowsDisplayed>30</DefaultRowsDisplayed>
            <DefaultRowsDisplayedInDelivery>250</DefaultRowsDisplayedInDelivery>
            <DefaultRowsDisplayedInDownload>65000</DefaultRowsDisplayedInDownload>
            <DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV>65000</DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV>
          </Table>
          <Pivot>
            <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery>
            <MaxVisibleColumns>300</MaxVisibleColumns>
            <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages>
            <MaxVisibleRows>500</MaxVisibleRows>
            <MaxVisibleSections>25</MaxVisibleSections>
            <DefaultRowsDisplayed>30</DefaultRowsDisplayed>
            <DefaultRowsDisplayedInDelivery>250</DefaultRowsDisplayedInDelivery>
            <DefaultRowsDisplayedInDownload>65000</DefaultRowsDisplayedInDownload>
                  </Pivot>
          <Trellis>
            <Simple>
                <MaxCells>1000</MaxCells>
                <MaxVisibleSections>10</MaxVisibleSections>
                <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages>
                <MaxVisibleRows>100</MaxVisibleRows>
                <MaxVisibleColumns>75</MaxVisibleColumns>
                <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery>
                <DefaultRowsDisplayed>10</DefaultRowsDisplayed>
                <DefaultRowsDisplayedInDelivery>100</DefaultRowsDisplayedInDelivery>
                <DefaultRowsDisplayedInDownload>6500</DefaultRowsDisplayedInDownload>
            </Simple>
            <Advanced>
                <MaxCells>5000</MaxCells>
                <MaxVisibleSections>50</MaxVisibleSections>
                <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages>
                <MaxVisibleRows>250</MaxVisibleRows>
                <MaxVisibleColumns>150</MaxVisibleColumns>
                <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery>
                <DefaultRowsDisplayed>25</DefaultRowsDisplayed>
                <DefaultRowsDisplayedInDelivery>250</DefaultRowsDisplayedInDelivery>
                <DefaultRowsDisplayedInDownload>10000</DefaultRowsDisplayedInDownload>
            </Advanced>
          </Trellis>
          <Charts>
            <MaxVisibleColumns>2000</MaxVisibleColumns>
            <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages>
            <MaxVisibleRows>2000</MaxVisibleRows>
            <MaxVisibleSections>25</MaxVisibleSections>
            <JavaHostReadLimitInKB>4096</JavaHostReadLimitInKB>
          </Charts>
          <Narrative>
            <MaxRecords>40000</MaxRecords>
            <DefaultRowsDisplayed>30</DefaultRowsDisplayed>
          </Narrative>
          <Ticker>
            <MaxRecords>40000</MaxRecords>
          </Ticker>
          <Treemap>
            <MaxCells>5000</MaxCells>
            <MaxVisiblePages>10000</MaxVisiblePages>
            <MaxVisibleRows>10000</MaxVisibleRows>
            <MaxVisibleSections>50</MaxVisibleSections>
          </Treemap>
      </Views>
    </ServerInstance>
    

    ファイルに含まれていても、Fusion Middleware Controlによって集中管理され、手動による変更はできない要素については、この例では除外されていますので注意してください。

  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

次の表では、ビュー内のデータの表示に作用する一般的な要素について説明します。ユーザーの操作でこれらの値を超えると、ビューのレンダリング時にOracle BIサーバーからエラー・メッセージが返されます。

要素 説明 デフォルト値 該当するビュー

DefaultRowsDisplayed

分析およびダッシュボードのビューに表示するデフォルトの行数を指定します。MaxVisibleRows要素に指定された数を超える行数を指定することはできません。

25 (単純トレリスの場合は10)

ナレーティブ、ピボット表、表、トレリス

DefaultRowsDisplayedInDelivery

ダッシュボードに表示されたときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。

単純トレリスの場合は100、拡張トレリス、表およびピボット表の場合は250

ピボット表、表、トレリス

DefaultRowsDisplayedInDownload

PDFファイルなどに、ダウンロードされたときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。

65000 (単純トレリスの場合は6500、拡張トレリスの場合は10000)

ピボット表、表、トレリス

DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV

CSVファイルにダウンロードされるときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。

65000

MaxCells

セルの最大数、またはツリーマップの場合、ビューに表示するグループおよびタイルの最大数を指定します。ピボット表、表およびトレリスの場合、この数値は、システムが表示を試みるMaxVisibleColumnsとMaxVisibleRowsを掛けた結果を上回ることができません。

50000 (単純トレリスの場合は1000、ツリーマップの場合は5000)

ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ

MaxPagesToRollOutInDelivery

ダッシュボードに表示されたときにビューに含めることができる最大ページ数を指定します。

1000

ピボット表、表、トレリス

MaxRecords

ビューに含めることができる最大レコード数を指定します。

40000

ナレーティブ、ティッカ

MaxVisibleColumns

ビューに表示する最大列数を指定します。

2000 (単純トレリスの場合は75、拡張トレリスの場合は150)

グラフ、ピボット表、トレリス

MaxVisiblePages

ビューに表示する最大ピュー・プロンプト(またはPDFページ)数を指定します。

1000 (ツリーマップの場合は10000)

グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ

MaxVisibleRows

ビューに表示する最大行数を指定します。DefaultRowsDisplayedには、この値を超える値を指定することはできません。

表およびピボット表の場合は、「最大([tk1])行/ページの表示」ページ・コントロール・ボタンのツールチップに表示する行数を指定します。

2000 (単純トレリスの場合は100、拡張トレリスの場合は250、ツリーマップの場合は10000)

グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ

MaxVisibleSections

ビューに表示する最大セクション数を指定します。

グラフにスライダがある場合、この要素は適用されません。スライダがある場合は、SectionSliderDefault要素とSectionSliderLimit要素を使用してセクションの値を制限します。表17-*を参照してください。

25 (単純トレリスの場合は10、拡張トレリスおよびツリーマップの場合は50)

グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ

JavaHostReadLimitInKB

1つのグラフでブラウザに送る最大データ量を指定します。

4096

グラフ

表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデータをフェッチするための設定の手動による構成

データを参照する方法としてスクロールを使用する表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデータのフェッチ方法を指定するには、GridViews要素(DefaultRowFetchSlicesCountなど)内の設定を使用できます。

コンテンツ・デザイナは、「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブ、「ピボット表のプロパティ」ダイアログまたは「トレリスのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブにある、それぞれ表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリスビューで、データの参照に使用する方法(スクロールまたはページ・コントロールのいずれか)を指定します。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

  2. 次の表で説明している要素を追加する必要があるGridViewsの親セクションを見つけます。
  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
      <Views>
        <GridViews>
            <DefaultRowFetchSlicesCount>1000</DefaultRowFetchSlicesCount>
            <DefaultColumnFetchSlicesCount>300</DefaultColumnFetchSlicesCount>
            <DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize>60</DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize>
            <DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize>15</DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize>
            <DefaultFreezeHeadersWidth>1000</DefaultFreezeHeadersWidth>
            <DefaultFreezeHeadersHeight>1000</DefaultFreezeHeadersHeight>
        <DefaultScrollingEnabled>false</DefaultScrollingEnabled>
        </GridViews>
      </Views>
    </ServerInstance>
    
  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

次の表では、データのフェッチのための一般的な要素について説明します。

要素 説明 デフォルト値

DefaultRowFetchSlicesCount

スクロールするビューが最初に表示されるときに、そのサイズの計算に使用する最大行数を指定します。ユーザーがビュー内の最後の行までスクロールすると、(さらに行がある場合は)残りの行をフェッチするためのリンクが表示されます。

1000

DefaultColumnFetchSlicesCount

スクロールするビューが最初に表示されるときに、そのサイズの計算に使用する最大列数を指定します。ユーザーがビュー内の最後の列までスクロールすると、(さらに列がある場合は)残りの列をフェッチするためのリンクが表示されます。

300

DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize

AJAXリクエストで(つまり、ユーザーのスクロールにより、表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリス・ビューに行を追加するようサーバーに対してリクエストが必要となるような場合)、クライアントに返す行数を指定します。

60

DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize

AJAXリクエストで(つまり、ユーザーのスクロールにより、表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリス・ビューに列を追加するようサーバーに対してリクエストが必要となるような場合)、クライアントに返す列数を指定します。

15

DefaultFreezeHeadersWidth

表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデフォルトの最大幅をピクセルで指定します。

ビューのプロパティ・ダイアログの「最大幅」フィールドを使用して、コンテント・デザイナはこの値をオーバーライドします。

700

DefaultFreezeHeadersHeight

表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデフォルトの最大高さをピクセルで指定します。

ビューのプロパティ・ダイアログの「最大高さ」フィールドを使用して、コンテント・デザイナはこの値をオーバーライドします。

400

DefaultScrollingEnabled

次のように、テーブル・ビューのデータ・ビューのスクロールを指定します。

- false (インストール時のデフォルト)は、「スクロール・コンテンツがある固定ヘッダー」としてデータ・ビューで出力を表示するようにレポートを設定します。

- trueは、「コンテンツ・ページング」としてデータ・ビューを表示するようにレポートを設定します。

false

グラフとゲージの手動による構成

ファンネル・グラフやゲージなどのグラフの表示を変更する様々なオプションを構成できます。

このタイプのビューは、「ビュー内のデータの手動による構成」で説明している設定の影響も受けます。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

  2. 次の表で説明している要素を追加する必要があるChartsセクションを検索します。
  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
      <Views>
        <Charts>
         <EmbedFonts>true</EmbedFonts>
         <SectionSliderDefault>150</SectionSliderDefault>
         <SectionSliderLimit>300</SectionSliderLimit>
         <DefaultWebImageType>flash</DefaultWebImageType>
         <FlashCodeBase>\\CORPORATE\Download\Flash</FlashCodeBase>
         <FlashCLSID>E38CDB6E-BA6D-21CF-96B8-432553540000</FlashCLSID>
        </Charts>
      </Views>
    </ServerInstance>
    
  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。
要素 説明 デフォルト値

EmbedFonts

詳細は、「グラフのフォントの構成」を参照してください。

false

DefaultWebImageType

ビューのURLまたはXMLファイルでイメージのレンダリング形式が指定されていない場合に使用するデフォルトのレンダリング・タイプを指定します。有効な値は次のとおりです。

  • flash

    フラッシュ・フォーマットをサポートしていないブラウザでは、イメージはレンダリングしません。かわりに、html5を値として使用してください。

  • png (W3C Portable Network Graphics)

  • svg (W3C Scalable Vector Graphics)

    このリリースでは値svgはサポートされていないため、svgを指定した場合はflashが使用されます。

  • html5

    html5フォーマットをサポートしていないブラウザでは、イメージはかわりにフラッシュ・フォーマットでレンダリングします。

Flash、pngおよびhtml5メージは、マウスオーバー動作(ポップアップデータラベルなど)、ナビゲーションおよびドリルをサポートしているため、最大限の対話が可能です。

flash

SectionSliderDefault

セクションのスライダ・バーに表示可能な値のデフォルト数を指定します。セクション・スライダは、1つ以上の属性列または階層列のメンバーを長方形の棒上の値として表示し、値を選択するメカニズムを提供します。

グラフ、ゲージおよびファンネルでのセクション・スライダの定義の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドを参照してください。

5

SectionSliderLimit

セクションのスライド・バーに表示可能な値の最大数を指定します。

10

FlashCodeBase

Flashプラグインのダウンロード元の名前を指定します。Flashプラグインのデフォルトのダウンロード元はベンダーのWebサイトです。組織によっては、ベンダーのWebサイトではなく社内の一定の場所から最新のFlashソフトウェアをダウンロードするようにユーザーに指示する場合もあります。この設定を編集して、Flashコード・ベースが格納されている別の場所を指すように変更できます。それにより、ユーザーがグラフを表示したときに企業サーバーにFlashの新しいバージョンがあれば、新バージョンをダウンロードするようにユーザーに指示できます。

ベンダーのWebサイト

FlashCLSID

Flashのダウンロード時に適用するカスタムのグローバル識別子(clsid)プロパティを指定します。

FlashCodeBase要素を使用してFlashのダウンロード・ディレクトリを変更した後に、Flash ActiveXコントロールの新しいclassIDを作成してカスタムのグローバル識別子プロパティを追加することによって、ダウンロードのプロンプトを有効化できます。現在のグローバル識別子プロパティは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのグラフを使用しているどのコンピュータからも取得できます。(Oracle Business Intelligenceで使用されているグローバル識別子プロパティはD27CDB6E-AE6D-11CF-96B8-444553540000です)。カスタムのグローバル識別子プロパティは、デフォルトのFlash ActiveXコントロールで使用されているグローバル識別子と同じ数の文字およびダッシュで構成する必要があります。

Oracle Business Intelligenceとは別に、Flashのグラフをテストして、グラフがカスタムのグローバル識別子プロパティで機能することを確認してください。

デフォルト値なし

グラフのフォントの構成

グラフのフォントを構成する方法は2つあります。

  • 埋込みフォント要素の設定

  • 印刷用フォント・ファイルの配布

埋込みフォント要素の設定

デフォルトでは、グラフで多言語のテキストを表示するためには、ユーザーのシステムに適切なデバイス・フォントがインストールされていることが必要になります。ユーザーがO1の軸ラベルで回転を有効にした場合、一定の角度のときにグラフの見栄えが悪くなる可能性があります。アンチエイリアスを何も適用しない状態でもラベルがぼやけて表示されます。EmbedFonts要素をtrueに設定して、デバイス・フォントではなく埋込みフォントを使用するように指定すれば、この問題が解決されます。

埋込みフォントの使用によって忠実性が失われるおそれがある点に注意してください。エンド・ユーザーがフォントを選択するたびに、Oracleがライセンスするプレーン・フォントAlbany WTがデフォルトで表示されることになります。グラフ・エンジンは中国語、日本語および韓国語ロケール用の埋込みフォントを備えていないため、これらのロケールのユーザーがラベルを回転した場合、フォントの見栄えが悪くなります。

印刷用フォント・ファイルの配布

双方向言語を使用しているグラフのPDFへの印刷や、中国語、日本語または韓国語を使用しているグラフのPNGイメージへの印刷を予定している場合は、必要なフォント・ファイル(.TTF)を次の方法で配布する必要があります。

  • 双方向言語のグラフをPDFに印刷する場合は、Albanyフォント・ファミリを次のJava Runtime Environment(JRE)ディレクトリに配布する必要があります。

    JAVA.HOME/lib/fonts

    このJAVA.HOMEは、java.homeシステム・プロパティで指定されているディレクトリ名です。

  • 中国語、日本語または韓国語のグラフをPNGイメージに印刷する場合は、必要なすべての絵文字を含むフォント・ファイルを次のJREディレクトリに配布する必要があります。

    lib/fonts/fallback

フォント構成ファイルの詳細は、使用しているJavaのドキュメントを参照してください。

グラフおよびゲージのレンダリングの構成

イメージをレンダリングするデフォルト・タイプが、ビューのURLまたはXMLファイルでまだ指定されていない場合、DefaultWebImageType要素を使用して指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • flash

    フラッシュ・フォーマットをサポートしていないブラウザでは、グラフまたはゲージはレンダリングしません。かわりに、html5を値として使用してください。

  • png (W3C Portable Network Graphics)

  • svg (W3C Scalable Vector Graphics)

    このリリースでは値svgはサポートされていないため、svgを指定した場合はflashが使用されます。

  • html5

    フラッシュ・フォーマットのみをサポートしているブラウザでは、グラフまたはゲージはフラッシュ・フォーマットでレンダリングします。

FlashおよびSVGイメージは、マウスオーバー動作(ポップアップデータラベルなど)、ナビゲーションおよびドリルをサポートしているため、最大限の対話が可能です

交互する行の色の手動による変更

表およびピボット表では、交互する行の色を設定できます。このような書式設定は、隔行の色を緑色にするスタイル設定と呼ばれることもあります。この設定の隔行のデフォルトの色は緑です。ピボット表の場合、コンテンツ・デザイナは、表およびピボット表の編集時に、交互する行の色設定を有効にするかどうかやその他の書式設定機能を制御できます。

管理者は、スタイル構成ファイルを編集することによって、交互する行のデフォルトの色を変更できます。色を変更するには、b_mozilla_4フォルダにあるviews.cssファイルを次のように編集します。6桁の16進値を新しい色の値に変更します。

  • CSSセレクタを使用する表:

    .ECell(偶数行)

    .OCell(奇数行)

  • CSSセレクタを使用するピボット表:

    .PTE (奇数行)

交互する行の色の設定を有効にするオプションは、「ビューの編集」ダイアログにあり、「隔行の色を緑にするスタイル設定を有効にする」といるラベルが付いています。行の色を変えた場合は、必要に応じて、設定した色に合せてこのラベルも変更します。

表およびピボット表のダイアログ内のラベルを変更するには、tableviewmessages.xmlファイルを開いて次のエントリを探します。

WebMessageName = "kmsgTableViewEnableGreenbarReporting"

このエントリとその下にあるテキスト行をカスタム・メッセージ・フォルダのカスタム・メッセージ・ファイルにコピーし、テキスト行を適切に変更します。例:

WebMessageName = "kmsgTableViewEnableGreenbarReporting"
<TEXT>Enable alternating row "RED bar" styling</TEXT>"

ビュー内の相互作用の手動による構成

実行時に分析のビューを右クリックすることで起こる相互作用の処理方法を変更する各種オプションを構成できます。

新規またはアップグレードした分析のデフォルトの設定は、instanceconfig.xmlファイル内の要素を使用して指定します。プレゼンテーション・サービスで分析のプロパティを編集し、分析のビューを右クリックすることで起こる相互作用の処理方法を変更できます。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
  2. 次の表で説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。
  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
      <Analysis>
        <InteractionProperties>
          <InteractionPropertyAddRemoveValues>false</InteractionPropertyAddRemoveValues>
          <InteractionPropertyCalcItemOperations>false</InteractionPropertyCalcItemOperations>
          <InteractionPropertyDrill>true</InteractionPropertyDrill>
          <InteractionPropertyGroupOperations>false</InteractionPropertyGroupOperations>
          <InteractionPropertyInclExclColumns>true</InteractionPropertyInclExclColumns>
          <InteractionPropertyMoveColumns>true</InteractionPropertyMoveColumns>
          <InteractionPropertyRunningSum>false</InteractionPropertyRunningSum>
          <InteractionPropertyShowHideSubTotal>false</InteractionPropertyShowHideSubTotal>
          <InteractionPropertySortColumns>true</InteractionPropertySortColumns>
          <InteractionPropertyHideColumns>false</InteractionPropertyHideColumns>
        </InteractionProperties>
      </Analysis>
    </ServerInstance>
  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。
要素 説明 デフォルト値

InteractionPropertyAddRemoveValues

「値の追加/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

false

InteractionPropertyCalcItemOperations

「計算項目の作成/編集/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

false

InteractionPropertyDrill

「ドリル(プライマリ相互作用でない場合)」オプションが「相互作用」タブの「分析プロパティ」ダイアログでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

true

InteractionPropertyGroupOperations

「グループの作成/編集/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

false

InteractionPropertyInclExclColumns

「列を含める/除外」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

true

InteractionPropertyMoveColumns

「列の移動」オプションが「相互作用」タブの「分析プロパティ」ダイアログでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

true

InteractionPropertyRunningSum

「累計の表示/非表示」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

false

InteractionPropertyShowHideSubTotal

「小計の表示/非表示」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

false

InteractionPropertySortColumns

「列のソート」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。

true