Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 12.2.1.2.0 E82972-02 |
|
前へ |
次へ |
BIコンポーザは操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を行うことができます。「分析」エディタの複雑さはありません。
注意:
BIコンポーザはBI Publisher用のレポート・エディタではありません。
(Oracle BI EEなどの)アプリケーションでBIコンポーザを使用できる2つのモード、標準モードとアクセシビリティ・モードがあります。アクセシビリティ・モードには通常モードと同じ機能がありますが、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションと併用できるように最適化されています。これにより、視覚障害などアクセシビリティ問題を抱えているユーザーにとって、分析の作成、編集および表示がより容易になります。
注意:
アクセシビリティ・モードのウィザード・ページに表示される、アイコンやチェック・ボックスなどの視覚的な手がかりは、標準モードでの表示と同じです。テキストベースのウィザード・ページ・リンクのリストがアクセシビリティ・モードのウィザード・ページに表示されませんが、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションで読み取ることができます。BIコンポーザ・ウィザードのメイン・コンポーネントは次のとおりです。
ウィザードの最上部には、ウィザード内の各手順のボタンを含むBI Composerトレインがあります。「BI Composerでの分析の作成または編集の手順」を参照してください。
左側には「カタログ」タブおよび「サブジェクト・エリア」タブがあります。(これらのタブは、BIコンポーザがADFアプリケーション、Oracle WebCenter Portal FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portalの一部である場合にのみ使用できます。Oracle BI EEの一部である場合は使用できません。)
タブの右側にはパネル領域があり、ここに各手順でのコンポーネントが表示されます。
右端には、「戻る」、「Next」、「終了」、「取消」の各ボタンがあります。
「BI Composerを使用できる場所」を参照してください。
BIコンポーザにはいくつかの領域でアクセスできます。
BI Composerは、次の場所で使用できます。
Oracle BI Enterprise Edition(組織にインストールされ構成済の場合)。「Oracle BI Enterprise EditionでのBIコンポーザの可用性」を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合できるように変更されている任意のADFアプリケーション。『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』のADFアプリケーションへのBIコンポーザの追加に関する項を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合できるように変更されているOracle WebCenter Portal FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal。詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』のWebCenter PortalアプリケーションまたはWebCenter Portal: SpacesへのBIコンポーザの追加に関する項を参照してください。
「BI Composerとは」を参照してください。
ユーザーがOracle BI EEで分析作業を行う場合、次のようにユーザーの選択に応じて、分析エディタのかわりにBIコンポーザが表示される可能性があります。
ユーザーが分析エディタとしてBIコンポーザ・ウィザードを使用することを指定し、Oracle BI EEでアクセシビリティ・モードをオフにしている場合、分析エディタのかわりに標準モードのBIコンポーザが表示されます。
ユーザーがOracle BI EEでアクセシビリティ・モードをオンにしている場合、「分析」エディタのかわりにアクセシビリティ・モードのBIコンポーザが表示されます。
ユーザー:
分析エディタとしてBIコンポーネントウィザードを使用することを指定するには、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで「分析」エディタのコンポーネントの「ウィザード(制限付き機能)」オプションを選択します。
アクセシビリティ・モードのオン/オフを切り替えるには、「サイン・イン」ページで「アクセシビリティ・モード」を選択または選択解除するか、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで「アクセシビリティ・モード」コンポーネントの「オン」または「オフ」を選択します。
分析エディタは、BIコンポーザの分析機能がより単純であるのに対して、追加の編集ツールが備わっています。
分析エディタおよびBIコンポーザはどちらも、ビジネス・プロセスの高度な意思決定を支援する分析コンポーネントとして、同じような目的で使用されます。探索、分析、共有および視覚化によるコラボレーションの向上により、すべてのレベルのビジネス・ユーザーがデータへの洞察力を得ることができます。BIコンポーザと分析エディタには異なる点もあります。計算項目、選択ステップ、複数条件など高度な分析機能を含まない簡易な分析には、BIコンポーザのほうが適しているという点です。洗練され高度に構造化された分析は、分析エディタを使用して編集する必要があります。
BIコンポーザでは、分析を短時間で簡単に作成または編集できます。
次の表では、BIコンポーザで分析を強化するときに使用できるビューとオプションを示します。
ビューまたはオプション | 説明 |
---|---|
表 |
表、サマリー表、ピボット表またはサマリー・ピボット表を使用できます。 表ではプロンプトとセクションを使用できます。 詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 表の編集」パネルを参照してください。 |
グラフ |
次のような様々なタイプのグラフを使用できます。
グラフでは次のような様々なセクションを使用できます。
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: グラフの編集」パネルを参照してください。 |
条件付き書式設定 |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: 強調表示」パネルを参照してください。 |
列式 |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: 列の選択」パネルを参照してください。 |
フィルタ |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルを参照してください。 |
相互作用 |
値をクリックしたときに何が起こるかを指定できます。ドリル、トランザクションへのナビゲート、または「なし」の指定により何も行わないようにすることができます。 詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: 列の選択」パネルを参照してください。 |
ソート |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルを参照してください。 |
BIコンポーザで分析を設定または変更するにはいくつかのステップが必要です。
BI Composerで分析を作成または編集する手順は次のとおりです。
列の選択 - この手順では、分析に含める列を選択します。また、次のこともできます。
列の相互作用の指定
列式の指定
列名の変更
列の非表示
詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 列の選択」パネルを参照してください。
ビューの選択 - この手順では、タイトル、表、ピボット表、棒グラフなど、分析に含めるビューを選択します。(BIコンポーザでは、Oracle BI Enterprise Editionで使用できるビューのすべてがサポートされているわけではありません。)結果をプレビューし、関連するXMLコードを表示することもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: ビューの選択」パネルを参照してください。
表の編集 - この手順では、表形式ビューのレイアウトを編集します(表形式ビューを含めた場合)。たとえば、プロンプトの作成、分析を区分するための列の使用、および特定の列の表形式ビューからの除外ができます。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 表の編集」パネルを参照してください。
グラフの編集 - この手順では、グラフのプロパティおよびレイアウトを編集します(グラフ・ビューを含めた場合)。たとえば、プロンプトの作成、分析を区分するための列の使用、グラフからの特定の列の除外ができます。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: グラフの編集」パネルを参照してください。
ソートおよびフィルタ - この手順では、ビューにソートおよびフィルタを適用します。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルを参照してください。
強調表示 - この手順では、表形式ビューに条件付き書式を適用します(表形式ビューを含めた場合)。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 強調表示」パネルを参照してください。
保存 - この手順では、分析を同じ名前または別の名前で保存します。また、次のこともできます。
分析を保存するための新規フォルダを作成します。
フォルダおよび分析の名前を変更します。
フォルダおよび分析を削除します。
フォルダを展開または縮小します。
詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 保存」パネルを参照してください。
Oracle BI EEで、BIコンポーザを使用して分析を作成するには、グローバル・ヘッダーの「新規」メニューで「分析」オプションを選択するか、またはホーム・ページの「作成」エリアを選択します。
「BI Composerとは」を参照してください。
Oracle BI EEの場合:
グローバル・ヘッダーで「新規」、「分析」の順にクリックします。
サブジェクト・エリアを選択します。BIコンポーザ・ウィザードが新規ウィンドウに表示されます。
他のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)の場合:
「サブジェクト領域」タブをクリックします。
サブジェクト・エリアを選択します。
「作成」をクリックします。
「列の選択」パネルで、分析に含める列を選択します。追加する各列に対して次を行います。
「サブジェクト領域」リストにある列を選択します。
「追加」をクリックして、これを「選択された列」リストに移動します。
列を選択するサブジェクト領域を追加または削除するには、「サブジェクト領域」: Subject_Area_Name領域で「追加」ボタンをクリックし、「サブジェクト領域の追加/削除」ダイアログを表示します。
「選択された列」リストの列に対して、次を行います。
列名を変更するか列の式を指定するには、列を選択して「列のプロパティ」をクリックし、BIコンポーザの「列のプロパティ」ダイアログを表示します。
列見出し、または列または階層レベルの値をクリックしたときに何が起こるかを指定するには、列の「相互作用」リストで次のオプションのいずれかを選択します。
ビューの列を非表示にするには、列の「非表示」ボックスを選択します。
リストから列を削除するには、列を選択して「削除」をクリックします。
リストからすべての列を削除するには、「すべて削除」をクリックします。
ウィザードの最上部にあるBI Composerトレインの「ビューの選択」ボタンをクリックします。
BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: ビューの選択」パネルで、含めるビューを指定します。
(オプション) 分析に表形式ビューを含めた場合は、BIコンポーザ・トレインの「表の編集」ボタンをクリックします。
(オプション) BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 表の編集」パネルで、表形式ビューのレイアウトを編集します。
(オプション) 分析にグラフ・ビューを含めた場合は、BI Composerトレインの「グラフの編集」ボタンをクリックします。
(オプション) BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: グラフの編集」パネルで、グラフのプロパティおよびレイアウトを編集します。
(オプション) BI Composerトレインの「ソートおよびフィルタ」ボタンをクリックします。
(オプション) BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: ソートとフィルタ」パネルで、ソートおよびフィルタをビューに適用します。
(オプション) 分析に表形式ビューを含めた場合は、BIコンポーザ・トレインの「強調表示」ボタンをクリックします。
注意:
「強調表示」パネルはメジャー列を書式設定するときにのみ使用してください。(オプション) BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 強調表示」パネルで、条件付き書式を表形式ビューに適用します。
BI Composerトレインの「保存」ボタンをクリックします。
BIコンポーザ・ウィザード - 「分析の作成: 保存」パネルで、保存基準を指定し、分析を同じ名前または別の名前で保存します。「送信」ボタンをクリックします。
注意:
BIコンポーザ・セッションに未保存の分析が残っているときに、Oracle WebLogic Scripting Toolの現在の管理対象サーバーが停止し、別の管理対象サーバーへのフェイルオーバーが発生したとします。この場合、既存のBIコンポーザ・セッションの分析は保存できません。BIコンポーザ・セッションを新たにオープンすると元の分析を取り戻すことができるので、そこから分析を保存してください。BIコンポーザは操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を行うことができます。
次の場合は、Oracle BI EEでBIコンポーザを使用して分析を編集します。
「カタログ」ページから、または「ホーム」ページの「最近」セクションまたは「最もポピュラー」セクションから分析を編集
ダッシュボード内から分析を編集
他のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)では、分析を選択してBIコンポーザ・ウィザードから直接編集します。「BI Composerとは」を参照してください。
BIコンポーザ用に最適化されるよう、分析を書式設定できます。
Oracle BI EE以外のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)でBIコンポーザを操作している場合、BIコンポーザに表示するための分析を表示できます(Oracle BI EEでは、「分析」エディタを使用して作成した分析と同じ方法で分析を表示します。)
「BI Composerとは」を参照してください。
分析エディタは、データの探索およびやり取りのための単純なインタフェースを提供します。
BIコンポーザで作業可能なビューのタイプ,の説明のとおり、BIコンポーザでは特定のタイプのビューを編集できます。分析エディタで作成した分析を編集するときには、次のリストに示す多数のオブジェクトおよび属性を使用できます。
条件付き書式 - 分析の各列に定義された最初の条件付き書式が適用されます。
除外列
フィルタ
プロンプト
セクション
円グラフのスライス
ソート
タイトル
散布図でメジャーを色と点で区別
これらの分析の1つをBIコンポーザで編集した場合、分析内の非互換要素を指摘するエラー・メッセージが表示されることがあります。
このメッセージが表示される原因は様々です。次に例を示します。
緑にする書式設定が分析に適用されました。
ゲージやパフォーマンス・タイルなど非互換のグラフ・ビューが分析に含まれています。
選択ステップやフィルタなど非互換のビューが分析に含まれています。
ビュー・タイプが重複しています。たとえば、分析に表、ピボット表、円グラフおよび棒グラフが含まれている場合、BIコンポーザで変換されるのは1つの表と1つのグラフのみです。表とピボット表のいずれかがサマリー表に変換され、互換性のある分析内の最初のグラフ・タイプがグラフのデフォルトになります。
非互換エラーのメッセージを受け取ったときのBIコンポーザでの分析の編集方法: