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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82970-01
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データ・セット間のリンクの作成

BI Publisherデータ・エンジンを使用すると、データソースからデータを抽出した後で、そのデータを結合したり構造化できます。

ソース側では、データを1つの結合されたデータ・セットに結合したり構造化できない場合があります。たとえば、データが異種のデータソース(Microsoft SQL ServerやOracle Databaseなど)に存在するときには、ソースではデータを結合できません。データの取得元が同一のソースだとしても、行数やページ数が数十万におよぶ可能性のある巨大なレポートやドキュメントを作成している場合には、目的のレイアウトと一致するようにデータを構造化することでドキュメント生成が最適化されます。

2つのデータ・セット間にマスター/ディテール(または、親子)関係を定義するためにリンクを作成します。リンクは、要素レベルのリンクまたはグループ・レベルのリンクとして作成できます。結果としての、階層XMLデータは同じになります。要素レベルのリンクとしてリンクを作成することをお薦めします。グループ・レベルのリンクは、以前のバージョンのOracle BI Publisherによるデータ・テンプレートとの下位互換性を維持するために用意されています。

データ・リンク(または親子関係)は、複数の問合せの結果を関連付けます。データ・リンクによって、次のようなリレーションシップを確立できます。

要素レベルのリンクについて

要素レベルのリンクによって、2つのデータ・セット間にバインド(結合)を作成し、それらのデータ・セット間のマスター/ディテール(親子)関係を定義します。

要素レベルのリンクを作成します。データ・セット間にマスター/ディテール関係を定義するには、この方法をお薦めします。要素レベルのリンクを使用してデータ・セットをリンクさせる場合、バインド変数によって2つのデータ・セット間を結合するコードは必要ありません。

グループ・レベルのリンクについて

グループレベルのリンクは、データ・セットを階層XMLとして構造化する方法を決定しますが、データ・エンジンがマスター問合せとディテール問合せを実行するために必要な結合情報が欠落しています。

グループ・レベルのリンクを定義するときには、2つのデータ・セット間のリンクで一意のバインド変数を通じて問合せを更新する必要があります。