Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド 12c (12.2.1.2.0) E82970-01 |
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MDXクエリー・ビルダーを使用すると、基本的なMDX問合せをコーディング不要で作成できます。MDXクエリー・ビルダーでは、ディメンションを列、行、ページおよび視点の各軸に追加することや、問合せの結果をプレビューできます。
注意:
MDXクエリー・ビルダーで実行できるのは、Essbaseデータソースに対するデータ・セットの作成のみです。その他すべてのOLAPデータソースについては、問合せを手動で作成する必要があります。
MDX問合せを作成するには、手動でMDX問合せを入力するか、MDXクエリー・ビルダーを使用して問合せを作成します。
MDXクエリー・ビルダーを使用してMDX問合せを作成するには:
「キューブの選択」ダイアログでは、MDX問合せの作成に使用するEssbaseキューブを選択します。
選択済のMDXデータソース接続によって、どのEssbaseキューブが選択可能になるかが決まります。
MDX問合せを作成するには、「列」、「行」、「スライサ/POV」、「ページ」の各軸のディメンションを選択します。
Accountディメンションのメンバーは、メンバー名ごとに個別に一覧表示されます。次に示されているように、その他のディメンション・メンバーはすべて世代名によって表現されます。
ディメンションの世代や個々のメジャーを、「Account」ディメンションから「列」、「行」、「スライサ/POV」、「ページ」の各軸にドラッグできます。
問合せを作成するには、ディメンションのメンバーまたはメジャーを「ディメンション」パネルから次の軸領域のいずれかにドラッグします。
列: 問合せのAxis (0)
行: 問合せのAxis (1)
スライサ/POV: スライサ軸を利用すると、問合せの対象をEssbaseキューブの特定スライスにのみ限定できます。これは、問合せのWHERE句(省略可能)を表します。
軸: 問合せのAxis (2)
「列」軸と「行」軸ではディメンションのメンバーをネストできますが、「スライサ/POV」軸では1つのディメンションのみを追加できます。
MDXクエリー・ビルダーのツールバーには、MDX問合せに変更を加えるための、次のボタンがあります。
「行と列の入替え」をクリックすると、行と列の間でディメンションが入れ替わります。
「アクション」をクリックすると、次のメニュー項目が表示されて選択できるようになります。
キューブの選択: 問合せのための別のEssbaseキューブを選択します。
別名表の設定: ディメンション表示名に使用する別名表を選択します。別名は表示にのみ使用され、問合せの中では使用されません。
自動リフレッシュ: 「列」、「行」、「スライサ/POV」、「ページ」の各軸にディメンション・メンバーが配置されたときに結果を表示し、MDX問合せ構文を自動的にリフレッシュします。
結果のクリア: 結果をクリアし、すべての軸でのメンバー選択および問合せに追加されたフィルタを解除します。
空白列の表示: データが格納されていない列を表示します。
空白行の表示: データが格納されていない行を表示します。
問合せの表示: ディメンションを「列」、「行」、「スライサ/POV」、「ページ」の各軸に配置した結果として作成される、MDX問合せ構文を表示します。
MDXクエリー・ビルダーでは、「列」、「行」、「ページ」の各軸のディメンションに対するフィルタを作成して、MDX問合せをさらに絞り込むことができます。
1つの問合せに対して複数のフィルタを作成できますが、「列」、「行」、「ページ」の軸ごとに作成できるフィルタは1つのみです。
「オプション」ダイアログでは、「列」、「行」、「ページ」の各軸のディメンションごとに、問合せに組み込むディメンション・プロパティを選択します。
次に示されているように、問合せの作成が完了したら、「保存」をクリックすると「オプション」ダイアログが表示されます。
デフォルトでは、プロパティは何も選択されません。
ディメンションのプロパティは次のとおりです。
メンバーの別名: Essbaseアウトラインにリスト表示される、ディメンション・メンバーの別名。
祖先名: Essbaseアウトラインにリスト表示される、祖先ディメンション名。
レベル番号: Essbaseアウトラインにリスト表示される、ディメンション・レベル番号。
生成番号: Essbaseアウトラインにリスト表示される、ディメンションの世代番号。
たとえば、「メンバーの別名」プロパティと「レベル番号」プロパティを選択した場合のMDX問合せは、次のようになります。
SELECT NON EMPTY Hierarchize([Market].Generations(2).Members) PROPERTIES MEMBER_ALIAS,LEVEL_NUMBER ON Axis(0), NON EMPTY CROSSJOIN(Hierarchize([Product].Generations(3).Members), {[Accounts].[Margin],[Accounts].[Sales],[Accounts].[Total_Expenses]})ON Axis(1), NON EMPTY [Year].Generations(3).Members ON Axis(2) FROM Demo.Basic
Essbaseのディメンション・プロパティの詳細は、Oracle Essbaseデータベース管理者ガイドの「プロパティの問合せ」を参照してください。
次に示されているように、MDX問合せのオプションを選択したら、「OK」をクリックして「新規データ・セット - MDX問合せ」ダイアログに戻り、MDX問合せ出力を確認します。
「OK」をクリックしてデータ・モデル・エディタに戻り、変更内容を保存します。
注意:
MDX問合せをBI Publisherに保存した後で変更を加える場合は、構文をMDXクエリー・ビルダーで変更するのではなく、手動で変更することをお薦めします。