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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82969-01
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高度なトピック

これらのトピックを使用して日付パラメータを増やして、宛先ファイル名を動的に定義します。

この項には次のトピックが含まれます:

日付パラメータの増分

スケジュールされたレポートに日付パラメータが含まれる場合、スケジュールの日付に値を入力すると、日付の値は変更できなくなります。スケジュールされたレポートのインスタンスが実行されるたびに、同じ日付パラメータが使用されます。

日付パラメータの値を実行のたびに変更する必要がある場合は、スケジューラの日付パラメータのフィールドに式を入力して、レポート・ジョブが実行されるたびに日付が計算されるようにすることができます。

たとえば、前の週のデータを取得するために毎週月曜日に実行されるレポートのスケジュールを作成する場合、前の週の最初の日と最後の日の値を増加させるように、このレポートの日付パラメータを更新する必要があります。

次に示す関数をここに示す構文のとおりに入力すると、スケジュールに従ってレポートが実行されるときに、該当する日付が計算されます。

  • {$SYSDATE()$} - 現在の日付。BI Publisherを実行しているサーバーのシステム日付。

  • {$FIRST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最初の日

  • {$LAST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最後の日

  • {$FIRST_DAY_OF_YEAR)$} - 現在の年の最初の日

  • {$LAST_DAY_OF_YEAR)$} - 現在の年の最後の日

パラメータ値内で呼び出された日付関数が評価されるのは、レポート・ジョブがスケジューラによって実行されるときです。

次のように、プラス記号(+)とマイナス記号(-)を使用して、日数を加算または減算する式を入力することもできます。

  • {$SYSDATE()+1$}

  • {$SYSDATE()-7$}

この例では、スケジュールが実行されるたびにすぐ前の週のデータを取得するために、レポートの日付パラメータのフィールドに次のように入力します。

  • 開始日: {$SYSDATE()-7$}

  • 終了日: {$SYSDATE()-1$}

注意:

日付関数は、データ・モデルのデフォルト・パラメータ値として設定できます。その場合は、ユーザーがレポート・ビューアでレポートを表示するたびに、デフォルト値として指定された式に従って日付パラメータが計算されます。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイドのパラメータと値リストの追加を参照してください。

日付式を使用した宛先ファイル名の動的定義

WebフォルダやFTPの宛先となるリモート・ファイル名を入力する場合は、日付式を入力することで、ファイル名に動的に日付が含まれるようにすることができます。この日付は、実行時にサーバーのタイムゾーンを使用して設定されます。

これらの式については次の表で説明します。

説明

%y

年を4桁で表示します(例: 2011)。

%m

月を2桁(01~12)で表示します(01 = 1月)。

%d

日を2桁(01~31)で表示します。

%H

24時制の時間を2桁(00~24)で表示します。

%M

分を2桁(00~59)で表示します。

%S

秒数を2桁(00~59)で表示します。

%l

ミリ秒を3桁(000~999)で表示します。

後ろに日付が付加されたファイル名、および前に日付が付加され、後ろに時刻が付加されたファイル名を作成するには、次の手順を使用します。

後ろに日付、月および年が付加された、次のようなファイル名を作成します。

myfile_01_11_2010.pdf

次のように入力します。

myfile_%d_%m_%y.pdf

前に日付、月および年が付加され、後ろに時間と分が付加された、次のようなファイル名を作成します。

01_01_2010_myfile_22_57.pdf

次のように入力します。

%d_%m_%y_myfile_%H_%M.pdf

my_file_%a%b%c.pdfのように、ファイル名に未定義の式が含まれている場合、ファイルはmy_file_%a%b%c.pdfという名前で作成されます。