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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発
12c (12.2.1.2.0)
E82843-01
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B WebフォームとWebフォーム・コントロール・プロパティのリファレンス

この付録では、WebフォームとWebフォーム・コントロールで使用可能なプロパティを説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

B.1 Webフォーム・プロパティ

Webフォームの動作および外観を制御するには、そのプロパティを変更します。

プロパティの編集には、機能別にWebフォーム・プロパティをグループ化するタブ付きペインが含まれるプロパティ・エディタを使用します。

B.1.1 「設定」タブ

デザイナでWebフォームを選択すると、「プロパティ」コントロールの「設定」タブに、表B-1に示すプロパティが表示されます。

表B-1 プロパティ

プロパティ 説明

フォーム名

フォームの名前を定義します。

説明

Webフォームの説明を示します。デフォルトでは、すべてのフォームで、「この説明を変更するにはフォームを編集してください。」という記述が使用されます。この説明を、フォーム固有の内容に変更します。

フォーム・エディタで、フォームの共有アイコンの右側の領域にカーソルを重ねると、説明がツール・チップとして表示されます。また、個々の送信ドキュメントを表示した場合にも説明が表示されます。

要素名

デザイナ・パレットから作成されたフォームの発行xmlに、ルート要素名を指定します。有効なXML名である必要があります。

フォームの名前は、要素名から分離されます。

フォーム名に国際文字を含める場合、国際文字を「要素名」フィールドに入力する必要があります。

注意: 要素名を変更する場合、すべての既存の発行は無効になります。エラー・メッセージ。発行が無効です。「フォーム/フローに対して互換性のない変更が行われました。」と表示されます。

保存

このフォームのすべての送信内容がフォームの送信リポジトリに格納されます。このプロパティはデフォルトで有効になっています。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、フォーム送信は引き続き送信リポジトリに記録され、送信に関するメタデータ(送信日時、成功/失敗の条件)を表示できますが、フォーム・フィールドのデータは保存されません。

印刷可能

フォームの上部に印刷アイコンが表示されます。ユーザーがフォームを印刷できないようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除します。フォームの各Webフォーム・コントロールで、「印刷可能」プロパティを使用して、PDF印刷ビューに表示されるフォーム・フィールドを制御できます。

PDFの保存

ユーザーはファイルをPDF形式で保存できます。このプロパティは、保存プロパティを有効にしている場合のみ有効化できます。

選択すると、ファイルのPDFイメージもフォーム送信リポジトリに保存されます。

装飾済

新しく追加されたコントロールが、コントロール・レベルのデコレータ・プロパティを設定または設定解除するかどうかを制御します。すでにフォームにあるコントロールには影響しません。

B.1.2 「スタイル」タブ

デザイナでWebフォームを選択すると、「プロパティ」コントロールの「設定」タブに、表B-2に示すプロパティが表示されます。

表B-2 要素

プロパティ 説明

フォームの幅を指定します。デフォルトの「標準」の幅は600pxですが、ドロップダウンには細い(400px)および広い(800px)もあります。カスタム・オプションにより、幅を指定できる「幅」ドロップダウンの右側のボックスが有効になります。

高さ

フォームがブラウザにロードされる際の最初の高さを指定します。これにより実際の高さが決まることはありません。一般に、フォームのサイズは動的に変更されるため、フォームの「高さ」プロパティを編集する必要はありません。ただし、フォームが非常に小さい場合、フォームの実際の高さに設定しておけば、フォームがロードされた際に外観を改善できます。

コントロール

チェック・ボックスおよびラジオの各コントロールに対して定義したオプションを垂直または水平のどちらの方向に表示するかを決定します。

レイアウト

レイアウトを選択します。レイアウトはフォームの外観を変更します。レイアウトには次のものがあります。

  • 新規 - 最新のCSSをサポートする新しいブラウザを利用します。モバイル機器で実行中のフォームまたはフローに最適です。

  • 圧縮 - これは、コントロール間の垂直スペースを縮小する点を除いて、新規レイアウトとよく似ています。

  • タイト - 垂直および水平スペースは大幅に削減されます。コントロールは互いに直面して配置されます。

スタイル

「スタイル」ドロップダウンから選択肢を選択して、スタイルをフォームに適用します。スタイルは主に色に関係していますが、フォント名、サイズおよび色などの他のプロパティを指定することもできます。選択肢には、「青」、「普通」、「緑」「アクア」があります。

カスタム・スタイルを作成できます。カスタマイズされたスタイルも、事前定義済オプションとともにドロップダウン・リストに表示されます。

印刷フォント

このプロパティを使用して、PDFのレンダリング時に使用されるフォントを必要に応じて選択します。

B.2 Webフォーム・コントロール・プロパティ

各Webフォーム・コントロールの動作および外観を制御するには、そのプロパティを変更します。

プロパティの編集には、機能別にプロパティをグループ化するタブ付きペインが含まれるプロパティ・エディタを使用します。

B.2.1 Webフォーム・コントロール・プロパティ - 「設定」タブ

「設定」タブでは、コントロールの一般的なプロパティを定義します。表B-3に、「設定」タブに表示されるすべてのコントロール・プロパティのリストをアルファベット順に示します。

注意:

「設定」タブのすべてのプロパティがすべてのWebフォーム・コントロールで使用されるわけではありません。

表B-3 コントロール・プロパティ - 「設定」タブ

プロパティ 説明

コントロール・タイプ

このWebフォーム・コントロールのタイプを定義します。ドロップダウン・リストからタイプを選択することで、Webフォーム・コントロールのタイプを変更できます。

このプロパティは次のWebフォーム・コントロールに適用されます。

  • 選択コントロール(ドロップダウン・リスト、ラジオ、チェック・ボックス)。

  • 大部分の入力コントロール(テキスト、テキスト領域、電子メール、電話番号、数量、数値)。

  • 日付コントロール(日付、時間、日付/時間)。

初めてWebフォームにコントロールを追加すると、このプロパティが自動的に移入されます。フォーム内のコントロールを別のタイプのコントロールに切り替える場合は、このプロパティを変更できます。これにより、元のコントロールを削除せずに新規コントロールを内側にドラッグできます。

選択コントロールを入力コントロールに変更することはできません(逆も同様)。チェック・ボックスをドロップダウン・リストに切り替えることはできますが、このプロパティを使用してチェック・ボックスをテキスト・コントロールに変更することはできません。

また、このプロパティはフォーム内のコントロールの種類を検証するのに役立ちます。コントロールを内側にドラッグした後に新しいラベルをコントロールに割り当てます。このプロパティにより、ラベルに関係なく、フォーム内のコントロールの種類を確認できます。

スキーマ要素から生成されたコントロールには、「コントロール・タイプ」プロパティのかわりに「表示形式」プロパティが設定されます。

CSSクラス

コントロールのXHTMLマークアップ・クラス名を定義します。このCSSクラスを使用して、テーマをカスタマイズする際に任意のCSSでコントロールを参照できます。

組込みCSSクラス名'f-page-break'を使用して、新規ページの先頭にあるコントロールに追加することによって、フォームのPDFまたはTIFFの印刷ビューに改ページを追加します。

日付書式

フォームで使用する日付書式を定義します。

このプロパティは、日付コントロール、および日付/時間コントロールの日付部分にのみ適用されます。ヨーロッパの日付書式がサポートされています。フォームに入力された日付は選択した書式に従って変換され、選択した書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力された日付は、選択した日付書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力された日付は、選択した書式に従って変換されます。たとえば、ヨーロッパの書式であるDD-MM-YYYYを選択し、10-05-2009と入力した場合、日付値はMay 10, 2009に変換されます。米国の書式であるMM-DD-YYYを選択した場合、日付値はOctober 5, 2009に変換されます。

  • "-"、"/"または"."のいずれかをセパレータとして使用したMM-DD-YYYYの書式を選択した場合、いずれのセパレータもその書式には有効ですが、選択したセパレータに変換されます。

  • ユーザーは引き続き、Feb 3, 2001などの日付を入力できます。これは指定した書式に変換されます。

デコレータ

フォームのデコレータがオンになっている場合、パレットから入力コントロールをドラッグすると、コントロールの左側にデフォルトのデコレータ・アイコンが表示されます。デフォルトは、ドラッグするコントロールのタイプによって異なります。個々のコントロールのデコレータを変更するには、ドロップダウン・リストからデコレータを選択します。

テキスト領域コントロールは、デコレータを持たない唯一の入力コントロールです

表示形式

フォームでのコントロールの表示方法を変更できます。たとえば、テキスト・コントロールをドロップダウンに変更するには、許可されたコントロールのリストからドロップダウンを選択します。これにより、コントロールの外観は変更されますが、コントロールによるデータの処理方法には影響しません。コントロールの検証の動作を変更する必要がある場合は、スキーマを更新する必要があります。「表示形式」プロパティは、メッセージ、アップロード、イメージ、ビデオ、リンク、日付、時間、日付/時間の各スキーマ・コントロールには使用できません:

このプロパティは、XSDスキーマ要素から生成されたコントロールにのみ適用されます。(コントロールがパレットからドラッグされた場合、コントロール・タイプ・プロパティが設定されています)。

有効な場合に有効化

すべてのデータが検証済でない場合でも、ユーザーはフォームを送信できます。

デフォルトでは、すべての必須フィールドが入力され有効なデータが含まれるまで、フォームの「送信」ボタンは使用できません。フォームが無効でもユーザーによるフォームの送信を許可するには、このプロパティの選択を解除します。

このプロパティは「送信」コントロールにのみ適用されます。

有効

ユーザーが最初にフォームにアクセスしたときにコントロールを有効または無効のどちらにするかを決定します。「有効」チェック・ボックスをクリアした場合、コントロールが有効になるまでユーザーはコントロールに値を入力できません。(ルールを使用してコントロールを有効にできます。)

たとえば、結婚式の招待状のフォームを作成しており、フォームに入力する人がゲストを同伴するかどうかを知る必要があるとします。フォームにはゲストの氏名を入力するテキスト・コントロールが含まれ、ユーザーが結婚式に参列することを(別のコントロールで)表明した後にのみ有効になります。

コントロールのグループ化を無効にすることはできません。

エラー・メッセージ

ユーザーがコントロールで有効な値を指定しない場合に表示されるエラー・メッセージを指定します。このプロパティを空白のままにすると、ユーザーが無効な値を指定した場合、汎用フィードバック(「無効な値」メッセージなど)を受け取ります。

たとえば、ユーザーが電話コントロールに市外局番203または860を入力する必要があるパターンを使用している場合、エラー・メッセージ・プロパティを使用することで、ユーザーが異なる市外局番を入力しようとしたときにこれを明示的に知らせることができます。

ヘルプ

特定のコントロールに関する詳細なヘルプを指定します。ヘルプ・テキストを指定すると、フォーム上のコントロールの隣にアイコンが表示されます。ユーザーがクリックすると、そのアイコンと、「ヘルプ」プロパティで指定したヘルプ・テキストがフローティング・ボックスに表示されます。

ラベルの非表示

コントロールのラベルをフォームに表示するかどうかを決定します。フォームのラベルを非表示にする場合に選択し、コントロールのラベルを表示する場合にクリアします。

ヒント

ユーザーがコントロールにカーソルを重ねたときにフォームに表示されるツール・チップを作成できます。

ラベル

現在選択されているWebフォーム・コントロールのラベルを定義します。このラベルは、コントロールの横または上にあるフォームに表示されます。「ラベルの非表示」プロパティを有効にすることで、フォームのラベルを非表示にできます。

Webフォームにコントロールを追加する際に、任意かつ一意の名前が割り当てられます。コントロールの作成後、これをWebフォームのエンド・ユーザーに対して表示するテキストに変更できます。

コントロールをクリックしてラベルを選択するか、プロパティ・ラベル・フィールドで任意の名前を重ねることで、フォーム自体でラベルをコントロールできます。

メッセージ・コントロールはラベルのない唯一のコントロールであり、静的テキストに使用されるため、静的テキストに加えてラベルも不要です。

ラベル名には、プレーン・テキストまたは任意のXHMTLを使用できます。

ラベル

コントロールのラベルを変更できます。ただし、スキーマ内のコントロールのXSD値は変更されません。つまり、フォームでユーザーに表示される内容は変更できますが、基礎となる値は変更できません。要素値を変更するためにパレット・コントロールに使用する[value=label]構文は使用できません。

このプロパティは、スキーマ要素から生成されたコントロールにのみ適用されます。(コントロールをパレットからドラッグした場合、「オプション」プロパティが設定され、コントロールがスキーマ要素から生成された場合、「ラベル」プロパティが設定されます。)

最大長

コントロールでユーザーが指定できる文字数を正の整数で示して制限します。「テキスト領域」コントロールでは、HTML制限のためこのプロパティはサポートしていません。ただし、ビジネス・ルールを使用してテキスト領域コントロールTextareaMaxLengthにこの機能を追加することは非常に簡単です。

このプロパティは、テキスト・コントロールおよび他の入力コントロールに使用できます。

メッセージ

フォームにメッセージを組み込むことができます。このプロパティ・フィールドには、通常のテキストに加えて、ブラウザによって書式設定および表示される任意のXHTMLマークアップを含めることができます。このプロパティはメッセージ・コントロールにのみ適用され、フォームに表示される静的テキストを入力します。

メッセージ・タイプ

プロパティ・パネルの「設定」タブにある「メッセージ・タイプ」ドロップダウンからメッセージ・タイプを選択すると、事前定義済の様々な背景色、デコレータまたは境界線を表示できます。これらの設定は、「BGの色」と「ラベルの色」に指定した値をオーバーライドします。これらの値を有効にするには、メッセージ・タイプとして「なし」を選択してください。

メッセージ・タイプには次の値があります。

  • デフォルト

  • なし

  • 境界

  • 成功

  • 情報

  • 警告

  • エラー

最小数と最大数(繰返し)

繰返しコントロール内でコントロールが繰り返すことのできる最小と最大の回数を正の整数で指定します。

最小値は、エンド・ユーザーが追加または入力する必要があるコントロールの最小数を定義します。ユーザーがコントロールの最小数に対してデータを入力しなかった場合、送信ボタンが有効になりません。

最小数および最大数

ユーザーがコントロールに入力できる最小値と最大値を、正の整数で示して定義できます。

これらのプロパティは、表コントロールの一部として、またはフォームのコントロールの中に入力コントロールが含まれる場合に表示され、その入力コントロールに適用されます。最小値に1、最大値に10を指定した場合、ユーザーは少なくとも1つの入力コントロールに値を入力する必要があり、入力しない場合はフォームを送信できません。最大で10個の入力コントロールに値を入力できます。

「表」コントロールの最小値と最大値のプロパティにより、ユーザーは必要に応じてフォーム内の表の行を追加または削除できます。

アップロードされたスキーマから生成されたコントロールでは、「最小数」と「最大数」のプロパティは編集できません。これは、スキーマでminOccursおよびmaxOccurs属性によりすでにこれらが指定されているためです。

名前

現在選択されているコントロールの名前を定義します。この名前は自動生成され、コントロールのラベルから空白および特殊文字を除いた名前にデフォルト設定されます。ルールでの使用に有効な名前にするために、空白および特殊文字は削除されます。XMLユーザー向けに、XSDスキーマ要素名として名前が有効になります。トリガーおよびパネルを除くすべてのコントロールについて、コントロール名は32文字に切り捨てられます。

レベルが同じで同一ラベルを持つ2つのコントロールがある場合、コントロールの名前は自動的に一意となります。一意にならないように名前を編集しようとすると、Oracle Web Formsにより編集が妨げられます。ルールでコントロールを使用するには、名前がフォーム内で一意である必要があります。コントロールがセクション・コントロール内にドロップされた場合、セクションの外側にドロップされたコントロールとは別のネスト・レベルとなります。

2つのコントロール、たとえば車と呼ばれるセクション内のコントロールおよびボートと呼ばれるセクション内のコントロールは、異なるネスト・レベルとなります。どちらの場合も、フォーム・デザイナによりコントロールに同じ名前を付けることができます。車とボートのどちらにもVINというコントロールを含めることができます。

「名前」プロパティは、Oracle BPMの異なるいくつかのコンテキストで使用されています。次の機能があります。

  • フォーム・ルール内でのコントロールの参照方法を決定します。

  • パレットから追加されたコントロールについて、Web_Forms_data URLパラメータによってフォーム・フィールドを初期化する際に使用します。注意: XSDスキーマから追加されたコントロールの場合、_dataによってコントロールを初期化するには、基礎となる要素名を使用する必要があります。

  • ドキュメントURIからフォーム・フィールドを参照する方法を決定します。

  • フォーム・アクションのメッセージを表示してURLテンプレートに移動で使用します。

  • ドキュメント・アクションの電子メール・アドレス・テンプレートで使用します。

  • パレットからフォームにドラッグするコントロールに対応したXML要素に指定された名前です。

スキーマからコントロールの名前を変更できますが、スキーマ・コントロールにより基礎となるXSD要素名が保持されます。たとえば、フォーム内の2つのスキーマのコントロールを使用しており、どちらにもFNameというコントロールが含まれるとします。これらのコントロールのいずれかの名前をFirstNameに変更し、フォーム内で一意にすることができます。これは、フォームにルールを追加している場合、またはフォームをテンプレートとして使用する場合に役立ちます。

_dataを除き、XSDに基づくコントロールでは、パレットに基づくコントロールと同じルール(前述)が使用されます。

改行

「改行」プロパティは、12列幅セレクタを持つすべてのコントロールに存在します。「改行」を選択すると、レンダリングされたフォームの新規行にコントロールが表示されます。

トリガー・コントロールとリンク・コントロールでは、このプロパティがデフォルトで選択されています。

オプション

コントロールでユーザーに表示される選択肢の移入方法を定義します。このプロパティは、ドロップダウン、ラジオおよびチェック・ボックス・コントロールに対して表示されます。

オプション値と異なるオプション・ラベルがある場合があります。オプションの構文は、<value>=<label>です。<label>はフォームに表示される内容を指定し、<value>はユーザーがフォームを送信する際に選択した値として保存される内容を指定します。

これらのコントロールのいずれかをフォームに最初にドラッグしたとき、汎用的な値: オプション1、オプション2およびオプション3が割り当てられます。これは、「プロパティ」領域に表示される汎用テキストと一致します。独自の値を指定するには、「オプション」プロパティの値を目的の値で置き換えます。必要に応じてオプションを追加または削除します。

<value>=<label>構文を使用して<value>および<label>の両方を入力しない場合、値はデフォルトでラベルに設定されます。「オプション」プロパティから焦点を離すとすぐに、値のないオプションは自動的に構文に変換されます。

この場合、値なしでオプションを入力します。この場合、Oracle Web Formsによりデフォルトで値がラベルに設定されます。

コントロールでの選択肢の順序は、「プロパティ」領域での順序と一致します。論理的な順序を必要とする選択肢がある場合、「プロパティ」領域で順序が正しいことを確認してください。「オプション」プロパティ・フィールドに入力したテキストはソートできませんが、切取りと貼付けは可能です。

汎用オプション1、2および3の選択肢に加えて、ドロップダウン・コントロールにはデフォルトでリストの最初に表示される空白オプションも含まれます。この空白オプションは、「オプション」プロパティに指定したテキストに関係なく表示されます。空白オプションは削除できませんが、その他のオプションのいずれかをデフォルトに設定できます。

"="文字を含むオプション文字列を指定するには、文字列の前に"a="を付けます。たとえば、ラベル"good = gold"を指定するには、オプション文字列に"a=good = gold"を指定します。

アップロードされたスキーマから生成された選択肢は変更できません。これは、スキーマにより選択肢が指定されるためです。スキーマから生成されたコントロールでは、「プロパティ」領域に「オプション」プロパティは表示されません。ただし、「ラベル」オプションは変更できます。

パスワード

フィールドに入力したテキストが、パスワードの入力に適した方法で、入力したとおりにブロック・アウトされます。

このプロパティは、テキスト・コントロールおよび他の入力コントロールにのみ適用されます。「パスワード」チェック・ボックスを選択した場合、ユーザーが入力したテキストがアスタリスクとしてフォームに表示されます。ただし、通常のテキストとして送信されます。

パターン

ユーザーがコントロールに入力するデータのタイプについて、追加の制限事項を定義できます。

多くのコントロールでは、ユーザーが正しいデータ型を指定したことが自動的に確認されますが、パターンでは、ユーザーが特定のコントロールに入力する内容に対して柔軟に追加の制限を課すことができます。

「プロパティ」領域の「パターン」フィールドに、XMLスキーマの正規表現を使用してパターンを入力します。単純な例として、米国郵便番号として書式設定された文字列のみを許可するよう、テキスト・コントロールを制限するパターンがあります: \d{5}|\d{5}-\d{4}。この表現を「パターン」プロパティに入力した場合、フォームではこのフィールドに入力した値が、5桁、または5桁の後に'-'の文字、さらに4桁が続く場合にかぎり許可されます。

パターンを定義する場合、コントロールで自動処理される対象は制限する必要がありません。番号コントロールにはパターン[a-z]を入力する必要はありません。これは、ユーザーが数値フィールドに文字を入力できないためです。基本的にはコントロールで使用可能なデータ型を展開しようとしているため、Oracle Web Formsはこのパターンを入力した場合に無視します。

パターンを有効にするには、まずフォームを保存する必要があります。そのため、パターンはフォーム・デザイナではテストできず、使用モードでのみ可能となります。

プレースホルダ

このフィールドに入力したテキストは、データが入力されるまで入力コントロールに表示されます。データが削除されると、プレースホルダのテキストが再表示されます。この機能はIE8またはIE9では機能しません。

印刷可能

このフォーム・フィールドをフォームのPDFドキュメント・ビューに表示するかどうかを決定します。未選択の場合、フィールドはどちらのビューにも表示されません。

このプロパティは、セクション・コントロールに設定でき、セクション・コントロール内のすべてのコントロールに自動適用されます。多くの場合、これはWebフォーム・ルールで使用されます。

必須

コントロールが必須であることを指定します。すべての必須フィールドに有効な値が入力されるまで、「送信」ボタンは無効となり、フォームを送信できません。

必須のコントロールは黄色のグラデーションでマークされます。

グループ・コントロール(タブ、セクションおよびパネル)を必須とマークすることはできません。ただし、セクションは必須とマークできます。セクションの「必須」プロパティを選択した場合、設計モードと使用モードで、そのセクション内の必須コントロールの背景が黄色で表示されます。セクションの「必須」プロパティを選択しない場合は、設計モードと使用モードで、そのセクション内の必須コントロールの背景が黄色で表示されません。背景色が黄色になるのは、セクション内のいずれかの必須コントロールが入力された時点です。これにより、セクション内の他の必須コントロールの入力が必須になります。

コントロールの直接の子である(すぐ内側にある)入力コントロールも必須とマークできません。最小数と最大数のプロパティで、これが定義されるためです。ただし、コントロールがセクション、タブおよびパネル内にある場合は必須に設定できます。

アップロードされたスキーマから生成されたコントロールでは、必須のプロパティは編集できません。これは、スキーマでminOccurs属性によりすでにこれが指定されているためです。スキーマからのコントロールが必要に応じて表示され、必須にする必要がない場合は、XSDを編集し、minOccurs=0を設定します。XSDを再アップロードします。その結果、コントロールは必須表示されなくなります。

フォーム内の他の要素に応じてセクションを表示または非表示するルールを使用している場合、このプロパティは役立ちます。セクションを非表示にした場合、必須プロパティをfalseに設定する必要があることがあります。

機密

送信リポジトリに保存された値をWeb送信ユーザー・インタフェースでフォームに表示したときに非表示にするかどうかを制御します。この値は現在、データベースで暗号化されていません。このフィールドにユーザーが入力するデータに、ユーザー・インタフェースで表示する際に表示してはならない機密データが含まれる場合、このチェック・ボックスをクリックします。

時間書式

コントロールで使用される時間書式を指定します。

このプロパティは、日付コントロール・ドロップダウンから時間または日付/時間オプションを選択して作成される時間コントロールにのみ適用されます。これは標準および軍用時間書式をサポートしています。フォームに入力された時間エントリは選択した書式に従って変換され、選択した書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力された時間エントリは、選択した時間書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力された時間は、選択した書式に従って変換されます。たとえば、軍用時間書式hh:mm:ssを選択し、2:00 PMと入力した場合、時間値は14:00:00に変換されます。

表示可能

ユーザーが最初にフォームにアクセスしたときにコントロールを表示または非表示のどちらにするかを指定します。コントロールを動的に表示または非表示にするには、別のコントロールで入力されたデータに基づいて表示を制御するルールを記述します。

行数

テキスト領域の初期サイズを定義します。このプロパティはテキスト領域コントロールにのみ適用されます。指定した行数にユーザーが到達すると、スクロール・バーが自動表示されます。

B.2.2 Webフォーム・コントロール・プロパティ - 「スタイル」タブ

「スタイル」タブを使用して、現在選択されているコントロールの表示固有のプロパティを定義します。表B-4に、「スタイル」タブで使用できるプロパティの全リストをアルファベット順に示します。

注意:

下にリストしたすべてのプロパティがすべてのWebフォーム・コントロールで使用できるわけではありません。

表B-4 プロパティ - 「スタイル」タブ

プロパティ 説明

BGの色

コントロールの背景に表示される色を指定できます。任意の有効なCSSカラー名またはそれに相当する16進RGBを入力します。たとえば、赤い背景を希望する場合、REDまたは#aa2211という語を入力できます。

太字

コントロールのラベルが太字になります。

ボタンの色

ボタン・コントロールの色を選択します。

中央

コントロールの内容をセンタリングします。メッセージ・コントロールに適用されます。

日付ピッカー

対話型のカレンダがポップアップ表示される日付ピッカー・コントロールを有効にします。日付コントロールに適用されます。

展開/折りたたみ

展開/折りたたみコントロールを有効にします。セクション・コントロールに適用されます。

イタリック

コントロール・ラベルが斜体で表示されます。

アイテムの幅

オプションのレイアウトを縦(1つのラジオまたはチェック・ボックスのボタンの下に次のボタン)から横に変更できます。これは長いフォームで縦のスペースを節約する場合に役立ちます。また、それぞれに同じオプション・セットが用意された質問を含むフォームについて、使いやすさを向上させる場合に役立ちます。

このプロパティは、ラジオおよびチェック・ボックス・コントロールで使用されます。

ラベルの色

フォームの特定のコントロールについて、フォント・サイズおよび色を変更できます。色を指定するには、有効なCSSカラー名またはそれに対応する16進数を入力します。

ラベル全体のサイズおよび色を同じにする場合はこれらのプロパティが便利ですが、より洗練されたラベルにするには、コントロールのラベル・プロパティ・フィールドにXHMTLを入力できます。たとえば、同じラベル内で異なる2つのフォント色を適用する場合は、XHMTLを使用します。また、ラベル・サイズのプロパティで選択できるのは汎用フォント・サイズ(小、中など)のみであるため、XMHTLを入力すると、フォントをより細かく指定できます。たとえば、ドロップダウンで小および中のオプションの間のフォント・サイズを必要とするコントロールが存在する場合があります。

ラベル・サイズ

ラベルのサイズ(ピクセル単位)を定義します。

コントロールの幅を指定するために使用します。

入力コントロールでは、このプロパティによってユーザーがデータを入力する領域の幅を指定します。たとえば、郵便番号を入力する際に使用するコントロールを狭くしたり、名、ミドル・ネームおよび姓を含めたフルネームのコントロールを広げることができます。

すべてのコントロールの幅は列数で指定します。最小は1列、最大は12列です。1行でコントロール幅を任意に組み合せることができます(たとえば、3つのコントロールの幅をそれぞれ3、4、5グリッド列にしたり、4つのコントロールの幅をそれぞれ2、2、4、4グリッド列にしたりできます)。

幅を選択するには、「スタイル」タブでグリッドをクリックします。ほとんどのコントロールは、パレットからキャンバス上にドラッグ・アンド・ドロップすると、12列の幅になります。トリガー、リンクおよびパネル・コントロールは例外です。トリガー・コントロールとリンク・コントロールのデフォルトの幅は3列で、パネル・コントロールは6列です。幅を変更するには、グリッド上で、必要とするコントロールの幅に対応する数の区分をクリックします。

コントロールの幅をn列(6列など)にすると、そのコントロール全体で6列を占有します。結果として、スペースがある場合、コントロールは他のコントロールの横へ浮き上がります。この挙動は、「改行」プロパティを使用して回避できます。

デコレータは、コントロールの表示幅には影響しません。複数のコントロールの表示幅を合計すると別の1つのコントロールと同じ幅になる場合、両者の幅は正確に一致します。たとえば、2グリッド列幅のコントロールと4グリッド列幅のコントロールを足し合わせた幅は、6グリッド列幅のコントロールと同じ幅になります。

セクション・コントロールと表コントロールには「幅」プロパティがありません。これらの幅は常に12列です。繰返しコントロールの幅も常に12列です。

タブ・コントロールでは、タブ・グループで最後のタブの右側にあるラベル付けされていない領域をクリックすると、「幅」プロパティにアクセスします。指定した幅はグループ内の各タブに均一に適用されます。

コントロールの「幅」プロパティを設定する際には、標準CSS相対値、たとえば5%、5em、5exまたは5pxを使用できます。

コントロールの幅を明示的に指定しても、iPhoneとiPadでは無視されます。