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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発
12c (12.2.1.2.0)
E82843-01
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6 BPMプロジェクトのドキュメント化

Oracle Business Process Composerでは、プロジェクト・レベル、プロセス・レベルおよびアクティビティ・レベルからドキュメントが処理されます。この章では、各機能について詳しく説明します。ドキュメント・フィールドはいずれも必須ではなく、ユーザーはすべてのフィールドまたは一部のフィールドを使用できます。また、どのフィールドも使用しなくても構いません。

この章の内容は次のとおりです。

6.1 プロジェクト・レベルのドキュメントの理解

プロジェクト・レベルでは、プロジェクトとロールの両方の説明が使用可能です。

プロジェクトの説明は1つまたは2つの文で、類似または同一のタイトルのプロジェクトをユーザーが区別する場合に役立ちます。ロールは、一般的に使用されない頭字語である場合があるため、詳細な説明を必要とすることがあります。

6.1.1 プロジェクトの説明

プロジェクトの説明は1つまたは2つの文で、類似または同一のタイトルのプロジェクトをユーザーが区別する場合に役立ちます。

説明の場所

使用される場合

ユーザーがすべてのスペースで使用可能なすべてのプロジェクトを表示すると、同じタイトルのプロジェクトが1つ以上表示されることがあります。多国籍企業では、国や部門ごとに複数の業務プロジェクトがある場合があります。プロジェクトの説明を使用すると、ユーザーは容易に適切なプロジェクトを選択して開くことができます。

使用される場所

詳細ビジネス・プロセス・レポート

また、プロジェクトの説明によって、プロジェクトに関するレポートの適切なコンテキストが提供されます。レポートは多くの場合、保存されて、Oracle Business Process Composerへのアクセス権を持たないユーザーに配信されるため、レポートが作成されたプロジェクトに関する詳細情報を提供することが重要です。

6.1.2 ロールの説明

ロールは、一般的に使用されない頭字語である場合があるため、詳細な説明を必要とすることがあります。

説明の場所

ナレーティブ・ビュー内のロールの下。説明を追加、編集または削除できます。

使用される場合

ロールの説明は、ロールに詳細な説明が必要な場合に使用されます。

使用される場所

「詳細ビジネス・プロセス・レポート」の「参加者」表(図6-3を参照)

図6-3 「詳細ビジネス・プロセス・レポート」 - 「参加者」

図6-3の説明が続きます
「図6-3 「詳細ビジネス・プロセス・レポート」 - 「参加者」」の説明

6.2 プロセス・レベルのドキュメントの理解

プロセス・レベルでは、説明、リンク、要件およびノートを含む複数の種類のドキュメントが使用可能です。

使用可能なプロセス・レベルのドキュメントは次のとおりです。

  • プロセスの説明

  • プロセス・ドキュメント

  • プロセス・リンク

  • 要件

  • プロセス・ノート

6.2.1 プロセスの説明

プロジェクトの説明と同様に、プロセスの説明は、タイトルに1つまたは2つの文を拡張したものです。説明を使用すると、類似するタイトルのプロセスを明確に区別できます。

説明の場所

使用される場合

プロセスの説明は、プロセスの作成時、「ビジネス・プロパティ」プロパティ・パネル、ナレーティブ・ビューなど、様々な場面で追加または変更できます。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

  • プロセス・プロパティ・レポート

多数のプロセスを含むレポートでは、プロセスの説明によって、読者が適切なプロセスにすばやく移動できます。説明には、プロセスに含まれるものを記載できるだけでなく、別のプロセスへのポインタとともに、プロセスに含まれないものを詳しく記載することもできます。

6.2.2 プロセス・ドキュメント

プロセス・ドキュメントは、ナレーティブ・ビューまたはドキュメント・パネルでプロセスに追加できるリッチ・テキスト・ドキュメントです。ドキュメントが他の場所に存在する場合、情報が重複しないように、ユーザーはリンクを追加する必要があります。アクティビティ・ドキュメントや説明フィールドでドキュメントが有用な場合、ユーザーに最も役立つフィールドに追加する必要があります。

図6-8に示すように、「ドキュメント」タブの右上に「ドキュメント・タイプ」オプションが表示されます。ドロップダウン・リストを使用して、外部(「エンド・ユーザー」)と「内部」のどちらで使用するドキュメントを作成するかを選択します。ナレーティブ・ビューまたはプロセス・レポートにドキュメントを表示するには、このオプションを「エンド・ユーザー」に設定する必要があります。「内部」に設定されていることをユーザーが認識していない場合、ドキュメントが表示されないときに混乱することがあります。

ドキュメントの場所

使用される場合

プロセスを理解するためやプロセスに従うために情報が重要な場合、または情報が他の場所に存在しない場合、ドキュメントをプロセスに追加します。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

6.2.3 プロセス・リンク

リンクの名前が一般的な場合や、別のドキュメントに対して混乱する可能性がある場合、説明を使用して詳細情報を提供します。たとえば、販売組織で使用されるチェックリストが複数ある場合、適切なチェックリストへのリンクであるかどうかをユーザーが判断するときに説明が役立ちます。

リンクの場所

「ビジネス・プロパティ」内の「リンク」タブ(図6-9を参照)

図6-9 プロセス: 「ビジネス・プロパティ」 - 「リンク」

図6-9の説明が続きます
「図6-9 プロセス: 「ビジネス・プロパティ」 - 「リンク」」の説明

使用される場合

リンクは、アクティビティ、プロセス、要件、アクティビティ・ドキュメントおよびプロセス・ドキュメントに追加できます。適切なドキュメントがリンクに含まれているかどうかをユーザーが容易に判断できるように、説明は、タイトルを拡張した簡単なものにする必要があります。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

6.2.4 要件

要件は、「ビジネス・プロパティ」でプロセスに追加できます。詳細な説明を追加できる2つのプレーン・テキスト・フィールド(「ノート」と「ソリューション」)があります。既存のドキュメントへのリンクを追加することもできます。

説明の場所

「ビジネス・プロパティ」内の「要件」タブ(図6-10を参照)

図6-10 プロセス: 「ビジネス・プロパティ」 - 「要件」

図6-10の説明が続きます
「図6-10 プロセス: 「ビジネス・プロパティ」 - 「要件」」の説明

使用される場合

要件機能では、プロセスの要件のステータス、優先度および難易度が追跡されます。複数の要件を1つのプロセスに追加できます。さらに、日付、ステータスなどの様々な要素でそれらの要件をソートできます。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

6.2.5 プロセス・ノート

プロセス・ノートは、一時的で、リマインダとして使用されることが多い、付箋のようなものです。情報が使用されるとすぐに削除されます。

ノートの場所

図6-11に示すように、グラフィカル・ビューでパレットからプロセスにノートをドラッグできます。

図6-11 プロセス・ノート

図6-11の説明が続きます
「図6-11 プロセス・ノート」の説明

使用される場合

ノートは、他のユーザーとコラボレーションしながらプロセスを作成または編集する場合に便利です。ノートは非常に目立ち、追加や削除も簡単に行うことができます。

使用される場所

ナレーティブ・ビューやプロセス・レポートにはノートは表示されません。

6.3 アクティビティ・レベルのドキュメントの理解

アクティビティ・レベルで使用可能なドキュメントには、説明、リンク、コメントおよびノートがあります。

使用可能なアクティビティ・レベルのドキュメントは次のとおりです。

  • アクティビティの説明

  • アクティビティ・リンク

  • アクティビティ・ドキュメント

  • アクティビティ・コメント

  • アクティビティ・ノート

  • 一般情報

  • 問題

  • RACI (責任、説明責任あり、相談済および通知済)

6.3.1 アクティビティの説明

アクティビティの説明は、アクティビティ名の簡単な拡張である必要があります。

説明の場所

アクティビティの説明は次の領域にあります。

使用される場合

アクティビティの名前は、非常に短い傾向があります。説明は、理解しやすいように名前を拡張したものです。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

  • ヒューマン・タスクvsプロセス・レポート

  • サービスvsプロセス・レポート

6.3.2 アクティビティ・リンク

リンクは、アクティビティ、プロセス、要件、アクティビティ・ドキュメントおよびプロセス・ドキュメントに追加できます。適切なドキュメントがリンクに含まれているかどうかをユーザーが容易に判断できるように、説明は、タイトルを拡張した簡単なものにする必要があります。

リンクの場所

「ビジネス・プロパティ」内の「リンク」タブ(図6-14を参照)

図6-14 アクティビティ・リンク

図6-14の説明が続きます
「図6-14 アクティビティ・リンク」の説明

使用される場合

お客様は多くの場合、プロセスから参照できる既存のドキュメントを多数保存しています。複数のリンクを1つのアクティビティに追加でき、これらのリンクはプロセス・レポートでアクティブになります。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

6.3.3 アクティビティ・ドキュメント

アクティビティ・ドキュメントは、ナレーティブ・ビューまたはドキュメント・パネルでアクティビティに追加できるリッチ・テキスト・ドキュメントです。ドキュメントが他の場所に存在する場合、情報が重複しないように、ユーザーはリンクを追加する必要があります。説明フィールドやコメントなど、他の場所でドキュメントが有用な場合、そこにドキュメントを追加する必要があります。つまり、ユーザーに最も役立つ場所に追加します。

図6-8に示すように、「ドキュメント」タブの右上に「ドキュメント・タイプ」オプションが表示されます。ドロップダウン・リストを使用して、外部(「エンド・ユーザー」)と「内部」のどちらで使用するドキュメントを作成するかを選択します。ナレーティブ・ビューまたはプロセス・レポートにドキュメントを表示するには、このオプションを「エンド・ユーザー」に設定する必要があります。「内部」に設定されていることをユーザーが認識していない場合、ドキュメントが表示されないときに混乱することがあります。

ドキュメントの場所

アクティビティ・ドキュメントは次の領域にあります。

使用される場合

プロセスを理解するためやプロセスに従うために情報が重要な場合、または情報が他の場所に存在しない場合、ドキュメントをアクティビティに追加する必要があります。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

6.3.4 アクティビティ・コメント

アクティビティ・コメントは、「ビジネス・プロパティ」でアクティビティに追加できます。コメントを追加した後、編集したり削除することはできません。

コメントの場所

「ビジネス・プロパティ」パネル内の「コメント」タブ(図6-17を参照)

図6-17 アクティビティ・コメント

図6-17の説明が続きます
「図6-17 アクティビティ・コメント」の説明

使用される場合

アクティビティ・コメントは、ノートと同様に簡単なものですが、ノートとは異なり、プロセスに永続的に関連付けられ、複数のプロセス・レポートに表示されます。記録を残しておくことが重要な場合にコメントを使用します。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

  • 問題とコメント・レポート

6.3.5 アクティビティ・ノート

アクティビティ・ノートは、一時的で、リマインダとして使用されることが多い、付箋のようなものです。情報が使用されるとすぐに削除されます。

ノートの場所

図6-18に示すように、グラフィカル・ビューでパレットからアクティビティにノートをドラッグできます。

図6-18 アクティビティ・ノート

図6-18の説明が続きます
「図6-18 アクティビティ・ノート」の説明

使用される場合

アクティビティ・ノートは、他のユーザーとコラボレーションしながらプロセスを作成または編集する場合に便利です。ノートは非常に目立ち、追加や削除も簡単に行うことができます。

使用される場所

ナレーティブ・ビューやプロセス・レポートにはノートは表示されません。

6.3.6 一般情報

「一般」タブでは、アクティビティの実行に関するコスト、組織単位、アプリケーション・システムおよび時間が追跡されます。

一般情報の場所

「ビジネス・プロパティ」パネル内の「一般」タブ(図6-19を参照)

図6-19 「ビジネス・プロパティ」 - 「一般」

図6-19の説明が続きます
「図6-19 「ビジネス・プロパティ」 - 「一般」」の説明

使用される場合

一般情報は、プロセスの改善や検出に使用されます。アクティビティの実行コストや完了までの時間を追跡することが重要な場合があります。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

6.3.7 アクティビティの問題

重大度、優先度、解決ステータスなど、特定の問題を追跡するには、アクティビティの問題を使用する必要があります。

問題の場所

「ビジネス・プロパティ」パネル内の「問題」タブ(図6-20を参照)

図6-20 「ビジネス・プロパティ」 - 「問題」

図6-20の説明が続きます
「図6-20 「ビジネス・プロパティ」 - 「問題」」の説明

使用される場合

問題は、プロセスの改善、テストおよび検出時に使用できます。検出された問題を追跡することが重要な場合があります。重大度、優先度、解決ステータスおよび日付で問題をソートできます。

使用される場所

  • 詳細ビジネス・プロセス・レポート

  • ビジネス要件レポート

  • 問題とコメント・レポート

6.3.8 RACI

RACI機能では、アクティビティにおいて責任があるユーザー、説明責任があるユーザー、相談済のユーザーおよび通知済のユーザーが追跡されます。

RACIの場所

「ビジネス・プロパティ」パネル内の「RACI」タブ(図6-21を参照)

図6-21 「ビジネス・プロパティ」 - 「RACI」

図6-21の説明が続きます
「図6-21 「ビジネス・プロパティ」 - 「RACI」」の説明

使用される場合

RACIデータは、適切なロールが確実にアクティビティに含まれるように、プロセスの改善、テストおよび検出時に使用できます。

使用される場所

RACIレポート