Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Studioでのビジネス・プロセスの開発 12c (12.2.1.2.0) E82789-01 |
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この章では、ガイド付きビジネス・プロセスを使用して、プロセスのアクティビティをマイルストンに編成する方法について説明します。マイルストンを使用すると、経験の浅いユーザーにとってプロセスの実行が容易になります。ガイド付きビジネス・プロセスは、プロセスの複雑さを意識させずに、エンド・ユーザーに関連するタスクを示します。
ガイド付きビジネス・プロセスでは、BPMプロセスの相互作用アクティビティを、プロセス参加者にとって意味のある一連のマイルストンにまとめることができます。これによって、ビジネス・プロセスの複雑さを意識させず、プロセス参加者が実行する必要のあるステップの概略を示します。
ガイド付きビジネス・プロセスは、プロセス・フローのガイド付き視覚表現を提供します。エンド・ユーザーにビジネス・プロセスのカプセル化された階層ビューを提供することによって、ユーザーの操作性を向上します。
ガイド付きビジネス・プロセスを使用することによって、エンド・ユーザーがプロセスに関連付けられた一連のガイド付き手順に従ってビジネス・プロセスを完了できるように設定できます。ガイド付きビジネス・プロセスには手順の概要が示されます。この手順に従うことによって、エンド・ユーザーはより少ないトレーニングでビジネス・プロセスを完了できるようになり、プロセスの結果もより予測可能になります。
ガイド付きビジネス・プロセスは、ビジネス・プロセスに基づいたアクティビティ・ガイドとしてモデリングされます。アクティビティ・ガイドには、一連のマイルストンが含まれています。マイルストンには、エンド・ユーザーが完了する必要がある一連のタスクが含まれています。マイルストンに含まれている一連のタスクをユーザーが正常に実行すると、マイルストンが完了します。
各マイルストンは、ヒューマン・ワークフロー・タスクの特定のセットです。各ヒューマン・ワークフロー・タスクは、それ自体が、様々なロールの複数の参加者のコラボレーションを必要とするタスク・フローである場合があります。タスク・フローの内容によっては、参加者は未完了のタスク・フローをいったん保存して、後で再開することもできます。
サービス指向アーキテクチャの活用
サービス指向アーキテクチャは、ガイド付きビジネス・プロセスの基礎となります。ガイド付きビジネス・プロセスではSOAコンポジット・プロセスを使用し、次のSOAの機能を活用します。
既存の投資の再利用: Oracle SOA Suiteでは、再利用可能なサービスの基礎を提供し、そのサービスにアクセスできるようになります。コンポジット・プロセスは、SOAプラットフォーム上で実行し、プラットフォームごとに提供された既存のサービスにアクセスすることによって、既存の投資を活用します。既存のシステムを使用できることで、Oracle SOAインフラストラクチャでは、有用性およびシステムの価値が向上します。
プロセス指向ソフトウェア: プロセス編成インフラストラクチャと結合したサービス指向アーキテクチャは、複数の異なるシステムにわたるビジネス・プロセスの制御エージェントとして機能します。
ガイド付きビジネス・プロセスを使用する場合
ガイド付きビジネス・プロセスでは、他のチームで構築されたタスクフローを使用および再利用する、大規模および長期で複数ユーザーのプロセスを実行できます。たとえば、組織の財務および人事部門が、別のビジネス・プロセスで同じヒューマン・タスクフローにアクセスする場合があります。ガイド付きビジネス・プロセスを使用すると、大きいコンポジットで既存のワークフローを再利用し、エンド・ユーザーにとってより意味のあるビジネス・プロセスを作成できます。
注意:
適応型ケース管理プロジェクトでは、ガイド付きビジネス・プロセスは使用できません。ケース・マイルストンは、ガイド付きビジネス・プロセスと類似の構造を提供します。「適応型ケース管理の使用」を参照してください。
Oracle SOAインフラストラクチャでは、ビジネス・プロセスで使用できる再使用可能なサービスにアクセスできます。ガイド付きビジネス・プロセスは、既存のサービス、プロセスおよびタスク・フローを活用して、長期で複数ユーザーのプロセスを作成します。
ガイド付きビジネス・プロセスは、次の機能を提供します。
大きいコンポジット内のタスクおよびタスクフローを再利用し、タスクおよびアクティビティを再設計および再コーディングしなくても済むようにします。
SOAインフラストラクチャを使用してタスクを編成し、ビジネス・プロセスのフローを作成します。
マイルストンを使用して、タスクを管理可能なチャンクにモジュール化し、エンド・ユーザーに一連の関連するガイド付きタスクを示します。
たとえば、100個のタスクがある長いプロセスを、10または20個のマイルストンに細分化できます。エンド・ユーザーは、100個の個別のタスクではなく、数個のマイルストンを介したステップのみを必要とします。
ガイド付きビジネス・プロセス: デザインタイムおよびランタイム
ガイド付きビジネス・プロセスは、デザインタイム・コンポーネントおよびランタイム・インタフェースの両方で構成されます。
ガイド付きビジネス・プロセスは、Oracle Business Process Managementを使用して、サービス指向アーキテクチャ内のすべてである自動化ステップおよびヒューマン・ワークフロー・ステップの両方を持つコンポジット・アプリケーション・ビジネス・プロセスを作成、デプロイおよび管理する総合的で標準ベースの使用しやすいソリューションを提供します。
ガイド付きビジネス・プロセスは、セキュリティ、スケーラビリティおよび高可用性などのOracle Fusion Middlewareの機能を活用します。次の機能によって、ガイド付きビジネス・プロセスとしてコンポジット・プロセスを公開できます。
テクノロジ抽象化。メタデータを使用することによって、ビジネス・ロジックの実際の実装はいずれのテクノロジにも依存する必要がありません。
宣言的な開発。ビジネス・ロジックおよびビジネス・プロセスを定義するためにメタデータを使用すると、ガイド付きビジネス・プロセスの作成時にコーディングの必要がなくなります。
ガイド付きビジネス・プロセスの開発には、BPMプロジェクトとともにSOAプロジェクトを含むコンポジット・アプリケーションの作成が含まれます。ガイド付きビジネス・プロセスとして公開されたBPMプロセスは、マイルストン・アクティビティを含むアクティビティ・ガイドで構成されます。別のクライアント・アプリケーションも、ガイド付きビジネス・プロセスのエンド・ユーザー・インタフェースとして開発する必要があります。
次のいずれかを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスのユーザー・インタフェースを開発できます。
Oracle ADF
Oracle WebCenter Portal: Framework
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・サービス。
ガイド付きビジネス・プロセスは、一連のヒューマン・タスクを編成し、共通のユーザー・インタフェースを提供してこれらのタスクを完了および追跡するBPMNプロセスです。ガイド付きビジネス・プロセスを定義するには、次のコンポーネントで構成されるアクティビティ・ガイドを作成します。
マイルストン: マイルストンは、特定の目標を達成するために完了する必要があるヒューマン・タスクのグループです。マイルストンのヒューマン・タスクが完了するとマイルストンが完了します。同様に、特定のマイルストンのセットが完了するとアクティビティ・ガイドが完了します。マイルストンはヒューマン・タスク・アクティビティおよび他のBPMNアクティビティを含めることができます。
ヒューマン・タスク: アクティビティ・ガイドからADFタスク・フローを起動できます。これを行うには、ヒューマン・タスク・コンポーネントをアクティビティ・ガイドに置き、ADFタスク・フローにバインドします。
その他のタスク: アクティビティ・ガイドはサービス・コールなどのその他のタスクを含めることができます。ただし、これらの自動化タスクは、実行時にアクティビティ・ガイド・ツリーに表示されません。
シンプルでシーケンシャルなプロセス実行を行うアクティビティ・ガイドは、すべてのマイルストンを完了する必要があります。同様に、マイルストンを完了するには、マイルストン内のすべてのヒューマン・タスク・コンポーネントを完了する必要があります。
ブランチ化および条件ロジックを含むアクティビティ・ガイドは、すべてのマイルストンを完了する必要なく実行を完了することがあります。同様に、これらのマイルストン内のヒューマン・タスク・コンポーネントもスキップされることがあります。
ガイド付きビジネス・プロセスは、Oracle Business Process Managementに依存してタスクを編成します。Oracle Business Process Management、ワークリスト・アプリケーションおよびヒューマン・タスク・フローを結合して、より大きく長期のプロセスへの異なるヒューマン・タスクにリンクします。
ランタイムには、ガイド付きビジネス・プロセスは、マイルストン内のADFタスク・フローを編成するBPMNプロセス・インスタンスとして示されます。BPMNガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・エンジンは、BPMNサービス・エンジンです。BPMNエンジンは、すべてのヒューマン・タスク操作をヒューマン・ワークフロー・サービスに委任します。
Oracle ADF UI、Oracle WebCenter Portal UIまたはガイド付きビジネス・プロセス・アクセスAPIで開発されたカスタム・アプリケーションを使用して、アクティビティ・ガイドに編成されたプロセス・インスタンスを表示できます。Oracle BPM Worklistアプリケーションには、ガイド付きビジネス・プロセス・クライアントに表示するプロセス・インスタンスも表示されますが、これらはマイルストンに編成されません。
図30-4に示すように、ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・アーキテクチャは、クライアント、ビジネス・ロジックおよびデータ層から構成されます。
ランタイム・サポートには、ガイド付きビジネス・プロセス問合せ、ガイド付きビジネス・プロセス・メタデータおよびガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス管理サービスが含まれています。ランタイム・コンポーネントは、Oracle Business Process Managementおよびヒューマン・ワークフロー・サービスとのインタフェースがあります。
ガイド付きビジネス・プロセス・クライアント・アプリケーションの基礎として、次のいずれかを使用できます。
Oracle BPM Worklistアプリケーション
Oracle ADF
Oracle WebCenter Portal: Framework
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・サービス。
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・フロント・エンドまたはクライアント・アプリケーションでは、エンド・ユーザーは、デザインタイムにアクティビティ・ガイドで定義されたタスク・フローを実行できます。クライアント・アプリケーションを使用して、エンド・ユーザーは次を実行できます。
マイルストンの展開およびそれに含まれるタスクへのドリルダウン
マイルストンに定義されたタスクの実行
ガイド付きビジネス・プロセスとしてのビジネス・プロセスの実行のステータスおよび完了率の表示
次を使用すると、ガイド付きビジネス・プロセスの管理およびアクセスを実行できます。
カスタマイズされたクライアント・アプリケーション: カスタマイズされたクライアント・アプリケーションを作成し、Oracle ADF UI、Oracle WebCenter Portal UIまたはガイド付きビジネス・プロセスAPIを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスをエンド・ユーザーに表示できます。
Oracle Business Process Management Workspace: ガイド付きビジネス・プロセスのタスクを表示し、ユーザーがガイド付きタスクを実行するための即時利用可能なインタフェース。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control: ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスの管理および監視のためのプラットフォーム。コンソールは、開発に続いてガイド付きビジネス・プロセスをテストする際にも役立ちます。
ランタイム・ユーザー・インタフェースの機能
ランタイム・ユーザー・インタフェースの機能は次のとおりです。
自動フォーカス: ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイすると、マイルストン・ノードとタスク・ノードを持つ新しいガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを生成できます。ユーザー・インタフェースからガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスにアクセスすると、自動フォーカスはプロセス内の最初の未完了タスクを選択します。このタスクが完了すると、自動フォーカスはプロセス内の次の未完了タスクを選択します。自動フォーカスは、オプション・タスクもサポートしており、オプション・タスクがスキップされると、プロセス内の次の未完了タスクを選択します。
将来のマイルストンおよびタスク: ガイド付きビジネス・プロセスにアクセスすると、アクティビティ・ガイド・ツリーにマイルストンが表示されます。アクティビティ・ガイドには、将来実行するマイルストンおよびタスクも表示されます。これにより、実行するタスクおよびマイルストンの全体的なビューをユーザーに提供します。ガイド付きビジネス・プロセスが順番に実行される場合、将来のタスクおよびマイルストンはグレー表示されます。将来のタスクおよびマイルストンは表示されますが、実行されません。
ブランチ化: ブランチ化では、ビジネス・プロセス・フローにスイッチを配置し、プロセスを2つ以上のブランチにスプリットできます。
どちらのブランチを実行するかを決定する条件が設定されます。フローのブランチ化が条件によって決定される場合、マイルストンのブランチ化ノードは、アクティビティ・ガイド・ツリーに省略記号(...)で表示されます。選択したブランチに対して実行するマイルストンは、スイッチがリアルタイムで実行する場合のみ表示されます。
パラレル・マイルストン: パラレル・マイルストンは、前のマイルストンが完了した場合、特定の順序に従わずに任意の順序でいつでも実行できるマイルストンです。
完了済タスクの無効化: エンド・ユーザーがタスクを完了すると、そのタスクへのリンクがグレー表示され、ユーザーがアクティブではないリンクに注意を向けずに済みます。
進捗状況インジケータ: 進捗状況インジケータは、ガイド付きビジネス・プロセス全体の実行の進捗状況に関するフィードバックをエンド・ユーザーに提供します。ガイド付きビジネス・プロセスの完了率の棒グラフを使用して、進捗状況が示されます。
完了済タスク: タスクの合計数のうちの完了済タスク数が表示されます。
フィルタ: タスクの機能状態に基づいてマイルストン内のタスクをフィルタできます。タスクをフィルタする場合に指定可能な機能状態は、「すべて」、「進行中」、「完了」、「必須」、「オプション」です。
明示的リフレッシュ: アクティビティ・ガイドを使用してタスクを完了する場合、アクティビティ・ガイドはタスク・フローを自動的にリフレッシュします。プロセス・ワークスペース、カスタムUIクライアントなどの別のアプリケーションからタスクを完了する場合、アクティビティ・ガイドを明示的にリフレッシュする必要があります。明示的なリフレッシュは、デフォルトでは使用できません。明示的なリフレッシュを有効にするには、ShowRefreshButtonプロパティを有効にする必要があります。
ShowRefreshButtonプロパティの構成方法の詳細は、「アクティビティ・ガイド・プロパティの構成」を参照してください。
ビジネス・ロジック層には次のコンポーネントがあります。
ガイド付きビジネス・プロセス・メタデータ・サービス
ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットは、ランタイムにガイド付きビジネス・プロセスを駆動します。このため、ランタイム環境のデータはガイド付きビジネス・プロセス・メタデータに格納されません。ガイド付きビジネス・プロセス・メタデータ・サービスは、メタデータ・サービス(MDS)からランタイムのガイド付きビジネス・プロセスの定義を検索および取得します。
ガイド付きビジネス・プロセス問合せサービス
ガイド付きビジネス・プロセス問合せサービスは、指定した検索基準に基づいて、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス情報を取得します。問合せサービスは、既存のワークフロー・サービスを使用して、ガイド付きビジネス・プロセス・データを問い合せます。ガイド付きビジネス・プロセス問合せサービスは、追加のワークフロー・サービスとしてワークフロー・サービス・ロケータに登録されます。
ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス管理
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイムの状態は、独立したオブジェクトとして保持されるため、ガイド付きビジネス・プロセスは、ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットから独立した状態を持つことができます。関連するSOAコンポジット・インスタンスは、SOAコンポジットのランタイム・マネージャによって管理されます。
ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス・スキーマ
スキーマは、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスの構造を定義します。スキーマは、ランタイムにデータベースに対して持続されたガイド付きビジネス・プロセス・データを表します。
ヒューマン・ワークフロー・サービス
ワークフロー・サービスを使用すると、エンドツーエンドのプロセス・フロー内のシステムおよびサービスへの接続を使用して、ユーザーの相互作用をインターリーブできます。BPMNでは、ワークフロー・サービスは、ユーザー・タスクを使用してBPMNプロセスにリンクされています。プロセスはユーザーまたはロールにタスクを割り当て、応答を待機します。ユーザーは、Oracle BPM Worklistを使用して、タスクを処理します。ヒューマン・ワークフロー・サービスの役割は、ビジネス・プロセスに参加しているユーザーまたはグループのすべての相互作用を処理することです。これを行うために、組織内で該当するユーザーのタスクを作成および追跡します。ユーザーは通常、Oracle BPM Worklistアプリケーション、プロセス・ワークスペース、電子メール、ポータル、カスタム・アプリケーションなどの各種クライアントを通じて、タスクにアクセスします。
ヒューマン・ワークフロー・サービスの詳細は、『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』の「ヒューマン・ワークフローの概要」の章を参照してください。
ガイド付きビジネス・プロセスは、オンラインの公共部門のフォーム処理やオンラインのローン申込みプロシージャに使用できます。
次のユース・ケースは、ガイド付きビジネス・プロセスを使用する様々な状況を示しています。
多くの公共部門の組織では、フォームを手動で処理しており、これは大きな労働力を要し、環境面で無駄の多い手続きです。
たとえば、州の機関が入漁および狩猟の許可証を発行するための様々なフォームを提供、収集および処理する必要があるとします。州の機関は、夏および秋に外部の請負業者を追加で雇用して、情報の損失や過失がないようにしながら、増加する許可証の申込みを効率的に処理します。
許可証の申込みを手動で処理するのではなく、2つのマイルストンを持つガイド付きビジネス・プロセスとして、エンドツーエンドのフォーム処理プロシージャをモデル化できます。
次に示すガイド付きビジネス・プロセスを使用したフォーム処理の例の概略は汎用的で、類似したフォームのエンドツーエンドの処理に適応させることができます。
マイルストン1: 申込みの記入および提出
申込者は、州のWebサイト上の入漁および狩猟の部門のところで、「申込み」ボタンをクリックして、入漁または狩猟の許可証の申込みを記入および提出できます。
このマイルストンには、次のタスクが含まれます。
個人情報: 申込者は、名前、住所などの個人情報を入力する必要があります。
許可証の選択: 申込者は、入漁または狩猟の許可証を選択します。
フォーム提出: 申込者は、「提出」ボタンをクリックして、州の入漁および狩猟の部門にフォームを送信します。ワークフローは申込みの承認者を選択し、その承認者にレビューおよびフォローアップをリクエストする電子メールを送信します。
マイルストン2: 申込みの処理および結果の通知
狩猟許可証の申込みには、レビューし、手動で承認または却下する必要があります。
このマイルストンには、次のタスクが含まれます。
申込みの承認/却下: 許可証の申込みの承認者は、承認/却下フローにナビゲートします。
ステータス通知: ワークフローは、許可証の申込みのステータスに関する通知を申込者に送信します。
直感的なガイド付きのユーザーの体験とともに、ガイド付きビジネス・プロセスは、許可証の申込みの生産性を向上させながら、許可証の申込みプロセスの効率を最大にします。さらに、ガイド付きビジネス・プロセスは、フロントエンド・レベルおよびバックエンド・レベルの両方で、エンドツーエンドの申込みプロセスを監視できます。
ローン組成業界では、銀行は、プロセス統合、規制の順守および商品提供の高速化などのビジネス要素を考慮する必要があります。ローン商品は頻繁に変更され、ローンを提供する州や地域によって異なる場合が多くあります。
次の例は、ローン組成のサブセットに焦点を合せています。このため、図では特定のプロセスのみを示しています。
ビジネス・プロセス・フロー
この例では、オンラインのローン申込みプロシージャのビジネス・プロセス・フローは次のとおりです。
申込みまたは登録: 顧客は、ローン商品の資格情報を入力します。
ローンの処理またはロック: 顧客は、特定の商品および金利に同意します。プロシージャのこのステージでは、顧客の追加情報を収集するサブプロセスが発生します。この情報により、引受会社はローンを決定できます。
ローンの引受: 引受会社は収集した情報を使用し、ローンを承認または却下します。
終了: ローンを販売する組織は、ローン申込みおよび承諾プロセスを終了します。
図30-5に示すように、これらのプロセスは、相互関係を持つサービスおよびプロシージャに依存しています。
組成: 顧客データおよび関連データを取得し、データの処理に基づいて決定し、サード・パーティ・サービスからデータをリクエストするプロセス。
サード・パーティ・サービス: 顧客およびローンで購入する商品に関するデータを取得するのに使用されます。
セカンダリ・プロセス: メイン・プロセスの実行中に実行するプロセス。この例は、各種抵当権付き住宅ローン商品の価格設定に焦点を合せています。
サービス: 組成に続いて、ローンは、銀行で予約されるか、他の銀行や他のローン・ベンダーなどのセカンダリ市場で販売されます。
これらのプロセスは簡単に表示されますが、プロセスを完了するには、多くのビジネスの課題が存在します。
次第に、ソフトウェア内で実際の人間の間の相互作用を調整する必要があります。ほとんどすべてのソフトウェア・システム、特にコラボレーション・プロセスおよびコンポジット・アプリケーションでは、人間は重要な参加者です。構造化されたワークフロー・システムと人間の相互作用が存在する場合、共通の課題が提示されます。
ローンを承諾するかどうかは、顧客のクレジット履歴、収入およびその他の要素に基づいた、大規模なルールのセットの処理を必要とします。銀行が決定したビジネス・プロセスを使用して、これらの要素を調整する必要があります。申込者の個人情報およびサード・パーティ・サービスからの外部データ・リクエストなどの要素に応じて、その申込者を承認または却下するかを引受会社に警告します。
抵当権付き住宅ローン申込みのガイド付きビジネス・プロセスには、複数のマイルストンが含まれます。次のガイド付きビジネス・プロセスの概略は、抵当権付き住宅ローン申込みのプロシージャを示しています。
マイルストン1: ローン申込み
見込み客はローン供給会社のWebサイトで登録し、一連のガイド付きタスクを介してローンを申し込みます。
登録: 申込者は銀行のWebサイトで登録します。
商品選択: 申込者は、必要な商品のタイプおよび地域的に申込み可能な商品に基づいてローンを選択します。
申込み: 申込者は、ローンの申込みに必要な個人情報を入力します。
マイルストン2: 申込みの処理
ローン申込みプロセスが完了すると、ローンは処理され、承認のためにレビューされます。
情報の取得: 様々なサービスを使用して、ローンおよび申込者の財務状況や個人情報に関する情報にアクセスします。
レビュー: 引受会社は、ローンの申込みを手動でレビューする必要があります。
承認: レビューされたデータに基づいて、承認者はローンを承認または却下する必要があります。
マイルストン3: 終了手続き
ローンが承認されると、終了手続きの準備に入ります。
このマイルストンには、次のタスクが含まれます。
終了手続きの予約: タイトル・カンパニーまたは終了手続きの弁護士は、顧客との予約を設定します。
終了手続きの書類: ローンの終了手続き者は、最終的な手続きとして、ローンの書類を終了手続きの代理業者に渡し、必要な書類を顧客に渡します。
ガイド付きビジネス・プロセスには、特定の標準およびガイドラインが適用されます。
ガイド付きビジネス・プロセスを、スタンドアロンOracle WebLogic Serverにデプロイする必要があります。
この項では、ガイド付きビジネス・プロセスの開発の主なワークフローについて説明します。
次のように、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
BPMNプロセスを開発し、ガイド付きビジネス・プロセスとして構成します。
マイルストンおよび関連付けられたタスクを構成します。
タスク・フローを開発します。
ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイ、インスタンス化およびテストします。
ランタイムで使用するために、ガイド付きビジネス・プロセス・フロント・エンドを開発します。フロント・エンドを開発するには、次を実行します。
Oracle ADF UIまたはOracle WebCenter Portal UIを使用して、クライアント・アプリケーションを開発します。
Oracle Business Process Management Workspaceアプリケーションをクライアント・アプリケーションとして使用します。
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・サービスを使用して、カスタムUIを開発します。
ガイド付きビジネス・プロセスのクライアント・アプリケーションをデプロイします。
Oracle Enterprise Manager Application Server Controlコンソールを使用して、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを監視します。
ガイド付きビジネス・プロセスを使用すると、プロセスをマイルストンに編成できます。これらのマイルストンは、エンド・ユーザーにとって意味のあるもので、タスクに関連する情報のみを示すことにより、プロセスの複雑さを意識させません。
ガイド付きビジネス・プロセスを作成し、プロセス内のタスクを一連のマイルストンに編成できます。マイルストンを使用すると、プロセスを実行し、より効率的な方法でプロセスの実行を追跡できます。
次のリストでは、使用できる機能を説明します。
ブランチ化: ブランチ化では、ビジネス・プロセス・フローにスイッチを配置し、プロセスを2つ以上のブランチにスプリットできます。
どちらのブランチを実行するかを決定する条件が設定されます。フローのブランチ化が条件によって決定される場合、マイルストンのブランチ化ノードは、アクティビティ・ガイド・ツリーに省略記号(...)で表示されます。選択したブランチに対して実行するマイルストンは、スイッチがリアルタイムで実行する場合のみ表示されます。
オプション/必須タスク: 他に構成されていいないかぎり、デフォルトでは、シーケンシャル・タスクが必要です。ガイド付きビジネス・プロセスの完了に必要なタスクは、アスタリスク(*)付きで表示されます。必須タスクはスキップできません。オプション・タスクは、ガイド付きビジネス・プロセスの完了には必須ではありません。ユーザーは必要に応じてオプション・タスクを実行することができますが、オプション・タスクのスキップを選択することもできます。オプション・タスクの使用例としては、ガイド付きビジネス・プロセスの必須タスクを完了した後に、エンド・ユーザーが必要に応じて記入できる調査などがあります。
タスクを必須またはオプションとして構成すると、ランタイムの必須またはオプションのタスク・タイプでタスクをフィルタ処理できます。
パラレル・フロー: パラレル・フローを使用すると、ガイド付きビジネス・プロセスは複数のタスクを同時に実行でき、時間がかかり独立した複数のタスクを実行する必要がある場合に役立ちます。
前のマイルストンが完了すると、エンド・ユーザーは、任意の順序でパラレル・マイルストンを実行できます。
将来のマイルストンおよびタスク: ガイド付きビジネス・プロセスにアクセスすると、アクティビティ・ガイド・ツリーにマイルストンが表示されます。アクティビティ・ガイドには、将来実行するマイルストンおよびタスクも表示されます。これにより、実行するタスクおよびマイルストンの全体的なビューをユーザーに提供します。アクティビティ・ガイドが順番に実行される場合、将来のタスクおよびマイルストンはグレー表示されます。将来のタスクおよびマイルストンは表示されますが、実行されません。
国際化: ガイド付きビジネス・プロセスは、リソース・バンドルを使用した国際化をサポートしています。リソース・バンドルは、テキスト、ラベル、メッセージおよびその他のロケールに影響されるオブジェクトを、コア・ソース・コードから分離し、アクティビティ・ガイドのローカライズされたすべてのバージョンのシングル・コード・ベースを保持します。アクティビティ・ガイドを国際化するには、「BPMNガイド付きビジネス・プロセスをローカライズする方法」を参照してください。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスを開発するには、まずBPMNプロセスを作成する必要があります。その後、BPMNプロセスに基づくガイド付きビジネス・プロセスを開発できます。
プロジェクトごとに1つのガイド付きビジネス・プロセスのみを定義できます。ガイド付きビジネス・プロセスは、プロジェクトのBPMNプロセスに基づいています。このプロセスが、ルート・プロセスです。
BPMNプロセスに基づいて、ガイド付きビジネス・プロセスを開発できます。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスを開発するには:
ガイド付きビジネス・プロセスのマイルストンに、BPMNプロセスのユーザー・タスクを追加できます。ガイド付きビジネス・プロセスの構築が終了すると、ガイド付きビジネス・プロセス・クライアントを使用して、BPMNプロセスにアクセスできます。
新規マイルストンを既存のガイド付きビジネス・プロセスに追加できます。
新規マイルストンをガイド付きビジネス・プロセスに追加するには:
ガイド付きビジネス・プロセスは新規マイルストンを表示します。ルート・プロセスのユーザー・タスクを新規マイルストンに追加できます。
ガイド付きビジネス・プロセス・クライアントから、ユーザー・タスクを実行できます。アクティビティ・ガイド・ツリーのマイルストンの下に、ユーザー・タスクが表示されます。
ガイド付きビジネス・プロセスには、少なくとも2つのマイルストンが含まれていることを確認します。マイルストンが1つのみである場合、「マイルストンに移動」オプションがグレー表示されます。
別のマイルストンにユーザー・タスクを移動するには:
ガイド付きビジネス・プロセスには、少なくとも2つのマイルストンが含まれていることを確認します。マイルストンが1つのみである場合、「マイルストンに移動」オプションがグレー表示されます。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスのマイルストンを順序付けするには:
「アプリケーション」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
次のように、各マイルストンを右の位置に移動します。
マイルストンを右クリックします。
マイルストンを移動する場所に応じて、「上に移動」または「下に移動」を選択します。
ガイド付きビジネス・プロセスから、そのタスクにアクセスできません。ガイド付きビジネス・プロセスを含むマイルストンには、そのタスクはリストされなくなります。
マイルストンはガイド付きビジネス・プロセスに表示されません。マイルストンのすべてのユーザー・タスクは、ガイド付きビジネス・プロセスから削除されます。ガイド付きビジネス・プロセスから、これらのタスクにアクセスできなくなります。
デフォルトでは、オプションになるよう構成しない場合、すべてのタスクが必須になります。オプションとして構成するタスクにスキップ・ボタンを構成する必要があります。
ユーザーのグループに特定のタスクを割り当てると、グループの任意のユーザーがそのタスクを申告できます。タスクを申告した後に、ユーザーがそれを完了しないことにした場合、ユーザーはそのタスクをスキップできます。ユーザーがタスクをスキップすると、そのタスクはグループに再度割り当てられ、グループの他のユーザーが申告して完了できるようになります。
パラレル・タスク・フローを構成するには、BPMNプロセスでゲートウェイを使用する必要があります。ゲートウェイの使用方法の詳細は、『Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発』のBPMNフロー・オブジェクト・リファレンスに関する項を参照してください。
タスク・フローを分岐するには、BPMNプロセスでゲートウェイおよび条件シーケンス・フローを使用する必要があります。ゲートウェイおよび条件シーケンス・フローの使用方法の詳細は、Oracle Business Process Composerでのビジネス・プロセスの開発のBPMNフロー・オブジェクト・リファレンスに関する項を参照してください。
エンド・ユーザーがタスクを実行できない場合、ブロックされたアイコンおよびメッセージを表示するように、タスクを構成できます。
ブロックされたアイコンおよびメッセージを表示するようにタスクを構成するには:
現在のタスクが完了し、次のタスクがインスタンス化されていない場合、アクティビティ・ガイド・ツリーに、ブロックされたアイコンが表示されます。説明のメッセージを定義した場合、ブロックされたアイコン上にカーソルを置くと、ツールチップにメッセージが表示されます。
「アクティビティ・ガイド」ノードの横に表示されるように、アクティビティ・ガイド・ツリーにカスタム・アイコンを構成できます。
ガイド付きビジネス・プロセスのアイコンを構成するには:
アクティビティ・ガイド・ツリーは、このアイコンを使用して、アクティビティ・ガイド・ノードを識別します。アイコンを指定しない場合、アクティビティ・ガイド・ノードではアイコンが表示されません。
アクティビティ・ガイド・ツリーは、このアイコンを使用して、マイルストン・ノードを識別します。アイコンを指定しない場合、マイルストン・ノードではアイコンが表示されません。
ガイド付きビジネス・プロセスの表示モードを構成して、マイルストンおよびタスクのリンクの表示方法を指定できます。
ガイド付きビジネス・プロセスの表示モードを構成するには:
ガイド付きビジネス・プロセス内のマイルストンおよびタスクは、この構成を使用して、マイルストンおよびタスクのリンクを表示します。マイルストンおよびタスクが別の構成を使用するように構成されている場合、ガイド付きビジネス・プロセスの構成は無視されます。
ガイド付きビジネス・プロセスの構成およびマイルストンの構成に関係なく、この構成に従って、タスクのリンクが表示されます。マイルストンが表示されているときに、タスクのリンクが表示されます。
ガイド付きビジネス・プロセスのタスク・アクセス・モードを構成して、タスクのリンクが有効になるタイミングを指定できます。
ガイド付きビジネス・プロセスのタスク・アクセス・モードを構成するには:
タスクが完了した後、ガイド付きビジネス・プロセスではこの構成を使用してリンクが表示されます。タスク・モードが「アクティブのみ」の場合は、タスクのリンクがグレー表示されます。タスク・モードが「任意の状態」の場合は、タスクのリンクは有効なままになり、タスクを実行しようとしたときにメッセージが表示されます。
クライアントが異なるロケールで表示できるように、BPMNガイド付きビジネス・プロセスをローカライズできます。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスをローカライズするには:
ユーザー・タスクでは、次の要素をローカライズできます。
タイトル
説明
ブロックされたテキスト
このプロシージャは、ブロックされたテキストのローカライズ方法を示しています。ローカライズのフロー・オブジェクトの標準プロシージャに従って、ユーザー・タスクのタイトルおよび説明もローカライズできます。
ユーザー・タスクをローカライズするには:
アクティビティ・ガイドのプロパティを構成することでその動作をカスタマイズできます。これらのプロパティを構成するには、アクティビティ・ガイド・プロパティ・ファイルを編集する必要があります。
通常は、このファイルにactivityguide.properties
という名前を付けます。別の名前を選択する場合は、パラメータAGPropsBeanName
を使用してag-tasktree-task-flowにその値を指定する必要があります。
表30-1に、このファイルで指定できるプロパティを示します。
例30-1は、典型的なアクティビティ・ガイド・プロパティ・ファイルを示しています。
表30-1 アクティビティ・ガイド・プロパティ
プロパティ | 説明 | 可能な値 |
---|---|---|
ServerConnectionMode |
データの伝送のモードを指定します。 |
|
WorklistHttpURL |
デジタル署名を使用する場合にのみ必要です。Oracle BPM WorklistアプリケーションにアクセスするためのURLを指定します。 |
http://host:port/integration/worklisapp |
SelectionFilter |
アクティビティ・ガイドのプロセスをフィルタ処理するのに使用するフィルタを指定します。 |
|
AGDefinitionFilter |
アクティビティ・ガイドのプロセスをフィルタ処理するのに使用する定義IDを指定します。アクティビティ・ガイドは、このIDに一致するプロセスの表示のみを行います。 |
アクティビティ・ガイドの定義ID |
AGInstanceOrdering |
アクティビティ・ガイドのプロセスの表示に使用する順序を指定します。 例: CREATION_DATE:ASC |
デフォルト値: ASC |
AGInstanceID |
アクティビティ・ガイド・ツリーの表示に使用するインスタンスIDを指定します。 例: 10001 |
アクティビティ・ガイドのインスタンスID |
CustomPredicate1 |
アクティビティ・ガイドのプロセスのリストをフィルタ処理するための、追加の述語を指定します。 例: CREATOR、EQ、jstein |
列名, 演算子, 値 |
CustomPredicate2 |
アクティビティ・ガイドのプロセスのリストをフィルタ処理するための、別の追加の述語を指定します。この述語はCustomPredicate1で使用されます。 |
列名, 演算子, 値 |
ShowAllAGTreeNodesProperties |
アクティビティ・ガイドで、アクティビティ・ガイド、マイルストンおよびタスクのプロパティを説明するセクションを、上部に表示するかどうかを指定します。 |
デフォルト値: true |
ShowRefreshButton |
リージョン領域でリフレッシュ・ボタンを表示するかどうかを指定します。 |
デフォルト値: false |
AGTasksPopupTaskFlowID |
タスクのポップアップに表示する内容を指定します。 |
完全修飾されたタスクフローID |
HideAGTreeRootNode |
アクティビティ・ガイド・ツリーのルート・ノードでガイド付きビジネス・プロセスのタイトルを非表示にします。 |
デフォルト値: false |
ShowCustomBlockedIcon |
ガイド付きビジネス・プロセスがカスタム・タスクがブロックされたアイコンを表示するかどうかを指定します。 |
デフォルト値: false |
例30-1 アクティビティ・ガイド・プロパティ・ファイル
#ActivityGuide Properties ServerConnectionMode=SOAP SelectionFilter=MY ShowRefreshButton=true #ShowAllAGTreeNodesProperties=true ## Sample value for AGDefinitionFilter: default/BPMAGPrj2!2.0*31fcd931-6263-4b58-97cf-6fb084addabc #AGDefinitionFilter= #AGInstanceID=110003 #AGInstanceOrdering=CIKEY:DESC #CustomPredicate1=STATE,EQ,OPEN #CustomPredicate2=STATUS,EQ,In Progress ## Example Value for AGTasksPopupTaskflowID is /WEB-INF/ag-popup-task-flow.xml#ag-popup-task-flow #AGTasksPopupTaskflowID= #ShowCustomBlockedIcon=true #HideAGTreeRootNode=false ##WorklistHttpURL is required only for digital signatures #WorklistHttpURL=http://host:port/integration/worklistapp
ガイド付きビジネス・プロセスは、SOAコンポジット・プロセスと同じ方法で、アプリケーション・サーバーにデプロイされます。
ただし、ガイド付きビジネス・プロセスを、JDeveloperに含まれる埋込みのOracle WebLogic Serverではなく、Oracle WebLogic Serverのスタンドアロン・インスタンスにデプロイする必要があります。
ガイド付きビジネス・プロセスをOracle WebLogic Serverにデプロイするには、次の主なステップを実行します。
Oracle WebLogic Serverへの接続の作成
JDeveloperまたはAntスクリプトを使用したガイド付きビジネス・プロセスのデプロイ
ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイするには:
ガイド付きビジネス・プロセスのデプロイでの主なステップは次のとおりです。
Oracle WebLogic Serverへの接続を作成します。
接続タイプWeblogic 10.3を使用します。
WLSドメインの名前を入力します。
JDeveloperを介して、またはAntスクリプトを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイします。
JDeveloperを使用してガイド付きビジネス・プロセスをデプロイするには:
ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットを右クリックし、「デプロイ」を選択します。SOAコンポジットの名前、および前のステップで構成されたサーバー接続の名前を選択します。
Antスクリプトを使用してガイド付きビジネス・プロセスをデプロイするには:
SOAコンポジットを右クリックし、「デプロイ」、SOAコンポジットの名前および「JARへ」を選択します。
例30-2に示すコマンドを実行します。
SOAコンポジットのアプリケーション・サーバーへのデプロイの詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発のEnterprise Managerを使用したSOAアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。
例30-2 Antスクリプトを使用したガイド付きビジネス・プロセスのデプロイ
ant -f $ORACLE_HOME/bin/ant-sca-deploy.xml -DsarLocation <location of sca_composite.jar> -DserverURL <soa server url> - Duser <administrator user name> -Dpassword <administrator password>
デプロイ済のガイド付きビジネス・プロセスのインスタンスは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで作成できます。これは、テストを行う場合に役立ちます。
ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを作成するには:
例30-3 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlコンソールのURL
http://<hostname of Weblogic standalone server>:<port>/em