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Oracle® Fusion Middleware Oracle Coherenceのマネージメント
12c (12.2.1.2.0)
E82723-01
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A Oracle Coherence MBeanのリファレンス

この付録では、Oracle Coherenceの様々な部分を管理およびモニタリングするためのMBeanのリファレンスについて説明しています。このリファレンスでは、MBeanの属性と操作について詳細に説明します。

Registrationインタフェースには、MBeanの説明も含まれます。Oracle Coherence Java APIリファレンスRegistrationインタフェースを参照してください。MBean対応エージェント(JConsoleなど)でもMBean情報は表示できます。Oracle Coherence MBeanへのアクセス方法の詳細は、JMXを使用したOracle Coherenceの管理を参照してください。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 Coherence MBeanの索引

表A-1は、Oracle Coherenceの管理およびモニタリングに使用するMBeanのリストです。

表A-1 Oracle Coherence MBean

MBean 説明

CacheMBean

キャッシュを表します。1つのクラスタ・メンバーには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。

ClusterMBean

クラスタを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

ClusterNodeMBean

クラスタ・メンバーを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

ConnectionManagerMBean

Oracle Coherence*Extendプロキシを表します。1つのクラスタ・メンバーには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。

ConnectionMBean

Oracle Coherence*Extendを介したクライアントのリモート接続を表します。1つのクラスタ・メンバーには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。

DestinationMBean

レプリケートされたデータを受信するフェデレーション参加者の送信レプリケーション統計を示します。

FederationManagerMBean

参加者に対するデータのレプリケーションを制御するフェデレーテッド・キャッシュ・サービスを示します。各フェデレーテッド・キャッシュ・サービスには、この管理対象Beanのインスタンスが含まれます。

FlashJournalRM

フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャを表します。管理対象Beanは、JournalMBeanインタフェースのインスタンスです。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

ManagementMBean

グリッドJMXインフラストラクチャを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

OriginMBean

レプリケートされたデータを送信するフェデレーション参加者の受信レプリケーション統計を示します。

PersistenceCoordinatorMBean

永続性コーディネータを示します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

PointToPointMBean

2つのクラスタ・メンバー間のネットワーク・ステータスを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

RamJournalRM

RAMジャーナル・リソース・マネージャを表します。管理対象Beanは、JournalMBeanインタフェースのインスタンスです。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

ReporterMBean

Oracle Coherenceレポータを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

ServiceMBean

クラスタ化されたサービスを表します。1つのクラスタ・メンバーには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。

SimpleStrategyMBean

単純なパーティション割当て戦略を示します。各パーティション化サービスには、この管理対象Beanの単一インスタンスが含まれます。

StorageManagerMBean

記憶域が有効化された分散キャッシュ・サービスの記憶域インスタンスを表します。1つのクラスタ・メンバーには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。

TopologyMBean

フェデレーション・トポロジを示します。

TransactionManagerMBean

トランザクション・マネージャを表します。1つのクラスタ・メンバーには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。

A.2 CacheMBean

CacheMBean MBeanはキャッシュを表します。1つのクラスタ・メンバーには、各データ・サービスの種類(分散、レプリケーションなど)について構成されたキャッシュの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。このMBeanは、キャッシュの操作およびパフォーマンスに関する統計を提供します。MBean属性のいくつかは書込み可能であり、キャッシュの動作がリアルタイムに変更されます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Cache,service=service name,name=cache name,nodeId=cluster node id,tier=tier tag

注意:

CacheMBean MBeanには、トランザクション・キャッシュでは使用できない属性が多く含まれています。使用できない属性が呼び出されると、トランザクション・キャッシュは-1の値を返します。サポートされている属性のリストおよびトランザクション固有の説明については、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』を参照してください。

属性

表A-2は、CacheMBeanの属性を示しています。

表A-2 CacheMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

AverageGetMillis

Double

read-only

キャッシュ統計が最後にリセットされてから行われた各get()呼出しの平均ミリ秒です。この統計は、高価なヒットが発生する可能性のあるキャッシュのみを追跡します(たとえば、ニア・キャッシュの前)。

AverageHitMillis

Double

read-only

ヒットである各get()呼出しの平均ミリ秒です。この統計は、高価なヒットが発生する可能性のあるキャッシュのみを追跡します(たとえば、ニア・キャッシュの前)。

AverageMissMillis

Double

read-only

ミスである各get()呼出しの平均ミリ秒です。この統計は、高価なヒットが発生する可能性のあるキャッシュのみを追跡します(たとえば、ニア・キャッシュの前)。

AveragePutMillis

Double

read-only

キャッシュ統計が最後にリセットされてからの各put()の呼出しにかかった平均時間(ミリ秒)。この統計は、高価なヒットが発生する可能性のあるキャッシュのみを追跡します(たとえば、ニア・キャッシュの前)。

BatchFactor

Double

read/write

BatchFactor属性は、遅延書込みのキュー・エントリの適切な時間を計算する際に使用されます。QueueDelay間隔と同程度遅延書込みキューに入れられている場合、キュー・エントリは書込み操作に「適切である」と判断されます。ソフト熟成時間は、実際の熟成時間より前の時点になります。これより後では、エントリが(その他のすべての熟成エントリとソフト熟成エントリとともに)キャッシュ・ストアに対するバッチの非同期の書込み操作に組み込まれます。この属性が適用されるのは、非同期書込みが有効であり(つまり、QueueDelay属性の値がゼロより大きい)、かつキャッシュ・ストアがstoreAll()メソッドを実装している場合のみです。この要素の値は、QueueDelay間隔の割合として表現されます。有効な値は[0.0, 1.0]の範囲のダブルです。

CacheHits

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのおよそのキャッシュ・アクセス数。キャッシュ・ヒットとは、エントリがこのマップに存在する読取り操作の呼出し(つまりget())です。

CacheHitsMillis

Long

read-only

エントリがこのマップに存在するget()操作の合計ミリ秒(統計が最後にリセットされてからの)

CacheMisses

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのおよそのキャッシュ・ミス数

CacheMissesMillis

Long

read-only

エントリがこのマップに存在しないget()操作の合計ミリ秒(統計が最後にリセットされてからの)

CachePrunes

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのプルーニング操作の数。プルーニング操作は、キャッシュがHighUnitsにより指定された高水位標に達するたびに実行されます。

CachePrunesMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから使用されたプルーニング操作の合計ミリ秒

CacheStoreType

String

read-only

このキャッシュのキャッシュ・ストア・タイプです。可能な値は、NONEREAD-ONLYWRITE-THROUGHWRITE-BEHINDです。

Description

String

read-only

キャッシュの説明

ExpiryDelay

Integer

read/write

キャッシュ・エントリの有効期限(ミリ秒単位)です。値が0の場合は、有効期限の自動失効が無効であることを示します。この属性を変更しても、有効期限の失効をスケジュールされた既存のエントリには影響しません。

HighUnits

Integer

read/write

ユニットの単位で測定されたキャッシュ・サイズの制限。キャッシュが最大単位レベルに達すると、そのキャッシュは自動的に削除されます。これはしばしば、キャッシュの高水位標と呼ばれます。

HitProbability

Double

read-only

統計が最後にリセットされてから行われた、次の呼出しがヒットであるおよその確率(0 <= p <= 1)

LowUnits

Integer

read/write

プルーニング時にキャッシュが縮小するユニット数です。これはしばしば、キャッシュの低水位標と呼ばれます

QueueDelay

Integer

read/write

ライトビハインド・キューに追加されたエントリが、キャッシュ・ストアを使用して格納されるまでのキューでの待ち秒数です。この属性は、キャッシュ・ストア・タイプがWRITE-BEHINDである場合にのみ適用されます。

QueueSize

Integer

read-only

ライトビハインド・キューのサイズです。この属性は、キャッシュ・ストア・タイプがWRITE-BEHINDである場合にのみ適用されます。

RefreshFactor

Double

read/write

この属性は、キャッシュ・エントリのソフト失効時間の計算に使用されます。ソフト失効時間は、実際の失効時間より前の時点になります。これより後では、エントリへのアクセス・リクエストによって、エントリに対する非同期のロード・リクエストがスケジュール化されます。この属性は、自動失効がスケジュールされた内部ローカル・キャッシュがある、読取り/書込みバッキング・マップにのみ適用されます。この要素の値は、内部ローカル・キャッシュの有効期限の割合として表されます。有効な値は[0.0, 1.0]の範囲のダブルです。係数がゼロの場合、スケジュール先行リフレッシュは無効になります。

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

RequeueThreshold

Integer

read/write

追加のアクションを実行できるライトビハインド・キューのサイズ。サイズがゼロの場合、ライトビハインドの再キューは無効になります。それ以外の場合、この値は、対応するログ・メッセージの頻度を制御します。たとえば、この値が100の場合、ライトビハインド・キューのサイズが100の倍数になるたびにログ・メッセージが生成されます。

Size

Integer

read-only

キャッシュ内のエントリ数です

StoreAverageBatchSize

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから行われた、キャッシュ・ストアの書込み操作ごとに格納されたエントリの平均数。store()メソッドのコールは1つのバッチとしてカウントされますが、storeAll()メソッドのコールは渡されたマップ・サイズのバッチとしてカウントされます。キャッシュ・ストア・タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreAverageReadMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから行われた読取り操作当たりに使用された平均時間(ミリ秒)。キャッシュ・ストア・タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreAverageWriteMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから行われた書込み操作当たりに使用された平均時間(ミリ秒)。キャッシュ・ストア・タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreFailures

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから発生したキャッシュ・ストア失敗(ロード、格納、消去操作)の総数。キャッシュ・ストア・タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreReadMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから、ロード操作に使用された累積時間(ミリ秒)。キャッシュ・ストア・タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreReads

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから行われたロード操作の総数。キャッシュ・ストア・タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreWriteMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから、格納および消去操作に使用された累積時間(ミリ秒)。キャッシュ・ストア・タイプがNONEまたはREAD-ONLYの場合、この値は-1です。

StoreWrites

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから行われた格納および消去操作の総数。キャッシュ・ストア・タイプがNONEまたはREAD-ONLYの場合、この値は-1です。

TotalGets

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのget()操作の総数

TotalGetsMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのget()操作にかかった合計時間(ミリ秒)

TotalPuts

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのput()操作の総数

TotalPutsMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのput()操作にかかった合計時間(ミリ秒)

UnitFactor

Integer

read-only

UnitsLowUnits、およびHighUnitsの各プロパティの調整に使用する係数。たとえば、BINARY単位換算カリキュレータでは、係数1048576を使用してバイトをメガバイトに換算できます。

Units

Integer

read-only

単位で測定したキャッシュのサイズ。この値は、UnitFactorによって調整される必要があります。

操作

CacheMBean MBeanには、すべてのキャッシュ統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。

A.3 ClusterMBean

ClusterMBean MBeanはクラスタを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。このMBeanは、クラスタに関する操作の統計を提供します。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Cluster

属性

表A-3は、ClusterMBeanの属性を示しています。

表A-3 ClusterMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

ClusterName

String

read-only

クラスタの名前

ClusterSize

Integer

read-only

クラスタ・メンバーの総数

LicenseMode

String

read-only

このクラスタが使用しているライセンス・モード。可能な値はEvaluationDevelopment、またはProductionです。

LocalMemberId

Integer

read-only

レポートMBeanサーバーと一緒に配置されているクラスタ・メンバーのメンバーID。クラスタ・サービスが実行されていない場合、この値は-1です。

MemberIds

Integer[]

read-only

既存のクラスタ・メンバーIDすべての配列

Members

String[]

read-only

既存のクラスタ・メンバーすべての配列

MembersDeparted

String[]

read-only

最近離脱したクラスタ・メンバーの情報を記述する文字列の配列。メンバーIDが再利用されると、そのメンバーはこの配列から削除されます。この情報はメンバーがクラスタに参加した時点から記述され、MBeanサーバー・メンバーがクラスタから離れたり再参加したりする時にリセットされます。MembersDepartureCountは、この配列のサイズではなく、離脱したメンバーの合計数を表します。

MembersDepartureCount

Long

read-only

この管理メンバーがクラスタに参加した時点、または統計がリセットされた時点から、このメンバーがクラスタからの他のメンバーの離脱を確認した回数。

OldestMemberId

Integer

read-only

シニア・クラスタのメンバーID。クラスタ・サービスが実行されていない場合、この値は-1です。

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

Running

Boolean

read-only

クラスタを実行しているかどうかを指定します

Version

String

read-only

Oracle Coherenceのバージョン

操作

表A-4は、ClusterMBeanの操作を示しています。

表A-4 ClusterMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

ensureRunning

該当なし

Void

このメンバーでクラスタ・サービスが実行されていることを確認します

logClusterState

String sRole

Void

指定したロールで実行されているクラスタ・メンバーの状態を(スレッドのフル・ダンプおよび未処理のポーリングで)ログ出力します。クラスタ・メンバーのロールは、オペレーション・オーバーライド・ファイルの<member-identity要素内で定義されます。メンバーの識別情報を設定する方法の詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』を参照してください。sRoleパラメータを指定しないと(フィールドに値がないと)、すべてのクラスタ・メンバーの状態がログ出力されます。

shutdown

該当なし

Void

このメンバーのクラスタ・サービスをシャットダウンします

A.4 ClusterNodeMBean

ClusterNodeMBean MBeanはクラスタ・メンバーを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。このMBeanは、クラスタのメンバーの操作およびパフォーマンスに関する統計を提供します。多くの属性は書込み可能であり、メンバーの動作がリアルタイムに変更されます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Node,nodeId=cluster node id

属性

表A-5は、ClusterNodeMBeanの属性を示しています。

表A-5 ClusterNodeMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

BufferPublishSize

Integer

read/write

パブリッシャが使用するユニキャスト・データグラム・ソケットのバッファ・サイズで、パケット数で測定されます。実行時にこの値を変更することは、ネットワーク通信を一時休止させ、すべてのクラスタ・サービスの停止につながる場合もあるため、本質的に安全でない操作です。

BufferReceiveSize

Integer

read/write

受信側が使用するユニキャスト・データグラム・ソケットのバッファ・サイズで、パケット数で測定されます。実行時にこの値を変更することは、ネットワーク通信を一時休止させ、すべてのクラスタ・サービスの停止につながる場合もあるため、本質的に安全でない操作です。

CpuCount

Integer

read-only

このメンバーが実行されているコンピュータのCPUコアの数です

FlowControlEnabled

Boolean

read-only

FlowControlが有効かどうかを示します。フロー制御を有効にするには、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

Id

Integer

read-only

現在メンバーを一意に識別し、そのメンバーが存続している間は変わらない短いメンバーID

LoggingDestination

String

read-only

ログ・システムによって使用される出力デバイスです。有効な値は、stdoutstderrjdklog4jまたはファイル名です。

LoggingFormat

String

read/write

ログ出力先に渡す前に、メッセージをフォーマットする方法を指定します

LoggingLevel

Integer

read/write

どのログ・メッセージをログ出力先に出力するかを指定します。有効な値は負でない整数です。-1の値はすべてのロガー出力を無効にします。

LoggingLimit

Integer

read/write

ロガー・デーモンがメッセージ・キューから処理する文字の最大数。この数を超過すると、キューに残っているメッセージがすべて破棄されます。有効な値は、0 - Integer.MAX_VALUE (2147483647)の範囲の整数です。値0はInteger.MAX_VALUEを意味します。

MachineId

Integer

read-only

このメンバーのコンピュータIDです

MachineName

String

read-only

コンピュータの一意の名前。名前は、同じコンピュータにあるすべてのメンバーでは同じであり、異なるコンピュータにあるメンバーでは異なる必要があります。

MemberName

String

read-only

メンバーの一意の名前。この名前はメンバーごとに一意となる必要があります。

MemoryAvailableMB

Integer

read-only

新規オブジェクトで使用可能なJVMのメモリーの合計量(MB)

MemoryMaxMB

Integer

read-only

JVMが使用するメモリーの最大量(MB)

MulticastAddress

String

read-only

このメンバーがグループ通信のために使用するマルチキャスト・ソケットIPアドレスです

MulticastEnabled

Boolean

read-only

メンバーがグループ通信にマルチキャストを使用するかどうか指定します。falseの場合、このメンバーは、クラスタに参加する際にはWellKnownAddresses属性にリストされたアドレスを使用し、クラスタの他のメンバーと通信する際にはポイントツーポイントのユニキャストを使用します。

MulticastPort

Integer

read-only

このメンバーがグループ通信のために使用するマルチキャスト・ソケット・ポートです

MulticastThreshold

Integer

read/write

クラスタにあるパケットの送信先サーバーの割合(0から100)です。この値より大きければパケットはマルチキャストを使用して送信され、小さければパケットはユニキャストを使用して送信されます

MulticastTTL

Integer

read-only

メンバーのマルチキャスト・ソケットで送信されたマルチキャスト・パケットの有効時間です

NackEnabled

Boolean

read-only

早期にパケットの損失を検知するプロトコルを有効にするかどうか指定します

NackSent

Long

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてから送信されたNACKパケットの総数

PacketDeliveryEfficiency

Float

read-only

パケット損失の検知および再送信の効率性です。効率性が低い場合は、不要なパケットの再送信が高い割合で発生していることを示します。

PacketsBundled

Long

read-only

送信前にバンドルされたパケットの総数。ネットワーク送信の総数は、PacketsSent - PacketsBundledです。

PacketsReceived

Long

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてから受信されたパケットの数

PacketsRepeated

Long

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてから受信された重複パケットの数

PacketsResent

Long

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてから再送信されたパケットの数。タイムアウト期間内にACKが受信されないと、パケットが再送信されます。

PacketsResentEarly

Long

read-only

再送信が早すぎたパケットの総数。パケットが受信されなかったことを示すNACKがあると、パケットは早すぎるタイミングで再送信されます。

PacketsResentExcess

Long

read-only

後で不要と判断されたパケット再送の合計数です

PacketsSent

Long

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてから送信されたパケットの数

Priority

Integer

read-only

メンバーの優先度または重要性です。順位を決めるために使用します

ProcessName

String

read-only

この名前は、同じプロセス(JVM)内にあるメンバーと同じであり、別のプロセスにあるメンバーと異なる必要があります。明示的に表示されない場合、この名前は、通常はプロセス識別子(PID)を表すシステムRuntimeMXBeanName属性として内部で計算されます。

ProductEdition

String

read-only

このメンバーを実行している製品エディションです。使用可能な値は、Standard EditionEnterprise Edition、およびGrid Editionです。

PublisherPacketUtilization

Float

read-only

メンバー・ソケットが最後に再オープンされてからのこのクラスタ・メンバーのパブリッシャ・パケットの使用率です。この値は、送信されたバイト数の、すべてのパケットがフルである送信バイト数に対する比率です。使用率が低い場合は、効率的にネットワークを使用するために十分な大きさでデータが送信されていないことを示します。

PublisherSuccessRate

Float

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてからのこのクラスタ・メンバーのパブリッシュ成功率です。パブリッシュ成功率とは、最初の試行で正常に送信されたパケット数の、送信パケット合計数に対する比率です。タイムアウト期限内にACKが受信されないときには失敗の回数が増分されます。失敗は、ネットワーク待機時間が長すぎるかパケット・ドロップ率が高すぎるために発生します。

QuorumStatus

String

read-only

クラスタ定足数の現在の状態です

RackName

String

read-only

メンバーが置かれているラックの名前です。この名前は、物理的に同じラック(またはフレームやケージ)に存在するメンバーでは同じであり、物理的に異なるラックに存在するメンバーでは異なっている必要があります

ReceiverPacketUtilization

Float

read-only

ソケットが最後に再オープンされてからのこのクラスタ・メンバーの受信者パケットの使用率です。この値は、受信したバイト数の、すべてのパケットがフルであった場合に受信されたであろうバイト数に対する比率です。使用率が低い場合は、効率的にネットワークを使用するために十分な大きさでデータが送信されていないことを示します。

ReceiverSuccessRate

Float

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてからのこのクラスタ・メンバーの受信成功率です。受信成功率とは、最初の試行で正常に送信されたパケット数の、受信パケット合計数に対する比率です。それまで受信したパケットの再配信が検出されるたびに失敗の回数が増分されます。インバウンド・ネットワークの待機時間が非常に長かったり、ACKパケットの損失が発生すると、成功率が低くなります。

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

ResendDelay

Integer

read/write

パケットが確認されていない場合、パケットが受信者に再送信されるまでパブリッシャの再送信キューに待機している最小時間(ミリ秒)です。この値の設定値が低すぎると、不要な繰り返しのためにネットワークでオーバーフローが発生する可能性があります。この値の設定が高すぎると、破棄されたパケットの再送信が遅延して全体の待機時間が長くなります。この値を変更するときにはSendAckDelay値の変更も必要な場合があります。

RoleName

String

read-only

アプリケーションに対するクラスタ・メンバーのロールを示す名前です。アプリケーションにとって意味のある名前を使用します。

SendAckDelay

Integer

read/write

ACKパケットをキューに入れてから送信するまでの最小時間(ミリ秒)です。この値はResendDelay値の半分以下にする必要があります。

SendQueueSize

Integer

read-only

現在、配信がスケジュールされているパケットの数です。この数には、すぐに送信されるパケットと、送信されて確認待ちであるパケットの両方が含まれます。ResendDelay間隔内に確認を受信しなかったパケットは自動的に再送信されます。

SiteName

String

read-only

メンバーが存在するサイトの名前です。この名前は、物理的に同じ場所(データ・センターなど)に存在するメンバーでは同じであり、物理的に異なる場所に存在するメンバーでは異なっている必要があります

SocketCount

Integer

read-only

このメンバーが実行されているコンピュータのCPUソケットの数です

Statistics

String

read-only

このクラスタ・メンバーの統計(人が読める形式で示されます)

TcpRingFailures

Long

read-only

メンバー統計が最後にリセットされてからリカバリされたTcpRingの接続切断の数です。リカバリ可能な接続切断は、異常を示すイベントです。このイベントは、TcpRingピアがTCP接続をドロップしたが、設定されている最大試行回数の後にリカバリされると登録されます。-1の値は、TcpRingが無効であることを示します。

Timestamp

Date

read-only

このメンバーがクラスタに参加したときの日時値(クラスタ時間)です

TrafficJamCount

Integer

read/write

送信キューおよび再送信キュー内の最大合計パケット数。このパケット数を超えると、パブリッシャはクライアント・スレッドを一時停止します。値0は制限がないことを示します。

TrafficJamDelay

Integer

read/write

回線混雑条件に達したときにクライアント・スレッドを一時停止するミリ秒数。1より小さい値(ゼロなど)はすべて、1ミリ秒として処理されます。

UnicastAddress

String

read-only

このメンバーがポイントツーポイント通信のために使用するデータグラム・ソケットIPアドレスです

UnicastPort

Integer

read-only

このメンバーがポイントツーポイント通信のために使用するデータグラム・ソケット・ポートです

WeakestChannel

Integer

read-only

クラスタ・メンバーのIDです。これは通信が最も困難なメンバーです。見つからない場合は-1です。ポイントツーポイント・パブリッシャか受信者成功率が1.0以下の場合、チャンネルは脆弱であると判断されます。

WellKnownAddresses

String[]

read-only

このメンバーがクラスタへの参加に使用するよく知られているソケット・アドレスの配列

操作

表A-6は、ClusterNodeMBeanの操作を示しています。

表A-6 ClusterNodeMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

ensureService

String sCacheName

void

指定されたキャッシュのキャッシュ・サービスが、このMBeanが表すクラスタ・メンバーで実行されていることを確認します。このメソッドは、構成可能なキャッシュ・ファクトリを使用して、必要に応じて開始するキャッシュ・サービスを見つけます。

resetStatistics

該当なし

void

クラスタ・メンバーの統計をリセットします

logNodeSate

該当なし

void

このクラスタ・メンバーのサービスにおけるスレッドのフル・ダンプおよび未処理のポーリングをログ出力します

shutdown

該当なし

void

このメンバーで実行されているすべてのクラスタ化サービスを停止します(制御されたシャットダウン)。このメンバーの管理は、メンバーを手動またはプログラムで再起動するまで実行できません。

A.5 ConnectionManagerMBean

ConnectionManagerMBean MBeanはOracle Coherence*Extendプロキシを表します。1つのクラスタ・メンバーには、構成されているプロキシの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。このMBeanには、プロキシ・ホストのスループットおよび接続情報に関する統計が含まれます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=ConnectionManager,name=service name,nodeId=cluster node id

属性

表A-7は、ConnectionManagerMBeanの属性を示しています。

表A-7 ConnectionManagerMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

AverageRequestTime

Float

read-only

HTTPリクエストの平均処理時間(ミリ秒単位)

ConnectionCount

Integer

read-only

クライアント接続の数

HostIP

String

read-only

プロキシ・ホストのIPアドレスおよびポート

HTTPServerType

String

read-only

HTTPサーバーのタイプ、またはHTTPプロトコルを使用していな場合はn/a

IncomingBufferPoolCapacity

Long

read-only

受信バッファのプール容量(バイト単位)

IncomingBufferPoolSize

Integer

read-only

受信プールにおけるバッファの数

MessagingDebug

Boolean

read/write

デバッグ・フラグ。このフラグがtrueに設定され、ノードのロギング・レベルが6以上に設定されている場合、このサービス下のすべての接続について、送受信されたメッセージのログが記録されます。

OutgoingBufferPoolCapacity

Long

read-only

送信バッファのプール容量(バイト単位)

OutgoingBufferPoolSize

Integer

read-only

送信プールにおけるバッファの数

OutgoingByteBacklog

Long

read-only

送信キューのバックログ(バイト単位)

OutgoingMessageBacklog

Long

read-only

送信メッセージ・キューのバックログ

Protocol

String

read-only

このConnectionManagerMBeanインスタンスに関連付けられたプロトコル。有効な値は、tcpまたはhttpです。

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

RequestsPerSecond

Float

read-only

統計がリセットされてからの1秒当たりのHTTPリクエストの数。

ResponseCount1xx

Long

read-only

100から199の範囲のHTTPレスポンスの数

ResponseCount2xx

Long

read-only

200から299の範囲のHTTPレスポンスの数

ResponseCount3xx

Long

read-only

300から399の範囲のHTTPレスポンスの数

ResponseCount4xx

Long

read-only

400から499の範囲のHTTPレスポンスの数

ResponseCount5xx

Long

read-only

500から599の範囲のHTTPレスポンスの数

TotalBytesReceived

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより受信されたバイトの総数

TotalBytesSent

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより送信されたバイトの総数

TotalErrorCount

Long

read-only

エラーが発生したHTTPリクエストの数

TotalMessagesReceived

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより受信されたメッセージの総数

TotalMessagesSent

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより送信されたメッセージの総数

TotalRequestCount

Long

read-only

HTTPサーバーが起動されてから、または統計が最後にリセットされてからのリクエストの数

UnauthorizedConnectionAttempts

Long

read-only

権限のないホストからの接続試行回数です。

操作

ConnectionManagerMBean MBeanには、すべてのデスティネーション統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。

A.6 ConnectionMBean

ConnectionMBean MBeanは、Oracle Coherence*Extendを介したクライアントのリモート接続を表します。1つのクラスタ・メンバーには、クラスタに対してアクティブなリモート接続の数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。このMBeanには、接続のパフォーマンスおよび使用に関する統計が含まれます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Connection,name=service name ,nodeId=cluster node id,UUID=connection id

属性

表A-8は、ConnectionMBeanの属性を示しています。

表A-8 ConnectionMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

ConnectionTimeMillis

Long

read-only

クライアントが接続されていた継続時間(ミリ秒)

Member

String

read-only

クライアントのメンバー識別情報。この値は、クライアントのオペレーション・オーバーライド・ファイルの<member-identity要素を使用してカスタマイズできます。メンバーの識別情報を設定する方法の詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』を参照してください。

OutgoingByteBacklog

Long

read-only

送信キューのバックログ(バイト単位)

OutgoingMessageBacklog

Integer

read-only

送信メッセージ・キューのバックログ

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

RemoteAddress

String

read-only

対応するクライアントのIPアドレス

RemotePort

Integer

read-only

対応するクライアントのポート

Timestamp

Date

read-only

対応するクライアントがプロキシに接続したときの日時値(ローカル時間)

TotalBytesReceived

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから受信されたバイトの総数

TotalBytesSent

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから送信されたバイトの総数

TotalMessagesReceived

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから受信されたメッセージの総数

TotalMessagesSent

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから送信されたメッセージの総数

UUID

String

read-only

この接続の一意の識別子

操作

表A-9は、ConnectionMBeanの操作を示しています。

表A-9 ConnectionMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

closeConnection

該当なし

void

対応する接続を閉じます。

resetStatistics

該当なし

void

接続の統計をリセットします。

A.7 DestinationMBean

DestinationMBean MBeanは、レプリケートされたデータを受信するフェデレーション参加者を示します。データを受信できるフェデレーション参加者の数に応じて、1つ以上の管理対象Beanが登録されます。MBeanは、参加者のパフォーマンスに関する統計を提供します。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

Coherence:type=Federation,service=federated,subType=Destination,name=participant name,nodeId=cluster node id

属性

表A-10は、DestinationMBeanの属性を示しています。

表A-10 DestinationMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

BytesSentSecs

Long

read-only

1秒当たりの送信バイト数

ConnectRetryTimeoutMillis

Long

read-only

構成された接続再試行タイムアウト

CurrentBandwidth

Double

read-only

送信レプリケート・メッセージの1秒当たりの現在使用中の帯域幅(メガビット)

ErrorDescription

String

read-only

エラーの説明。送信者の状態がERRORの場合にのみ、値が戻されます。

EstimatedReplicateAllRemainingTime

Long

read-only

replicateAllリクエストの完了までの推定残り時間(ミリ秒)

GeoIp

String

read-only

参加者に構成された場所のメタデータ

MaxBandwidth

Double

read-only

送信レプリケート・メッセージの1秒当たりの最大帯域幅(メガビット)。-1.0の値は、最大帯域幅が構成されていないことを示します。

Member

String

read-only

宛先ノードのメンバー情報。

MsgApplyTimePercentileMillis

Long

read-only

レプリケーション・メッセージをデスティネーションに適用するのに要した時間の90パーセンタイル値(ミリ秒)です

MsgNetworkRoundTripTimePercentileMillis

Long

read-only

レプリケーション・メッセージおよびネットワーク上の関連する応答メッセージの送信にかかった時間の90パーセンタイル値(ミリ秒)です

MsgsSentSecs

Long

read-only

1秒当たりの送信メッセージ数

Name

String

read-only

送信者の名前

ParticipantType

String

read-only

参加者タイプ有効なタイプはclusterinterceptorです。

RecordBacklogDelayTimePercentileMillis

Long

read-only

ジャーナル・レコードがキャッシュ内でレプリケートを待機する時間の90パーセンタイル値(ミリ秒)です

ReplicateAllPercentComplete

Long

read-only

replicateAllリクエストで完了した操作の割合

ReplicateAllTotalTime

Long

read-only

replicateAllリクエストにかかった合計時間(ミリ秒)

SendTimeoutMillis

Long

read-only

参加者に構成された送信タイムアウト

State

String

read-only

参加者の状態。INITIALIDLEREADYSENDINGCONNECTINGCONNECT_WAITSTOPPEDPAUSEDERRORYIELDINGBACKLOG_EXCESSIVEBACKLOG_NORMALDISCONNECTEDのいずれか

Status

Integer

read-only

参加者のステータス。ステータスは次のとおりです。

  • 0 – OK

  • 1 – 警告

  • 2 – エラー

TotalBytesSent

Long

read-only

送信されたバイトの総数

TotalEntriesSent

Long

read-only

送信されたキャッシュ・エントリの総数

TotalErrorResponses

Long

read-only

エラーを含むレスポンスの合計数。エラーの詳細はログを確認してください。

TotalMsgSent

Long

read-only

送信されたレプリケーション・メッセージの総数。レプリケーション・メッセージには、複数のジャーナル・レコードが含まれます。

TotalMsgUnacked

Long

read-only

未応答のレプリケーション・メッセージの総数

TotalRecordsSent

Long

read-only

送信されたジャーナル・レコードの総数。ジャーナル・レコードは、同一のトランザクションの一部である複数のキャッシュ・エントリで構成されます

操作

DestinationMBean MBeanには、すべてのデスティネーション統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。

A.8 FederationManagerMBean

FederationManagerMBean MBeanは、FederatedCacheサービス・インスタンスを示し、サービス参加者に対するデータのレプリケーションを制御する操作を提供します。サービス・インスタンスの数に応じて、1つ以上の管理対象Beanが登録されます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

Coherence:type=Federation,service=service name,responsibility=Coordinator

属性

表A-11は、FederationManagerMBeanの属性を示しています。

表-11 FederationManagerMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

CoordinatorId

Integer

read-only

フェデレーション・コーディネータ・ノードのメンバー識別子

LocalParticipantName

String

read-only

このクラスタのローカル参加者の名前

操作

表A-12は、FederationManagerMBeanの操作を示しています。

表A-12 FederationManagerMBean操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

start

String p1

void

入力した参加者へのデータのフェデレートを開始します。nullの値は、すべての参加者へのフェデレートを開始します。レプリケートするデータがある場合のみ、接続は遅延して確立します。

startWithNoBacklog

String p1

void

入力した参加者へのデータのフェデレートを開始し、初期のバックログをクリアします。nullの値は、すべての参加者へのフェデレートを開始します。フェデレートするデータがある場合のみ、接続は遅延して確立します。

startWithSync

String p1

void

入力した参加者へのデータのフェデレートを開始し、参加者を同期するReplicateAll操作を実行します。nullの値は、すべての参加者へのフェデレートを開始します。フェデレートするデータがある場合のみ、接続は遅延して確立します。

stop

String p1

void

入力した参加者へのデータのフェデレートを停止します。nullの値は、すべての参加者へのフェデレートを停止します。

pause

String p1

void

入力した参加者へのデータのフェデレートを一時停止します。nullの値は、すべての参加者へのフェデレートを一時停止します。

reportState

String p1

Map

Mapを返し、入力した参加者の状態を示します。マップ内のキーは状態を示し、値はその状態にあるサービス・メンバーの割合を示します。

replicateAll

String p1

void

入力した参加者にすべてのキャッシュを同期的にレプリケートします

retrievePendingOutgoingMessages

該当なし

Integer

保留中の送信フェデレーション・メッセージ数

retrievePendingIncomingMessages

該当なし

Integer

現在処理中の受信フェデレーション・メッセージ数

listNonFederatedCaches

String p1

String[]

フェデレーテッド・キャッシュ・サービスに属しているが、フェデレートされていないキャッシュの名前のリスト。

A.9 FlashJournalRM

JournalMBean MBeanは、フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャ(FlashJournalRM)用のインタフェースを提供します。リソース・マネージャは、データをフラッシュ・メモリーに格納します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。管理対象Beanは、操作の統計を提供します。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Journal,name=FlashJournalRM,nodeId=cluster node id

属性

表A-13は、フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャに関連するJournalMBeanの属性を示します。

表A-13 FlashJournalRMのJournalMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

BacklogCount

Integer

read-only

まだジャーナルに格納されていない、シリアライズされた値の数

BacklogSize

Integer

read-only

ディスクへの書込みのキューに入れられたが、まだディスクに書き込まれていないジャーナルのデータ量。バックログで使用するメモリーの最大容量は、指定されている容量の2倍以上にする必要があります。これは、キューに入れられているデータがバイナリ形式であり、ライトビハインド・バッファにレンダリングされるためです。

BinaryStoreCount

Integer

read-only

このジャーナルを使用しているアクティブなJournalBinaryStoreオブジェクトの数

BufferSize

Integer

read-only

ジャーナル・ファイルへのデータの書込みに使用されるバッファのサイズ

CollectorLoadFactor

Double

read-only

このしきい値を超えると、ファイルがガベージ・コレクションの対象となります。この値が大きいほど、より積極的にファイルが収集されます。

CurrentCollectorLoadFactor

Double

read-only

ファイルのガベージ・コレクションが開始される、現在の負荷率しきい値

FileCount

Integer

read-only

現在使用中のジャーナル・ファイルの数

HighFileCount

Integer

read-only

このファイル数を超えると、ジャーナルで強制的な圧縮(ガベージ・コレクション)が実行されます

HighestLoadFactor

Double

read-only

使用可能なジャーナル容量のおおよその高水位標です

MaxBacklogSize

Integer

read-only

バックログのバイト単位の最大サイズ。バックログがこのレベルを超えると書込みが遅延され、このレベルを下回るまで遅延されたままになります。

MaxFileSize

Long

read-only

個々のジャーナル・ファイルで使用可能な最大許容サイズ

MaxJournalFilesNumber

Integer

read-only

使用可能なジャーナル・ファイルの最大数

MaxPoolSize

Integer

read-only

バッファ・プールのバイト単位の最大サイズ

MaxTotalRam

Long

read-only

この属性はフラッシュ・ジャーナルとは関係なく、-1を返します。

MaxValueSize

Integer

read-only

シリアライズされた値のバイト単位の最大許容サイズ

NioRam

Boolean

read-only

RAMジャーナルがヒープ内のバイト・バッファまたはヒープ外のNIOバッファ(NIO RAM)のどちらを使用するかを指定します。有効な値は、trueおよびfalseです。true値は、ヒープ外のNIOバッファを示します。false値は、ヒープ内のバイト・バッファを示します。デフォルト値はfalseです。

PoolSize

Integer

read-only

プール内の使用可能なバッファのバイト単位での合計サイズ

TotalCompactionCount

Integer

read-only

ジャーナルに対して圧縮(ガベージ・コレクション)が実行された合計回数

TotalDataSize

Long

read-only

このジャーナルに現在保存されているバイト単位のデータ量

TotalFileSize

Long

read-only

このジャーナルのすべてのジャーナル・ファイルの合計サイズ

操作

JournalMBean MBeanには操作がありません。

A.10 ManagementMBean

ManagementMBean MBeanはグリッドJMXインフラストラクチャを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。このMBeanには管理設定が含まれます。一部の属性は書込み可能であり、管理動作がリアルタイムに変更されます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Management

属性

表A-14は、ManagementMBeanの属性を示しています。

表A-14 ManagementMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

ExpiryDelay

Long

read/write

MBeanサーバーが、リフレッシュするまでリモート・モデルのスナップショットを維持する時間(ミリ秒数)

RefreshCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから取得されたスナップショットの合計数

RefreshExcessCount

Long

read-only

MBeanサーバーによって情報が予測的にリフレッシュされ、その情報がアクセスされなかった回数

RefreshOnQuery

Boolean

read-only

問合せ時にリフレッシュするようMBeanサーバーを構成するかどうかを指定します。trueの場合、RefreshPolicyの値はrefresh-onqueryになります。

RefreshPolicy

String

read/write

リモート・モデルをリフレッシュする際の動作を決定するポリシー。有効な値は、refresh-aheadrefresh-behindrefresh-expired、およびrefresh-onqueryです。無効な値はrefresh-expiredに変換されます。

RefreshPredictionCount

Long

read-only

MBeanサーバーが予測(refresh-behindrefresh-aheadrefresh-onquery)アルゴリズムを使用してMBean情報をリフレッシュした回数

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

RefreshTimeoutCount

Long

read-only

この管理メンバーがリモートMBean属性のリフレッシュ試行中にタイムアウトした回数

RemoteNotificationCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからこのメンバーにより受信された、すべてのMBeanについてのリモート通知の総数

操作

ManagementMBean MBeanには、RefreshCountRefreshExcessCount、およびRefreshPredictionCountの統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。

A.11 OriginMBean

OriginMBean MBeanは、レプリケートされたデータを送信するフェデレーション参加者を示します。データを送信できるフェデレーション参加者の数に応じて、1つ以上の管理対象Beanが登録されます。MBeanは、参加者のパフォーマンスに関する統計を提供します。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

Coherence:type=Federation,service=federated,subType=Origin,name=participant name,nodeId=cluster node id

属性

表A-15は、OriginMBeanの属性を示しています。

表A-15 OriginMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

BytesReceivedSecs

Long

read-only

1秒当たりの受信バイト数

Member

String

read-only

受信参加者ノードのメンバー情報。

MsgApplyTimePercentileMillis

Long

read-only

レプリケーション・メッセージをデスティネーションに適用するのに要した時間の90パーセンタイル値(ミリ秒)です。

MsgsReceivedSecs

Long

read-only

1秒当たりの受信メッセージ数

RecordBacklogDelayTimePercentileMillis

Long

read-only

ジャーナル・レコードがキャッシュ内でレプリケートを待機する時間の90パーセンタイル値(ミリ秒)です

TotalBytesReceived

Long

read-only

受信されたバイトの総数

TotalEntriesReceived

Long

read-only

受信されたキャッシュ・エントリの総数

TotalMsgReceived

Long

read-only

受信されたレプリケーション・メッセージの総数。レプリケーション・メッセージには、複数のジャーナル・レコードが含まれます

TotalMsgUnacked

Long

read-only

未応答のレプリケーション・メッセージの総数

TotalRecordsReceived

Long

read-only

受信されたジャーナル・レコードの総数。ジャーナル・レコードは、同一のトランザクションの一部である複数のキャッシュ・エントリで構成されます

操作

OriginMBean MBeanには、すべてのデスティネーション統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。

A.12 PersistenceCoordinatorMBean

PersistenceCoordinatorMBeanは、配布されたキャッシュ・サービスのコンテンツの永続化およびリカバリに関連する属性および操作を提供します。各サービス・インスタンスには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Persistence,service=service name,responsibility=PersistenceCoordinator

属性

表A-16は、PersistenceCoordinatorMBeanの属性を示しています。

表A-16 PersistenceCoordinatorMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

OperationsStatus

String

read-only

永続性コーディネータにより発行された現在の操作のステータス

ManagerId

Integer

read-only

永続的な永続性コーディネータであるサービス・ノードのメンバーID

Snapshots

String[]

read-only

永続性コーディネータにより発行された現在の操作のステータス

Idle

Boolean

read-only

永続性コーディネータがアイドル状態であるかどうか

操作

表A-17は、PersistenceCoordinatorMBeanの操作を示しています。

表A-17 PersistenceCoordinatorMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

archiveSnapshot

String sName

void

集中管理する場所にスナップショットをアーカイブします。この操作は非同期です。

createSnapshot

String sName

void

指定された名前のサービスのスナップショットを作成します。この操作は非同期です。

forceRecovery

該当なし

void

動的クォーラム・ポリシーに反している場合でもリカバリを続行します。これは、対応するキャッシュ・サービスにおいてデータが部分的または完全に失われる可能性があります。

listArchivedSnapshots

該当なし

String[]

サービスに対するアーカイブ済スナップショットの一覧を返します

listArchivedSnapshotsStores

String sName

String[]

指定された名前のアーカイブ済スナップショットのストアの一覧を返します

removeArchivedSnapshot

String sName

void

集中管理する場所からアーカイブ済スナップショットを削除します

recoverSnapshot

String sName

void

指定された名前でサービスのスナップショットからリカバリします。この操作は非同期です。

retrieveArchivedSnapshot

String sName

void

集中管理する場所からアーカイブ済スナップショットを取得します。この操作は非同期です。

removeSnapshot

String sName

void

指定された名前のサービスのスナップショットを削除します。この操作は非同期です。

通知

表A-18は、PersistenceCoordinatorMBeanへの通知を示しています。

表A-18 PersistenceCoordinatorMBeanの通知

通知 説明

CREATE_SNAPSHOT_BEGIN

スナップショットの作成の開始を示します

CREATE_SNAPSHOT_END

スナップショットの作成の終了を示します

RECOVER_SNAPSHOT_BEGIN

スナップショットのリカバリの開始を示します

RECOVER_DISALOWED

クォーラムによって許可されていないリカバリを示します

RECOVER_SNAPSHOT_END

スナップショットのリカバリの終了を示します

REMOVE_SNAPSHOT_BEGIN

スナップショットの削除の開始を示します

REMOVE_SNAPSHOT_END

スナップショットの削除の終了を示します

ARCHIVE_SNAPSHOT_BEGIN

スナップショットのアーカイブの開始を示します

ARCHIVE_SNAPSHOT_END

スナップショットのアーカイブの終了を示します

RETRIEVE_ARCHIVED_SNAPSHOT_BEGIN

アーカイブ済スナップショットの取得の開始を示します

RETRIEVE_ARCHIVED_SNAPSHOT_END

アーカイブ済スナップショットの取得の終了を示します

REMOVE_ARCHIVED_SNAPSHOT_BEGIN

アーカイブ済スナップショットの削除の開始を示します

REMOVE_ARCHIVED_SNAPSHOT_END

アーカイブ済スナップショットの削除の終了を示します

RECOVER_BEGIN

リカバリの開始を示します

RECOVER_END

リカバリの終了を示します

A.13 PointToPointMBean

PointToPointMBean MBeanは、2つのクラスタ・メンバー間のネットワーク・ステータスを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。このMBeanは、現在の参照側メンバーからの、特定の被参照メンバーに関するネットワーク統計を提供します。メンバーを指定するには、ViewedMemberId属性を使用してそのIDを入力します。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=PointToPoint,nodeId=cluster node id

属性

表A-19は、PointToPointMBeanの属性を示しています。

A-19 PointToPointMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

DeferredPackets

Integer

read-only

参照側メンバーが現在送信を遅延している被参照メンバーに宛てられたパケット数。参照側メンバーは、未処理のパケット数がThreshold属性の値を下回るまでパケットの送信を遅延します。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

Deferring

Boolean

read-only

参照側メンバーが現在、被参照メンバーへのパケットを遅延しているかどうかを示します。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

LastIn

Long

read-only

参照側メンバーが、被参照メンバーから最後に確認を受信してから経過したミリ秒

LastOut

Long

read-only

参照側メンバーが、被参照メンバーに最後にパケットを送信してから経過したミリ秒

LastSlow

Long

read-only

参照側メンバーが、被参照メンバーの処理が遅いことを宣言してから経過したミリ秒。被参照メンバーが遅いと宣言されていない場合は-1です

OutstandingPackets

Integer

read-only

参照側メンバーが被参照メンバーに送信し、まだ確認されていないパケット数。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

PauseRate

Float

read-only

参照側メンバーが被参照メンバーをレスポンスなしと判断した最後の統計がリセットされてからの時間の割合。通常これは、0.0にきわめて近い値です。値が1.0に近い場合は、被参照メンバーがほぼ操作不可であることを示します。原因はおそらく、非常に長いガベージ・コレクションにあります。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

Paused

Boolean

read-only

参照側メンバーが現在、被参照メンバーをレスポンスなしと判断しているかどうかを示します。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

PublisherSuccessRate

Float

read-only

統計が最後にリセットされて以降の、参照側メンバーから被参照メンバーへのパブリッシュ成功率

ReceiverSuccessRate

Float

read-only

統計が最後にリセットされて以降の、参照側メンバーから被参照メンバードへの受信成功率

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります

Threshold

Integer

read-only

参照側メンバーで遅延アルゴリズムの開始前に累積が可能な、被参照メンバーに対する未処理のパケットの最大数。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』<flow-control要素を参照してください。

ViewedMemberId

Integer

read/write

被参照メンバーのID

ViewerStatistics

String[]

read-only

参照側メンバーからの他のすべてのメンバーに対するポイントツーポイント統計の、人が読める形式のサマリー

操作

表A-20は、PointToPointMBeanの操作を示しています。

表A-20 PointToPointMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

resetStatistics

該当なし

void

参照側メンバーの、他のすべてのメンバーに対するポイントツーポイント統計をリセットします。

trackWeakest

該当なし

void

ポイントツーポイントMBeanに最も脆弱なメンバーを追跡するよう指示します。被参照メンバーは、対応するパブリッシャか受信者の成功率が1.0以下の場合は、脆弱であると判断されます。

A.14 RamJournalRM

JournalMBean MBeanは、RAMジャーナル・リソース・マネージャ(RamJournalRM)用のインタフェースを提供します。リソース・マネージャは、データのRAMメモリーへの格納を担当します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。管理対象Beanは、操作の統計を提供します。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Journal,name=RamJournalRM,nodeId=cluster node id

属性

表A-21は、RAMジャーナル・リソース・マネージャに関連するJournalMBeanの属性を示します。

表A-21 RamJournalRMのJournalMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

BacklogCount

Integer

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、-1を返します。

BacklogSize

Integer

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、-1を返します。

BinaryStoreCount

Integer

read-only

このジャーナルを使用しているアクティブなJournalBinaryStoreオブジェクトの数

BufferSize

Integer

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、-1を返します。

CollectorLoadFactor

Double

read-only

このしきい値を超えると、ファイルがガベージ・コレクションの対象となります。この値が大きいほど、より積極的にファイルが収集されます。

CurrentCollectorLoadFactor

Double

read-only

ファイルのガベージ・コレクションが開始される、現在の負荷率しきい値

FileCount

Integer

read-only

現在使用中のジャーナル・ファイルの数

HighFileCount

Integer

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、-1を返します。

HighestLoadFactor

Double

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、0.0を返します。

MaxBacklogSize

Integer

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、-1を返します。

MaxFileSize

Long

read-only

個々のジャーナル・ファイルで使用可能な最大許容サイズ

MaxJournalFilesNumber

Integer

read-only

使用可能なジャーナル・ファイルの最大数

MaxPoolSize

Integer

read-only

バッファ・プールのバイト単位の最大サイズ

MaxTotalRam

Long

read-only

このジャーナルで使用されるRAMの合計量

MaxValueSize

Integer

read-only

シリアライズされた値のバイト単位の最大許容サイズ

NioRam

Boolean

read-only

RAMジャーナルがヒープ内のバイト・バッファまたはヒープ外のNIOバッファ(NIO RAM)のどちらを使用するかを指定します。有効な値は、trueおよびfalseです。true値は、ヒープ外のNIOバッファを示します。false値は、ヒープ内のバイト・バッファを示します。デフォルト値はfalseです。

PoolSize

Integer

read-only

この属性はRAMジャーナルとは関係なく、-1を返します。

TotalCompactionCount

Integer

read-only

ジャーナルに対して圧縮(ガベージ・コレクション)が実行された合計回数

TotalDataSize

Long

read-only

このジャーナルに現在保存されているバイト単位のデータ量

TotalFileSize

Long

read-only

このジャーナルのすべてのジャーナル・ファイルの合計サイズ

操作

JournalMBean MBeanには操作がありません。

A.15 ReporterMBean

ReporterMBean MBeanはOracle Coherence Reporterを表します。各クラスタ・メンバーには、この管理対象Beanの単一のインスタンスが含まれます。MBeanには、Oracle Coherenceのレポート機能用の設定および統計が含まれます。多くの属性は書込み可能であり、レポート動作がリアルタイムに変更されます。さらにこのMBeanには、レポート機能を起動および停止したり、レポートをリアルタイムに実行する操作が含まれています。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Reporter

属性

表A-22は、ReporterMBeanの属性を示しています。

表A-22 ReporterMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

AutoStart

Boolean

read-only

メンバーでレポート機能を自動的に起動するかどうかを指定します

ConfigFile

String

read/write

レポート機能用に使用するレポート・グループ構成ファイル

CurrentBatch

Long

read/write

レポータのバッチID

IntervalSeconds

Long

read/write

実行間の秒単位の間隔

LastExectionTime

Date

read-only

レポート・バッチが最後に実行された時間。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

LastReport

String

read-only

実行する最後のレポート

OutputPath

String

read/write

レポート出力を配置するパス

RefreshTime

Date

read-only

レポータ統計が最後にリセットされた時間。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

Reports

String[]

read-only

作成されたレポートのリスト

RunAverageMillis

Double

read-only

統計が最後にリセットされてからのバッチ実行の平均時間(ミリ秒)

RunLastMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからの最後のバッチ実行の時間(ミリ秒)

RunMaxMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからのバッチ実行の最大時間(ミリ秒)

State

String

read-only

レポート状態。有効な値は、Running(レポートを作成中)、Waiting(レポータは完了までの間隔を待機中)、Starting(レポータ起動中)、Stopping(レポータは停止を試行し、実行しているレポートの完了を待機中)、Stopped(レポータ停止中)、およびSleeping(レポータ休止中)です。

操作

表A-23は、ReporterMBeanの操作を示しています。

表A-23 ReporterMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

resetStatistics

該当なし

void

レポータの統計をリセットします。

runReport

String sReportFile

void

指定されたレポート・グループまたはレポート・ファイルをそれぞれ使用して(たとえば、reports/report-group.xmlまたはreports/report-cache-size.xml)、レポート・グループまたは単一レポートを1回かぎり実行します。

runTabularReport

String sReportFile

TabularData

指定されたレポート・グループまたはレポート・ファイルをそれぞれ使用して(たとえば、reports/report-group.xmlまたはreports/report-cache-size.xml)、レポート・グループまたは単一レポートを1回かぎり実行します。結果は、別のウィンドウに表形式で返されます。

レポート・グループまたはレポート・ファイルのXML構文を直接入力することもできます。レポート・グループのXMLを入力すると、個々のレポートがクラスパスで検出される必要があります。

runTabularGroupReport

String sReportName

Map mapXmlReports

TabularData

レポート・グループを1回実行し、個々のレポートのXMLコンテンツを渡します。結果は、別のウィンドウに表形式で返されます。

start

該当なし

void

レポートを開始します

stop

該当なし

void

レポートを停止します

A.16 ServiceMBean

ServiceMBean MBeanはクラスタ化されたサービスを表します。1つのクラスタ化メンバーには、開始されているクラスタ化サービスの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。このMBeanには、サービスの使用およびパフォーマンスに関する統計が含まれます。一部の属性は書込み可能であり、サービスの動作がリアルタイムに変更されます。さらにこのMBeanには、リアルタイムにサービスを開始および停止するための操作が含まれています。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=Service,name=service name,nodeId=cluster node id

用語

タスクおよびリクエストという用語にはOracle Coherence独自の定義があります。ServiceMBeanのタスク関連およびリクエスト関連の属性を設定する前に、これらの用語について理解しておいてください。

  • タスク: 1つまたは複数のメンバーで呼び出され実行されるオブジェクト。オブジェクトには、フィルタ、起動エージェント(エントリ・プロセッサおよびアグリゲータ)、単一パス・エージェント(Invocableオブジェクト)などがあります。

  • リクエスト: タスクを完了するために必要なラウンドトリップ。リクエストは、実行対象のタスクがクライアントによって送信された時点から始まり、次の時間を含みます。

    • 実行側のメンバー(サーバー)にリクエストを配信するための所要時間

    • タスクが受信されてサービス・キューに入れられてから実行が開始されるまでの間隔

    • タスクの実行時間

    • クライアントに結果を返信するための所要時間

属性

表A-24は、ServiceMBeanの属性を示しています。

表A-24 ServiceMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

BackupCount

Integer

read-only

すべてのキャッシュ記憶域に対するバックアップ数

BackupCountAfterWritebehind

Integer

read-only

ライトビハインドを必要としない、バックアップ・データを保持するパーティション(分散)キャッシュ・サービスのメンバー数。データは、クラスタ全体がシャットダウンしても容易には失われません。

EventInterceptorInfo

String[]

read-only

イベント・インターセプタによって処理されたライブ・イベントの統計配列。統計には、次のものがあります。

  • Interceptors: 登録されているインターセプタのリスト

  • ExceptionCount: 統計が最後にリセットされてからインターセプタからスローされた例外の数

  • LastException: インターセプタからスローされた最後の例外のスタック・トレース

JoinTime

Date

read-only

このメンバーがサービスに参加したときの日時(クラスタ時間)

MemberCount

Integer

read-only

このサービスを実行しているクラスタ・ノードの総数

MessagesLocal

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから自分宛に送信されたメッセージの総数。そのようなメッセージは、ローカルに処理するリクエストの処理のために使用し、関連するネットワークの作業はありません

MessagesReceived

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからこのサービスで受信されたメッセージの総数。この値は、いずれかの(ローカル、専用または共有)トランスポートにより受信したメッセージに関係します

MessagesSent

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからこのサービスで送信されたメッセージの総数。この値は、いずれかの(ローカル、専用または共有)トランスポートにより送信したメッセージに関係します

OutgoingTransferCount

Integer

read-only

このサービス・メンバーにより他のメンバーへ現在転送中のパーティションの数

OwnedPartitionsBackup

Integer

read-only

このメンバーがバックアップ記憶域にバックアップしたパーティション数

OwnedPartitionsPrimary

Integer

read-only

このメンバーがプライマリ記憶域に所有しているパーティション数

PartitionsAll

Integer

read-only

すべてのキャッシュの記憶域を分けるパーティションの総数

PartitionsEndangered

Integer

read-only

現在バックアップされていないパーティションの総数

PartitionsUnbalanced

Integer

read-only

記憶域が有効なサービス・メンバーに対するパーティション分配が完全に調整されるまで転送が予定されているプライマリ・パーティションおよびバックアップ・パーティションの総数

PartitionsVulnerable

Integer

read-only

プライマリ・パーティションの所有者が存在する同じマシンでバックアップされるパーティションの総数。

PersistenceActiveSpaceAvailable

Long

read-only

アクティブな永続性のファイル・システムで使用可能な残りの領域(バイト)

PersistenceActiveSpaceTotal

Long

read-only

アクティブな永続性で使用するファイル・システムの合計サイズ(バイト)

PersistenceActiveSpaceUsed

Long

read-only

アクティブな永続性で使用される領域の量(バイト)

PersistenceEnvironment

String

read-only

構成済永続性環境の説明、または構成されていない場合は、n/a

PersistenceLatencyAverage

Float

read-only

アクティブな永続性操作により変更キャッシュ操作に追加された平均待機時間(ミリ秒)

PersistenceLatencyMax

Long

read-only

アクティブな永続性操作により変更キャッシュ操作に追加された最大待機時間(ミリ秒)

PersistenceMode

String

read-only

このサービスで使用される現在の永続性モードは、次のとおりです。

  • active – すべての変更キャッシュ操作は、構成された永続性環境を使用して永続します。

  • on-demand – 永続性環境が構成されて使用可能ですが、アクティブに使用されていません。

  • n/a – このサービスでは、永続性が構成されていません。

PersistenceSnapshotArchiver

String

read-only

構成済スナップショット・アーカイバの説明、または構成されていない場合は、n/a

PersistenceSnapshotSpaceAvailable

Long

read-only

スナップショットを格納するためにファイル・システムで使用可能な残りの領域(バイト)

PersistenceSnapshotSpaceTotal

Long

read-only

スナップショットを格納するファイル・システムの合計サイズ(バイト)

QuorumStatus

String

read-only

サービス定足数の現在の状態

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

RequestAverageDuration

Float

read-only

統計が最後にリセットされてから、サービスにより発行された個々のリクエストの平均継続時間(ミリ秒)

RequestMaxDuration

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから、サービスにより発行されたリクエストの最大継続時間(ミリ秒)

RequestPendingCount

Long

read-only

サービスにより発行された保留中のリクエスト件数

RequestPendingDuration

Long

read-only

サービスにより発行された最古の保留中のリクエストの継続時間(ミリ秒)

RequestTimeoutCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからタイムアウトしたリクエストの総数

RequestTimeoutMillis

Long

read/write

タイムアウトできる(com.tangosol.net.PriorityTaskインタフェースを実装する)リクエストのデフォルトのタイムアウト値(ミリ秒)ですが、リクエスト実行のタイムアウト値は明示的に指定できません

RequestTotalCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから、サービスにより発行された同期リクエストの総数

Running

Boolean

read-only

サービスが実行されているかどうかを指定します

SeniorMemberId

Integer

read-only

シニア・サービスのメンバーID。サービスが実行されていない場合、この値は-1です。

Statistics

String

read-only

このサービスの、人が読める形式の統計

StatusHA

String

read-only

このサービスの高可用性ステータス。値がMACHINE-SAFEの場合は、任意のコンピュータで稼働しているクラスタ・メンバーのすべてがデータを失わずに停止可能であることを示します。値がNODE-SAFEの場合は、クラスタ・メンバーがデータを失わずに停止可能であることを示します。値がENDANGEREDの場合は、このサービスを実行しているいずれかのクラスタ・メンバーの異常終了によってデータが失われる可能性があることを示します。N/Aの値は、サービスに高可用性の影響がないことを示します。

StorageEnabled

Boolean

read-only

ローカルの記憶域がこのクラスタ・メンバーに対して有効かどうかを指定します

StorageEnabledCount

Integer

read-only

このサービスを実行しており、ローカルの記憶域を有効にする、クラスタ・メンバーの総数を指定します

TaskAverageDuration

Float

read-only

個別のタスク実行の平均継続時間(ミリ秒)

TaskBacklog

Integer

read-only

サービス・スレッドにより実行するようスケジュールされたタスクを保持するバックログ・キューのサイズ

TaskCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから実行されたタスクの総数

TaskHungCount

Integer

read-only

現在実行中のハング・タスクの総数

TaskHungDuration

Long

read-only

現在実行中のハング・タスクの最長継続時間(ミリ秒)

TaskHungTaskId

String

read-only

現在最も長く実行されているハング・タスクのID

TaskHungThresholdMillis

Long

read/write

タスクがハング状態とみなされるまでのタスク実行時間(ミリ秒)。ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングと見なされません。

この属性は、スレッド・プールが開始されている(つまり、ThreadCountの値が>0の)場合にのみ適用されます。

TaskMaxBacklog

Integer

read-only

統計が最後にリセットされてからの、バックログ・キューの最大サイズ

TaskTimeoutCount

Integer

read-only

統計が最後にリセットされてからの、タイムアウトしたタスクの総数

TaskTimeoutMillis

Long

read/write

タイムアウトできる(com.tangosol.net.PriorityTaskインタフェースを実装する)タスクのデフォルトのタイムアウト値(ミリ秒)ですが、タスク実行のタイムアウト値は明示的に指定できません。

この属性は、スレッド・プールが開始されている(つまり、ThreadCountの値が>0の)場合にのみ適用されます。

ThreadAbandonedCount

Integer

read-only

サービスのスレッド・プールから中止されたスレッド数。スレッドが実行タイムアウトより長い時間タスクを実行し、タスクを中断する試行がすべて失敗する場合、スレッドは中止され、新しいスレッドに置換されます。

ThreadAverageActiveCount

Float

read-only

統計が最後にリセットされてからサービスのスレッド・プール内にあるアクティブな(アイドル状態でない)スレッドの平均数

ThreadCount

Integer

read/write

サービスのスレッド・プール内にあるスレッドの数。スレッド・カウントを構成するには、thread-count-minおよびthread-count-max要素に同一の値を設定します。

ThreadCountMax

Integer

read/write

デーモン・スレッドの最大数。デーモン・スレッドの使用は、サービス・タイプによって異なります。ゼロまたは負の場合、サービスはデーモン・スレッドを使用せず、関連するすべてのタスクはサービス・スレッド上で実行されます。さらに、負の場合、可能な場合はタスクがコール元のスレッドで実行されます。

ThreadCountMin

Integer

read/write

デーモン・スレッドの最小数。デーモン・スレッドの使用は、サービス・タイプによって異なります。ゼロまたは負の場合、サービスはデーモン・スレッドを使用せず、関連するすべてのタスクはサービス・スレッド上で実行されます。さらに、負の場合、可能な場合はタスクがコール元のスレッドで実行されます。

ThreadCountUpdateTime

Date

read-only

スレッド・カウントが最後に更新された時間。この属性は、ThreadPoolSizingEnabled属性がtrueの場合のみ有効です。

ThreadIdleCount

Integer

read-only

サービスのスレッド・プール内で現在アイドル状態のスレッド数

ThreadPoolSizingEnabled

Boolean

read-only

このサービスで動的スレッド・プールのサイズ変更が有効化されるかどうかを指定します。動的スレッド・プールを有効化するには、サービスでthread-count-min要素およびthread-count-max要素を設定する必要があります。

TransportAddress

String

read-only

サービス専用のトランスポート・アドレス。アドレスが表示されている場合(このサービスに高信頼トランスポートが有効化されていることを示す)、サービス・インスタンスとその他のサービス・メンバーとの通信は、共有クラスタ・トランスポートではなく、専用のトランスポート・アドレスを使用して行われます。

TransportBackloggedConnectionList

String[]

read-only

サービスの専用トランスポートにおけるバックログされた接続のリスト

TransportBackloggedConnections

Integer

read-only

サービスの専用トランスポートにおけるバックログされた接続の数。接続が必要とされるすべての新規リクエストは、バックログが処理されるまでブロックされます。

TransportConnections

Integer

read-only

サービスの専用トランスポートにおける保守された接続の数。一部のメンバーで専用トランスポートの使用が構成されていない場合、または特定のメンバーとの通信に専用トランスポートを使用するメリットがないと判断された場合、この数はメンバー数よりも少なくなります。

TransportReceivedBytes

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからサービスの専用トランスポートで受信されたバイト数

TransportReceivedMessages

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからサービスの専用トランスポートで受信されたメッセージ数

TransportRetainedBytes

Long

read-only

サービスの専用トランスポートによって保持されており、配信確認を待っているバイト数。このメモリーは、Javaガベージ・コレクション用のヒープ領域以外の領域に割り当てられます。

TransportSentBytes

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからサービスの専用トランスポートで送信されたバイト数

TransportSentMessages

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからサービスの専用トランスポートで送信されたメッセージ数

Type

String

read-only

サービスのタイプ識別子

操作

表A-25は、ServiceMBeanの操作を示しています。

表A-25 ServiceMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

reportOwnership

fVerbose

String

このノードのサービスが所有するパーティションを報告します。fVerboseパラメータは、所有権サマリーをフォーマットします。有効な値はtrueまたはfalseです。このパラメータをtrueに設定すると、詳細な所有権カタログが含められます。

resetStatistics

該当なし

void

サービスの統計をリセットします

shutdown

該当なし

void

サービスを停止します。これは制御されたシャットダウンであり、stop操作よりもお薦めします。

start

該当なし

void

サービスを開始します

stop

該当なし

void

サービスを強制的に停止します。通常のサービスの停止にはshutdown操作を使用します。

A.17 SimpleStrategyMBean

SimpleStrategyMBean MBeanは、単純なパーティション割当て戦略を示します。各パーティション化サービスは、この管理対象Beanの単一インスタンスを登録します。MBeanは、サービスの分配コーディネータのメンバーに存在する単一インスタンスのPartitionAssignmentStrategyオブジェクトに付属します。関連付けられたMBeanは、明示的に登録解除されませんが、異なるサービス・メンバーが分配コーディネータになると、その名前は新しいMBeanインスタンスに再結合されます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

Coherence:type=PartitionAssignment,service=service name,
responsibility=DistributionCoordinator

属性

表A-26は、SimpleStrategyMBeanの属性を示しています。

表A-26 SimpleStrategyMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

AveragePartitionSizeKB

Long

read-only

平均パーティション・ストレージ・サイズ(KB)

AverageStorageSizeKB

Long

read-only

平均ノード・ストレージ・サイズ(KB)

BackupCount

Integer

read-only

サービスで保守されるように構成されたパーティション・バックアップの数

CoordinatorId

Integer

read-only

所有権分配コーディネータであるサービス・ノードのメンバー識別子

FairShareBackup

Integer

read-only

この戦略が現在保守しようとしているストレージが有効化されたサービス・メンバー当たりのバックアップ・パーティションの数

FairSharePrimary

Integer

read-only

この戦略が現在保守しようとしているストレージが有効化されたサービス・メンバー当たりのプライマリ・パーティションの数

HAStatus

String

read-only

このサービスの高可用性のステータスです。有効な値は次のとおりです。

  • MACHINE-SAFE: マシン上で実行中のすべてのクラスタ・ノードをデータが失われることなくただちに停止できます。

  • RACK-SAFE: ラック上で実行中のすべてのクラスタ・ノードをデータが失われることなくただちに停止できます。

  • SITE-SAFE: サイトで実行中のすべてのクラスタ・ノードをデータが失われることなくただちに停止できます。

  • NODE-SAFE: クラスタ・ノードをデータが失われることなく停止できます。

  • ENDANGERED: このサービスを実行しているクラスタ・ノードが異常終了したためにデータが失われる可能性があります。

HATarget

String

read-only

この戦略がアーカイブしようとしている高可用性のステータス。有効な値は、HAStatus属性と同一です。

LastAnalysisTime

Date

read-only

分配分析が最後に実行された時間

MaxLoadNodeId

Integer

read-only

最大ノード・ストレージ・サイズで識別されたノード

MaxPartitionSizeKB

Long

read-only

最大パーティション・ストレージ・サイズ(KB)

MaxStorageSizeKB

Long

read-only

最大ノード・ストレージ・サイズ(KB)

PartitionCount

Integer

read-only

サービスで構成されたパーティションの数

RemainingDistributionCount

Integer

read-only

この戦略で設定されたゴールをサービスがアーカイブする前に完了が予定されているパーティション転送の数

ServiceMachineCount

Integer

read-only

このサービスを実行するストレージが有効化されたノードをホストするマシンの数

ServiceNodeCount

Integer

read-only

このサービスを実行しているストレージが有効化されたノードの総数

ServiceRackCount

Integer

read-only

このサービスを実行するストレージが有効化されたノードをホストするラックの数

ServiceSiteCount

Integer

read-only

このサービスを実行するストレージが有効化されたノードをホストするサイトの数

StrategyName

String

read-only

使用中のパーティション割当て戦略の名前

操作

表A-27は、SimpleStrategyMBeanの操作を示しています。

表A-27 SimpleStrategyMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り型 説明

reportScheduledDistributions

Boolean fVerbose

String

この戦略で設定されたゴールをアーカイブするために転送が予定されているレポート・パーティション。fVerboseパラメータがtrueに設定されると、レポートに各スケジュール済転送の詳細が含まれます。

A.18 StorageManagerMBean

StorageManagerMBean MBeanは、記憶域が有効な分散キャッシュ・サービスの記憶域インスタンスを表します。記憶域インスタンスは、ローカル・メンバーによって管理されている部分の、分散キャッシュのすべての索引、リスナーおよびロック情報を管理します。1つのクラスタ・メンバーには、構成されている分散キャッシュの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。このMBeanには、記憶域が有効なキャッシュの使用統計および問合せの統計が含まれます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=StorageManager,service=service name,cache=cache name,nodeId=cluster node id

属性

表A-28は、StorageManagerMBeanの属性を示しています。

表A-28 StorageManagerMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

EventInterceptorInfo

String[]

read-only

イベント・インターセプタによって処理されたライブ・イベントの統計配列。統計には、次のものがあります。

  • Interceptors: 登録されているインターセプタのリスト

  • ExceptionCount: 統計が最後にリセットされてからインターセプタからスローされた例外の数

  • LastException: インターセプタからスローされた最後の例外のスタック・トレース

EventsDispatched

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからストレージ・マネージャによりディスパッチされたイベントの総数

EvictionCount

Long

read-only

エントリの失効または基礎となるバッキング・マップが設定されたサイズ制限に到達するような挿入操作のために、このストレージ・マネージャにより管理されるバッキング・マップから削除された件数です。削除件数は、静的なシステムにおけるキャッシュ・サイズの監査に使用されます。

キャッシュ・サイズは、挿入数 - 削除数 - 削除件数になります

そのため、この削除件数は、統計をリセットするメソッドによってリセットされません。

IndexInfo

String[]

read-only

ストレージ・マネージャにより管理されるパーティション化されたキャッシュ部分に適用される、各索引情報の配列。各要素はValueExtractor記述子、順序付けフラグ(このフラグがtrueの場合、索引の内容が順番に並んでいることを示します。falseの場合、索引の内容は順番に並んでいません)およびカーディナリティ(索引が付けられている一意の値の数)が含まれている文字列値です。

InsertCount

Long

read-only

バッキング・マップへの挿入数。put操作およびinvoke操作による標準的な挿入やバッキング・マップ・トポロジの一覧を使用したget操作による統合的な挿入のみではなく、転送の配信をリソースを基礎となるバッキング・マップに入れた場合にこのカウンタに1が足され、転送の配信でデータを出した場合にこのカウンタから1が引かれます。

挿入件数は、静的なシステムにおけるキャッシュ・サイズの監査に使用されます。

キャッシュ・サイズは、挿入数 - 削除数 - 削除件数になります

そのため、この挿入件数は、統計をリセットするメソッドによってリセットされません。

ListenerFilterCount

Integer

read-only

ストレージ・マネージャに現在登録されているフィルタベースのリスナーの数

ListenerKeyCount

Integer

read-only

ストレージ・マネージャに現在登録されているキーベースのリスナーの数

ListenerRegistrations

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからストレージ・マネージャにより処理されたリスナー登録リクエストの総数

LocksGranted

Integer

read-only

ストレージ・マネージャにより管理されるパーティション化キャッシュの一部に現在付与されているロックの数。

LocksPending

Integer

read-only

ストレージ・マネージャにより管理されるパーティション化キャッシュの一部に対する保留中のロック・リクエストの数

MaxQueryDescription

String

read-only

統計が最後にリセットされてからMaxQueryThresholdMillis属性を超えた、最長継続時間の問合せの説明

MaxQueryDurationMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから最も長く実行されている問合せの時間(ミリ秒)

MaxQueryThresholdMillis

Long

read/write

記録している問合せのしきい値(ミリ秒)。このしきい値よりも長時間実行されている最長の問合せは、MaxQueryDescription属性により報告されます。デフォルト値は30ミリ秒です。

NonOptimizedQueryAverageMillis

Long

read-only

キャッシュ統計が最後にリセットされてからの、最適化されていない問合せの平均実行時間(ミリ秒)

NonOptimizedQueryCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから、索引を使用しても解決できなかった(または部分的にしか解決できなかった)パラレル問合せの総数

NonOptimizedQueryTotalMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから、索引を使用しても解決できなかった(または部分的にしか解決できなかった)問合せの合計実行時間(ミリ秒)。

OptimizedQueryAverageMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからの最適化された問合せの平均実行時間(ミリ秒)

OptimizedQueryCount

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから索引を使用して完全に解決された問合せの総数

OptimizedQueryTotalMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてから索引を使用して完全に解決された問合せの合計実行時間(ミリ秒)

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

RemoveCount

Long

read-only

clearremoveまたはinvokeなどの操作により、ストレージ・マネージャが管理するバッキング・マップから削除された数です。

削除件数は、静的なシステムにおけるキャッシュ・サイズの監査に使用されます。

キャッシュ・サイズは、挿入数 - 削除数 - 削除件数になります

そのため、この削除件数は、統計をリセットするメソッドによってリセットされません。

TriggerInfo

String[]

read-only

ストレージ・マネージャにより管理されるパーティション化されたキャッシュ部分に適用される、各トリガー情報の配列。各要素は、人が読める形式で示された、対応するMapTrigger実装の説明を表す文字列値です。

操作

StorageManagerMBean MBeanには、ストレージ・マネージャ統計をリセットするresetStatistics操作が含まれています。この操作では、EvictionCountInsertCount、またはRemoveCountの属性はリセットされません。

A.19 TopologyMBean

TopologyMBean MBeanは、トポロジのコンテキスト内のフェデレーション参加者を示します。フェデレーション・トポロジは、フェデレーション参加者間でデータがどのように同期されるかを定義します。この管理対象Beanのインスタンスは、フェデレーテッド・キャッシュ・サービスで使用されている各トポロジに登録されます。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

Coherence:type=Federation,subType=Topology,name=topology name nodeId=cluster node id

属性

表A-29は、TopologyMBeanの属性を示しています。

表A-29 TopologyMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

CacheNames

Collection

read-only

このトポロジで使用されるキャッシュの名前

ParticpantTypes

Map

read-only

参加者と対応する型のマップ

RoleParticipants

Map

read-only

ロールおよびそのロール内の参加者のマップ

TopologyType

String

read-only

トポロジ・タイプ

操作

TopologyMBean MBeanには操作はありません。

A.20 TransactionManagerMBean

TransactionManagerMBean MBeanはトランザクション・マネージャを表し、トランザクション・フレームワーク専用です。1つのクラスタ・メンバーには、構成されているトランザクション・キャッシュの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスが含まれます。このMBeanでは、すべてのトランザクション・サービス・インスタンスからのサービスレベルの統計を集計したグローバル・トランザクション・マネージャの統計が提供されます。各クラスタ・メンバーには、サービスごとにトランザクション・マネージャMBeanのインスタンスが1つあります。

MBeanのオブジェクト名は次のようになります。

type=TransactionManager,service=service name,nodeId=cluster node id

注意:

特定のトランザクション・マネージャの属性については、複数のメンバーがトランザクションに参加する場合でも、トランザクションのコーディネータ・メンバーでこの数は保持されます。たとえば、トランザクションには複数のメンバーに格納されているエントリに対する変更が追加されている場合がありますが、TotalCommitted属性はそのトランザクションのコミットを調整したメンバー上でのみMBeanで増分されます。

属性

表A-30は、TransactionManagerMBeanの属性を示しています。

表A-30 TransactionManagerMBeanの属性

属性 タイプ アクセス 説明

CommitTotalMillis

Long

read-only

統計が最後にリセットされてからコミット・フェーズで使用された累積時間(ミリ秒)

RefreshTime

Date

read-only

このモデルが、対応するメンバーから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合は、ローカル時間になります。

TimeoutMillis

Long

read-only

トランザクション・タイムアウト値(ミリ秒)。この値は、値の設定後に取得されたトランザクション接続にのみ適用されます。この属性は、現時点ではサポートされていません。

TotalActive

Long

read-only

現在アクティブなトランザクションの合計数。アクティブなトランザクションは、少なくとも1つの変更されたエントリを含むトランザクションとして数えられ、まだコミットまたはロールバックされていません。複数のメンバーがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、このトランザクションのコーディネータ・メンバーでこの数は保持されます。

TotalCommitted

Long

read-only

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがコミットしたトランザクションの合計数。複数のメンバーがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、このトランザクションのコーディネータ・メンバーでこの数は保持されます。

TotalRecovered

Long

read-only

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがリカバリしたトランザクションの合計数。複数のメンバーがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、このトランザクションのコーディネータ・メンバーでこの数は保持されます。

TotalRolledback

Long

read-only

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがロールバックしたトランザクションの合計数。複数のメンバーがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、このトランザクションのコーディネータ・メンバーでこの数は保持されます。

TotalTransactionMillis

Long

read-only

アクティブなトランザクションでかかった累積時間(ミリ秒)

操作

TransactionManagerMBean MBeanには、すべてのトランザクション・マネージャの統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。