この章では、EDQディレクタで使用するために追加のデータベース接続を構成する方法について説明します。
ディレクタでデータ・ストアに接続するための標準オプションは、オンライン・ヘルプに記載されています。一度実装すると、これらのオプションは、ディレクタの新規データ・ストア・ウィザードの「データ・ストア構成」ステップに表示されます。このウィザードの使用に関するヘルプは、ディレクタのオンライン・ヘルプを参照してください。
Java Naming and Directory Interface (JNDI)データ・ストア接続を使用するようにEDQを構成できます。
JNDIデータ・ストアを定義します。JNDIは、ホストするアプリケーション・サーバーによって提供されます。Oracle WebLogic ServerでJNDIデータソースを定義する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発』のデータソース・リソース定義の使用に関する項を参照してください。
EDQデータ・ストア・ウィザードで、データ・ストアのタイプとしてJNDIを指定し、次にJNDI名を指定します。
Oracle Transparent Network Substrate (TNS)データ・ストア接続を使用するようにEDQを構成できます。この接続方法を使用するには、データソース・ウィザードの使用時にデータソースとしてtnsnames.ora
ファイルからの名前を指定します。tnsnames.ora
ファイルのみが必要です。他のOracleクライアント・ソフトウェアは不要です。
TNSを介してEDQに接続するには、次の手順を実行します。
oracle.net.tns_admin
Javaシステム・プロパティに、tnsnames.ora
ファイルを含むローカル・ディレクトリを設定します。
EDQローカル構成ディレクトリ(デフォルトではoedq_local_home
)にjvm.properties
というファイルを作成し、oracle.net.tns_admin = c:\\temp
などのエントリを追加します。このプロパティは、EDQのインストール時にアプリケーション・サーバーですでに設定されている可能性があります。
tnsnames.ora
ファイルの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』のローカル・ネーミング・メソッドの構成に関する項を参照してください。
必要なJavaシステム・プロパティを設定して、Oracle Lightweight Direct Access Protocol (LDAP)データ・ストア接続を使用するようにEDQを構成できます。これらのプロパティは次のとおりです。
dn.oracle.directory.servers = ldap://
servername:port
dn.oracle.default.admin.context = dc=
domaincontext1
,dc=
domaincontext2
最初のプロパティでは、LDAPサーバーの場所を指定します。2番目のプロパティでは、LDAPツリー内のコンテキストを設定します。これらのプロパティの組合せにより、EDQでは、次のようなOracleとLDAP JDBCの接続文字列を構成できます。
jdbc:oracle:thin:@ldap://
servername:port
/unicode,cn=
Oraclecontext
,dc=
domaincontext1
,dc=
domaincontext2