Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Data Qualityのインストールと構成 12c (12.2.1.2.0) E88281-01 |
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この章では、EDQをサポートするソフトウェア・コンポーネントのインストール方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
注意: これらのコンポーネントは、EDQをインストールする前にインストールする必要があります。 |
この項の手順を実行する前に、第1章「Enterprise Data Qualityのインストールの計画」の要件を最初に読んで対応する必要があります
EDQおよびアプリケーション・サーバーは両方ともJava Development Kit (JDK)に依存しています。JDKでは、Javaアプリケーションのコンパイルおよびデバッグを行うためのJavaランタイム環境(JRE)およびツールが提供されます。
次の表を使用して、適切なJDKを識別し、EDQをインストールしているプラットフォームにインストールします。
プラットフォーム | 使用するJDK |
---|---|
AIX | IBM JDK。これはAIXでサポートされるJDKのみです。 |
HP-UX | HP JDK |
Solaris | Oracle JDK |
Linux | Oracle JDK |
Windows | Oracle JDK |
プラットフォームごとのサポートされるJDKのバージョンについては、次に示すOracle Enterprise Data Quality動作保証マトリックスを参照してください
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
次の場所で提供されている手順を使用して、適切なJDKをダウンロードしてインストールします
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
注意: Solarisシステムでは、Javaアプリケーションを実行するために32ビットと64ビットの両方のJDKをインストールする必要があります。 |
JDKをインストールしたディレクトリを書き留めておきます。アプリケーション・サーバーのインストール中にこのディレクトリを指定する必要があります。このディレクトリへのパスを、このドキュメントではJDK_HOME
ディレクトリと示します。たとえば、JDK_HOME
は次のいずれかになる可能性があります。
LinuxおよびUNIXの場合
/opt/jdk1.8
Windowsの場合
C:\Program Files\Java\jdk1.8
注意: デフォルトのインストール・ディレクトリC:\Program Files\Java\jdk1.8 のように、JDK_HOME ディレクトリに空白が含まれている場合は、C:\Progra~1\Java\jdk1.8 のように、JAVA_HOME 環境変数をディレクトリのWindows短縮名に設定する必要があります。 |
最大セキュリティの場合、アプリケーション・サーバー(Oracle WebLogic ServerまたはApache Tomcat)を構成して、HTTPSのみを使用する必要があります。暗号化されていないHTTPアクセスを無効化する必要があります。HTTPSが提供されるOracle HTTP ServerまたはApache HTTP Serverなどのフロントエンドをかわりに使用できます。
次のアプリケーション・サーバーのいずれかを選択してダウンロードします。
注意: 選択したアプリケーション・サーバーにより使用できるデータベースが決まります。Oracle WebLogic Serverでは、Oracle Databaseを使用し、Oracle Fusion Middleware環境にEDQをインストールする必要があります。Apache Tomcatでは、Oracle DatabaseまたはPostgreSQL Databaseのどちらも使用でき、スタンドアロン・アプリケーションとしてEDQをインストールできます。PostgreSQLは本番の使用でサポートされていません。 |
Oracle WebLogic Serverにインストールする場合、Oracle WebLogic ServerおよびJRFの両方をインストールします。このリリースのEDQでサポートされるWebLogic Serverバージョンを表示するには、次に示すOracle Enterprise Data Quality動作保証マトリックスを参照してください
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle WebLogic ServerおよびJRFのダウンロードとインストールについては、『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』を参照してください。
注意: Fusion Middleware Infrastructureインストーラを使用します。無料のWebLogic Serverディストリビューションを開発者に使用しないでください。このインストーラにはEDQに必要なすべてのファイルが含まれていません。 |
WebLogic Serverインストールへのディレクトリ・パスを、このドキュメントではWLS_HOME
ディレクトリと示します。
このリリースのEDQでサポートされるTomcatバージョンを表示するには、次に示すOracle Enterprise Data Quality動作保証マトリックスを参照してください
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Apache Tomcatをダウンロードおよびインストールするには、次に示すApache Software Foundation Server Webサイトに移動します。
Tomcatのインストール後に、次のタスクを実行します。
2.2項「EDQをサポートするJava Development Kitのインストール」でインストールしたJava Development Kit (JDK)を使用してTomcatを構成します。次のいずれかを実行できます。
/etc/sysconfig/tomcat7.conf
ファイルにJDK実行可能ファイルへのパスを設定します。例:
JAVA_HOME="/opt/java/jdk1.7.0_45"
JDKパスをローカルのsetenv.sh
ファイルに追加します。
(推奨)Tomcatがサービスとして起動するように構成します。
Tomcatを実行するオペレーティング・システム・ユーザーを作成します。このユーザーはEDQインストールおよび構成ディレクトリを所有する必要があります。このアカウントを使用して、EDQドメインを管理し、EDQアプリケーションにログインします。EDQディレクトリの詳細は、1.4.2項「EDQディレクトリ要件」を参照してください
この項には、EDQリポジトリを含むデータベースのインストールおよび構成に特有の情報が含まれます。
Oracle WebLogic ServerをEDQアプリケーション・サーバーとして使用している場合、Oracle Databaseをインストールする必要があります。
アプリケーション・サーバーとしてApache Tomcatを使用する場合、本番用にサポートされているデータベースはOracle Databaseです。PostgreSQLデータベースは、開発またはテスト目的でのみサポートされます。
サポートしているデータベースのバージョンを表示するには、次の場所を参照します。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
注意: 4項「Oracle WebLogic Serverを使用したEnterprise Data Qualityの構成」または5項「Apache Tomcatを使用したEnterprise Data Qualityの構成」(選択したアプリケーション・サーバーによる)でEDQを構成する時に、3つのスキーマおよび3人のユーザーをこのデータベースに作成します。 |
サポートされるOracle Database製品およびインストール手順は、次に示すOracle DatabaseのWebサイトからダウンロードできます。
次の構成要素は、EDQとともに使用するOracleデータベースをインストールまたは構成するときに、必須または推奨されます。
必須:
「データベースの作成と構成」インストール・オプションを選択します。
データベースをUnicode文字セットを使用するように構成して、EDQが最も幅広い文字セットでデータを取得して処理できるようにします。詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のUnicodeでの多言語データベースのサポートに関する項を参照してください。
EDQではデータベースにデータベース管理者(DBA)ユーザー・アカウントが必要です。このデータベース・アカウントは、インストールおよび構成プロセス中に、EDQに固有のデータベース・アカウントおよびオブジェクトを作成するために使用します。
推奨:
EDQをサポートするOracleメモリー構造および表領域の構成を指定するときに、次の構成を選択することをお薦めします。
4GBのプログラム・グローバル領域(PGA)
4GBのシステム・グローバル領域(SGA)
20GBのUNDO表領域
20GBの一時表領域
結果データベース(EDQRESULTS
スキーマ)用の120GBの表領域(4x30GBファイル)
構成データベース(EDQCONFIG
スキーマ)用の30GBの表領域(1x30GBファイル)
SESSIONS
およびPROCESSES
パラメータの値を大きくする必要がある場合があります。推奨値は次のとおりですが、これらのパラメータは、最適なパフォーマンスを得るために、後で調整が必要になる場合があります。
SESSIONS=500
PROCESSES=500
これらの値の適切な設定の詳細は、データベース管理者に連絡してください。
PostgreSQL製品およびインストール手順は、次に示す公式のPostgreSQL Webサイトからダウンロードできます。
注意: PostgreSQLがオペレーティング・システムに付属する場合、そのリリースがEDQでサポートされるリリースであるかどうかを、次に示す動作保証マトリックスで確認します。
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次の構成要素は、EDQとともに使用するPostgreSQLデータベースをインストールまたは構成するときに、必須または推奨されます。
必須:
PostgreSQL data
ディレクトリ(var/lib/pgsql/data/postgresql.conf
など)にある、postgresql.conf
ファイルを編集して最大403の接続を許可します。
PostgreSQLデータベースをUnicode文字セットを使用するように構成して、EDQが最も幅広い文字セットでデータを取得して処理できるようにします。詳細は、次に示すPostgreSQL Webサイトの「ドキュメント」リンクをクリックしてください。
EDQでPostgreSQLデータベースを使用するには、データベース・リスニングを有効にする必要があります。2.4.2.2項「ローカル・データベース接続の確認」を参照してください
Linuxシステムでは、パスワード認証を使用するようにPostgreSQLを構成する必要があります。2.4.2.3項「Linuxシステムでのパスワード認証の有効化」を参照してください
推奨:
Windowsにインストールする場合は、次に示すPostgreSQL Webサイトからダウンロードできるグラフィカル・インストーラを使用することをお薦めします。
ダウンロード・ページの各オペレーティング・システムに、グラフィカル・インストーラへのリンクが用意されています。
この項では、PostgreSQLデータベースのローカル接続がデータベース・リスニングがオンになるように適切に構成されていること、またパスワードが認証で受け入れられることの確認方法について説明します。
EDQデータベース・ユーザーとしてシステムにログインします。
(Windowsのみ)MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe
)を探し、実行します。
データベース・サーバーが実行中であることを確認します。詳細は、次に示すPostgreSQL Webサイトでインストール済バージョンのPostgreSQLドキュメントを参照してください。
PostgreSQL data
ディレクトリに移動します。たとえば、Linuxの場合は/var/lib/pgsql/data
、Windowsの場合はC:\Program Files\PostgreSQL\9.3\data
です。
プラットフォームに応じて、次のいずれかのコマンドを入力して、pg_hba.conf
ファイルを開きます。
Linuxコマンドラインの場合
tail pg_hba.conf
Windowsコマンドラインの場合
TYPE pg_hba.conf
ファイルの内容が表示されます。次にその抜粋を示します。
# TYPE DATABASE USER ADDRESS METHOD # "local" is for Unix domain socket connnections only local all all ident # IPv4 local connections: host all all 127.0.0.1/32 md5 # IPv6 local connections: host all all ::1/128 md5
IPv4およびIPv6ローカル接続が、前の手順のコンソール出力に示すように構成されていることを確認します。ADDRESS
列の固有のデータベースのアドレスを使用します。
Linuxシステムでは、PostgreSQLのインストール・ディレクトリのdata
サブディレクトリのpg_hba.conf
ファイル(たとえば、/var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf
)を編集して、パスワード認証を使用するようにPostgreSQLを構成する必要があります。ident sameuser
エントリを探し、それらの値をmd5
に変更します。
PostgreSQLデータベースがEDQのインストール場所とは別のシステムにインストールされている場合、そのシステムは他のホストからの接続を受け入れるように構成されている必要があります。これは、すべてのPostgreSQL環境に当てはまります。
PostgreSQLデータベースのdata
ディレクトリを特定します。
postgresql.conf
ファイルを編集します。
次の行を探します。
#listen_addresses = 'localhost'
次の行を挿入して、PostgreSQLがリモート・ホストからの接続を受け入れるようにします。
listen_addresses = '*'
pg_hba.conf
ファイルを編集して、addr/mask
を使用する次の行を追加して、EDQを実行するホストのサブネットを識別します。
host all all
addr/mask
md5
たとえば、host all all 192.168.0.0/24 md5
とすると、IPアドレスが192.168.0.0から192.168.0.255のすべてのホストからの接続が許可され、host all all 0.0.23.56/32 md5
とすると、IPアドレス10.0.23.56からの接続のみを受け入れられます。