| Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Data Qualityのインストールと構成 12c (12.2.1.2.0) E88281-01  | 
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この章では、Tomcat Application Serverと連携して動作するようにEDQおよびデータベースを構成する方法と、必要な追加の構成手順の実行方法について説明します。
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 注意: これらの手順はApache Tomcat環境にのみ適用されます。Oracle WebLogic Serverを使用している場合、4項「Oracle WebLogic Serverを使用したEnterprise Data Qualityの構成」の指示に従う必要があります | 
この章の内容は次のとおりです。
この項の手順を実行する前に、次の手順を最初に読んで対応する必要があります。
EDQでは3つのデータベース・アカウントと3つのスキーマが必要です。最初のスキーマには構成データ、2番目には結果データ、3番目にはステージング・データが含まれます。これらのオブジェクトは2項「必要な外部ソフトウェア・コンポーネントのインストール」でEDQリポジトリとしてインストールしたデータベース内に作成する必要があります
この手順は、OracleデータベースをEDQのリポジトリとして構成します。
edqconfig、edqresultsおよびedqstagingという名前か、または別の好きな名前の、3つのデータベース・アカウントを作成します。名前を選択するときに、1つのスキーマが構成スキーマになり、もう1つが結果スキーマになることを考慮します。
これらのアカウントそれぞれに次の権限を付与します。
CREATE SESSION(通常CONNECTによって付与される)
CREATE INDEXTYPE(通常RESOURCEによって付与される)
CREATE SEQUENCE(通常RESOURCEによって付与される)
CREATE TABLE(通常RESOURCEによって付与される)
CREATE TYPE(通常RESOURCEによって付与される)
CREATE INDEX
DROP TABLE
DROP INDEX
UNLIMITED TABLESPACE(表領域の自動拡張を許可することを推奨)
この手順は、PostgreSQLデータベースをEDQのリポジトリとして構成します。
edqconfig、edqresultsおよびedqstagingという名前か、または別の好きな名前の、3つのEDQユーザーを作成します。
データベース管理者(DBA)権限を作成したユーザーに付与します。
次のスキーマを作成します。
edqconfigまたは別の好きな名前のスキーマ。このスキーマは、作成した最初のユーザーが所有する必要があり、構成データを含みます。
edqresultsまたは別の好きな名前のスキーマ。このスキーマは、作成した2番目のユーザーが所有する必要があり、結果データを含みます。
edqstagingまたは別の好きな名前のスキーマ。このスキーマは、作成した3番目のユーザーが所有する必要があり、ステージング・データを含みます。
データベース構成をテストするために、ログアウトしてから、新しいEDQユーザーの資格証明を使用してログインします。
必要なOracle Application Development Framework (ADF)共有ディレクトリを作成します。
Tomcatディレクトリにlib.adf ADF共有ディレクトリを作成します。
EDQ製品に附属しているadf-essentials.zipファイルをlib.adfディレクトリに解凍します。このzipファイル内のJARファイルはlib.adfディレクトリにある必要があり、デフォルトで解凍されるadf-essentialsディレクトリではありません。
Oracle ADFが個々の共有ライブラリ・パスからロードされるように、Tomcat common.loaderプロパティを構成します(通常はcatalina.propertiesファイルにあります)。例: 
common.loader=${catalina.base}/lib,${catalina.base}/lib/*.jar,
${catalina.home}/lib,${catalina.home}/lib/*.jar,
${catalina.home}/lib.adf/*.jar
EDQ構成ファイルを格納するために、2つの空のディレクトリを作成します。例:
LinuxおよびUNIXオペレーティング・システムの場合:
/opt/edqconfig/oedqhome
/opt/edqconfig/oedqlocalhome
Windowsオペレーティング・システムの場合:
C:\edqconfig\oedqhome
C:\edqconfig\oedqlocalhome
最初のディレクトリ(oedqhome)はベース構成ディレクトリで、インストール後に変更されない構成ファイルを含みます。2番目のディレクトリ(oedqlocalhome)はローカル構成ディレクトリで、作成するカスタム設定を含みます。アプリケーション・サーバーのユーザーが、作成するこの2つのディレクトリへの読取りおよび書込みアクセス権限を持つことを確認してください。これらのディレクトリの詳細は、1.4.2項「EDQディレクトリ要件」を参照してください
これらの手順に従い、EDQ構成アプリケーション(configapp)を実行して、Apache Tomcatと連携して動作するようにEDQを構成し、リポジトリ・スキーマに必要なEDQオブジェクトを移入します。
EDQ構成アプリケーションを起動するには、次の手順に従います。
EDQインストール・ユーザーとしてシステムにログインします。
FMW_HOME/edq/oracle.edqディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して構成アプリケーションを起動します。
java -jar configapp.jar
「EDQ構成アプリケーション」が表示されます。
表5-1「EDQ構成アプリケーション」を使用してEDQを構成します。
表5-1 EDQ構成アプリケーションの実行
| 画面 | 実行するアクション | 
|---|---|
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 EDQ構成アプリケーションの完了  | 
 「開始」をクリックして、構成を続行します。 「取消」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。  | 
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 構成ディレクトリ  | 
 EDQ構成ファイルを格納するために、5.4項で作成した2つの空のディレクトリを指定します。 「次へ」をクリックして、続行します。  | 
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 機能パック  | 
 必要な機能パック(使用ランセンスを取得済のもの)を選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。  | 
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 構成スキーマの構成  | 
 「選択タイプ」リストから、5.2項で作成した構成スキーマに対する正しいオプションを選択します。 
 構成スキーマのユーザー名およびパスワードを入力します。 データベースのタイプのオプションとして、「Oracle」または「Postgres」のいずれかを選択します。 データベースを含むシステムのホスト名、ポート番号、およびデータベース一意IDを入力します。(Oracleの一意IDは Testをクリックして、データベースへの接続が適切に構成されたことを確認します。 「次へ」をクリックして、続行します。  | 
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 結果スキーマの構成  | 
 「選択タイプ」リストから、5.2項で作成した結果スキーマに対する正しいオプションを選択します。 
 結果スキーマのユーザー名およびパスワードを入力します。 データベースのタイプのオプションとして、「Oracle」または「Postgres」のいずれかを選択します。 データベースを含むシステムのホスト名、ポート番号、およびデータベース一意IDを入力します。(Oracleの一意IDは 「テスト」をクリックして、データベースへの接続が適切に構成されたことを確認します。 「次へ」をクリックして、続行します。  | 
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 選択したオプション  | 
 選択内容のサマリーを確認します。選択内容を変更する場合は、「戻る」を使用します。 「終了」をクリックして、構成を完了して次に進みます。  | 
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 EDQ構成アプリケーションの完了  | 
 「完了」をクリックしてインストール・プログラムを終了します。  | 
5.5項「Tomcat Application Serverと連携して動作するEDQの構成」の説明に従い、EDQ構成アプリケーションを使用してインストールされたEDQ機能パックを検証できます。また、次のことを認識する必要があります。
Siebel Customer Relationship ManagementまたはUniversal Customer Masterとの統合など、EDQ顧客データ・サービス・パックの完全な機能をEDQサーバーで使用する場合、すべての機能パックが必要です。
Oracle Watchlist ScreeningをEDQサーバーにインストールする場合、すべての機能パックが必要になります。
EDQアプリケーションは手動でTomcat Application Serverにデプロイされる必要があります。
アプリケーション・サーバーを停止します。
アプリケーション・サーバーにedq.warファイルをデプロイします。
次に示す「Tomcat Web Application Deployment」Webページを参照してください。
5.4項で作成したベースおよびローカル構成ディレクトリにEDQをリンクするには、次のいずれかを実行します。
EDQサポート・プラットフォームのいずれかで、それらのディレクトリへのパスを指定する-Dedq.config.pathという名前のJavaプロパティを使用できます。構文は次のとおりで、path_to_base_configはベース構成ディレクトリへのパスで、path_to_local_configはローカル構成ディレクトリへのパスです。
LinuxおよびUNIXの場合 (コロンでパスを区切る)
-Dedq.config.path=path_to_base_config:path_to_local_config -Doracle.mds.cache=simple
Windowsの場合(セミコロンでパスを区切る)
-Dedq.config.path=path_to_base_config;path_to_local_config -Doracle.mds.cache=simple
Windowsの場合、次に示すように、EDQ_CONFIG_PATHという名前の環境変数をJAVA_OPTS環境変数に追加できます。path_to_base_configはベース構成ディレクトリへのパスで、path_to_local_configはローカル構成ディレクトリへのパスです。
EDQ_CONFIG_PATH="path_to_base_config;path_to_local_config"
Javaパラメータの設定の詳細は、次に示すApache TomcatのドキュメントWebサイトを参照してください。
アプリケーション・サーバー・サービスを再起動し、edq.warが正常にデプロイされるようにします。