Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Data Qualityのインストールと構成 12c (12.2.1.2.0) E88281-01 |
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この章には、EDQをサポートするフレームワークでの推奨する管理対象サーバーのパラメータ設定が含まれています。これらの設定はOracle WebLogic ServerおよびApache Tomcatアプリケーション・サーバー環境の両方に適用されます。
この章の内容は以下のとおりです。
この項では、WebLogic ServerおよびTomcatドメインに対し推奨するサーバー・パラメータの設定方法について説明します。EDQインストールに応じたガイドラインを使用します。
WebLogic Serverドメインで管理対象サーバーを起動するときに、構成パラメータのセットが渡されて、Java仮想マシン(JVM)が初期化されます。これらのパラメータには、サーバーのJVM設定およびサーバー構成ディレクトリへのパスが含まれますが、これらに限定されません。
EDQの必須サーバー構成パラメータの設定のメソッドは、管理対象サーバーの起動に使用したメソッドによって異なります。次の点で違いを説明します。
EDQ管理対象サーバーをWebLogic Server管理コンソールから起動するときに、管理対象サーバーの構成設定は、ドメインの構成ウィザードにより設定済なため(4.3項を参照してください)、サーバーの起動引数として事前定義済です。サーバーを起動するときに、これらの引数はデフォルトで適用されますが、6.2項で説明した推奨設定に変更できます。
起動スクリプトを使用してEDQ管理対象サーバーを起動するとき、WebLogic Server管理コンソールで定義されたサーバーの起動引数は無視されます。しかし、ドメインの構成ウィザードが実行した場合は、デフォルトのJVM設定を含むedq_server1
管理対象サーバーが作成されます。これらの設定は、setStartupEnv.cmd
(Windows)またはsetStartupEnv.sh
(Linux)スクリプトに格納されます。6.2項で説明したように、このスクリプトを編集して、管理対象サーバーの名前を追加または変更し、推奨JVM設定を適用することができます。
この項では、推奨するサーバー・パラメータ設定について説明します。
EDQ環境を実行しているJava仮想マシン(JVM)に、次のパラメータを設定する必要があります。これらのパラメータのほとんどはHotSpot JVMに適用され、これはOracleから提供されるJava Development Kit (JVM)の一元的JVMです。これはEDQに最高のパフォーマンスをもたらす、優先JVMです。
最大ヒープ・メモリー(-Xmx
)は、通常、ホスト・サーバーの使用可能な物理メモリーの約50%に設定します。たとえば、32GBのRAMを搭載するサーバーの場合、16GBの設定から開始します(-Xmx16384m
)。JVMとネイティブ処理の間のメモリーの相対使用量に応じて、この設定を調整する必要があります。このパラメータはほとんどのJVMに共通です。
特別な推奨事項がないかぎり、予約済コード・キャッシュのサイズは128mに設定します(-XX:ReservedCodeCacheSize=128m
)このパラメータはHotSpot JVMに特有です。
次に示す追加のパラメータ設定をお薦めします。
UNIXシステムでは、ヘッドレス・モードを常にオンにする(-Djava.awt.headless=true
)必要があります。このパラメータはJava Abstract Window Toolkit (AWT)ライブラリに特有です。一部のグラフィック描画ルーチン(グラフの周囲など)は、フォントのサイズやその他の属性を設定するためにクライアントの表示デバイスに接続しようとするので、このような設定をお薦めします。マシンに表示デバイスが含まれていない場合、これは操作の妨げになる可能性があります。headless=true
設定により、グラフィック・ライブラリはディスプレイに接続せずに動作します。
次に、32GBのRAMを含む一般的なUNIXまたは」Linuxサーバーの推奨するパラメータ・オプションの完全なセットの例を示します。
-Xmx16384m -XX:ReservedCodeCacheSize=128m -Djava.awt.headless=true