この章の内容は次のとおりです。
Forms Traceにより、Forms機能の定義部およびユーザー処理のクラスについての情報を正確に記録できます。これを行うには、トレース情報を収集する必要があるイベントを定義します。たとえば、トリガーの実行やマウスクリック、あるいはその両方に関する情報を記録できます。Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから、トレース出力を使用してOracle Forms Servicesアプリケーションのパフォーマンスやその他の問題を診断できます。
Forms Traceは、Oracle Forms Servicesの以前のリリースで利用できたForms Runtime Diagnostics (FRD)とPerformance Event Collection Services (PECS)の機能に代わるものです。Forms Traceを使用すると、フォームの使用中にユーザーが実行した手順など、フォームでの実行パスをトレースできます。
Formsデバッグは、ユーザーがボタンを押したときの動作を確認する場合に使用します。リモートの開発者は、デバッグを使用することで、既存のFormsユーザー・セッションに接続し、アプリケーション実行時のユーザー・アクションのトレースやローカル・マシン上でのデバッグができます。Forms Traceは、特定のイベントのタイミングに関する情報を提供します。Oracleサポートでは、トレースを使用して問題を分離および分析します。たとえば、実行に最も時間がかかる問合せや、Oracle Formsでパフォーマンスの問題を引き起こしているトリガーを、Forms Traceを使用して特定できます。
イベントとは、ユーザー・アクションの直接的または間接的な結果としてOracle Forms Services内で発生するものです。例として、問合せを実行するボタンをユーザーが押す場合などがあります。イベント・セットは、トレースを開始するときに各イベント番号を個別に指定するのではなく、イベント・セット名を指定することによってユーザーがトレースできるイベントのグループを指定します。
「Oracle Enterprise Manager」ページの「Forms」メニューで、「トレース構成」を選択して、トレース対象のイベントを定義します。このページで、ftrace.cfg
ファイルの変更がすべて管理されます。
Forms Traceを使用する際には、次のことに注意してください。
最初にトレースをOFFにし、新しい設定でトレースを再度ONにすると、トレースは新しいトレース・グループで有効になります。
Windows上でFormsプロセスをトレースするには、Process Manager Serviceの「サービスとデスクトップの相互作用を許可する」チェック・ボックスが選択されている必要があります。この設定を行っていない場合、トレースをオンにしようとすると、次のエラーが発生します: oracle.sysman.emSDK.emd.comm.RemoteOperationException. Check the User Name and Password.
ftrace.cfg
ファイルとdefault.env
ファイルをFusion Middleware Controlで編集する前に、これらのファイルをバックアップする必要があります。
ほとんどのWebアプリケーションでは、ページを移動するだけで、保存されていない変更は簡単に失われてしまいます。Fusion Middleware ControlでFormsの構成ファイル、トレース・ファイルまたは環境ファイルに変更を加えた場合は、必ず保存してから他のページへ移動してください。
変更の保存に必要な時間は、変更を加えた行数によって異なります。たとえば、50行のコメントを追加する変更は、単一のエントリを削除する変更よりも保存に時間がかかります。
イベントとそれに対応するイベント番号は、「トレース可能イベントのリスト」を参照してください。
「トレース構成」ページにアクセスするには:
Fusion Middleware Controlを起動します。
Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するOracle Forms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
「Forms」メニュー・リストから「トレース構成」を選択します。
「トレース構成」ページ(図12-1)が表示されます。
この図は、Fusion Middleware Controlの「トレース構成」ページのスクリーンショットを示しています。
新しいトレース・グループを作成するには:
Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するOracle Forms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
「Forms」メニュー・リストから「トレース構成」を選択します。
「トレース構成」ページが表示されます。
「追加」をクリックします。
「追加」ダイアログが表示されます。
新しいトレース・グループの情報を入力します。
名前: トレース・グループの名前を入力します。
値: トレース可能イベントの値は、表12-2を参照してください。
コメント: コメントを入力します。
トレース・グループ名にスペースを含めることはできません。たとえば、a_b_cというトレース・グループ名を使用できます。
「値」に指定するイベント番号の間は、カンマで区切る必要があります。たとえば、65,66,96,194という値を使用できます。
番号の範囲を使用できます。たとえば、32-46という範囲を使用できます。
「追加」をクリックします。
新しいトレース・グループが追加されます。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
トレース・グループを削除するには:
「トレース構成」ページで、削除するグループを選択します。
「削除」をクリックします。
トレース・グループが削除され、「トレース構成」ページが再び表示されます。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
既存のトレース・グループを編集するには:
Forms Traceを構成するには、次のコマンドライン・パラメータを使用します。
Record = Tracegroup = Log = <filename>
表12-1に、パラメータの値を示します。
表12-1 Forms Traceのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 値 | 説明 |
---|---|---|
|
forms |
Forms Traceを有効にします。 |
|
名前、イベント番号またはイベント範囲 |
記録またはロギング対象となるイベントを指定します。
Tracegroup=<keyword>。<keyword>はftrace.cfgで指定します(例: Tracegroup=MyEvents)。 これにより、名前を付けたセットMyEventsにイベントをロギングできます。
|
トレースを開始するには、URLにトレース・エントリを指定するか、Fusion Middleware Controlを使用します。エントリには、収集するイベントのグループとトレース・ファイル名を含める必要があります。トレースの収集は、フォームの実行時に開始されます。
次の例は、トレースを開始するURLのサンプルです。
http://example.com/forms/frmservlet?form=cxl&record=forms&tracegroup=0-199 http://example.com/forms/frmservlet?form=cxl&record=forms&tracegroup=mysql
Fusion Middleware Controlからセッションのトレースを開始するには:
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
「ユーザー・セッション」ページが表示されます。
トレースを有効にするFormsユーザー・セッションを含む行を選択します。
「トレースの有効化」をクリックします。
「トレースの有効化」ダイアログが表示されます。
トレース・グループの選択リストで使用可能なトレース・グループを選択し、「OK」をクリックします。
「トレースの有効化」ダイアログが閉じられ、選択したFormsユーザー・セッションに対してトレースが有効になります。
Fusion Middleware Controlからセッションのトレースを停止するには:
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
「ユーザー・セッション」ページが表示されます。
トレースを無効にするFormsユーザー・セッションを含む行を選択します。
「トレースの無効化」をクリックします。
「トレースの無効化」ダイアログが表示されます。
「OK」をクリックします。
「トレースの無効化」ダイアログが閉じられ、選択したFormsユーザー・セッションのトレースが停止します。
セッションのトレース・グループを切り替えるには:
トレース・ログ・ファイルを見ることができるのは、管理者または管理者のグループに属するユーザーのみです。ユーザーは一度ログインすると、異なるセッションのトレース・ログ・ファイルを表示するために同じブラウザ・セッションに再度ログインする必要がなくなります。
トレース・データは、*.trc
拡張子の付いたバイナリ形式ファイルで保存されます。トレース・ログのデフォルトの場所は$ORACLE_INSTANCE/FormsComponent/forms/trace/forms_pid.trc
です。pidはユーザー・セッションのプロセスIDです。Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用しない場合は、Translateユーティリティを使用する必要があります。Translateユーティリティの実行の詳細は、次の「Translateユーティリティの実行」を参照してください。
トレース・データを表示するには:
Translateユーティリティは、トレース・データをXML、HTMLまたはテキスト形式に変換します。WriteOutTEXT、WriteOutXMLまたはWriteOutHTMLの3つの有効値のいずれかを指定して、パラメータOutputClassを追加する必要があります。outputclass
を指定しないと、出力ファイルはテキスト形式になります。これらの値では、大文字と小文字が区別されます。
注意:
Translateユーティリティを使用するには:
Java実行可能ファイルを格納したディレクトリへのパスを含むようにPATH変数を設定します。
frmxlate.jarへのパスを含むようにCLASSPATH変数を設定します。
トレース・データをテキスト形式に変換するには:
コマンドラインで、次のコマンドを入力します。
java oracle.forms.diagnostics.Xlate datafile=a.trc outputfile=myfile.txt outputclass=WriteOutTEXT
これにより、myfile.txtファイルがテキスト形式で作成されます。
トレース・データをHTML形式に変換するには:
コマンドラインで、次のコマンドを入力します。
java oracle.forms.diagnostics.Xlate datafile=a.trc outputfile=myfile.html outputclass=WriteOutHTML
これにより、myfile.htmlファイルがHTML形式で作成されます。
トレース・データをXML形式に変換するには:
myfile.xml
を作成するには、コマンドラインで次のように入力します。
java oracle.forms.diagnostics.Xlate datafile=a.trc outputfile=myfile.xml outputclass=WriteOutXML
これにより、myfile.xmlファイルが XML形式で作成されます。
表12-2は、トレースに定義できるイベントを示しています。Formsの今後のリリースでは、さらに多数のイベントがこのリストに追加される可能性があります。
イベント型には、次のものがあります。
ポイント・イベント: 識別可能な継続時間がないユーザー・アクションや内部信号の結果としてOracle Forms Servicesに発生したイベント(ステータス行のエラー・メッセージの表示など)。このイベント型のインスタンスのたびに、ログ・ファイルに1つのエントリが作成されます。
期間イベント: トリガーのように開始と終了があるイベント。このイベント型のインスタンスのたびに、ログ・ファイルに1組のエントリ(開始と終了のイベント)が作成されます。
ビルトイン・イベント: ビルトインに関連したイベント。このイベント型のインスタンスのたびに、イベントに関する様々な情報(たとえば、引数の値など)が得られます。
表12-2 トレース可能イベントのリスト
イベント番号 | 定義 | タイプ |
---|---|---|
0 |
異常エラー |
ポイント |
1 |
フォーム・オープン時のエラー |
ポイント |
2 |
Formsの使用不能エラー |
ポイント |
3 |
ステータス・バー上のエラー・メッセージ |
ポイント |
4-31 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
32 |
起動 |
ポイント |
33 |
メニュー |
ポイント |
34 |
キー |
ポイント |
35 |
クリック |
ポイント |
36 |
ダブルクリック |
ポイント |
37 |
値 |
ポイント |
38 |
スクロール |
ポイント |
39 |
LOV選択 |
ポイント |
40 |
使用されていません |
使用されていません |
41 |
ウィンドウのクローズ |
ポイント |
42 |
ウィンドウのアクティブ化 |
ポイント |
43 |
ウィンドウの非アクティブ化 |
ポイント |
44 |
ウィンドウのサイズ変更 |
ポイント |
45 |
タブ・ページ |
ポイント |
46 |
タイマー |
ポイント |
47 |
DBイベント |
ポイント |
48 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
49-63 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
64 |
フォーム(開始と終了) |
期間 |
65 |
プログラム・ユニット(開始と終了) |
期間 |
66 |
トリガー(開始と終了) |
期間 |
67 |
LOV(開始と終了) |
期間 |
68 |
エディタの起動 |
ポイント |
69 |
キャンバス |
ポイント |
70 |
アラート |
期間 |
71 |
ファイルの取得 |
ポイント |
72-95 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
96 |
ビルトイン(開始と終了) |
ビルトイン |
97 |
ユーザー・イグジット(開始と終了) |
期間 |
98 |
SQL(開始と終了) |
期間 |
99 |
メニューの作成(開始と終了) |
期間 |
100 |
DB PU(開始と終了) |
期間 |
101 |
問合せの実行 |
期間 |
102-127 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
128 |
クライアントの接続 |
ポイント |
129 |
クライアントのハンドシェイク |
ポイント |
130 |
ハートビート |
ポイント |
131 |
HTTPの再接続 |
ポイント |
132 |
ソケット(開始と終了) |
期間 |
133 |
HTTP (開始と終了) |
期間 |
134 |
SSL (開始と終了) |
期間 |
135 |
DB処理(開始と終了) |
期間 |
136 |
DBログイン(開始と終了) |
期間 |
137 |
DBログオフ(開始と終了) |
期間 |
138-159 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
160-168 |
予約済 |
該当なし |
169-191 |
将来の使用のために予約済 |
該当なし |
192* |
環境ダンプ |
該当なし |
193* |
状態変化 |
該当なし |
194* |
ビルトイン引数 |
該当なし |
195* |
ユーザー・イグジット引数 |
該当なし |
196* |
プログラム・ユニット引数 |
該当なし |
256以上 |
ユーザー定義 |
該当なし |
1024以上 |
予約済 |
該当なし |
* これらのイベント番号は、実際のイベントではなくイベントの詳細であるため、これらにはTYPE
がありません。たとえば、State Deltaは表示するために選択できるものですが、これは実際のアクションまたはイベントによってトリガーされます。
表12-3 ユーザー・アクション・イベントの詳細
処置 | 詳細 | 番号 |
---|---|---|
メニュー選択 |
メニュー名、選択内容 |
33 |
キー |
キー・プレス、フォーム、ブロック、項目 |
34 |
クリック |
マウス/キー、フォーム、ブロック、項目 |
35 |
ダブルクリック |
フォーム、ブロック、項目 |
36 |
値 |
フォーム、ブロック、項目 |
37 |
スクロール |
フォーム、上、下、ページ、行 |
38 |
LOV選択 |
LOV名、選択項目 |
39 |
アラート |
アラート名、選択内容 |
40 |
タブ |
フォーム |
45 |
DBイベント |
キュー名 |
47 |
ウィンドウのアクティブ化、非アクティブ化、クローズ、サイズ変更 |
ウィンドウ名、フォーム名、サイズ |
41,42,43,44 |
表12-4 Forms Servicesのイベントの詳細
イベント名 | 詳細 | 番号 |
---|---|---|
フォーム |
フォームID、名前、パス、連結ライブラリ、連結メニュー |
64 |
プログラム・ユニット |
プログラム・ユニット名、フォームID |
65 |
トリガー |
トリガー名、フォーム名、ブロック名、項目名、フォームID |
66 |
LOV |
LOV名、フォームID |
67 |
エディタ |
フォームID、エディタ名 |
68 |
キャンバス |
フォームID、キャンバス名 |
69 |
表12-5 イベントの詳細
イベント名 | 詳細 | 番号 |
---|---|---|
ビルトイン |
ビルトイン名、フォームID |
96 |
ユーザー・イグジット |
ユーザー・イグジット名、フォームID |
97 |
メニューの作成 |
メニュー名、フォームID |
99 |
PL/SQL |
PLSQLSTmt、フォームID |
100 |
問合せの実行 |
ブロック名 |
101 |
表12-6 3層イベントの詳細
イベント名 | 詳細 | 番号 |
---|---|---|
クライアントの接続 |
タイムスタンプ |
128 |
クライアントのハンドシェイク |
タイムスタンプ |
129 |
ハートビート |
タイムスタンプ |
130 |
HTTPの再接続 |
該当なし |
131 |
ソケット |
フォームID、パケット、バイト |
132 |
HTTP |
フォームID、パケット、バイト |
133 |
HTTPS |
フォームID、パケット、バイト |
134 |
DB処理 |
フォームID、文 |
135 |
DBログイン |
フォームID |
136 |
DBログオフ |
フォームID |
137 |
表12-7 その他のイベントの詳細
イベント名 | 詳細 | 番号 |
---|---|---|
環境ダンプ |
選択した環境情報 |
192 |
状態変化 |
最後のアクション/イベントにより生じた内部状態の変化 |
193 |
ビルトイン引数 |
ビルトインに対する引数の値 |
194 |
ユーザー・イグジット引数 |
ユーザー・イグジットに渡される引数 |
195 |
プロシージャ引数 |
プロシージャに渡される引数(イン/アウト) |
196 |
Oracle Diagnostics Logging(ODL)はOracle Fusion Middlewareの機能の1つです。管理者はこの機能を使用して、Oracle Forms Servicesのセッションをすべて記録し、Oracle Forms Services関連のネットワークの通信量を監視し、サイトの構成問題をデバッグできます。Forms Servicesで使用できるOracle Diagnostics Loggingの機能には、次のものがあります。
セッションの開始時間と終了時間、ユーザーのIPアドレス、ホスト名を含むのすべてのOracle Forms Servicesセッションの記録(セッション・レベルのロギング)
Oracle Forms Services関連のネットワークの通信量とパフォーマンスの監視(セッション・パフォーマンスとリクエスト・パフォーマンス・レベルのロギング)
サイトの構成に関するデバッグ情報の生成(デバッグ・レベルのロギング)
Fusion Middleware Controlで処理されるロギング
これらのログ・ファイル内のイベントとデータベースのイベントとの関連付け
ログ・ファイルのローテーションの自動処理
以前のようなOSレベルのスクリプトによる方法ではなく、メカニズムによるログ・サイズ制限の処理
Servlet Logging Toolsに関する情報は、次の各項を参照してください。
ロギングを起動すると、Listener Servletがログ・メッセージをサーブレットのログ・ファイルに書き込みます。各ロギング・レベルにおける出力例は、「各レベルのサーブレット・ロギングの出力例」に記載されています。
表12-8はサポートされているロギング機能を示しています。serverURLに文字列を付加しない場合は、デフォルトのロギングがサポートされます。別のロガーを開始するには、次の項の説明にあるようにそれらをserverURLで指定する必要があります。
表12-8 サポートされているロギング機能
serverURLクライアント・パラメータに追加する文字列 | ロギングの説明 |
---|---|
(なし) |
Formsサーブレットの初期化時に、使用される構成ファイルの名前とパスを示すメッセージがログ・ファイルに書き込まれます。logging.xmlでデフォルトのロガーに対して設定されたログ・レベル以上のレベルのメッセージがログに記録されます。デフォルト値はNOTIFICATION:1で、NOTIFICATION:1、WARNING:1、ERROR:1およびINTERNAL_ERRORの各レベルがログに記録されます。 |
/session |
Formsセッションが開始または終了するときには、必ずログ・メッセージが書き込まれます。このメッセージには、クライアント(ユーザーのWebブラウザが稼働しているコンピュータ)のホスト名とIPアドレス、ランタイム・プロセスID、および一意の内部セッションID番号が含まれます。 |
/sessionperf |
セッション終了メッセージにパフォーマンス・サマリー統計が含まれます。 |
/perf |
クライアントからのリクエストすべてに、パフォーマンス・メッセージが書き込まれます。 |
/debug |
すべてのデバッグ・メッセージ。前述のメッセージを含むその他のデバッグ・メッセージが書き込まれます。このロギング・レベルは情報量が多く、主にデバッグやサポート用に使用します。 |
すべてのユーザーに対してロギングを指定するには、「Web構成」ページのデフォルト・セクションでserverURLエントリを次のように変更します。
serverURL=/forms/lservlet/<string>
<string>には、表12-8で定義されているロギング機能を指定します。stringを指定しないとデフォルトのロギングになります。たとえば、セッションレベルのロギングを開始するには、serverURLを次のように変更します。
serverURL=/forms/lservlet/session
Fusion Middleware Controlを使用してFormsサーブレットのロギングにログ・レベルを設定するには、次の手順を実行します。
「Forms」メニューから「監視」→「サーブレット・ログ」を選択します。このページで、収集されたサーバー診断ログの検索、ソート、表示、ダウンロードおよびエクスポートを実行できます。
ログ・ファイルの管理および表示の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルと診断データの管理を参照してください。
デフォルトのサーブレット・ログ・ファイル名はformsapp-diagnostic.log
です。これは、Formsが配置されているOracle WebLogic管理対象サーバーのWLS_FORMS/logs
ディレクトリに書き込まれます。
Oracle Forms Servicesでのフル・パスは、次のとおりです。
$DOMAIN_HOME/servers/WLS_FORMS/logs/<application name>-diagnostic.log
デフォルトでは、forms_pid.trc
ファイルにトレース・ログが格納されます。pid
はユーザー・セッションのプロセスIDです。このトレース・ログのデフォルトの場所は次のとおりです。
$DOMAIN_HOME/system_components/FORMS/forms1/trace/forms_pid.trc
このログを表示するには、「Translateユーティリティの実行」の説明にあるTranslateユーティリティを使用します。
次のロギング・レベルを使用した場合の各種の出力例を示します。
[2008-09-10T06:58:47.106-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION] [FRM-93100] [oracle.forms.servlet] [tid: 11] [ecid: 0000HlCYKnmD4i8nvgy0V118lx4u000000,0] [APP: formsapp] [arg: configFileName: <configfilename> testMode: false] Initializing the Forms Servlet. Initialization parameters are:[[ configFileName: <configfilename> testMode: false ]] [2008-09-10T06:58:53.517-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION] [FRM-93180] [oracle.forms.servlet] [tid: 11] [ecid: 0000HlCZfTDD4i8nvgy0V118lx4u000003,0] [APP: formsapp] [arg: envFile: null WorkingDirectory: null executable: null WaitTime: 500 MaxBlockTime: 1000] Initializing ListenerServlet. Initialization parameters are:[[ envFile: null WorkingDirectory: null executable: null WaitTime: 500 MaxBlockTime: 1000 ]]
[2008-09-11T07:35:01.507-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93251] [oracle.forms.servlet.session] [tid: 14] [ecid: 0000HlHpYGDD4i8nvgy0V118mFuv00000V,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: <init>] [FORMS SESSION_ID: ..8] [arg: supadhya-pc1] [arg: 10.177.254.46] Runtime session started for client <pc1> (IP address <ip address>). 2008-09-11T07:35:01.798-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93548] [oracle.forms.servlet.session] [tid: 14] [ecid: 0000HlHpYGDD4i8nvgy0V118mFuv00000V,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformProcess] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: connect] [FORMS SESSION_ID: ..8] [arg: 7765] Runtime process ID is 7765. 2008-09-11T07:38:11.372-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93252] [oracle.forms.servlet.session] [tid: 14] [ecid: 0000HlHpYGDD4i8nvgy0V118mFuv00000V,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: stop] [FORMS SESSION_ID: ..8] Forms session ended.
[2008-09-11T07:40:25.923-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93251] [oracle.forms.servlet.sessionperf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: <init>] [FORMS SESSION_ID: ..9] [arg: <pc1>] [arg: 10.177.254.46] Runtime session started for client <pc1> (IP address 10.177.254.46). 2008-09-11T07:40:26.223-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93548] [oracle.forms.servlet.sessionperf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformProcess] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: connect] [FORMS SESSION_ID: ..9] [arg: 8023] Runtime process ID is 8023. 2008-09-11T07:40:43.593-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93252] [oracle.forms.servlet.sessionperf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: stop] [FORMS SESSION_ID: ..9] Forms session ended. [2008-09-11T07:40:43.594-07:00] [WLS_FORMS] [TRACE] [FRM-93710] [oracle.forms.servlet.sessionperf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: stop] [FORMS SESSION_ID: ..9] [arg: 1.557] [arg: 6] [arg: 0] [arg: 1.000] [arg: 0.259] [arg: 5106] [arg: 352] Total duration of network exchanges is 1.557.[[ Total number of network exchanges is 6 (0 long ones over 1.000 sec). Average time for one network exchange (excluding long ones) is 0.259. Total number of bytes sent is 5106. Total number of bytes received is 352. ]]
[2008-09-11T07:42:46.560-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93251] [oracle.forms.servlet.perf] [tid: 14] [ecid: 0000HlHrJmWD4i8nvgy0V118mFuv00000^,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: <init>] [FORMS_SESSION_ID: ..10] [arg: <pc1>] [arg: 10.177.254.46] Runtime session started for client <pc1> (IP address <ip address>). [2008-09-11T07:42:46.854-07:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93548] [oracle.forms.servlet.perf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformProcess] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: connect] [FORMS_SESSION_ID: ..10] [arg: 8149] Runtime process ID is 8149. [2008-09-11T07:42:46.865-07:00] [WLS_FORMS] [TRACE:16] [FRM-93700] [oracle.forms.servlet.perf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.ListenerServlet] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: doPost] [FORMS_SESSION_ID: ..10] [arg: 0.011] [arg: 8] [arg: 8] [arg: null] Request duration is 0.011 seconds. Request size is 8 bytes; response size is 8 bytes. [2008-09-11T07:42:47.921-07:00] [WLS_FORMS] [TRACE:16] [FRM-93700] [oracle.forms.servlet.perf] [tid: 17] [ecid: 0000HlHqlS9D4i8nvgy0V118mFuv00000Y,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.ListenerServlet] [APP: formsapp] [SRC_METHOD: doPost] [FORMS_SESSION_ID: ..10] [arg: 0.438] [arg: 272] [arg: 5022] [arg: null] Request duration is 0.438 seconds. Request size is 272 bytes; response size is 5022 bytes.
[2009-02-11T14:39:03.016+00:00] [WLS_FORMS] [NOTIFICATION:16] [FRM-93250] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _lhDcD4i8nvgy0V119Xz350000HZ,0] [APP: formsapp#11.1.2] Forms session started. [2009-02-11T14:39:03.017+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94200] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _lhDcD4i8nvgy0V119Xz350000HZ,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.FormsServlet] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: doRequest] [FORMS_SESSION_ID: ..43] [arg: GET] [arg: cmd: frmservlet config: null requestCharset: null QueryString: null Content-Type: null Accept-Charset: null responseCharset: null] FormsServlet receiving GET request. Details:[[ cmd: frmservlet config: null requestCharset: null QueryString: null Content-Type: null Accept-Charset: null responseCharset: null ]] [2009-02-11T14:39:03.017+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94281] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _lhDcD4i8nvgy0V119Xz350000HZ,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.ListenerServlet] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: printSessionDetails] [FORMS_SESSION_ID: ..43] No current servlet session ID. 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Details:[[ cmd: startsession config: null requestCharset: null QueryString: ifsessid=..43&acceptLanguage=en-us&ifcmd=startsession&iflocale=en-US Content-Type: null Accept-Charset: null responseCharset: null ]] . . . . [2009-02-11T14:39:21.716+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94201] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _llloD4i8nvgy0V119Xz350000Hf,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.ListenerServlet] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: doGet] [FORMS_SESSION_ID: ..43] [arg: GET] [arg: cmd: getinfo QueryString: ifcmd=getinfo&ifhost=supadhya-pc1&ifip=10.177.254.239] ListenerServlet receiving GET request. Details:[[ cmd: getinfo QueryString: ifcmd=getinfo&ifhost=supadhya-pc1&ifip=10.177.254.239 ]] [2009-02-11T14:39:21.717+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94282] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _llloD4i8nvgy0V119Xz350000Hf,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.ListenerServlet] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: printSessionDetails] [FORMS_SESSION_ID: ..43] [arg: HyLhJSjZ85F5GWbZLDgwp1MY02FK5tC6yVDP1LylbCvgmv9y3CfK!126690176!1234363161461] Existing servlet session, ID = HyLhJSjZ85F5GWbZLDgwp1MY02FK5tC6yVDP1LylbCvgmv9y3CfK!126690176!1234363161461 [2009-02-11T14:39:21.717+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94286] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _llloD4i8nvgy0V119Xz350000Hf,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.ListenerServlet] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: printSessionDetails] [FORMS_SESSION_ID: ..43] Session ID is not from cookie. 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[2009-02-11T14:39:21.718+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94522] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _llloD4i8nvgy0V119Xz350000Hf,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformSession] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: <init>] [FORMS_SESSION_ID: ..43] [arg: null] Creating new runtime process using default executable. [2009-02-11T14:39:21.718+00:00] [WLS_FORMS] [TRACE:32] [FRM-94532] [oracle.forms.servlet] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000Hx _llloD4i8nvgy0V119Xz350000Hf,0] [SRC_CLASS: oracle.forms.servlet.RunformProcess] [APP: formsapp#11.1.2] [SRC_METHOD: startProcess] [FORMS_SESSION_ID: ..43] [arg: frmweb webfile=HTTP-0,default] RunformProcess.startProcess(): executing frmweb webfile=HTTP-0,default . . . .