この付録は、次の各項で構成されています。
Oracle Formsの構成ヘルパー・スクリプト(frmconfighelper)を使用すると、管理者は、通常は複雑なインストール後のForms構成タスクをより簡単な方法で実行できるようになります。このスクリプトを使用するには、Oracle Forms 12cが正常にインストールされており、config.shまたはconfig.batスクリプトを使用して初期構成が完了していることが前提です。次の変更を手動で行うより、このスクリプトを使用することをお薦めします。
注意:
Oracle Formsヘルパー・スクリプトは、ディレクトリMW_HOME\forms\provisionにあります。
このスクリプトには、次の機能があります。
enable_ohs: OHSからクラスタcluster_forms下のForms管理対象サーバーへの場所/フォームのルーティングを有効にします。
deploy_app: formsapp EARファイルをデプロイし、context-rootおよびサーブレットの別名を指定した管理対象サーバーに対してオーバーライドします。
update_app: FMw Forms Servicesパッチの適用後に、デプロイしたアプリケーションを(オーバーライドしたコンテキスト・ルート)とともに更新します。
enable_sso: OHSインスタンス内のWebゲート構成を有効にし、パートナ・アプリケーション登録を実行し、WebゲートのアーティファクトをOHSインスタンス内の適切な場所にコピーします。enable_webgateオプションはenable_ssoオプションによって暗黙的に呼び出されるため、enable_ssoの使用時はenable_webgateオプションを使用しないでください。
enable_webgate: パートナ・アプリケーションがOAMコンソールを介して登録される場合のみ使用されます。これは、enable_ssoが以前に使用されていた場合は使用しないでください。
注意:
このスクリプトを使用してドメインに対して管理タスクを実行する前にドメインを必ずバックアップしてください。
表E-1 frmconfighelperスクリプト
オプション | 使用タイミング | 機能 | 再起動が必要なコンポーネント |
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構成ウィザードを実行してドメイン内のFormsおよびOHSインスタンスを実行した後、Formsアプリケーションに対してシングル・サインオン保護を有効にするとき。 |
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新しいOHSインスタンスを追加した後、OHSインスタンスでWebゲート構成を個別に有効にするとき。 このコマンドは、enable_ssoコマンドが以前に使用されていた場合は使用しないでください。 |
OHSインスタンスでWebゲート構成を有効にします。 |
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構成ウィザードを実行した後、Forms javaEEアプリケーションを再度デプロイし、デフォルトのcontext-rootおよびFormsサーブレットの別名をオーバーライドするとき。 例: デフォルトのForms JavaEEアプリケーションのアクセスURLは、次のとおりです。
context-rootをsalesに対してオーバーライドし、Forms Servletの別名をsalesservletに対してオーバーライドする場合、アプリケーションのアクセスURLは、次のとおりです。
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deploy_appオプションを実行した後、パッチのリリース後にカスタム・アプリケーションを更新するとき。 |
パッチのリリース後に、deploy_appオプションを使用して作成したJavaEEカスタムEARファイルを更新します。 |
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新しいOHSインスタンスを作成した後、Forms管理対象サーバーへのルーティングを有効にするとき。 |
管理対象サーバーのルーティング・ディレクティブをテンプレートforms.confに追加し、OHSインスタンスにコピーします。 |
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構文
frmconfighelper.sh <option> <arguments>
オプション
enable_ohs <domain-home> <ohs-instance> <forms-managed-server1-host> <forms-managed-server1-port> <forms-managed-server2-host> <forms-managed-server2-port>
deploy_app <new-context-root> <new-servlet-alias> <managed-server>
update_app <Forms-context-root> <Forms-servlet-alias>
enable_sso <oam-host> <oam-port> <ohs-host> <ohs-port> <domain-home> <ohs-instance>
enable_webgate <domain home> <ohs-instance>
この項では、スクリプトに含まれている各関数の引数を説明しています。
引数の詳しい説明を次に示します。
enable_ohs
domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ
ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)
forms-managed-server(n)-host: Forms管理対象サーバーのホスト
forms-managed-server(n)-port: Forms管理対象サーバーのポート
deploy_appまたはupdate_app
new-context-root: formsappの新しいコンテキスト・ルート
new-servlet-alias: formsservletの新しいサーブレットの別名
managed-server: 新しいアプリケーションのターゲット管理対象サーバー
enable_sso
oam-host: OAMサーバーのホスト名
oam-port: OAMサーバーのポート番号
ohs-host: OHSホスト名
ohs-port: OHSポート番号
domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ
ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)
enable_webgate
domain-home: ドメイン・ホーム・ディレクトリ
ohs-instance: OHSインスタンス名(ohs1など)
スクリプトに含まれている各関数の例を参照してください。
enable_ohs
frmconfighelper.sh enable_ohs /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1 wlshost.example.com 9001 wlshost.example.com 9010
deploy_app
frmconfighelper.sh deploy_app sales salesservlet WLS_FORMS3
update_app
frmconfighelper.sh update_app sales salesservlet
enable_sso
frmconfighelper.sh enable_sso oamhost.example.com 7001 ohshost.example.com 7777 /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1
enable_webgate。
frmconfighelper.sh enable_webgate /middleware/user_projects/domain/base_domain ohs1