この章では、Oracle Reportsに関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています:
Oracle Fusion Middlewareの12c R2リリース(12.2.1.3.0)は、Oracle Reportsのターミナル・リリースです。
レポートを行う場合は、Oracle BI Publisherを使用するか、Oracle BI Publisherに移行することをお薦めします。Oracle BI Publisherは、エンタープライズ・レポートのためのOracleの戦略的な製品です。このレポート・ソリューションを使用すると、Webブラウザまたは使い慣れたデスクトップ・ツールを使用して様々なデータ・ソースに対するユーザーが閲覧するピクセル・パーフェクトなレポートを作成、管理および配信でき、トランザクション・システムへの影響は最小限です。
以前は、2005年に出荷されたOracle Reports 10gが機能を持つ最新のリリースでした。その後、Oracle Reportsには11g R1、11g R2リリースがありました。これらのリリースでは、小規模な機能拡張が製品に追加されました。11gおよび12c R2リリースでは、製品の安定性およびバグ修正に重点が置かれました。
また、次のリストは、この製品の今後の方向性、お客様の投資を保護するためのオプション、またはOracle BI Publisherへのアプリケーションの移行の計画に関するガイダンスを提供しています。
Oracle Reports 11g R1ではPremier Supportは利用できませんが、11g R2および12c R2では、それぞれ2016年12月および2020年10月まで利用できます。
Oracle Reports 11g R1、11g R2および12c R2のExtended Supportは、それぞれ2017年6月、2018年12月および2023年10月まで利用できます。Oracle Reportsのお客様は、Extended Supportを受けながらお客様のペースでOracle BI Publisherに移行できます。強制的なアップグレードや移行は計画されていません。
重大なバグ修正を除き、Oracle Reportsの機能拡張は計画されていません。
Oracle Reportsは、Oracle Fusion Middleware (12.2.1.3.0)リリースとともに出荷され、それがターミナル・リリースとなります。
この項では、一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:
データベースをジョブ・リポジトリまたはジョブ・ステータス・リポジトリとして使用する場合、レポート・サーバー構成ファイル内のJDBCシック接続URLは機能しません。かわりにJDBCシン接続URLを使用します。接続がJDBCシック接続形式(<property value="dbSid" name="dbconn"/>
)の場合、JDBCシン接続形式(<property value="example.com:dbport:dbSid" name="dbconn" />
など)に変更します。
リリース12.2.1.1以降では、Enterprise Managerでレポート管理ページは利用できません。かわりに、Oracle Reports ServletおよびEnterprise Manager MBeanブラウザをレポートの管理に使用してください。詳細は、Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイドのOracle Enterprise Managerを使用したOracle Reports Servicesの管理の章を参照してください。