Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
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Oracle Reports 12cリリース(12.2.1.1)は、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle WebLogic Serverに統合されています。これによって表2-2 (表2-2「12cのアーキテクチャ機能と10gの機能との比較」の一部)に示すようにアーキテクチャが強化されています。
表2-1 代替機能
機能 | 代替方法 |
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EM |
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メトリックの表示 |
メトリックのほとんどがReportsサーブレット・ページで使用できます。 チャート機能は使用不可です。 |
Reportsジョブ・キューの表示 |
Reportsサーブレット・コマンド - 'showjobs' |
Reports Jobの操作 - 「取消」 / 「出力の表示」など |
Reportsサーブレット・コマンド - 'showjobs page / killjobid / getjobid' |
レポート・ジョブのスケジュール |
Reportsサーブレット・コマンドライン・オプション - 'schedule' |
レポート・エンジン詳細の表示 |
Reportsサーブレット・コマンド - 'getserverinfo' |
エンジンの停止 |
Reportsサーブレット・コマンド - 'killengine' |
CPU / メモリー使用量メトリック |
OSコマンドの使用。 |
Reports Server / Bridgeの起動 / 停止 |
domainHome/binのFMW起動/停止スクリプトの使用。 WLSTコマンドの使用 |
Reportsインプロセス・サーバーの起動 / 停止 |
Reportsサーブレットの使用。これでレポート・インプロセス・サーバーが自動的に起動します 一般的なEMアプリケーション・ページを使用したレポート・アプリケーションの起動 / 停止 |
EM Reports構成の編集 |
MBeanブラウザ 構成ファイルの手動編集。 |
EM Reportsセキュリティ / Webコマンド・ポリシー・ページ |
一般的なセキュリティ・ポリシーFMWの一般ページ 「ドメイン」 -> 「セキュリティ -> 「アプリケーション・ポリシー」 |
Forms Reports Toolkit構成の変更 |
MBeanブラウザ 構成ファイルの手動編集。 |
Reportsログ設定構成 |
MBeanブラウザ 構成ファイルの手動編集。 |
Reports Server / Bridge / Toolsのログ表示 |
ロギングWLSTコマンド。 |
EM Grid Controlの統合 |
Reportsサーブレットの使用。 チャート、アラート、履歴データおよびその他のGC固有の一般的な機能は使用できません。 |
インストール/構成 |
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エンド・ツー・エンド・インストーラ |
WLS汎用インストーラ / 構成UI |
インストーラ内でのコンポーネント作成 |
WLSTコマンドの使用 |
「クラスタを開く」オプション |
WLS構成UI + pack / unpackの使用 |
「ドメインの拡張」オプション |
WLS構成UI - 「ドメインの更新」オプション |
「開発モード」オプション |
WLS構成UI - レポートの宛先をAdminServerに設定 |
OIDアソシエーションオプション |
WLSTコマンドの使用 |
OAM SSO統合 |
手動手順 |
WLS_REPORTSによるOHSの構成 |
手動手順 |
'Run to web'設定の構成 |
手動手順 |
OPMN |
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OPMNシステム・コンポーネントの作成/削除 |
WLSTコマンドの使用 |
OPMNシステム・コンポーネントの起動/停止 |
WLSTコマンドの使用 |
OPMN構成設定opmn.xml |
構成設定ファイルの使用 |
その他 |
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JOCは使用できません。そのため'jocCacheDir'設定が無効です |
レポート・サーバー構成ファイルでの共有ファイル・システムおよび'cacheDir'の使用 |
表2-2 12cのアーキテクチャ機能と10gの機能との比較
12cの新機能 | 10gにおける同等機能 |
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OAM統合。Oracle FMW 12cのOracle Reports Servicesアプリケーションでは、Oracle Access Manager (OAM) 12cサーバーをSingle Sign-Onモードの認証サーバーとして使用できるようになりました。OAMサーバーには、Webシングル・サインオン、認証および認可など、セキュリティ機能がすべて用意されています。Reports Servicesの実行時はOIDをアイデンティティ・ストアとして使用します。OAMサーバーは、Oracle HTTP Serverに対して構成されるアクセス・クライアントとして |
Oracle Single Sign-On (OSSO) ServerのみがユーザーのSingle Sign-Onセッションを管理します。 |
システム・コンポーネント(Reports Server、Reports Tools、Reports Bridge)に対するCAM (Common Admin Model)との統合。CAMはシステム・コンポーネントの管理を改善し標準化します。次の機能が提供されます。
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サーバー安定性 |
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データベースでバックアップされたジョブ・キュー・リポジトリ:ジョブ・リポジトリとしてデータベースを使用することにより、DATファイルの破損を防ぎ、スケジュール済ジョブが失われないようにできます。また、データベース内でのジョブの管理も容易です。 |
ファイル・システムをベースにしたDATファイル・リポジトリのみです。 |
新しいコマンドライン引数のJOBRETRY:この値を指定すると、 |
失敗したジョブの再試行回数は、 |
高可用性 |
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データベースでバックアップされたジョブ・キュー・リポジトリ:データベースをジョブ・リポジトリとして使用すると、次の高可用性(HA)メリットが実現されます。
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管理者は、各Reports Serverのジョブ・キューを個別に表示する必要があります。 ジョブがスケジュールされていたReports Serverが停止すると、そのジョブが失われます。 |
共有ジョブ・リポジトリおよびJavaオブジェクト・キャッシュなどのキャッシュを備えたOracle Reports Serverクラスタ。Reports Serversではジョブを管理するためにpeer-to-peerメカニズムにより通信を行い、手動による管理を最小限に抑え、ジョブを自動的にフェイルオーバーします。マスター・ジョブを処理したReports Serverが使用できない場合でも、キャッシュされている出力にアクセスします。 |
Oracle Reportsのキャッシュ・メカニズムを使用します。キャッシュは複数のReports Servers間では共有されません。Reports Serverのキャッシュが停止すると、キャッシュされている出力は、他のサーバーでは使用できません。 独自のクラスタリングとHAメカニズム |
高可用性の詳細は、第2.5項「高可用性環境の設定」を参照してください。 |