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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
12c (12.2.1.2)
E82763-01
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A.6 コマンドライン・キーワード(DISTRIBUTEからORIENTATION)

この項では、Oracle Reportsコンポーネントと各コンポーネントで使用できるキーワードについて簡単に説明します。

A.6.1 DISTRIBUTE

表A-41では、DISTRIBUTEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-41 DISTRIBUTEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: DISTRIBUTEを使用して、レポート出力の宛先としてレポート配布定義(設計時にOracle Reports Builderの「配布」ダイアログ・ボックスで定義)または配布XMLファイルで定義されている配布リスト上の複数の宛先への配布を有効化したり無効化します。

構文 DISTRIBUTE={YES|NO}

値 

  • YESの場合、レポートを配布リストにある宛先に配布します。

  • NOの場合、配布リストを無視して、DESNAMEDESTYPEおよびDESFORMATのパラメータの指定に従ってレポートを出力します。これは基本的に、配布用のレポート設定を実行するデバッグ・モードで、配布を実際には実行しません。

デフォルト NO

使用上の注意: DISTRIBUTEキーワードは、DESTINATIONキーワードと密接に関連して動作します。DESTINATIONキーワードが効果を発揮するには、DISTRIBUTEYESを指定する必要があります。これら両方のキーワードを指定すると、DESTYPEDESNAMEおよびDESFORMATは指定しても無視されます。


注意:

拡張配布の作成の詳細は、第20章「拡張配布の作成」を参照してください。

A.6.2 DTYPE

表A-42では、DTYPEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-42 DTYPEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ

いいえ


説明: DTYPEを使用して、レポートまたはライブラリの変換後のフォーマットを指定します。

構文 DTYPE={PLDFILE|PLLFILE|RDFFILE|REPFILE|REXFILE|TDFFILE|XMLFILE|
JSPFILE|REGISTER}

: 次の値が適用されます。

  • PLDFILEの場合、変換されたPL/SQLライブラリは、ASCII形式のファイルに格納されます。

  • PLLFILEの場合、変換されたPL/SQLライブラリは、ソース・コードおよびPコード(コンパイル済PL/SQL)を含むファイルに格納されます。

  • RDFFILEの場合、変換されたレポートは、1つ以上のレポート定義ファイル(.rdf拡張子を持つファイル)に格納されます。

  • REPFILEの場合、変換されたレポートは、1つ以上のバイナリ実行ファイル(.rep拡張子を持つファイル)に格納されます。

  • REXFILEの場合、変換されたレポートは、1つ以上のテキスト・ファイル(.rex拡張子を持つファイル)に格納されます。

  • TDFFILEの場合、レポートはテンプレート・ファイル(.tdf拡張子を持つファイル)に変換されます。

  • XMLFILEの場合、変換されたレポートは、XMLファイル(.xml拡張子を持つファイル)に格納されます。

  • JSPFILEの場合、変換されたレポートは、JSPファイル(.jsp拡張子を持つファイル)に格納されます。

  • REGISTERの場合は、SOURCEによって指定された各レポートをRWWWVREG.REGISTER_REPORT関数でOracle Portalにロードするためのスクリプト・ファイルが作成されます。各ロード関数には、Oracle Portalにレポートを登録するために必要な情報が入力されます。作成されたスクリプト・ファイルをSQL*PlusでOracle Fusion Middleware DBプロバイダに対して実行すると、複数のレポートをOracle Portalにバッチ登録できます。詳細は、付録C「Oracle Portalへのレポートのバッチ登録」を参照してください。

デフォルト REPFILE

使用上の注意 

  • rwconverterを使用して.repファイルを作成する場合、ソース・レポートのPL/SQLは、自動的にコンパイルされます。コンパイルでエラーが発生すると、エラー・メッセージが表示され、.repファイルは作成されません。この問題を避けるには、.repファイルを作成する前に、必ず「プログラム」→「コンパイル」を選択して、ソース・レポートのPL/SQLをコンパイルしてください。

  • レポートをテンプレートに変換する場合、レポートのヘッダー・セクション、トレーラ・セクションおよびマージン領域にあるオブジェクトのみがテンプレートに使用されます。メイン・セクションにあるオブジェクトは無視されます。

A.6.3 DUNIT

表A-43では、DUNITキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-43 DUNITを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ

いいえ


説明: DUNITを使用して、レポートを変換する宛先のサイズの単位を指定できます。これを指定すると、DUNITは、SOURCEレポートのサイズの単位と異なっている必要があります。これを指定しないと、SOURCEレポートのサイズの単位が使用されます。

構文 DUNIT={CENTIMETER|CHARACTER|INCH|POINT}

値 

  • CENTIMETERの場合、変換されたレポートは、サイズの単位として最初にセンチメートルを使用します。

  • CHARACTERの場合、変換されたレポートは、サイズの単位として最初に文字を使用します。

  • INCHの場合、変換されたレポートは、サイズの単位として最初にインチを使用します。

  • POINTの場合、変換されたレポートは、サイズの単位として最初にポイントを使用します。

デフォルト: Null(レポートのサイズの単位が使用されます)。

A.6.4 ENGINERESPONSETIMEOUT

表A-44では、ENGINERESPONSETIMEOUTキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-44 ENGINERESPONSETIMEOUTを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: ENGINERESPONSETIMEOUTを使用すると、現行環境でのレポートの実行時に、エンジンがジョブのステータスを更新する最大時間(分)を指定できます。ジョブのステータスを更新する時間がなんらかの理由(エンジンがハングしたりSQL問合せが長時間ブロックされるなど)でこの最大時間を超えると、Reports Serverではジョブが終了します。

このパラメータは、Reports Server構成ファイルのengine要素のengineResponseTimeOut属性より優先されます。engine要素の詳細は、第7.2.1.9項「engine」を参照してください。

構文 ENGINERESPONSETIMEOUT=number

値 

numberには、分数(5など)を指定します。

デフォルト なし

A.6.5 ENVID

表A-44では、ENVIDキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-45 ENVIDを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: ENVIDを使用して、現行のジョブ・リクエストに必要な環境を指定します。第7.2.2項「動的な環境切替え」の説明のように、このキーワードによって環境の動的な切替えができます。

構文 ENVID=id

値 

idには、構成ファイルのenvironment要素idに対応する識別子を指定します。一致するenvironment要素によって、現行のジョブ・リクエストに使用される環境変数が定義されます。例の詳細は、第7.2.2項「動的な環境切替え」を参照してください。

デフォルト なし

A.6.6 EXPIRATION

表A-46では、EXPIRATIONキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-46 EXPIRATIONを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: EXPIRATIONを使用して、レポート出力が削除されるまでキャッシュにとどまることのできる期間を定義します。

重複ジョブの検出の詳細は、第18.13項「キャッシュからのレポート出力の再使用」を参照してください。maxQueueSize値とcacheSize値に関連するチューニングの考慮事項の詳細は、第24.4項「Reports Server構成のチューニング」第24.8項「レポートの実行」を参照してください。

構文: EXPIRATION=time_string

値 

time_stringには、次のいずれかの形式を使用できます。

  • n{unit}は、オプションの単位を持つ数値の場合に使用します。unitには、minute(s)、hour(s)またはday(s)を指定できます。単位を指定しない場合は、デフォルトのminute(s)が使用されます。

  • {Mon DD, YYYY} hh:mi:ss am|pm {timezone}が日付/時刻の書式として使用されます。日付情報はオプションです。日付を指定しないと、本日の日付が使用されます。タイムゾーンもオプションです。タイムゾーンを指定しないと、Reports Serverのタイムゾーンが使用されます。日付/時刻の書式には必ず米国のロケールを使用します。この書式は、Java DateFormat.MEDIUMタイプの定義と同じです。

デフォルト なし

A.6.7 EXPIREDAYS

表A-47では、EXPIREDAYSキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-47 EXPIREDAYSを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: EXPIREDAYSを使用して、Oracle Portalに送信されたOracle Reports出力が期限切れになるまでの日数を指定します。

構文: EXPIREDAYS={PERMANENT|1 day|2 days|3 days|7 days|14 days|31 days|60 days|90 days|120 days}

値 

  • PERMANENT は、期限がないことを示します。

  • n daysは、n日後に期限が切れることを示します。

デフォルト なし

使用上の注意 

A.6.8 FORMSIZE

表A-48では、FORMSIZEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-48 FORMSIZEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ

いいえ


説明: FORMSIZEを使用して、変換するレポートのランタイム・パラメータ・フォームのサイズを、宛先のサイズの単位で(DUNITを使用して)指定します。

構文: FORMSIZE=width x height

値 

width/heightには、指定されたサイズの単位で使用できる任意の値を指定します。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • CHARACTER以外のDUNITでは、端数を指定するのに小数を使用できます(8.5 x 11など)。

  • ランタイム・パラメータ・フォームの詳細は、PARAMFORMキーワードを参照してください。

A.6.9 FROM

表A-49では、FROMキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-49 FROMを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: FROMを使用して、電子メール送信者の電子メール・アドレスを指定できます。

構文 FROM="emailid"

値 

emailidには、someone@foo.comの形式で有効な電子メール・アドレスを指定します。

デフォルト loginid@machine_name

使用上の注意: 関連するキーワードは、BCCCCREPLYTOおよびSUBJECTです。電子メールの主な宛先を指定するには、DESNAMEを使用します。

A.6.10 GETJOBID

表A-50では、GETJOBIDキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-50 GETJOBIDを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: GETJOBIDを使用して、ジョブID nのReports Serverジョブの結果出力を取得します。

構文: http://your_webserver/reports/rwservlet/getjobid n[?][server=server_name][&authid=username/password]

 構文を参照してください。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • このキーワードは値を必要としないコマンドです。つまり、対応する値を持たず、コマンドだけが入力されます。

  • ジョブが正常に終了し、Reports Serverキャッシュに存在する必要があります。現在のジョブ・リストを参照するには、SHOWJOBSを使用します。

  • 関連するキーワードは、SERVERおよびAUTHIDです。

A.6.11 GETSERVERINFO

表A-51では、GETSERVERINFOキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-51 GETSERVERINFOを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: GETSERVERINFOを使用して、Reports Server情報を表示できます。情報が返される形式(HTMLまたはXML)は、statusformatで選択できます。

構文 http://your_webserver/reports/rwservlet/getserverinfo[?]
[server=
server_name][&authid=username/password]
[&statusformat={html|xml}
]

 構文を参照してください。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • このキーワードは値を必要としないコマンドです。つまり、対応する値を持たず、コマンドだけが入力されます。

  • 関連するキーワードは、SERVERおよびAUTHIDです。

A.6.12 HELP

表A-52では、HELPキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-52 HELPを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: HELPキーワードを使用して、ヘルプ・トピックを表示し、rwservletコマンドとともに使用できるキーワードを示します。

構文: http://yourwebserver/reports/rwservlet/help

または

http://your_webserver/reports/rwservlet/help?command=keyword

 構文を参照してください。

デフォルト なし

http://your_webserver/reports/rwservlet/help?command=keyword

A.6.13 ITEMTITLE

表A-53では、ITEMTITLEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-53 ITEMTITLEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: ITEMTITLEを使用して、Oracle Portalが出力に使用する表示名を指定できます。Oracle Portalにはこの名前が表示され、Oracle Reports出力にリンクされます。

構文 ITEMTITLE=title

 

title 任意のテキスト。値に空白が含まれる場合や、cgicmd.datキー・マップ・ファイルでオプションを指定する場合、値の前後に引用符を付けます(詳細は、第18.14項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)。

デフォルト: レポートのファイル名

使用上の注意 

A.6.14 JOBNAME

表A-54では、JOBNAMEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-54 JOBNAMEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明JOBNAMEを使用して、Reports Queue Managerに表示されるジョブの名前を指定できます。これはコメントとして扱われ、ジョブの実行にはまったく関係しません。JOBNAMEが指定されていないときは、Reports Queue Managerではレポート名がジョブ名として表示されます。

構文 JOBNAME=string

値 

stringには、任意のジョブ名を指定します。

デフォルト なし

使用上の注意: JOBNAMEは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.15 JOBRETRY

表A-55では、JOBRETRYキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-55 JOBRETRYを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: JOBRETRYを使用して、ジョブが失敗した後に実行を再試行する最大回数を指定します。このキーワードを指定すると、サーバー構成ファイルのjob要素のretry属性のエントリよりも優先されます。

構文 JOBRETRY=retries

値 

retriesには、ジョブを1回実行してから、不測のエラーによりジョブが失敗したときに実行するジョブ再試行の回数を指定します(合計試行回数は最初の1回にJOBRETRY値を加算した値)。

デフォルト 0

使用上の注意: 明示的に取り消されたジョブは再試行されません。不測のエラー(エンジン・クラッシュや一般的なエラー)で失敗したジョブはすべて再試行されます。

JOBRETRYに無効な値が指定されると、Oracle Reportsによってランタイム例外のREP-50003が生成されます。

A.6.16 JOBTYPE

表A-56では、JOBTYPEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-56 JOBTYPEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: JOBTYPEを使用して、サーバーによって実行されるジョブのタイプを記述できます。Reports Serverにあるエンジンがそのジョブ・タイプを処理できれば、任意のジョブ・タイプを入力できます。

構文 JOBTYPE=jobtype

値 

jobtypeには、Reports Serverのエンジンが処理するジョブを指定します。たとえば、report (rwEngエンジンの場合)やrwurl (rwURLEngエンジンの場合)を指定します。

デフォルト report

使用上の注意: Oracle Reportsで用意されているデータベース認証機能は、JOBTYPE=reportの場合にのみ使用できます。これは、OracleAS Reports Servicesに提供されるデフォルトのエンジン(rwEng)のジョブ・タイプです。データベース認証機能は、JOBTYPEが別の値(たとえば、独自で開発したカスタム・エンジンなど)を指定されている場合は使用できません。これは、カスタム・エンジンでは、接続文字列の形式が異なっていることが必要になる場合があるためです。Oracle Reportsのデータベース認証機能では、接続文字列はデフォルトのエンジンで使用されるOracle Reports形式のuser/password@dbnameに限定されます。

A.6.17 JVMOPTIONS

表A-57では、JVMOPTIONSキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-57 JVMOPTIONSを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

はい

はい

はい

いいえ

はい


説明: JVMOPTIONSを使用して、Java Virtual Machine (JVM)に対するオプションを設定します。

構文 

JVMOPTIONS={options in the Reports Runtime, Reports Builder, Reports Converter, or Reports Server's JVM}

使用上の注意

  • デフォルト値-Xmx256Mでは、JVMヒープ・サイズが256MBに設定されており、大きなグラフ付きのレポートやサイズの大きいレポートを実行したときに、エラー・メッセージOut of memoryが表示されないように考慮されています。

  • Reports Engineの起動時に、rwserver.confファイルのengine要素にあるjvmoptions属性で指定されているJVMオプションがチェックされます。詳細は、第7.2.1.9項「engine」を参照してください。rwserver.confでJVMオプションが設定されている場合は、それがREPORTS_JVM_OPTIONS環境変数の値よりも優先されます。rwserver.confでJVMオプションが指定されていないと、Oracle Reportsでは、REPORTS_JVM_OPTIONS環境変数で指定されたJVMオプションが使用されます。詳細は、第B.1.54項「REPORTS_JVM_OPTIONS」を参照してください。

  • Reports Serverでレポートを実行する場合、JVMオプションはREPORTS_JVM_OPTIONS環境変数を使用して設定できません。Reports Serverの場合、JVMオプションはコマンドラインでJVMOPTIONSコマンドライン・キーワードを使用して設定します。

  • Reports Builder、Reports RuntimeおよびReports Converterでレポートを実行する場合、コマンドラインでJVMOPTIONSコマンドライン・キーワードを使用して指定されたJVMオプションが、REPORTS_JVM_OPTIONS環境変数で指定されたJVMオプションよりも優先されます。

次のようなコマンドラインを使用して、Reports Server (rwserver)を512MBのヒープ領域で起動できます。

rwserver server=servername jvmoptions=-Xmx512M

また、次のようなコマンドラインを使用して、Oracle Reports Builder (rwbuilder)を512MBのヒープ領域で起動できます。

rwbuilder jvmoptions=-Xmx512M

複数のオプションを指定する場合、それらを引用符で囲む必要があります。

rwserver server=servername jvmoptions="-Xmx256M -Xms128M"

A.6.18 KILLENGINE

表A-58では、KILLENGINEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-58 KILLENGINEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: KILLENGINEを使用して、指定されたエンジンIDおよびエンジン・タイプを持つReports Serverエンジンを停止します。セキュリティで保護されたReports Serverの場合、管理者権限を持つユーザーのみがこのキーワードを使用できます。保護されていないReports Serverの場合、AUTHIDキーワードのユーザーIDとパスワード値は、server.conf構成ファイルのidentifierタグで指定されたユーザーIDとパスワードと一致している必要があります。

構文 http://your_webserver/reports/rwservlet/killengine[?][server=server_name][&authid=username/password]
[&type=
engine_type]

値 構文を参照してください。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • エンジンが、現在Reports Serverに存在している必要があります。

  • GETSERVERINFOを使用して、サーバーに存在している現行のエンジンを調べます。

  • 関連するキーワードは、GETSERVERINFOSERVERおよびAUTHIDです。

rwEng-0エンジンを停止するには、次のようにします。

http://yourwebserver/reports/rwservlet/killengine0?server=myserver&authid=mydb/password&type=rwEng

A.6.19 KILLJOBID

表A-59では、KILLJOBIDキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-59 KILLJOBIDを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: KILLJOBIDを使用して、ジョブID nのReports Serverジョブを取り消します。

構文 http://your_webserver/reports/rwservlet/killjobidn[?]
[server=
server_name][&authid=username/password]
[&statusformat={html|xml|xmldtd}]

 構文を参照してください。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • ジョブは現行である(キューに入っているかスケジュールされている)必要があります。

  • 現在のジョブ・リストを参照するには、SHOWJOBSを使用します。STATUSFORMAThtml(デフォルト)、xmlまたはxmldtdに設定できます。指定した形式でステータスが返されます。ステータス情報は、HTML、XMLまたはXMLDTD (DTDの内部サブセット)に生成されます。

  • 関連するキーワードは、SHOWJOBSSERVERAUTHIDおよびSTATUSFORMATです。

A.6.20 LONGCHUNK

表A-60では、LONGCHUNKキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-60 LONGCHUNKを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

はい

いいえ

はい

いいえ


説明: LONGCHUNKは、Oracle Reports BuilderでLONG列値を取り出す変更分のサイズ(KB)です。LONGの値を検索する際に、メモリー容量の制限から一度にすべてを検索するのではなく、少しずつ検索する方がよい場合があります。LONGCHUNKは、Oracleデータベースにのみ適用されます。

構文 LONGCHUNK=n

 

nには1から9999までの数字を使用します(位取りのカンマや小数点などは使用しないでください)。オペレーティング・システムによっては、上限がこれより低い場合もあります。

デフォルト 10

使用上の注意: LONGCHUNKは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.21 MIMETYPE

表A-61では、MIMETYPEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-61 MIMETYPEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: MIMETYPEを使用して、Webの出力が返される際に、Reports Serverによって割り当てられたMIMEタイプをオーバーライドします。通常はデフォルトのMIMEタイプは有効ですが、誤っている場合には、このキーワードで無効にできます。

構文 MIMETYPE=string

値 

stringには、有効なMIMEタイプを指定します。

デフォルト なし

使用上の注意: Oracle Reports Servicesでは、MIMETYPEに入力された文字列は検証されません。返されるレポート出力に対して、入力した文字列が有効であることを確認してください。

MIMETYPE=application/vnd.ms-excel

A.6.22 MODE

表A-62では、MODEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-62 MODEを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: MODEを使用して、レポートをキャラクタ・モードで実行するか、ビットマップで実行するかを指定できます。これにより、Oracle Reports Builderからキャラクタ・モードでレポートを実行できます。

構文 MODE={BITMAP|CHARACTER|DEFAULT}

 

  • BITMAPは、レポートをビットマップ・モードで実行します。

  • DEFAULTは、現在使用されているコンポーネントのモードでレポートを実行します。

  • CHARACTERは、WindowsではOracle Reports BuilderのASCIIドライバを使用し、編集可能なASCII出力を生成します。

デフォルト DEFAULT

A.6.23 MODULE|REPORT

表A-63では、MODULE|REPORTキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-63 MODULE|REPORTを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

はい

いいえ

はい

いいえ


説明: MODULEまたはREPORTを使用して、実行するレポートの名前を指定できます。

構文: REPORT|MODULE=runfile

 

runfileには、任意の有効な実行ファイル(つまり、拡張子が.rep.rdf.jspまたは.xmlのファイル)を指定します。

デフォルト なし

使用上の注意

  • キャラクタ・モード・レポートを指定すると、Oracle Reports Builderでは警告が表示され、8.5 x 11インチのページ・サイズと7 x 6インチのフォーム・サイズを使用してレポートが開きます。

  • レポートを実行する場合は(たとえば、ペーパー・デザイン・ビューで表示する場合は)、そのレポートは完全なレポート定義である(独自のデータ・モデルとレイアウト定義を持つ)必要があります。部分レポート定義は実行できません。

  • XMLレポート定義をMODULE|REPORTキーワードで指定する場合は、.xmlファイル拡張子を付ける必要があります

  • ファイルの拡張子を入力しないと、Oracle Reports Builderでは、ファイル検索用ファイル・パス検索順序を使用して、.rep拡張子、.rdf拡張子、.jsp拡張子、拡張子なしの順にファイルを検索します。

A.6.24 NAME

NAMEキーワードは、rwbridgeコンポーネントでのみ使用できます。

説明: NAMEを使用して、Oracle Reports Bridgeの名前を指定します。Oracle Reports Bridgeコンポーネント(rwbridge)は、Oracle Reports Bridge構成ファイルのrepbrg_bridgename.confORACLE_HOME/reports/confで検索します。見つからない場合は、新しい構成ファイルがORACLE_HOME/reports/confに作成されます。

構文  NAME=bridgename

 

bridgenameには、有効な英数字の文字列を指定します。

デフォルト なし

A.6.25 NONBLOCKSQL

表A-64では、NONBLOCKSQLキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-64 NONBLOCKSQLを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

はい

いいえ

はい

いいえ


説明: NONBLOCKSQLを使用して、データベースからデータをフェッチしている間に、他のプログラムを実行できるかどうかを指定できます。

構文 NONBLOCKSQL={YES|NO}

 

  • YESの場合、データをフェッチしているときに他のプログラムを実行できます。

  • NOの場合、データをフェッチしているときは他のプログラムを実行できません。

デフォルト YES

使用上の注意: NONBLOCKSQLは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.26 NOTIFYFAILURE

表A-65では、NOTIFYFAILUREキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-65 NOTIFYFAILUREを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: NOTIFYFAILUREを使用して、レポート・リクエストが失敗した場合に電子メールで通知する宛先を指定できます。通知クラスを使用するようReports Serverを構成した場合に、このキーワードを使用します。詳細は、「Oracle Reports Servicesの構成」で通知に関する説明を参照してください。

構文: NOTIFYFAILURE="emailid"|("emailid", "emailid",...)

 

emailidには、someone@foo.comの形式で有効な電子メール・アドレスを指定します。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • デフォルトの通知電子メールのテンプレートが通知電子メールの本文に使用されますが、このテンプレートはOracle Fusion Middlewareのインストールに含まれています。NOTIFYFAILUREテンプレートは、failnote.txtという名前で、ORACLE_HOME\reports\templateに格納されています。

  • NOTIFYFAILUREは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.27 NOTIFYSUCCESS

表A-66では、NOTIFYSUCCESSキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-66 NOTIFYSUCCESSを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: NOTIFYSUCCESSを使用して、レポート・リクエストが成功した場合に電子メールで通知する宛先を指定できます。notificationクラスを使用するようにReports Serverを構成した場合や、Oracle Enterprise Managerの「Reportsアプリケーション拡張構成」ページで「電子メール通知の有効化」要素を選択した場合に、このキーワードを使用します。詳細は、第7章「Oracle Reports Servicesの構成」で通知に関する説明を参照してください。

構文: NOTIFYSUCCESS="emailid"|("emailid", "emailid",...)

 

emailidには、someone@foo.comの形式で有効な電子メール・アドレスを指定します。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • デフォルトの通知電子メールのテンプレートが通知電子メールの本文に使用されますが、このテンプレートはOracle Fusion Middlewareのインストールに含まれています。NOTIFYSUCCESSテンプレートは、succnote.txtという名前で、ORACLE_HOME\reports\templateに格納されています。

  • NOTIFYSUCCESSは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.28 NUMBERFORMATMASK

表A-67では、NUMBERFORMATMASKキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-67 NUMBERFORMATMASKを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: NUMBERFORMATMASKを使用して、数値がデリミタ付きのレポート出力でどのように表示されるかを指定します。

構文 NUMBERFORMATMASK=mask

: 任意の数値書式マスク。

デフォルト なし

使用上の注意 

  • このキーワードを使用できるのは、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDESFORMAT=DELIMITEDDATAと指定しているときのみです


    注意:

    有効なNUMBERFORMATMASK値については、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプの数値書式マスク構文に関するトピックを参照してください。

  • NUMBERFORMATMASKは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.29 ONFAILURE

表A-68では、ONFAILUREキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-68 ONFAILUREを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

はい

いいえ

はい

いいえ


説明: ONFAILUREを使用して、エラーが発生してレポートが完了されなかった場合にCOMMITまたはROLLBACKを実行させるかどうかを指定できます。

構文 ONFAILURE={COMMIT|ROLLBACK|NOACTION}

 

  • COMMITの場合、レポートが完了しなかった場合に、COMMITを実行します。

  • ROLLBACKの場合、レポートが完了しなかった場合に、ROLLBACKを実行します。

  • NOACTIONの場合、レポートが失敗しても何も行いません。

デフォルト 

  • USERIDが指定されている場合は、ROLLBACKです。

  • USERIDの指定がなく、外部ソース(Oracle Forms Servicesなど)からコールされる場合は、NOACTIONです。

使用上の注意 

  • ONFAILUREでのCOMMITまたはROLLBACKは、レポートが失敗した後に実行されます。これに先だって、他のCOMMITおよびROLLBACKが発生する場合もあります。詳細は、READONLYコマンドを参照してください。

  • ONFAILUREは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.30 ONSUCCESS

表A-69では、ONSUCCESSキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-69 ONSUCCESSを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

はい

いいえ

はい

いいえ


説明: ONSUCCESSを使用して、レポートの実行が終了した時点でCOMMITまたはROLLBACKのどちらを実行するかを指定できます。

構文 ONSUCCESS={COMMIT|ROLLBACK|NOACTION}

 

  • COMMITの場合、レポート完了時にCOMMITを実行します。

  • ROLLBACKの場合、レポート完了時にROLLBACKを実行します。

  • NOACTIONの場合、レポートが終了しても何も行われません。

デフォルト 

  • USERIDが指定されている場合はCOMMITです。

  • USERIDの指定がなく、外部ソース(Oracle Forms Servicesなど)からコールされる場合は、NOACTIONです。

使用上の注意 

  • ONSUCCESSでのCOMMITまたはROLLBACKは、After Reportトリガーが発行されてから実行されます。これに先だって、他のCOMMITおよびROLLBACKが発生する場合もあります。詳細は、READONLYコマンドを参照してください。

  • ONSUCCESSは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。

A.6.31 ORIENTATION

表A-70では、ORIENTATIONキーワードを使用できるコンポーネントを示します。

表A-70 ORIENTATIONを使用するコンポーネント

rwclient rwrun rwbuilder rwconverter rwservlet rwserver

はい

はい

いいえ

いいえ

はい

いいえ


説明: ORIENTATIONは、レポートの各ページのプリント方向を指定します。

構文 ORIENTATION={DEFAULT|LANDSCAPE|PORTRAIT}

 

  • DEFAULTの場合、現行のプリンタの方向設定を使用します。

  • LANDSCAPEは横方向です(長辺が上下になる配置)。

  • PORTRAITは縦方向です(短辺が上下になる配置)。

デフォルト DEFAULT

使用上の注意  

  • ORIENTATIONコマンドライン・キーワードは、DESTYPE=PRINTERまたはDESFORMAT=RTFの場合にのみ有効になります。RTFレポート出力の方向は、次の優先順位に基づきます。

    1. ORIENTATION コマンドライン・キーワード

    2. ORIENTATIONシステム・パラメータ。

    3. 関連するレポート・セクション(「ヘッダー」、「メイン」または「トレーラ」)の「印刷方向」プロパティ: 「縦」または「横」

    4. (「印刷方向」プロパティが「デフォルト」の場合)関連するレポート・セクションの「幅」プロパティおよび「高さ」プロパティ:

      • 「幅」が「高さ」より長い場合(11 x 8.5など): 横方向

      • 「高さ」が「幅」より長い場合(8.5 x 11など): 縦方向

  • PDFレポート出力の場合、ORIENTATIONコマンドライン・キーワード、ORIENTATIONシステム・パラメータおよび「印刷方向」プロパティに指定された値はすべて無視されます。PDF出力の方向は、前述の「幅」プロパティおよび「高さ」プロパティの値によってのみ決まります。

  • キャラクタ・モードのレポートに対してORIENTATION=LANDSCAPEを指定する場合、プリンタ定義ファイルに横方向を指定する句が含まれていることが必要です。

  • このキーワードは、UNIX上のPCLプリンタに出力する場合はサポートされていません。