Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
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Oracle Reports ServicesのReports Serverコンポーネントの構成設定は、表7-1で指定されているディレクトリにあるrwserver.conf
およびrwbuilder.conf
のXMLファイルに格納されます。
これらのファイルはどちらも、WindowsおよびUNIXにおいてデフォルトのサーバー構成値を含むrwserver.template
ファイル(ORACLE_HOME\reports\conf
内)によってサポートされています。
rwserver
.conf
ファイルは、デフォルトのサーバー構成ファイルです。rwbuilder.conf
ファイルにより、Oracle Reports Builderによってインプロセスで使用されるサーバー・インスタンスを構成します。
rwserver
.conf
ファイルおよびrwbuilder.conf
ファイルの内容は、ほぼ同じです。唯一の違いは、rwbuilder.conf
はpersistFileやsecurityの構成要素(この項で後述)を使用しないことです。
これらのファイルは、次の条件で自動的に作成されます。
新しいReports Serverコンポーネントが作成されるときに、rwserver
.conf
ファイルが作成されます。
新しいReports Toolsコンポーネントが作成されるときに、rwbuilder.conf
ファイルが作成されます。
この項では、次の項目について説明します。
rwserver.conf
とrwbuilder.conf
の要素と属性を構成するために、rwserverconf.xsd
ファイルには次のデータ型の定義が格納されています。
これらの要素は、関連する属性およびサブ要素とともに、次の各項で説明します。
これらはXML要素です。XMLは大文字と小文字を区別することに注意してください。また、これらの要素のいずれかをrwserver
.conf
またはrwbuilder.conf
の構成ファイルに追加する場合、rwserverconf.xsd
に記述されている要素の順序に従う必要があります。
ORBPorts
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="ORBPorts"> <xs:complexType> <xs:attribute name="value" use="required" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
ORBPorts
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
ポート範囲を指定する場合:
<ORBPorts value="17000-17010"/>
特定のポートを指定する場合:
<ORBPorts value="17000,17010,17020,17030,17040"/>
必須/オプション
オプションです。デフォルトの場合、CORBAオブジェクトは、通信に使用可能な任意のポートを使用します。Reports ServerではCORBA通信が使用されるため、使用可能な空きポートが通信に使用されます。任意のポートではなく事前定義済のポートをReports Serverで使用する必要がある場合、サーバー構成ファイルにORBPorts
要素を含める必要があります。
説明
ORBPorts
要素では、CORBA通信に使用するポートを、ポート範囲または特定のポートのどちらかで指定します。ORBPorts
を指定すると、ORB内部通信用に指定されたリストから1つのポートが選択されます。Reports Serverと各エンジンのそれぞれに、1つのポートが必要です。
注意: ORBPorts 要素は、レポート関連のリクエストの実行に必要な固有のポートを、Reports Serverとエンジンに割り当てる目的で使用されます。これらのポートを、Oracle Enterprise Managerの「ポート」リンクから表示されるポートと混同しないでください。このリンクから表示されるポートは、Reports Server検出メカニズムとOracle Reports Bridgeコンポーネント用に予約されたポートです。 |
個々のエンジンに対して、ポート番号を指定することはできません。各エンジンは、リスト内の次のポート番号を取得します。engine
要素のmaxengine
属性がrwEng
に対して5
に設定されているときに、URLEng
も有効化されている場合、ORBPorts
要素にポートを7つ以上指定する必要があります(Reports Server用に1つ、rwEng
用に5つ、rwURLEng
用に1つ必要)。
ORBPorts
要素の属性を、表7-2で説明します。
注意: Reports Serverが実行されているサーバーでTCPポート・フィルタリングが有効化されている場合にのみ、ORBPorts 要素を指定します。ポート・フィルタリングが有効化されている場合、Reports Server用のポートをいくつか開いてから、ORBPorts を使用して、Reports Serverとエンジンで通信を行うためのポートをサーバー構成ファイルに指定します。指定されたポートがすべて使用不可の場合、Reports Serverまたはエンジンは起動に失敗し、エラーが表示される場合があります。 |
pluginParam
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="pluginParam"> <xs:complexType mixed="true"> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="name" use="required" type="xs:ID"/> <xs:attribute name="value" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="type" default="text"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:NMTOKEN"> <xs:enumeration value="text"/> <xs:enumeration value="file"/> <xs:enumeration value="url"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
pluginParam
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<pluginParam name="mailServer" value="mail.oracle.com"> <property name="enableSSL" value="yes"/> <property name="mailUserName" value="%MAILUSER%"/> <property name="mailPassword" value="%xyz%"/> </pluginParam>
必須/オプション
オプションです。pluginParam
要素は、必要な数だけ指定できます。
説明
pluginParam
要素は、電子メール、JDBCプラガブル・データ・ソース(PDS)、テキストPDSなどの一部のビルトイン宛先で使用できるプラグインを指定する手段を提供します。これはビルトイン宛先のFTPおよびWebDAVでは使用されず、Faxなどのカスタムのプラガブル宛先では使用できません。今回のリリースでは、すべてのサーバーに独自にtextpds.conf、jdbcpds.confおよびxmlpds.confの各ファイルが配置されます。
ビルトイン宛先でサポートおよび必要とされるプラグインであれば、任意のプラグイン・パラメータを指定でき、また自由に命名できます。
pluginParam
要素の属性を、表7-3で説明します。
表7-3 pluginParam
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
メール・サーバー。 |
文字列 |
プラグイン・パラメータの名前。
|
文字列 |
指定されたプラグイン・パラメータの値。 |
|
|
デフォルト: 指定されているプラグインのタイプ。
デフォルト・タイプ( |
プロパティ
オプションで、pluginParam
要素に複数のproperty
サブ要素も入力できます。唯一の要件は、指定されたプラグイン・パラメータによって識別される名前と値のペアにすることです。例:
<pluginParam name="mailServer" value="%MAILSERVER%"> <property name="enableSSL" value="yes"/> </pluginParam>
この例では、property
サブ要素によってenableSSL
プロパティが指定されています。このプロパティは、mailServer
にのみ適用されます。指定されたmailServer
がSSL対応である場合、平文による接続リクエストは拒否されます。このため、指定されたmailServer
との接続を確立して電子メールを送信するには、SSL Socketを使用する必要があります。デフォルトでは、enableSSL
の値は以前のリリースとの互換性を確保するためにno
になります。
cache
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="cache"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="class" default="oracle.reports.cache.RWCache"
type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
cache
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<cache class="oracle.reports.cache.RWCache"> <property name="cacheSize" value="50"/> <property name="cacheDir" value="D:\orawin\reports\server\cache"/> </cache>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのcache
要素を指定できます。cache要素が指定されていない場合は、デフォルトが使用されます(oracle.reports.cache.RWCache
)。
説明
cache
要素により、サーバーのキャッシュ実装を定義するJavaクラスを指定します。デフォルトのcache Javaクラスを使用できますし、Oracle Reports ServicesのCache APIを使用して独自の実装を定義できます。
注意: cache APIの詳細は、Oracle Technology Network (OTN)(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/reports/overview/index.html )で提供されている『Oracle Reports Java API Reference』を参照してください。 |
cache
要素の属性を、表7-4で説明します。
表7-4 cache
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
「説明」欄を参照してください。 |
デフォルト:
|
プロパティ
オプションで、cache
要素に複数のproperty
サブ要素も入力できます。唯一の要件は、cache
に登録する実装クラスによって識別される名前と値のペアにすることです。たとえば、Oracle Reports Servicesで用意されているデフォルトcache Javaクラスを使用する場合、構成エントリは次のようになります。
<cache class="oracle.reports.cache.RWCache"> <property name="cacheSize" value="50"/> <property name="cacheDir" value="D:\orawin\reports\server\cache"/> </cache>
この例では、cacheSize
の単位はメガバイトで、キャッシュの位置を示すcacheDir
はWindowsプラットフォーム向けに指定されています。UNIXでは、次のようなUNIX標準を使用します。
<property name="cacheDir" value="home/john/HRInstance/reports/server/cache"/>
デフォルトのcache Javaクラスは、次のプロパティも提供します。
maxCacheFileNumber
。キャッシュで許可されるファイルの最大数。例:
<property name="maxCacheFileNumber" value="250"/>
最大キャッシュ・ファイル数。
ignoreParameters
は、Reports Serverがキャッシュ・キーを作成する際に無視したいレポート・パラメータをリストします。(Reports Serverは、キャッシュ・キーを使用して、受信したジョブ・リクエストがキャッシュ内の既存出力に一致するかどうかを判断します。)
<property name="ignoreParameters" value="param1,param2"/>
注意: Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)では、Reports Serverクラスタリングは非推奨であり(詳細は『A Guide to Functional Changes Between Oracle Reports 6i and 11g』を参照)、cluster 要素は無効でした。
高可用性を実現するOracle Fusion Middleware技法の詳細は、第2.5項「高可用性環境の設定」を参照してください。 |
connection
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="connection"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="orbClient" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="idleTimeOut" default="15"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="maxConnect" default="50"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
connection
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<connection idleTimeOut="20" maxConnect="50" > <orbClient id="RWClient" publicKeyFile="clientpub.key"/> </connection>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルでconnection
要素を指定しない場合、デフォルト値が使用されます(表7-5を参照)。サーバー構成ファイルに1つのconnection
要素を指定できます。
説明
connection
要素は、サーバーとサーバーに接続されているクライアント間の接続ルールを定義します。
connection
要素の属性を、表7-5で説明します。
表7-5 connection
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
接続のアイドル・タイムアウト(分) |
数値 |
デフォルト: 接続のアイドル状態が許可される時間(分)。 |
最大接続数。 |
数値 |
デフォルト: Reports Serverが同時にサービスを提供できるリクエストの最大数。リクエスト数が |
connection
要素には、第7.2.1.17項「orbClient」で説明されているorbClient
サブ要素も含まれます。
destination
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="destination"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="destype" use="required" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
destination
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<destination destype="oraclePortal" class="oracle.reports.server.DesOraclePortal"> <property name="portalUserid" value="portal_db_username/portal_password@portal_db_connection" encrypted="no"/> </destination>
必須/オプション
オプションです。destination
要素をサーバー構成ファイルに入力しなかった場合は、用意されている宛先クラスが使用されます(プリンタ、電子メール、ファイル、キャッシュおよびOracle Portal。サーバーからポータルへのログインに使用されるユーザーIDとパスワードを指定するには、サーバー構成ファイルにエントリが必要なので、ポータルは例外)。任意の数のdestination
要素をサーバー構成ファイルで設定できます。
説明
destination
要素を使用して、サーバーとともに宛先タイプを登録できます。
次のデフォルトの宛先を登録する必要はありません。
キャッシュ
電子メール
プリンタ
ファイル
FTP
WebDAV
次のデフォルトの宛先を登録できます 。
Oracle Portal: この宛先のエントリはデフォルトでサーバー構成ファイルに作成されますが、コメント・アウトされます。この宛先の使用を開始するには、destination
エントリのコメントを外し、適切なプロパティ値(portalUserid
プロパティの値など)を指定する必要があります。
Oracle Reports Services Destinations APIで作成した新しい宛先タイプは登録する必要があります。
注意: destination APIの詳細は、Oracle Technology Network (OTN)(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/reports/overview/index.html )で提供されている『Oracle Reports Java API Reference』を参照してください。
宛先の構成の詳細は、第13章「Oracle Reports Servicesの宛先の構成」を参照してください。 |
destination
要素の属性を、表7-6で説明します。
表7-6 destination
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 |
Reports ServerのDestination Javaクラス(
|
|
文字列 |
宛先タイプを識別します。例:
|
プロパティ
オプションで、destination
要素に複数のproperty
サブ要素も入力できます。唯一の要件は、Reports ServerのDestination JavaクラスのサブクラスであるJavaクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。例:
<destination destype="oraclePortal" class="oracle.reports.server.DesOraclePortal"> <property name="dbuser" value="$$PORTAL_DB_USERNAME$$"/> <property name="dbpassword" value="csf:$$CSF_ALIAS$$:$$PORTAL_DB_PASSWORD_KEY$$"/> <property name="dbconn" value="$$PORTAL_DB_TNSNAME$$"/> </destination>
この例では、property
サブ要素によって接続情報が提供され、Reports ServerでOracle Portalにアクセスできるようになります。encrypted
属性を指定することで、Reports Serverの次回起動時にportalUserid
値が自動的に暗号化されます。
注意: portalUserid データベース接続文字列については、thin (scott/tiger@testhost.mydomain.com:1521:iasdb )とOracle Call Interface (scott/tiger@ordb )の両方のJDBCフォーマットがサポートされます。 |
destinationの実装で追加情報が必要な場合、その情報をpluginParam要素で指定します。
environment
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="environment"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="envVariable" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="id" use="required" type="xs:ID"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
environment
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<environment id="JP"> <envVariable name="NLS_LANG" value="Japanese_Japan.JA16SJIS"/> <envVariable name="NLS_CURRENCY" value="¥"/> <envVariable name="DISPLAY" value="MyServer.MyCompany.com:0.0"/> </environment>
必須/オプション
オプションです。environment
要素は、必要な数だけ指定できます。
説明
environment
要素は、特定のランタイム環境を設定するために使用する特性(環境変数)を定義します。environment要素は、必要な数だけ指定できます(たとえば、サポートが必要な言語や地域ごとに1つずつ指定できます)。environment
要素の中では、必要な数だけenvVariable
要素を追加できます。
environment
要素のIDを参照して、その要素の設定を呼び出します。environment要素のIDは、次のところから参照できます。
Reports Server構成ファイルのengine
要素のdefaultEnvId
属性。エンジンの起動時に、対応する環境設定をそのエンジンに適用します。詳細は、第7.2.1.9項「engine」を参照してください。
レポートのジョブ・リクエストのコマンドライン・キーワードENVID
。特定のレポートのジョブ・リクエストについてのみ環境設定を有効にします。
environment
要素の属性を、表7-7で説明します。
environment
要素には、第7.2.1.8項「envVariable」で説明されているenvVariable
サブ要素が1つ以上含まれます。
envVariable
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="envVariable"> <xs:complexType> <xs:attribute name="name" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="value" use="optional" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
envVariable
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<envVariable name="NLS_LANG" value="Japanese_Japan.JA16SJIS"/> <envVariable name="NLS_CURRENCY" value="¥"/> <envVariable name="DISPLAY" value="MyServer.MyCompany.com:0.0"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
各envVariable
は、名前と値のペアで指定します。これらのサブ要素には標準の環境変数またはユーザー定義の環境変数を設定できます。
envVariable
は、environment要素のサブ要素です。
envVariable
要素の属性を、表7-8で説明します。
engine
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="engine"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="id" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="maxEngine" use="required"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="minEngine" use="required"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="0"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="engLife" use="required"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="maxIdle" default="30"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="callbackTimeOut" default="90000"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="60000"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="engineResponseTimeOut"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="initEngine" type="xs:integer"/> <xs:attribute name="jvmOptions" type="xs:string"/> <xs:attribute name="classPath" type="xs:string"/> <xs:attribute name="defaultEnvId" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
engine
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1" maxEngine="5" minEngine="1" engLife="50" maxIdle="15" callbackTimeOut="90000"> <property name="sourceDir" value="D:\orawin\reports\myReport"/> <property name="tempDir" value="D:\orawin\reports\myTemp"/> </engine>
必須/オプション
必須です。構成ファイルに1つ以上のengine
要素を指定する必要があります。
説明
engine
要素は、完全修飾されたJavaクラスを識別します。このJavaクラスは、エンジンを起動し、エンジンの動作制御を設定する多数の属性を提供します。Oracle Reports Servicesで用意されているデフォルト・エンジンを使用できますし、Oracle Reports ServicesのEngine APIを使用して独自の実装を定義できます。カスタム・エンジンの例としては、データベース・イベントの発生時に特定のオペレーティング・システム・コマンドを実行するエンジンなどを開発できます。
注意: engine APIの詳細は、Oracle Technology Network (OTN)(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/reports/overview/index.html )で提供されている『Oracle Reports Java API Reference』を参照してください。 |
engine
要素の属性を、表7-9で説明します。
表7-9 engine
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 |
特定の
|
|
文字列 |
デフォルト:
|
|
最大エンジン数。 |
数値 |
デフォルト: サーバーで実行できるこのタイプのエンジンの最大数。 |
最小エンジン数。 |
数値 |
デフォルト: サーバーで維持されるこのタイプのエンジンの最小数。 |
再起動前の最大ジョブ数。 |
数値 |
デフォルト: エンジンが終了する前、および必要に応じて新しいエンジンが開始する前に、エンジンで実行できるジョブの数。この機能により、メモリー・リークを防止できます。 |
シャットダウン前の最大アイドル時間(分)。 |
数値 |
デフォルト: エンジンの現在数が たとえば |
数値 |
デフォルト: サーバーがエンジンを起動してからエンジンがサーバーに応答するまでに許可される待ち時間(ミリ秒)。 サーバーをホスティングするマシンが非常に高速である場合、小さい数を指定するとパフォーマンスが向上します。 |
|
エンジン・レスポンス・タイムアウト(分) |
数値 |
デフォルト: ユーザー環境でのレポート実行中にエンジンがジョブのステータス更新に要する最大時間(分)。ジョブのステータスを更新する時間がなんらかの理由(エンジンがハングしたりSQL問合せが長時間ブロックされるなど)でこの最大時間を超えると、Reports Serverではジョブが終了します。 |
数値 |
デフォルト: 初期化時にReports Serverで起動するエンジンの数。
|
|
JVMのオプション。 |
文字列 |
Java Virtual Machine (JVM)でエンジンを起動するときにReports Serverで使用するJVMオプション。たとえば、この属性を使用してJVMの開始ヒープ・サイズと最大ヒープ・サイズ、追加のCLASSPATHエントリなどを指定できます。 この属性を指定しない場合、サーバー環境で実行されるエンジンは、 |
文字列 |
Windowsの場合:
UNIXの場合:
|
|
デフォルト環境ID。 |
文字列 |
(オプション属性)Reports Serverがエンジンを起動するときのデフォルト環境を指定します。この属性は、サーバー構成ファイルの
詳細は、第7.2.2項「動的な環境切替え」を参照してください。 |
プロパティ
オプションで、engine
要素に複数のproperty
サブ要素も入力できます。唯一の要件は、Oracle Reportsエンジンを実装するJavaクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。
表7-10 engine
要素のプロパティ
プロパティ | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
Reportsソース・ディレクトリ。 |
ディレクトリ・パス |
レポート定義ファイルに使用するデフォルト・ディレクトリ。これは、
この表の後ろにある例を参照してください。 |
Reports作業ディレクトリ |
ディレクトリ・パス |
Oracle Reports Servicesで一時ファイルに使用する作業ディレクトリの名前と位置。この値がデフォルト・エンジンに対して指定されていない場合、 この表の後ろにある例を参照してください。 |
データベース接続の維持。 |
|
デフォルト: デフォルトのランタイム・エンジン実装(
以前のリリース(9.0.2.xなど)で使用された |
エンジン診断の有効化。 |
|
Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)で、エンジンのロギング用に導入されました。レポートの特定機能が正常に完了したかどうかを診断します。診断ログには、レポートの実行時におけるエンジンの重要なチェックポイントまたはタスクに関する情報が記録されます。この情報は、エンジンがレスポンスを停止しジョブがハング状態になった場合に役立ちます。
エンジンの診断オプションでは、レポートのトレースよりも詳細な情報が提供されます。通常、トレースは、レポートの実行をデバッグする目的で、現在フォーマット中のファイルや現在実行中のレポート・トリガーなどに関する情報を取得する際に使用されます。 この表の後ろにある例を参照してください。 |
sourcedir
およびtempDir
プロパティの例: Oracle Reports Servicesに付属するデフォルトのengine
Javaクラスを使用する場合、engine
構成エントリは次のようになります(Windows環境の場合)。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1" maxEngine="5" minEngine="1" engLife="50" maxIdle="15" callbackTimeOut="90000"> <property name="sourceDir" value="D:\orawin\reports\myReport"/> <property name="tempDir" value="D:\orawin\reports\myTemp"/> </engine>
この構成ではデフォルトのengine
クラスが使用されるので、classPath
属性は指定されません。
diagnosis
プロパティの例: エンジンの診断オプションを有効にするには、engine
構成要素を次のように指定できます。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="2"
maxEngine="8" minEngine="1" engLife="1" maxIdle="3" callbackTimeOut="90000">
<property name="diagnosis" value="yes"/>
</engine>
job
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="job"> <xs:complexType> <xs:attribute name="engineId" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="jobType" default="report" type="xs:string"/> <xs:attribute name="securityId" type="xs:string"/> <xs:attribute name="retry" default="0"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="0"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
job
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<job jobType="report" engineId="rwEng" securityId="rwSec" retry="3"/>
必須/オプション
必須です。1つ以上のjob
要素を指定する必要があります。
説明
job
要素は、engineおよびsecurityの各要素と連携して動作します。job
を使用して、ジョブ・タイプを識別し、そのタイプのジョブで使用するエンジンおよびセキュリティの実装を指定します。たとえば、ユーザーが開発した、データベース・イベントの発生時に特定のオペレーティング・システム・コマンドを実行するエンジンなどです。Oracle Reports Servicesのイベントドリブン型公開APIを使用して、イベントを特定のジョブ・タイプとして識別します。そのイベントが発生すると、ジョブ・タイプ情報がReports Serverに渡されます。そして、Reports Serverが構成ファイルのjob
要素でそのジョブ・タイプを検索し、要素の属性で指定されている指示に従います。この指示は、そのタイプのジョブに指定されたエンジン(さらに該当する場合はセキュリティの実装)に対するものです。
job
要素の属性を、表7-11で説明します。
表7-11 job
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 |
このジョブ・タイプを処理するエンジンに対して入力されたIDを参照します。利用可能なIDは、サーバー構成ファイルでengine要素の |
|
文字列 |
デフォルト: サーバーで処理されるジョブのタイプを記述します。Reports Serverにあるエンジンがそのジョブ・タイプを処理できれば、任意のジョブ・タイプを入力できます。 Oracle Reportsで用意されているデータベース認証機能は、 |
|
文字列 |
このジョブ・タイプに適用されるセキュリティ・メカニズムに対して入力されたIDを参照します。利用可能なIDは、サーバー構成ファイルの |
|
ジョブの再試行。 |
整数 |
デフォルト:
ジョブが明示的に取り消された場合や 無効な値が指定された場合、この属性は無視され、デフォルト値の コマンドラインでJOBRETRYが指定されている場合はその値が優先され、 |
jobRecovery
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="jobRecovery"> <xs:complexType> <xs:attribute name="auxDatFiles" default="no"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:NMTOKEN"> <xs:enumeration value="yes"/> <xs:enumeration value="no"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
jobRecovery
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<jobRecovery auxDatFiles="yes"/>
必須/オプション
オプションです。ジョブ・リカバリ・メカニズムを有効化する場合は、jobRecovery
要素をサーバー構成ファイルに追加します。デフォルトでは、ジョブ・リカバリ・メカニズムは無効化されています。
説明
jobRecovery
要素には、auxDatFiles
属性があります。auxDatFiles=yes
を指定すると、リジリエンスが高いジョブ・リカバリ・メカニズムがOracle Reportsで有効化され、元の.dat
ファイルがなんらかの原因で破損した場合に、ジョブの復旧が最大化されます。auxDatFiles=yes
を指定すると、server_name
.dat
(メインの.dat
ファイル)に加えて、次の2つの補助ファイルが作成されます。
datfilename
_offset.dat
: メインの.dat
ファイルのジョブの補助情報が格納され、メインの.dat
ファイルからのジョブの取出しを支援します。
datfilename
_sc.dat
: スケジュールされているすべてのジョブ情報が格納されます(メインの.dat
ファイルに格納されている情報に加えて)。
ジョブ・リカバリ・メカニズムが有効化されている場合、Reports Serverは起動時にメインの.dat
ファイルを読み取り、datfilename
_offset.dat
ファイルと連携して、それに格納されている補助情報を使用します。メインの.dat
ファイルが破損しており、すべてのジョブ情報を取り出せない場合、datfilename
_sc.dat
ファイルの読取りを開始して、このファイルのスケジュール済ジョブをリカバリします。このように、datfilename
_sc.dat
がバックアップ・ファイルとしての役割を果たすことで、メインの.dat
ファイルが破損した場合の、スケジュールされたジョブのリカバリ可能性が最大化されます。
ジョブ・リカバリ・メカニズムが有効化されているときにdatfilename
_offset.dat
ファイルが見つからない場合(jobRecovery
要素が初めて有効化されたときなど)、Reports Serverはメインの.dat
ファイルからジョブを読み取り、残りの2つの補助ファイルを一から作成します。
server_name
.dat
、datfilename
_offset.dat
およびdatfilename
_sc.dat
は3ファイルで1つのセットを形成し、補助ファイルが有効なのはジョブ・リカバリ・メカニズムが有効化されている場合のみです。ジョブ・リカバリ・メカニズムが無効化されているときに補助ファイルが検出されると、補助ファイルがファイル・システムから削除され、ファイル間の整合性が維持されます。こうした整合性上の理由で、これらの3つのファイルは必ず一緒に扱う必要があります(たとえば、マシン間でファイルをコピーする場合は、3ファイルを一緒にコピーする必要があります)。
jobRecovery
要素の属性を、表7-12で説明します。
jobStatusRepository
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="jobStatusRepository"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="class" default="oracle.reports.server.JobRepositoryDB"
type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
jobStatusReposity
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<jobStatusRepository> <property name="dbuser" value="<dbuser>"/> <property name="dbpassword" value=csf:reports:"<dbkey>"/> <property name="dbconn" value="<dbconn>"/> </jobStatusRepository>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのjobStatusRepository
要素を指定できます。
説明
jobStatusRepository
要素は、ジョブ・ステータス・リポジトリを実装するJavaクラスを指定します。これによって、persistFile要素に加えてジョブ・ステータス情報を格納するための別の手段が実現します。
persistFile
はバイナリ・ファイルであるため、アプリケーション内でジョブ・ステータス情報を公開する際には使用できません。jobStatusRepository
要素は、ステータス情報を格納する追加手段を実現することで、アプリケーションのステータス情報を保存する手段を実現します。
デフォルトのクラスoracle.reports.server.JobRepositoryDB
では、情報はデータベースに格納されます。Oracle ReportsのAPIを使用して、目的の位置に情報を格納するようにReports ServerのJob Repositoryインタフェース(oracle.reports.server.JobRepository
)を独自に実装します。
jobStatusRepository
要素の属性を、表7-13で説明します。
表7-13 jobStatusRepository
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
ジョブ・リポジトリDBを有効にします |
文字列 |
デフォルト: Reports ServerのJob Repository Javaクラス( |
プロパティ
オプションで、jobStatusRepository
要素に複数のproperty
サブ要素を入力し、オプションをリポジトリに渡すこともできます。唯一の要件は、サーバー構成ファイルで指定されているクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。
サーバー構成ファイルのjobStatusRepository
要素は、次のようになります。
<jobStatusRepository> <property name="dbuser" value="<dbuser>"/> <property name="dbpassword" value=csf:reports:"<dbkey>"/> <property name="dbconn" value="<dbconn>"/> </jobStatusRepository>
注意: Oracle Reportsでは、ジョブ・キューに関するログ情報を更新するときに、jobstatusrepository 要素のdbconn プロパティを使用してデータベースに接続します。 |
log
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="log"> <xs:complexType> <xs:attribute name="option" default="noJob"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:NMTOKEN"> <xs:enumeration value="allJobs"/> <xs:enumeration value="succeededJobs"/> <xs:enumeration value="failedJobs"/> <xs:enumeration value="noJob"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
log
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<log option="allJobs"/>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのlog
要素を指定できます。
説明
log
要素は、下位互換性を確保するために用意されています。これは、Reportsログ・ファイルの生成および書込みを行います。ログ・ファイルは自動的に生成され、次のパスに格納されます(このパスは、WindowsとUNIXで共通です)。
$ORACLE_INSTANCE /diagnostics/logs/ReportsSeverComponent/<reports_server_name>/rwserver_diagnostic.log
log
要素の属性を、表7-14で説明します。
jobRepository
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="jobRepository"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
jobRepository
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<jobRepository> <property name="dbuser" value="dbuser"/> <property name="dbpassword" value="csf:reports:dbpasswdKey"/> <property name="dbconn" value="dbconn"/> </jobRepository>
必須/オプション
高可用性(HA)環境では必須です。HAでない環境ではオプションです。サーバー構成ファイルに1つのjobRepository
要素を指定できます。
説明
jobRepository
要素により、すべてのジョブ情報を、ファイル・システム(DATファイル)ではなく、データベースに格納できます。高可用性(HA)を使用する場合、この要素は必須です。グループ内のReports Serverではジョブ情報を共有しますが、それはジョブ情報が個々のDATファイルではなく、データベースに格納されている場合にのみ可能だからです。
jobRepository
要素には属性はありません。
プロパティ
jobRepositoryに必要なプロパティ・サブ要素はrepositoryconn
のみです。jobRepository要素により、すべてのジョブ情報をデータベースやファイル・システム(DATファイル)に格納できます。
notification
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="notification"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="id" default="mailNotify" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
notification
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<notification id="tellMe02" class="oracle.reports.server.MailNotify"/>
必須/オプション
オプションです。notification
要素を構成ファイルに入力しないと、通知機能は使用できません。任意数のnotification
要素を構成ファイルに入力できます。
説明
notification
要素を使用して、ジョブが成功または失敗したときに送られる通知のタイプを定義するJavaクラスを指定します。電子メールを介して通知を送信するデフォルトnotificationクラスを使用できますし、Oracle ReportsのNotification APIで独自のクラスを定義できます。
注意: notification APIの詳細は、Oracle Technology Network (OTN)(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/reports/overview/index.html )で提供されている『Oracle Reports Java API Reference』を参照してください。 |
notification
要素の属性を、表7-15で説明します。
表7-15 notification
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 |
デフォルト: 特定の
|
|
「説明」欄を参照してください。 |
デフォルト: Reports ServerのNotification Javaクラス( |
デフォルトの電子メール通知実装を使用する場合は、pluginParam要素を使用して、メールの送信に使用する送信用SMTPメール・サーバーを指定します。コマンドライン・キーワードのnotifysuccess
およびnotifyfailure
を使用して、通知の送信先となる電子メール・アドレスを指定します(詳細は、付録A「コマンドライン・キーワード」を参照)。たとえば、これらのコマンドを次のようにランタイムURLに挿入できます。
notifysuccess=recipient's e-mail address¬ifyfailure=recipient's e-mail address
デフォルトの電子メール実装では、notification
のタイプごとに1つのアドレスのみを指定できます。一方または両方のnotification
タイプを指定できます。notification
は、同じアドレスまたはそれぞれ異なるアドレスに送信できます。
サーバー構成ファイルのnotification
要素は、次のようになります。
<notification id="mailNotify" class="oracle.reports.server.MailNotify"> <property name="succNoteFile" value="succnote.txt"/> <property name="failNoteFile" value="failnote.txt"/> <notification/>
succNoteFile
およびfailNoteFile
成功した電子メール通知ファイルおよび失敗した電子メール通知ファイル。
メール・サーバーの中には送信者のドメイン名を確認できるものもあります。このドメイン名の確認によって通知が失敗した場合は、notification
要素の一部に次のプロパティを追加する必要があります。
<property name="sender" value="valid email address"/>
デフォルトの通知実装では、成功または失敗のテキスト・ファイルがデフォルト位置(ORACLE_HOME
\reports\templates
)にあるかぎり、パスの指定は不要です。そうでない場合は、サーバーをホスティングするプラットフォームの要件に従ってディレクトリ・パスとファイル名を入力します。
oidconnection
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="oidconnection"> <xs:complexType> <xs:attribute name="increment" default="10" type="xs:integer"/> <xs:attribute name="init" default="10" type="xs:integer"/> <xs:attribute name="timeout" default="0" type="xs:integer"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
oidconnection
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<oidconnection init="10" increment="10" timeout="600"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
oidconnection
要素により、Reports ServerのOracle Internet Directory接続プーリング・パラメータを指定します。本番環境では、このパラメータを使用して、Reports ServerのOracle Internet Directory接続プーリングを、次のように詳細に管理できます。
Reports Serverの初期化時にプールで開いた状態にする接続の数
使用可能な接続を使用し尽くした場合に、新しいリクエストを受信したときにプールに追加する新しい接続の数
リソース使用率を減少させるために、開いているアイドル状態のOracle Internet Directory接続を閉じるまでのタイムアウト
oidconnection
要素の属性を、表7-16で説明します。
表7-16 oidconnection
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
数値 |
デフォルト: Reports Serverの初期化時に作成されるOracle Internet Directory接続の初期数 |
|
数値 |
デフォルト: すべての接続が使用中になったときに増分される接続数 |
|
数値 |
デフォルト: 接続が閉じられるまでの、アイドル状態の秒数 |
注意: これらの属性でデフォルト値より非常に大きな値や小さな値を設定すると、Oracle Reports Servicesのパフォーマンスに影響する場合があります。一般的な本番環境では、デフォルト値をお薦めします。 |
Oracle Reports Servlet (rwservlet
)では、rwservlet.properties
ファイルのoidconnection要素を使用して、Oracle Internet Directory接続プーリング・パラメータを指定できます。
orbClient
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="orbClient"> <xs:complexType> <xs:attribute name="id" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="publicKeyFile" use="required" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
orbClient
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<orbClient id="RWClient" publicKeyFile="clientpub.key"/>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルでorbClient要素を指定しない場合、デフォルト値が使用されます(表7-17を参照)。
説明
orbClient
要素によって、クライアントがReports Serverとの接続に使用する公開鍵ファイルの名前が指定されます。Reports Serverでは公開鍵を使用して、クライアントがReports Serverに接続しようとする際に送信する署名を検証します。この公開鍵を使用して署名が検証できるクライアントのみがReports Serverによって受け付けられます。任意数のorbClient
要素をサーバー構成ファイルに入力できます。
orbClient
は、connection要素のサブ要素です。
orbClient
要素の属性を、表7-17で説明します。
表7-17 orbClient
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 |
デフォルト: 公開鍵および秘密鍵を使用するレポート・クライアントを識別します。 |
|
|
デフォルト: クライアントがReports Serverとの接続に使用する公開鍵ファイルを識別します。Reports Serverでは公開鍵を使用して、クライアントがReports Serverに接続しようとする際に送信する署名を検証します。この公開鍵を使用して署名が検証できるクライアントのみがReports Serverによって受け付けられます。デフォルト・ファイルは、 |
Oracle Reports Servicesでデフォルトで用意されているクライアント公開鍵ファイルとクライアント秘密鍵ファイルは、clientpub.key
とclientpri.key
です。これらの鍵ファイルは、Oracle Reports Servicesのすべてのコンポーネントで使用されます。公開鍵ファイルと秘密鍵ファイルを再生成し、デフォルトの鍵ペアを置換できます。これを行うには、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
Windowsの場合:
rwgenkey.bat path_and_client_public_key_file_name path_and_client_private_key_file_name
UNIXの場合:
rwgenkey.sh path_and_client_public_key_file_name path_and_client_private_key_file_name
これらの鍵を再生成する場合、公開鍵ファイルの位置をpublicKeyFile
属性で指定して、ORACLE_HOME
\jlib\zrclient.jar
にある秘密鍵ファイルを置換できます。このためには、jar形式のファイルを元の形式に戻し、再生成した秘密鍵を入力した後、ファイルを再びjar形式に変換します。
persistFile
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="persistFile"> <xs:complexType> <xs:attribute name="fileName" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
persistFile
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<persistFile fileName="neptune.dat"/>
必須/オプション
オプションです。ファイルを指定しない場合、サーバーはserver_name
.dat
というデフォルト名で独自のファイルを作成します。1つのpersistFile
要素を指定できます。
説明
persistFile
要素は、すべてのジョブ・ステータスを記録するファイルを識別します。Reports Serverは、これを使用してサーバーを停止前のステータスに復元します。
この名前persistFile
は、サーバーが停止後に再起動してもファイルが元の状態のままであること、つまり永続性があることに由来します。
サーバー永続ファイルは、サーバーの初回起動時、または現在のサーバー永続ファイルを削除または名前変更した後の初回起動時に自動的に作成されます。このファイル名を変更した後も引き続き使用する場合は、新しい名前をサーバー構成ファイルに入力してから、実際にファイル名を変更し、次にサーバーを再起動します。
persistFile
要素の属性を、表7-18で説明します。
identifier
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="identifier"> <xs:complexType mixed="true"> <xs:attribute name="encrypted" default="no"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:NMTOKEN"> <xs:enumeration value="yes"/> <xs:enumeration value="no"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
identifier
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<identifier encrypted="yes">fpoiVNFvnlkjRPortn+sneU88=NnN</identifier>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのidentifier
要素を指定できます。
説明
identifier
要素は、Oracle Reportsを最初にインストールしたときに、Reports Configuration Assistantによって自動的に構成ファイルに書き込まれます。Reports Configuration Assistantは、この値をSERVERACCESSKEY/12312312313
という形式で設定します。ここで、SERVERACCESSKEY
はユーザー名で、ランダムに生成された数(12312312313
)はパスワードです。ユーザー名とパスワードは暗号化され、Oracle Reports Servicesの構成時にrwserver.template
とtargets.xml
に書き込まれます。インストール後に起動されたすべてのReports Serverが、このidentifier情報を構成ファイルに保持することになります。
セキュアでないReports Serverでは、identifier
要素の値が次の場合に使用されます。
Reports Queue Managerを介してReports Serverに接続するとき
コマンドラインからReports Serverを停止するとき
このどちらの場合も、コマンドラインでは、identifier
要素で指定された値と同じauthid
値を指定する必要があります。特定のパスワードを指定するには(生成されたパスワードは擬似的なランダム数のため)、次の手順を実行する必要があります。
サーバー構成ファイルのrwserver
.conf
を編集します。
生成されたusername/password
の暗号化値をカスタムの値に置換します。
encrypted=no
を設定します。
例:
<identifier encrypted="no">username/password</identifier>
Reports Serverを再起動します。Reports Serverの再起動時に、encrypted=yes
が設定されます。
targets.xml
ファイルを編集し、rwserver
.conf
ファイルと同じusername
およびpassword
の値を指定します。
この変更の直後にReports Serverを再起動する必要があります。その結果、ユーザー名とパスワードが自動的に暗号化され、encrypted
がyes
にリセットされます。この値は次のようになります。
<identifier encrypted="yes">fpoiVNFvnlkjRPortn+sneU88=NnN</identifier>
セキュアなReports Serverでは、認証はセキュリティ・インフラストラクチャ(つまりOracle Internet Directoryリポジトリ)を使用して実行されます。そのため、Reports Serverの停止時や、コンソール・ウィンドウからのReports Queue Managerの起動時に、identifier
要素の値を渡すことはできません。
注意: rwservlet.properties ファイルでDIAGNOSTIC=NO が設定されていると、このユーザー名とパスワードは、Webコマンド(getjobid 、getserverinfo 、showjobs 、showenv など)にアクセスする場合にも使用されます。DIAGNOSTIC=NO の場合は、このユーザー名とパスワードを持つ管理者を除き、Webコマンドは使用できません。 |
Reports Queue Managerの詳細は、Reports Queue Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。rwservlet.properties
の詳細は、第7.3項「Oracle Reports Servlet構成ファイル」を参照してください。
property
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="property"> <xs:complexType> <xs:attribute name="name" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="value" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="encrypted" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
rwserver.conf
におけるproperty
要素の指定の詳細は、次の要素の説明を参照してください。
queue
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="queue"> <xs:complexType> <xs:attribute name="maxQueueSize" default="1000"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="100"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
queue
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<queue maxQueueSize="1000"/>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのqueue
要素を指定できます。queue
要素を指定しないと、デフォルトのmaxQueueSize
である1000
が使用されます。
説明
queue
要素を使用して、完了したジョブ・キューで保持できるジョブの最大数を指定します。Oracle Reports Servicesには、次の3つのキュー・コンポーネントがあります。
スケジュールされたジョブのキュー
実行中のジョブのキュー
完了したジョブのキュー
queue
要素は、これらの各コンポーネントに許可される値を指定します。
この要素は完了したジョブ・キューにのみ適用されます。ジョブ数が指定された最大値を超えると、完了したジョブ・キューから最も古いジョブが自動的に削除されます。スケジュールされたジョブ・キューと実行中のジョブ・キューは変わりません。デフォルトでは、レポート・サーバーのキュー・サイズは1000です。
キュー・サイズを3000よりも大きくし、Reports Queue Manager (rwrqm.exe
)でキューを監視すると、Queue Managerが失敗する場合があります。キュー・サイズを3000以上に設定する必要がある場合、Oracle Reports Servlet (rwservlet
)を使用して、Reports Serverのジョブ・キューを管理および監視します。
注意: 詳細は、Reports Queue Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。 |
queue
要素の属性を、表7-19で説明します。
folderAccess
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="folderAccess"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element name="read" type="xs:string"/> <xs:element name="write" type="xs:string"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
folderAccess
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<folderAccess> <read>c:\myreports;c:\orawin\reports\samples<\read> <write>c:\myoutputs<\write> <\folderAccess>
必須/オプション
オプションです。
説明
folderAccess
要素によって、セキュアなReports Server、セキュアでないReports Server、Reportsアプリケーション(インプロセスReports Server)またはOracle Reports Runtimeにおけるファイル・システムへの読取りアクセス権と書込みアクセス権が定義されます。
folderAccess
要素には属性はありません。これにはサブ要素が2つあります。
read
: Reports Server、Reportsアプリケーション(インプロセスReports Server)またはOracle Reports Runtimeに読取り専用アクセス権を付与するフォルダを指定します。「ファイル・システム・アクセス制御の有効化」→「ディレクトリの読取り」.
write
: Reports Serverで書込みができるフォルダを指定します。「ファイル・システム・アクセス制御の有効化」→「ディレクトリの書込み」。
前述の例では、c:\myreports
およびc:\orawin\reports\samples
にあるレポート定義ファイルは、実行のみが許可されます。同様に、destype=file
のとき、出力ファイルを作成できるのはc:\myoutputs
(desname=c:\myoutput\test.pdf
)内にある場合のみです。
注意: read
サブ要素やwrite
サブ要素に空白やアスタリスクを指定すると、グローバル・アクセスが指定されます。ディレクトリ名はセミコロン(;)で区切ります。
security
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="security"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="id" use="required" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
security
要素は、rwserver.conf
で11gでは次の例のように指定できます。
<security id="rwJaznSec" class="oracle.reports.server.RWJAZNSecurity"/>
下位互換性を確保するために、security
要素を次のように指定できます。
<security id="rwSec" class="oracle.reports.server.RWSecurity"> <property name="oidAppEntity" value="$$Self.oidAppEntity$$"/> <property name="oidUrl" value="$$Self.oidUrl$$"/> <property name="oidPasswdKey" value="$$Self.oidPasswdKey$$"/> <property name="portalUserName" value="$$Self.portalUserName$$"/> <property name="portalConnection" value="$$Self.portalConnection$$"/> <property name="portalPasswdKey" value="$$Self.portalPasswdKey$$"/> </security
必須/オプション
オプションです。security
要素を構成ファイルに入力しないと、Reports Serverはセキュアになりません。任意数のsecurity
要素を構成ファイルに入力できます。
説明
security
要素は、サーバー・アクセスを制御する完全修飾されたJavaクラスを識別します。Oracle Reports Servicesで用意されているデフォルト・セキュリティ・クラスを使用できますし、Reports ServerのSecurity APIで独自の実装を定義できます。
注意: security APIの詳細は、Oracle Technology Network (OTN)(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/reports/overview/index.html )で提供されている『Oracle Reports Java API Reference』を参照してください。 |
security
要素の属性を、表7-20で説明します。
表7-20 security
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 |
特定の
下位互換性を確保するために次のような指定も可能です。
|
|
「説明」欄を参照してください。 |
11gのデフォルト: 下位互換性のためのデフォルト: Reports ServerのSecurity Javaインタフェース( |
また、複数のプロパティをsecurity
要素に関連付けることもできます。唯一の要件は、Reports Serverのセキュリティを実装するJavaクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。
すべてのプロパティの値は、インストール時にインストーラによって設定されます。Reports Serverではこのエンティティを使用して、Oracle Internet DirectoryとPortalに接続します。Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントはすべて、Oracle Internet DirectoryとOracle Portalに接続できますが、このディレクトリでの権限はコンポーネントごとに異なる場合があります。したがって、各コンポーネントは、Oracle Internet Directoryに接続したときに、個々のエンティティ名によって識別される必要があります。Oracle Reports Servicesエンティティの形式は次のとおりです。
reportsApp_hostname_GUID
例:
reportsApp_testhost.mydomain.com_BBEFDCDAC2343600E0340800020C7BBCC
proxyServer
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="proxyServer"> <xs:complexType> <xs:attribute name="name" type="xs:string" use="required"/> <xs:attribute name="port" type="xs:string" use="required"/> <xs:attribute name="protocol" default="all"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:string"> <xs:enumeration value="http"/> <xs:enumeration value="https"/> <xs:enumeration value="ftp"/> <xs:enumeration value="file"/> <xs:enumeration value="all"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
proxyServer
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<proxyServer name="www-proxy.example.com" port="80" protocol="all"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
外部ネットワークに接続するために使用するプロキシ・サーバーの名前、ポートおよびプロトコルを指定する要素です。
proxyServer
要素の属性を、表7-20で説明します。
domain
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="domain"> <xs:complexType mixed="true"> </xs:complexType> </xs:element>
例
domain
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<bypassProxy> <domain><localhost</domain> <domain>127.0.0.1</domain> </bypassProxy>
必須/オプション
オプションです。
説明
プロキシ設定を使用しないプロキシ・サーバーの名前を指定する要素。domain
要素には属性はありません。
bypassProxy
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="bypassProxy"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="domain" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
bypassProxy
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<bypassProxy> <domain>localhost</domain> <domain>127.0.0.1</domain> </bypassProxy>
必須/オプション
オプションです。
説明
プロキシ設定を使用しないプロキシ・サーバーの名前を指定するドメインのリストを指定する要素。
bypassProxy
要素には属性はありません。これにはdomain
サブ要素が含まれます(第7.2.1.25項「domain」を参照)。
proxyServers
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="proxyServers"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="proxyServer" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
proxyServers
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<proxyServers> <proxyServer name="xyz.abc.com" port="80" protocol="http"/> <proxyServer name="www-proxy1.xyz.abc.com" port="80" protocol="ftp"/> <proxyServer name="www-prox21.xyz.abc.com" port="80" protocol="https"/> </proxyServers>
必須/オプション
オプションです。
説明
Reports Serverによって使用されるプロキシ・サーバーのリストを指定する要素。
proxyServers
要素には属性はありません。これにはproxyServer
サブ要素が含まれます(第7.2.1.24項「proxyServer」を参照)。
proxyInfo
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="proxyInfo"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="proxyServers"/> <xs:element ref="bypassProxy"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
proxyInfo
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<proxyInfo> <proxyServers> <proxyServer name="www-proxy.example.com" port="80" protocol="all"/> </proxyServers> <bypassProxy> <domain>localhost</domain> <domain>127.0.0.1</domain> </bypassProxy> </proxyInfo>
必須/オプション
オプションです。
説明
レポートで使用されるプロキシ・サーバーおよびプロキシを使用しないバイパス・ホストを指定する要素。
proxyInfo
要素には属性はありません。これにはサブ要素が2つあります。
proxyServers
: 第7.2.1.27項「proxyServers」を参照してください
bypassProxy
: 第7.2.1.26項「bypassProxy」を参照してください
webLayout
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="webLayout"> <xs:complexType> <xs:attribute name="port" type="xs:string"/> <xs:attribute name="docroot" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
webLayout
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<webLayout port="8888" docroot="$DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_<version>/<random_string>/war"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
Reports Builderを使用してレポートを実行してWebレイアウトを生成するためには、webLayout
要素が必要になります。
webLayout
要素の属性を、表7-22で説明します。
dbProxyKey
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="dbProxyKey"> <xs:complexType> <xs:attribute name="name" type="xs:string" use="required"/> <xs:attribute name="database" type="xs:string" use="required"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
dbProxyKey
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<dbProxyConnKeys> <dbProxyKey name=key1 database=db1/> <dbProxyKey name=key2 database=db2/> </dbroxyConnKeys>
必須/オプション
オプションです。
説明
dbProxyKey
には、nameパラメータとdatabaseパラメータが含まれます。これは、userid
コマンドライン・パラメータで指定されるデータベースに基づいて、サーバー構成ファイルから取得されます。
dbProxyKey
要素の属性を、表7-23で説明します。
dbProxyConnKeys
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="dbProxyConnKeys"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="dbProxyKey" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
dbProxyConnKeys
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<dbProxyConnKeys> <dbProxyKey name=key1 database=db1/> <dbProxyKey name=key2 database=db2/> </dbProxyConnKeys>
必須/オプション
オプションです。
説明
dbProxyConnKeys
要素には属性はありません。これにはdbProxyKey
サブ要素が含まれます(第7.2.1.30項「dbProxyKey」を参照)。
urlEngineAccess
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="urlEngineAccess"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="urlPatterns" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> </xs:sequence> </xs:complexType> <xs:element name="urlPatterns"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="urlPattern" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
<urlEngineAccess> <urlPatterns> <urlPattern>http://host:port/myservlet/*</urlPattern> <urlPattern>http://host:port/servlet2/myreportsOnly/*</urlPattern> </urlPatterns> </urlEngineAccess>
必須/オプション
オプション
説明
この要素は、Reports URLエンジンによりアクセスできる許可されたURLのパターンを指定します。デフォルトでURLパターンのリストは空です。つまり、許可されたURLはありません。HTTPおよびHTTPSプロトコルのみが許可されています。
jobThresholds
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="jobThresholds"> <xs:complexType> <xs:attribute name="longRunning" default="180"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="potentialRunAway" default="180"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
jobThresholds
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<jobThresholds longRunning="180" potentialRunAway="180"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
jobThresholdは、longRunning
とPotentialRunAway
の2つの属性で構成されます。詳細は、表7-24を参照してください。
server
要素は、rwserverconf.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="server"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="cache" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="engine" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="environment" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="security" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="oidconnection" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="destination" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="job" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="notification" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="log" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="jobStatusRepository" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="jobRepository" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="trace" minOccurs="0" maxOccurs="1"/--> <xs:element ref="connection" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="ORBPorts" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="queue" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="folderAccess" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="persistFile" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="jobRecovery" minOccurs="0" maxOccurs="1"/--> <xs:element ref="identifier" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="proxyInfo" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="pluginParam" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element ref="webLayout" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="dbProxyConnKeys" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="jobThresholds" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="urlEngineAccess" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> </xs:sequence> <xs:attribute name="version" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
server
要素は、rwserver.conf
で次の例のように指定できます。
<server>
one or more element specifications
</server>
必須/オプション
必須です。指定された構成ファイルに1つのserver
要素を指定できます。
説明
server
要素は、サーバー構成ファイルのコンテンツ領域を開始および終了します。ファイルの階層に関しては、その他すべての要素はserver
要素に従属します。
server
要素の属性を、表7-25で説明します。
動的な環境切替え機能を使用すると、Reports Serverの起動後または特定のジョブ・リクエスト中に環境を動的に変更できます。このことは、Reports Serverの1つのインスタンスが、言語、通貨、表示設定などの任意の環境設定でレポートを処理できることを意味します。
動的な環境切替え機能を有効化するには、Reports Server構成ファイルにenvironment要素を追加して、特定のランタイム環境を設定する必要があります。あるenvironment要素を一度設定すると、次のどちらの方法でも設定の切替えができます。
Reports Server構成ファイルにあるengine
要素のdefaultEnvId
属性の値をenvironment
要素のid
に設定し、エンジンの起動時に対応する環境設定をそのエンジンに適用します。詳細は、第7.2.1.9項「engine」を参照してください。
ENVID
コマンドライン・キーワードの値をenvironment
要素のid
に設定し、現行のレポートのジョブ・リクエストについてのみ環境設定を有効にします。詳細は、第A.6.5項「ENVID」を参照してください。
次の例は、動的な環境切替え機能の使用方法を示しています。
例1
日本語のレポートをReports Serverから実行すると仮定します。日本語でのレポートの実行に適した環境は、次のとおりです。
NLS_LANG = Japanese_Japan.JA16SJIS
通貨単位(NLS_CURRENCY
)は、日本通貨の円(\)に設定されます。
UNIXでReports Serverを実行している場合は、DISPLAY
を設定する必要があります。
最初に、Reports Server構成ファイルにenvironment
要素を追加する必要があります。次に例を示します。
<environment id="JP"> <envVariable name="NLS_LANG" value="Japanese_Japan.JA16SJIS"/> <envVariable name="NLS_CURRENCY" value="¥"/> <envVariable name="DISPLAY" value="MyServer.MyCompany.com:0.0"/> </environment>
environment要素を設定すると、次のどちらかの方法を使用して日本語出力のレポートをリクエストできます。
Reports Server構成ファイルで、engine
要素のdefaultEnvId
属性を次のように使用します。
<engine id="rwEng" initEngine="1" minEngine="0" maxEngine="10" engLife="50" maxIdle="30" defaultEnvId="JP"/>
JP
値によって、Reports Server構成ファイルのenvironment
要素が識別されます。最初のエンジンは、このenvironment
要素で指定される環境設定で起動されます。
ENVID
コマンドライン・キーワードを、次のように設定します。
http://machine_name:port/reports/rwservlet?SERVER=server_name &REPORT=Japanese.rdf&USERID=username/passwd@db&DESFORMAT=htmlcss &DESTYPE=cache&ENVID=JP
このURLがReports Serverに送信されると、オプションのENVID
キーワードが検出され、指定されたid
(この例ではJP
)と、構成ファイルのenvironment
要素の対応id
を一致させます。Reports Serverでこれらの設定でエンジンを実行している場合、その既存エンジンを再利用してジョブを処理します。そうでない場合は、現在の環境に加えて、JP environment
要素で指定された3つの環境変数を使用してエンジンを起動します。新しいエンジンの起動によって、Reports ServerのmaxEngine
設定を超える場合、Reports Serverではエンジンを1つ停止してから新しいエンジンを起動します。engLife
の設定を超えていない場合であっても、エンジンが停止される場合があります。Reports Serverで正しい環境でエンジンが実行されていると、そのエンジンによってジョブが処理され、指定されたDESTYPE
に出力がルーティングされます。
ENVID
をジョブで使用しない場合、Reports ServerではdefaultEnvId
環境で起動されたエンジンを使用してリクエストが処理されます。Reports Server構成ファイルのengine
要素に対してdefaultEnvId
が指定されていないと、Reports Serverインスタンスの起動に使用された設定がエンジンによって継承されます。
例2
次の例では、この環境切替え機能を使用して、例1で日本語のレポートの実行に使用したReports Serverと同じReports Serverでアラビア語のレポートを実行する方法を示します。
Reports Server構成ファイルに別のenvironment
要素を次のように追加します。
<environment id="AR"> <envVariable name="NLS_LANG" value="Arabic_United Arab Emirates.AR8ISO8859P6"/> <envVariable name="NLS_CALENDAR" value="Arabic Hijrah "/> </environment>
アラビア語のレポートは、次のコマンドラインを使用して、Reports Serverに送信します。
http://machine_name:port/reports/rwservlet?SERVER=server_name &REPORT=arabic.rdf&USERID=username/passwd@db&DESFORMAT=htmlcss &DESTYPE=cache&ENVID=AR
ジョブがENVID=AR
で送信されるので、Reports Serverでは、Reports Server構成ファイルのAR
要素で指定された環境でエンジンを検索または起動します。ジョブは新しいエンジンで処理され、出力は指定の宛先に配布されます。
例3
次の例では、環境切替え機能をJSPレポートと組み合せて(つまりOracle Reports Servlet (rwservlet
)と組み合せずに)使用する方法を示します。
Reports Server構成ファイルに、次のenvironment
要素があると仮定します。
<environment id="UK"> <envVariable name="NLS_LANG" value="AMERICAN_UNITED KINGDOM.WE8ISO8859P1"/> </environment> <environment id="US"> <envVariable name="NLS_LANG" value="AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1"/> </environment>
JSPレポートで次のような書式マスクを使用すると、通貨記号、グループ化記号、小数点記号が環境に応じて変化します。
<rw:field id="sal" src="sal" formatMask="L999G999D999"/>
イギリスの通貨記号、グループ化記号、小数点記号を使用してレポートを実行するには、次のURLを使用します。
http://myserver:port/test/myjsp?USERID=scott/tiger@orcl&ENVID=UK
注意: ENVID=UK
をcgicmd.dat
キー・マップ・ファイルに追加できます(詳細は、第18.14項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)。
この機能は多数の言語のレポート処理に最適ですが、このほかにも様々な用途に幅広く使用できます。レポートが正常に実行されるために特定の環境が必要であるような場合に、この機能が役に立ちます。
Reports Serverでは、特定の環境のリクエストを取得するときに、environment IDごとに1つ以上のエンジンを起動します。ただし、エンジンの総数は、そのエンジン・タイプについて指定されたmaxEngine
を超えることができません。Reports Server構成ファイルで指定されているenvironment要素の数以上の値にmaxEngine
を設定することをお薦めします。
defaultEnvId
は、rwEng
以外のプラガブル・エンジンにも適用できます。Reports Serverは、指定されたenvironment IDでプラガブル・エンジンを起動します。
インプロセスReports Serverで使用されるエンジンの場合、環境変数の優先順位の最上位から最下位までの順序は、次のようになります。
reports.sh
(UNIXのみ)。
注意: 現行のreports.sh ファイルを変更した場合、バックアップとして保存しておき、Oracle Reportsをインストールした後で、最新バージョンでインストールされたreports.sh と保存ファイルとをマージする必要があります。最新のreports.sh には、変更する必要のある内容がいくつかあります。 |
Reports Server構成ファイルのenvironment
要素
WebLogic管理コンソールで「サーバーの起動」タブにナビゲートし、oracle.home
パラメータおよびoracle.instance
パラメータを指定します。
システム設定とレジストリ(Windowsのみ)。
スタンドアロン・サーバーで使用されるエンジンの場合、環境変数の優先順位の最上位から最下位への順序は、次のようになります。
reports.sh
(UNIXのみ)。
注意: 現行のreports.sh ファイルを変更した場合、バックアップとして保存しておき、Oracle Reportsをインストールした後で、最新バージョンでインストールされたreports.sh と保存ファイルとをマージする必要があります。最新のreports.sh には、変更する必要のある内容がいくつかあります。 |
Reports Server構成ファイルのenvironment
要素
rwserver.sh
を起動するコンソールにある環境設定。
システム設定とレジストリ(Windowsのみ)。
ENVID
に設定された同じ環境変数がreports.sh
(ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin/reports.sh
)にも設定されていると、Reports Serverでは環境変数の値をENVID
ではなくreports.sh
から取得します。
たとえば、環境切替え機能を使用してREPORTS_PATH
環境変数を別のエンジンに設定するとします。しかし、reports.sh
ファイルにも同じREPORTS_PATH
環境変数が設定されています。そのため、リクエストを渡したときに、Reports ServerではENVID
に設定されたREPORTS_PATH
ではなく、reports.sh
によって設定されたREPORTS_PATH
のみが使用されます。
この問題を回避する手順は、次のとおりです。
reports.sh
を開き、環境変数の値をコメント化します。たとえば、reports.sh
ファイルに設定されたREPORTS_PATH
値をコメント化します。
rwserver
.conf
ファイルを開きます。
reports.sh
ファイルの環境変数値を、rwserver
.conf
ファイルにコピーします。例:
<environment id="default"> <envVariable name=REPORTS_PATH value="$ORACLE_ HOME/reports/templates:$ORACLE_ HOME/reports/samples/demo:$ORACLE_HOME/reports/integ:$ORACLE_ HOME/reports/printers"/> </environment> <environment id="testenv"> <envVariable name="REPORTS_PATH" value="/private/file_path:$ORACLE_HOME/reports/templates:$ORACLE_ HOME/reports/samples/demo:$ORACLE_HOME/reports/integ:$ORACLE_HOME/ reports/printers"/> </environment>
defaultEnvId
の値を、rwserver
.conf
ファイルで適切なタグに追加します。たとえば、defaultEnvId
属性をengine
要素に追加し、エンジンがデフォルトのREPORTS_PATH
で起動するようにします。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1"
maxEngine="1" minEngine="0" engLife="50" maxIdle="30"
callbackTimeOut="90000" defaultEnvId="default">
これでレポートを実行します。