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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
12c (12.2.1.2)
E82763-01
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7.1 Oracle Reports Services構成ファイル

この項では、Oracle Reports Servicesに関連付けられている構成ファイルについて説明します。多くの場合、これらのファイルをユーザーが操作する必要はありません。これらのファイルは、サーバー環境の多くの部分をコントロールするので、ユーザーが不適切に変更すると、サーバー環境に不具合が発生する可能性があります。構成ファイルをユーザー自身で変更する場合は、必ず現行バージョンのバックアップを作成してください。


注意:

Reportsアプリケーションは、ステージなしモードで次の場所にデプロイされます。
DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_version/random_string

Reportsアプリケーションの構成ファイルは指定した場所(前述)のconfigurationディレクトリにありますが、これらは古いファイルなので、編集しないでください。システムMBeanブラウザを使用してReportsアプリケーションの構成ファイルを変更しても、構成ディレクトリにあるファイルには一切反映されません。

Reportsアプリケーション構成ファイルの正しい場所は次のとおりです。

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_REPORTS/applications/reports_version/configuration

Oracle Reports Servicesに関連付けられている構成ファイルの一覧は、表7-1を参照してください。


注意:

表7-1で指定されているパスは、Windowsを前提として円記号(\)を使用していますが、WindowsおよびUNIXのどちらの環境でも同じパスです。

表7-1 Oracle Reports Services構成ファイル

コンポーネント 構成ファイル

Reports Server (rwserver)

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwserverconf.xsd

スタンドアロン・サーバーの場合:

${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsServerComponent/<reports_server_name>/rwserver.conf

インプロセス・サーバーの場合:

$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<WLSサーバー名>/applications/reports_<バージョン>/configuration/rwserver.conf

rwserverconf.xsdファイルには、rwserver.confrwbuilder.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。

rwserver.confファイルには、Reports Serverキャッシュ、Oracle Reportsエンジンおよびセキュリティの初期値が定義されています。また、有効な宛先タイプが登録されているだけでなく、その他のサーバー関連値が設定されています。このファイルは、サーバー起動時に自動的に作成されます。

詳細は、第7.2項「Reports Server構成ファイル」を参照してください。

Reports Serverネットワーク構成ファイル: ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsServerComponent/<reports_server_name>/rwnetwork.conf

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwnetworkconf.xsd

rwnetworkconf.xsdには、rwnetwork.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。

詳細は、第7.5項「ネットワーク構成ファイル」を参照してください。

Oracle Reports Builder(rwbuilder)

Oracle Reports Runtime(rwrun)

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwserverconf.xsd
${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/rwbuilder.conf

rwserverconf.xsdファイルには、rwserver.confrwbuilder.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。第7.2.1項「Reports Serverの構成要素」を参照してください。

rwbuilder.confファイルにより、Oracle Reports BuilderとOracle Reports Runtimeに埋め込まれているReports Serverを構成します。リクエストはすべてReports Server経由で実行される必要があるので、レポートを実行するサーバーがOracle Reports Builderでは必要です。Oracle Reports Builderにより、リクエストを処理するReports Serverが自動的に起動されます。Oracle Reports Builderからレポートを実行する際、起動されるインプロセスのReports Serverインスタンスではこのファイルから構成を取得します。rwserver.confファイルと同様、このファイルはそのデータ型定義をrwserverconf.xsdファイルに依存します。ただし、persistFileおよびsecurityの各要素は除きます。

Reports Builderネットワーク構成ファイル: ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/rwnetwork.conf

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwnetworkconf.xsd

rwnetworkconf.xsdには、rwnetwork.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。

詳細は、第7.5項「ネットワーク構成ファイル」を参照してください。

Oracle Reports Servlet(rwservlet)

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwservlet.xsd
$DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\servers\<WLS_SERVER_NAME>\applications\reports_<version>\configuration\rwservlet.properties

rwservlet.xsdファイルには、rwservlet.propertiesパラメータのデータ型の定義が格納されています。

詳細は、第7.3項「Oracle Reports Servlet構成ファイル」を参照してください。

Reports Servletネットワーク構成ファイル: $DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\servers\<WLS_SERVER_NAME>\applications\reports_<version>\configuration\rwnetwork.conf

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwnetworkconf.xsd

rwnetworkconf.xsdには、rwnetwork.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。

詳細は、第7.5項「ネットワーク構成ファイル」を参照してください。

Oracle Reports Bridge(rwbridge)

ORACLE_HOME\reports\dtd\bridgeconfig.xsd
${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsBridgeComponent/<reports_bridge_name>/rwbridge.conf

bridgeconfig.xsdファイルには、rwbridge.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。

詳細は、第7.4項「Oracle Reports Bridge構成ファイル」を参照してください。

Reports Bridgeネットワーク構成ファイル: ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsBridgeComponent/<reports_bridge_name>/rwnetwork.conf

注意: ORACLE_INSTANCE\config\ReportsBridgeComponentディレクトリはデフォルトでは作成されません。これは、ユーザーがopmnctlを使用してReports Bridgeを作成する際に作成されます。

ORACLE_HOME\reports\dtd\rwnetworkconf.xsd

rwnetworkconf.xsdには、rwnetwork.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。

詳細は、第7.5項「ネットワーク構成ファイル」を参照してください。


7.1.1 一元化されたReportsシステム・コンポーネントの構成

  • 12cではReportsシステム・コンポーネント構成ファイルがAdminServerマシンに一元化されています

    • ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/<componentType>/<componentName>/rwserver.conf

  • システム・コンポーネントが意味するものは、Reports Server、Reports ToolsおよびReports Bridgeです

  • これらは、コンポーネントのターゲットがリモート・マシンの場合にはリモート・マシンに複製されます。しかし、中央のコピーが真のソースになります

  • リモート・マシンで、コピーは同じ場所で使用可能です

  • 中央のコピーに変更が行われると、変更内容はリモート・マシンに複製されます

    • 変更がMBean経由で実行された場合(お薦めします)、変更内容はリモート・マシンのNodeManagerが稼働している場合は即座にリモート・マシンに複製されます。

    • 変更が手動で実行された場合、変更内容はAdminServerが再起動されリモート・マシンのNodeManagerが稼働している場合にリモート・マシンに複製されます。

    • これは、リモートのコピーの変更が禁止されていることを意味します。次回、AdminServer / リモートのNodeManagerが通信を開始したときに変更内容が中央のコピーにより上書きされるためです。

7.1.2 一元化されていないReportsアプリケーションの構成

  • Reportsアプリケーションの構成は一元化されません

    ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/servers/<managedServerName>/applications/reports_<version>/configuration/

  • 対応するWLS_REPORTSがターゲットに設定したマシンにローカルになります

  • ただし、logging.xmlのような一部の構成はサーバー・レベルの構成で、本質的に集中型で前述のように複製されます。

    ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/servers/<managedServerName>/logging.xml