Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
|
前 |
次 |
Oracle Reports ServicesのOracle Reports Bridgeコンポーネントのネットワーク構成設定は、XMLファイルのrwnetwork.conf
に格納されます。
rwnetworkconf.xsd
には、rwnetwork.conf
の要素と属性のデータ型の定義が格納されています。第7.5.1項「ネットワークの構成要素」を参照してください。
これらのファイルは、表7-1で指定されたディレクトリにあります。
rwnetworkconf.xsd
ファイルには、rwnetwork.conf
の要素と属性を構成するために、次のデータ型の定義が格納されています。
discoveryService
要素は、rwnetwork.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="discoveryService"> <xs:complexType> <xs:choice> <xs:element ref="multicast"/> <xs:element ref="namingService"/> </xs:choice> </xs:complexType> </xs:element>
必須/オプション
必須です。構成ファイルに1組のdiscoveryService
要素の開始タグと終了タグを指定できます。
説明
discoveryService
要素は、ネットワーク構成ファイルのコンテンツ領域を開始および終了します。ファイルの階層に関しては、その他すべての要素はdiscoveryService
要素に従属します。
discoveryService
要素には属性はありません。これにはサブ要素が2つあります。
multicast
: 第7.5.1.2項「multicast」を参照
namingService
: 第7.5.1.3項「namingService」を参照してください。
multicast
要素は、rwnetwork.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="multicast"> <xs:complexType> <xs:attribute name="channel" default="228.5.6.7" type="xs:string"/> <xs:attribute name="port" default="14021"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="timeout" use="required"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="100"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> <xs:attribute name="retry" default="3"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
<multicast channel="228.5.6.7" port="one of the port in alotted AS ports"
timeout="1000" retry="3"/>
必須/オプション
条件付き。namingService
要素とmulticast
要素は同時に使用できません。つまり、一度に構成できる要素は、このうちの1つのみです。
説明
multicast
要素には、Reports Serverでビルトインのブロードキャスト・メカニズムが実行されている場所の識別に必要な情報が含まれます。デフォルトでは、rwnetwork.conf
にmulticast
が指定されています。
multicast
要素の属性を、表7-31で説明します。
表7-31 multicast
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
ブロードキャスト・チャネル。 |
Reports Serverによって使用されるブロードキャスト・チャネル。 |
|
ブロードキャスト・ポート。 |
Reports Serverによって使用されるブロードキャスト・ポート。 |
|
レスポンスを待つ時間(ミリ秒単位)。この設定の最適値は |
Reportsクライアントは、Reports Serverからのレスポンスを指定タイムアウト期間だけ待ちます。 |
|
再試行カウント。 |
タイムアウト期間が経過してもReports Serverからレスポンスがないと、Reports Clientでは指定された回数だけ再試行します。 |
注意: デフォルトのチャネルとポートは、絶対的に必要でないかぎり変更しないでください。rwnetwork.conf のデフォルト・ポート値は、Oracle Fusion Middlewareのインストール時に割り当てられます。
|
namingService
要素は、rwnetwork.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="namingService"> <xs:complexType> <xs:attribute name="name" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="host" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="port" use="required"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
<namingService name="Cos" host="mymachine.mydomain.com" port="14021"/>
必須/オプション
条件付き。namingService
要素とmulticast
要素は同時に使用できません。つまり、一度に構成できる要素は、このうちの1つのみです。
説明
namingService
要素には、COSネーミング・サービスが実行されているホスト名とポートを特定するために必要な情報が含まれます。namingService
はレポート高可用性ではサポートされていません。この要素は、次の例のように、ビルトインのブロードキャスト・メカニズムが使用環境に適さない場合にのみ指定してください。
VPNを使用してネットワークに接続しているマシン上にOracle Reportsがインストールされている場合
ネットワーク上のブロードキャスト・トラフィックを回避する必要がある場合
詳細は、第2.3.4.2項「COSネーミング・サービスを使用したサーバーの検出」を参照してください。
namingService
要素の属性を、表7-32で説明します。